焼き色のついたチーズの下にトマトソースと豚肉、卵炒飯が重なる香港式焗豬扒飯
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焗豬扒飯の作り方|香港の茶餐廳で人気の卵炒飯とトマトソース、焼きチーズのせ

約12分で読めます世界ごはん紀行編集部
Cooking flow

作り方を先に見る

STEP 11 / 7

豚肉をたたいて下味をつける

手順1: 豚肉をたたいて下味をつける

豚ロース2枚の両面を、包丁の背でたたきます。オイスターソース大さじ1½、生粉小さじ1、水小さじ2を混ぜて豚肉にしっかり絡め、10分置きます。

STEP 22 / 7

豚肉を約9割まで焼く

手順2: 豚肉を約9割まで焼く

フライパンに油を少し熱し、豚肉の両面を約9割まで焼きます。取り出して、食べやすい大きさに切ります。仕上げはオーブンで行うので、ここで焼ききらないのがポイントです。最終的には中心まで火を通す必要があります。

STEP 33 / 7

トマトと玉ねぎのソースを作る

手順3: トマトと玉ねぎのソースを作る

必要ならフライパンに油を少し足し、角切りにしたトマト80gと玉ねぎ40gを炒めます。トマト系調味料大さじ3を加え、全体がまとまるまで混ぜます。焦がさないように気をつけてください。

STEP 44 / 7

卵炒飯を作る

手順4: 卵炒飯を作る

卵を溶きほぐし、少量の油で炒めます。炊いたご飯400gを加え、かたまりをほぐしながら、卵が全体に行き渡るまで炒めます。できた炒飯は耐熱皿に広げます。

STEP 55 / 7

層を重ねる

手順5: 層を重ねる

炒飯の上に切った豚肉を並べ、トマトと玉ねぎのソースを広げ、チーズ50gを全体に散らします。層を高く積みすぎず、ソースを皿の縁いっぱいまで広げないようにしてください。

STEP 66 / 7

チーズに焼き色がつくまで焼く

手順6: チーズに焼き色がつくまで焼く

220°Cに予熱したオーブンで、チーズに焼き色がつくまで、15〜20分ほど焼きます。オーブンや皿によって差があるので、15分あたりから様子を見はじめます。出す前に、豚肉の中心まで火が通っているかを確かめ、通っていなければさらに焼いてください。

STEP 77 / 7

皿のまま食卓へ

STEP 7

ミトンを使って耐熱皿を食卓に運びます。チーズ、ソース、豚肉、ご飯をまとめてすくい、すぐに食べます。皿もチーズも非常に熱いので気をつけてください。

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Ingredients

材料を分けて見る

材料表の分量4人分

表内の数値を目安として再計算します。塩、辛味、油は味を見ながら調整してください。

11品目

材料

焗豬扒飯に使う豚ロース、炊いた白飯、トマト、玉ねぎ、卵、チーズ、オイスターソース、生粉
豚肉、炊いたご飯、野菜、卵、チーズ、調味料を先に並べておく
材料 分量 代替・備考
豚ロース厚切り(豬扒) 2枚(約300g) 主役の層。たたいて下味をつけ、フライパンで焼く
オイスターソース(蠔油) 大さじ1½ 豚肉の味つけ
生粉(コーンスターチ) 小さじ1 豚肉の下味の一部
水 小さじ2 下味をゆるめる
トマト(番茄) 80g(角切り) ソースの層
玉ねぎ(洋蔥) 40g(角切り) ソースの層
トマト系調味料(番茄醬) 大さじ3 ソースのトマトの風味。種類は「選び方と代用」を参照
卵(雞蛋) 1個 炒飯用。豚肉の衣には使わない
炊いた白飯(白飯)・水分少なめ 400g 料理の土台。炊き上がりの重さで、生米の重さではない
チーズ(芝士) 50g 一番上の層。オーブンで溶けて焼き色がつく
サラダ油など 適量 豚肉、ソース、炒飯を炒めるときに使う

塩は加えません。 味つけはオイスターソースとトマト系調味料が受け持ちます。

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材料からそろえる、味の決め手

買い出しガイド

焗豬扒飯、ひとさじで全部の層をすくう

この料理で守りたいこと

卵炒飯、オイスターソースで下味をつけた豚肉、トマトと玉ねぎのソース、オーブンで焼き色をつけたチーズ。この4つの層をはっきり分けて重ねます。焼き上がりはチーズの色で判断し、豚肉は中心まで火が通っていることを必ず確かめてください。

オーブンから出した耐熱皿は、素手では持てないほど熱くなっています。焼き色のついたチーズにスプーンを沈めると、トマトソース、豚肉、卵をまとった炒飯が一度にすくえます。ひとさじで全部の層が口に入る。それが焗豬扒飯(ポークチョップ焼きご飯)のおいしさで、家庭のオーブンでも組み立てられる香港の一皿ごはんです。

MICHELIN Guideは、茶餐廳(チャーチャンテン)を香港の大衆的な食堂文化として紹介しています。洋風の料理を手頃な地元の食材で作り替えてきた場所で、焗豬扒飯はその中西折衷のメニューの例に挙げられています。料理名の「焗」は焼くこと、「豬扒」はポークチョップを指します。

この料理に唯一の正解はありません。ご飯を炒めるか白飯のままか、豚肉に衣をつけるかフライパンで焼くか、チーズや具に何を使うかは、店や家庭によって違います。この記事では、Lee Kum Kee Hong Kong(李錦記香港)の3人分「簡易版焗豬扒飯」を軸にし、ほかのレシピの分量は混ぜません。家庭で作りやすい一例として紹介するもので、これが唯一の本場の作り方というわけではありません。また、世界ごはん紀行では、このレシピ全体を台所で試作して確かめてはいません。ほかの地域の料理は香港のレシピのページもご覧ください。


道具

  • 包丁(豚肉をたたくときは刃の鈍い背を使います)
  • 下味をつけるためのボウル
  • フライパン
  • 計量スプーン
  • オーブン対応の耐熱皿
  • オーブン

選び方と代用

豚肉。 厚切りのロースを選びます。骨付きでも骨なしでも作れます。日本ではとんかつ用のロース肉が現実的な選択肢です。

生粉。 コーンスターチが手に入るなら、それを使います。じゃがいもでんぷん(片栗粉)で代用することもできますが、同じ材料ではないので、下味のとろみ具合は変わるかもしれません。

トマト系調味料。 中国語名の「番茄醬」は、ケチャップともトマトペーストとも読めて、この二つは味がまるで違います。そのためこの記事では原語を残しています。買う前に、下のよくある質問も読んでください。

チーズ。 よく溶けるチーズ、たとえばピザ用のシュレッドチーズなどが使いやすいでしょう。種類によって風味、塩気、溶け方が変わるので、量は50gのままにして、変えるのは種類だけにします。

オイスターソース。 商品によって塩気や甘みは違いますが、まずは大さじ1½をそのまま使います。


うまくいかないときの直し方

困りごと 考えられる原因 対処
炒飯がべたつく ご飯の水分が多かった 水分少なめのご飯を使い、フライパンでよくほぐす。冷やしたご飯を使う場合は、安全に冷却・保存したものにする
豚肉が硬い 厚みにむらがある、またはフライパンで焼きすぎた 厚みがそろうようにたたき、フライパンでは約9割で止める。「9割」は見た目の目安で、温度ではなく、これだけで豚肉が安全に食べられる状態とは言えない
豚肉の中心が生 厚い部分がある、またはオーブンの熱にむらがある 中心まで火が通るまで焼き続ける
ソースの味が濃い、または甘い トマト系調味料の種類 大さじ3のままにして、ケチャップや砂糖は足さない。次回はどの調味料を使うか見直す
チーズがなかなか焼き色づかない オーブンや皿の違い 色を見続ける。決まった追加時間はないので、こまめに確認する
ソースが縁まで届く 皿が小さい、または盛りすぎ 余裕のある皿を使うか、ソースを縁から離しておく

ご飯と残り物の安全な扱い

ご飯と残り物

炊いたご飯や残り物は、小分けにするか浅い容器に移して速やかに冷まし、2時間以内に冷蔵庫へ入れてください。冷蔵した残り物は十分に再加熱し、再加熱は一度だけにします。冷蔵庫に3日を超えて入っていたものは捨ててください。

この料理に冷やしたご飯を使うなら、こうして冷却・冷蔵したご飯だけにします。台所に長く置いたご飯は使わないでください。

家庭で変えてよいところ

この料理の範囲に収まる調整は、次のとおりです。

  • ご飯: 粒をよくほぐして、土台の層を軽く仕上げます。
  • 豚肉: 厚みがそろうようにたたくと、オーブンで火が通りやすくなります。
  • ソース: トマトと玉ねぎを粗めに切れば食感の残るソースに、細かく切ればなめらかなソースになります。
  • チーズ: 量は50gのままにして、種類を替えて風味を比べます。

ほかのレシピはさらに大きく違うので、別のバージョンとして扱い、材料をこのレシピに混ぜないほうがよいでしょう。

バージョン 違い
香港の放送局TVB 炒飯の上に揚げた豚肉をのせ、にんじん、パイナップル、鶏のだしを使うソースに、別のトマト調味料を合わせる。卵も多い
The Woks of Life 五香粉、紹興酒、オイスターソースなどを使う別の下味で、ご飯に入れる卵も多い

焗豬扒飯と茶餐廳

MICHELIN Guideの茶餐廳の解説は、この料理が食べられている場所を教えてくれます。洋風の料理を手頃な地元の食材で作り替える、日常使いの食堂です。焗豬扒飯は、その中西折衷を示す料理の一つとして挙げられています。この記事の根拠になった資料には、考案者、最初の店、誕生した年を示すものはないので、ここでは何も断定しません。

The Woks of Lifeも、この料理を卵炒飯、豚肉、トマトソース、チーズを重ねた茶餐廳の食事として紹介しています。一方、TVBのレシピは、同じ名前でもソースがこれだけ違いうることを示しています。この記事が軸にしたLee Kum Kee Hong Kongのレシピは簡易版で、パイナップルもにんじんもだしも使わず、味はオイスターソース、トマト、チーズが支えます。

よくある質問

焗豬扒飯とはどんな料理ですか?

香港式の一皿ごはんです。この記事で軸にしたレシピでは、卵炒飯の上に、オイスターソースで下味をつけた豚肉、トマトと玉ねぎのソース、チーズをのせて焼きます。

ご飯400gは炊いたご飯ですか、生米ですか?

炊いたご飯です。Lee Kum Kee Hong Kongは「白飯 400g」に「乾身」と添えていて、この記事では水分が少なめでほぐれやすい炊いたご飯と読んでいます。生米400gではありません。

冷やご飯を使ってもよいですか?

使えます。Lee Kum Kee Hong Kongのレシピは、冷やしたご飯を使うことを勧めています。香港の食物安全センター(Centre for Food Safety)は、残り物を2時間以内に冷蔵し、小分けや浅い容器で速やかに冷ますよう案内しているので、そのように扱ったご飯だけを使ってください。

番茄醬はケチャップですか、トマトペーストですか?

この記事では決めていません。レシピの材料欄は「番茄醬」としか書かれておらず、この言葉だけでは具体的な製品の種類を特定できないため、中国語名を残し、「トマト系調味料」という中立的な言い方にしています。まず表記の大さじ3から始めて、ケチャップや砂糖は足さないでください。

チーズは何を使えばよいですか?

レシピには「芝士 50g」とあるだけで、種類は書かれていません。よく溶けるチーズを選ぶのはこの記事の買い物の提案で、レシピの指定ではありません。選ぶチーズによって風味、塩気、溶け方は変わります。

全部でどれくらい時間がかかりますか?

合計時間は書いていません。レシピ自身の数字が合わないためです。Lee Kum Kee Hong Kongのページは準備10分、調理20分と表示していますが、手順には炒める作業とは別に、220°Cで15〜20分の焼成が含まれています。15〜20分は焼成だけの目安として使い、チーズの焼き色と豚肉の火の通りを確認してください。

油はどれくらい使えばよいですか?

レシピに油の分量は書かれていないので、豚肉、ソース、炒飯を炒めるのに必要な分だけを使ってください。

主な参考リンク

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