寒い季節に、焼きたての魚形のお菓子をふたつに割ると、薄い殻の中から甘い小豆あんがのぞきます。プンオパン(붕어빵)は、魚の形をした型で焼く韓国の街角のおやつです。外は薄く香ばしく、中はあたたかい。この小さな魚を、家庭の台所で焼いてみましょう。
薄く香ばしい魚の中に、あたたかい小豆あん
目指す仕上がりは、魚の形をした薄く軽いサクッとした殻、ふんわりやわらかい(スポンジのようではない)中身、そして中心の甘い小豆あんです。生地は小麦粉、水、少しの砂糖、塩、重曹だけ。油は生地ではなく型に塗ります。
プンオパンは、魚形の型で焼いた小さな生地の中に、甘い小豆あんを包んだお菓子です。外はカリッと、中心はあたたかい。名前はそのままの意味で、붕어(bungeo)はフナ、빵(ppang)はパンです。名前とは違って、中に魚はまったく入っていません。魚なのは形だけです。
韓国の文化体育観光部とKorea.netは、どちらもプンオパンを冬の街頭軽食として紹介しています。寒い時期に手が伸びる温かいおやつのひとつという位置づけです。ほかの韓国料理は韓国のページもご覧ください。
このレシピは、Maangchiが公開している6個分の配合にそろえました。水で溶いた生地を、なめらかになるまでこし、油を塗った魚形の型に弱火で流し入れます。そこへ小豆あんを大さじ1ずつ包み、型を返しながら焼きます。卵・牛乳・コーンスターチ入りの配合ではなく、それらは加えません。このレシピは編集部で試作検証したものではないため、時間は出典の目安として受け取り、実際にはお手元の型の焼き色を見て判断してください。
選び方と代用
- 小麦粉: 出典は all-purpose flour と指定しています。別の種類の粉に替えず、まずは指定どおりに作ってください。
- 塩: コーシャーソルトは、食卓塩などとは粒の大きさが違います。同じ体積でも塩気の強さが変わることがあるため、ほかの塩を使うときに小さじ1/2が同じ量とは限りません。出典には正確な換算がありません。
- 重曹: 表のとおり重曹を使います。このレシピでは、ベーキングパウダーは代わりになりません。
- 砂糖: 出典はブラウンシュガーか白砂糖のどちらでもよいとしています。ブラウンシュガーは2つの選択肢のひとつにすぎず、必須ではありません。
- 小豆あん: 出典は缶詰または手作りの甘い小豆あんとだけ書いていて、粒あんかこしあんか、どのくらい甘いかは指定していません。市販の加糖の小豆あんなら、粒あんでもこしあんでもこの条件に合います。生地に入れる砂糖と、あんの甘さは別のものとして考えてください。
- 油: 材料表の植物油大さじ1が、型に塗る油のすべてです。別に型用の油を用意する必要はありません。一回あたりの量は出典に書かれていないので、上下の型にうすく油の膜をつくる程度にします。
- 加えないもの: 卵、牛乳、コーンスターチ、コーンフラワーは、ほかの配合のプンオパンの生地に使われるもので、この配合には入りません。
道具
- 魚形のプンオパン用の型(上下に分かれた、蝶番つきのもの)
- 計量カップと計量スプーン
- 生地を混ぜるボウルと、こして受けるためのもうひとつのボウル
- 泡立て器
- 目の細かいこし器
- 型に油を薄く広げる刷毛など
- 生地とあんをすくうスプーン
日本のたい焼き器も魚形の型なので使える場合がありますが、大きさや形が同じとは限らず、同じ焼き時間になる保証はありません。型に一度に何個入るかは出典に書かれておらず、型によっても違うため、型の取扱説明に従って安全に加熱してください。
うまく焼けないときは
金属の型は焼いている間ずっと非常に熱くなります。持ち手だけを持ち、型の取扱説明に従ってください。小豆あんは焼きたてだと非常に熱いので、少し冷ましてから食べてください。
| 症状 | 考えられる理由 | 試すこと |
|---|---|---|
| 生地にダマがある | 粉が十分に混ざっていない | 焼く前に、目の細かいこし器で生地をこす |
| 型にくっつく | 上下どちらかの型の油が足りない | 毎回、上下の型にうすく油を塗る |
| 合わせ目から小豆あんが見える・漏れる | あんが縁に近い、または覆いきれていない | あんは中央に置き、型を閉じる前に生地で完全に覆う |
| 外側がカリッとしない | 最後の短い焼きを省いた | 2回目の約3分のあと、型を開けてもう一度返し、約30秒焼く |
| 時間どおりでも焦げる・色が薄い | 型や火の強さが違う | 弱火のまま、型の焼き色を見て時間を調整する |
| 食感が重い・スポンジのよう | ここで使う生地とは別の配合になっている | 水で溶く配合のまま作る。出典のねらいは、ふんわりやわらかく、少しカリッとする仕上がり |
小豆あん以外の具
このレシピと、この菓子の基本的な説明での具は甘い小豆あんです。いっぽう韓国の文化資料は、屋台ではあたらしい具も見られると伝えています。文化体育観光部はカスタード、チーズ、ピザ、キムチを挙げ、Korea.netはカスタードクリーム、さつまいものムース、ピザを例に挙げています。これらの具のレシピはここでは紹介せず、上の小豆あんの配合には混ぜていません。
このレシピの中で選べるのは小さなことだけです。生地に入れる砂糖をブラウンシュガーにするか白砂糖にするか、小豆あんを粒あんにするかこしあんにするか。どちらも出典の指定に合っています。
韓国の冬とプンオパン
プンオパンは、韓国政府の文化紹介で冬の街頭軽食として紹介されています。 文化体育観光部は、小豆あんの入った魚形の生地菓子で、外はカリッと中はあたたかくやわらかいと説明し、「韓国の冬のあたたかい心」と表現しています。Korea.netも、小麦粉の生地と小豆あんを魚の形に焼いた冬の街頭軽食として、韓国の人気の冬のおやつのひとつに数えています。これらは広い文化的な説明で、どの地域・屋台・家庭でも同じ作り方だということや、冬にしか食べられないということではありません。
同じ文化体育観光部の記事には、1930年代初めに始まり、朝鮮戦争後にさらに広く人気になったという歴史も紹介されています。これはその記事の説明で、独立した確認は取れていないため、確定した事実ではなく同省の記事の紹介としてお伝えします。
プンオパンは、日本のたい焼きとよく比べられます。魚形の型で焼く菓子という点が似ているのはたしかです。ただし、名前の魚が違い(プンオパンはフナにちなむ名前です)、文化的な背景もそれぞれのものです。似た魚形の菓子ではあっても、同じ料理の別名ではありません。
よくある質問
プンオパンには魚が入っていますか?
入っていません。名前は型の形から「フナのパン」という意味になっています。中身は小麦粉の生地と甘い小豆あんだけです。
重曹の代わりにベーキングパウダーを使えますか?
出典は重曹を指定していて、このレシピも重曹のままです。ベーキングパウダーは代用品として示されていません。
油は生地に入れますか?
入れません。植物油大さじ1は、上下の型にうすく塗るためのものです。生地は、小麦粉、塩、重曹、砂糖、水だけです。
たい焼き器は使えますか?
同じ魚形の型なので使える場合がありますが、大きさや形がプンオパン用の型と同じとは限りません。約3分、約3分、約30秒という時間が合わないかもしれないので、弱火のまま焼き色を見て判断してください。
グラムの分量はありませんか?
出典がカップ、大さじ、小さじで書いていて、重さの表記がありません。そのため換算はせず、出典の分量のまま載せています。
作り置きはできますか?
出典は焼きたてをすぐに食べるよう勧めていて、保存についての説明がありません。そのため、ここでも保存方法は案内しません。














