小粒のシーラガ・サンバ米と骨付きマトンが赤唐辛子のマサラに混ざったアンブール・ビリヤニ
🍽️分量4〜6人分(原典表示)
🌍料理インド料理

アンブール・マトン・ビリヤニの作り方|シーラガ・サンバ米で作るタミル・ナードゥの羊肉ビリヤニ

約17分で読めます世界ごはん紀行編集部
Cooking flow

作り方を先に見る

STEP 11 / 7

米を浸水し、塩湯で半茹でにする

手順1: 米を浸水し、塩湯で半茹でにする

シーラガ・サンバをやさしく2〜3回洗い、水をかぶるくらいに入れて30分浸します。

2Lの水を沸かし、海塩1 tbspを溶かします。浸した米の水を切って沸騰した湯に入れ、4〜5分茹でてからざるに上げます。原典の見極めは、まだ完全には火が通っていない状態です。あとで肉と一緒にさらに火が入ります。すでにやわらかい米は、マサラを吸う余地が残っていません。

STEP 22 / 7

ホールスパイスを香らせ、香りの油を作る

手順2: ホールスパイスを香らせ、香りの油を作る

厚手のカダイまたは深鍋に油100mlを熱し、シナモン、クローブ、カルダモンを入れます。カルダモンがふくらんだら、薄切りの玉ねぎを約½ tbsp加えて30秒炒めます。火を弱め、にんにくペーストを入れて約2分炒め、そこへしょうがペーストを加えます。香辛料が焦げない程度の弱めの火加減を保ってください。

STEP 33 / 7

赤唐辛子とトマトのマサラを作る

手順3: 赤唐辛子とトマトのマサラを作る

ミント½ tbspとコリアンダーリーフ½ tbspを加え、にんにくとしょうがが金色になり始めるまで炒めます。赤唐辛子ペーストを入れて約1分炒め、残りの玉ねぎを加えて、透明になるまで約2分炒めます。トマト150gを入れて6〜7分、マサラから油が分かれるまで炒めます。この油の分離が、肉に進む合図です。

STEP 44 / 7

マトンを炒めてヨーグルトを加える

手順4: マトンを炒めてヨーグルトを加える

マトン350gと塩1½ tspを加え、強火で6〜7分、焦げつかないよう混ぜながら炒めます。火を弱め、ヨーグルト60mlを加えて、混ぜながら煮立てます。

STEP 55 / 7

マトンを圧力鍋で調理する

手順5: マトンを圧力鍋で調理する

熱湯240ml、ライム果汁2 tsp、残りのミントとコリアンダー各1 tbspを加え、鍋底をこそげてきれいにします。煮立ったら全体を圧力鍋に移します。最初のホイッスル(whistle)が鳴るまで強火にかけ、そこから弱火にして約20分加熱します。火を止め、圧が下がってから圧力鍋を開けてください。

「最初のホイッスル」は、原典で使われた圧力鍋が全圧に達したことを知らせる目安です。すべての圧力鍋に笛があるわけではありません。調理を始める前に、取扱説明書で、全圧に達したことの表示方法、最低限必要な液量、最大の充填量、減圧と蓋を開けてよい条件を確認してください。この分量に適さない圧力鍋では、このレシピをそのまま作らないでください。笛のない鍋で笛の回数を自分で決めたり、水の量を独断で減らしたり、内部に圧が残っているときに蓋を無理に開けたりしてはいけません。低火で20分という条件でも、すべての圧力鍋で同じ結果になるとは限りません。

原典に内部温度の記載はなく、圧力下の20分とダムの15分は、温度確認の代わりにはなりません。家庭での調理の一般的な目安として、厚生労働省は、食品の中心が75℃で1分間以上になるまで加熱することを示しています。骨に触れないよう肉の中心を測り、食材の状態と調理器具の取扱説明書にも従ってください。

STEP 66 / 7

半茹での米を肉に加え、やさしく混ぜる

手順6: 半茹での米を肉に加え、やさしく混ぜる

肉をカダイまたは厚手の鍋に戻して温めます。半茹での米を肉の上にのせ、米粒が割れないように、それでも全体に肉とマサラが行き渡るように、丁寧に混ぜます。これは混ぜて作るビリヤニなので、層にはしません。

STEP 77 / 7

蓋を閉めて、ダムで仕上げる

手順7: 蓋を閉めて、ダムで仕上げる

鍋にぴったり蓋をして、弱火で15分加熱します。そのまま熱いうちに出します。原典に、火を止めたあとの追加の蒸らし時間は書かれていません。

お好みで、ライタと酸味のある茄子のパチャディを、別の小鉢に添えてもよいでしょう。

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Ingredients

材料を分けて見る

材料表の分量4人分

表内の数値を目安として再計算します。塩、辛味、油は味を見ながら調整してください。

準備

買い出しの前に

シーラガ・サンバ米、骨付きマトン、生の赤唐辛子、ヨーグルト、香草、ホールスパイスを並べた材料
メインの鍋に使う材料。米用の水と肉用の水は別に用意する

分量は原典レシピのもので、原典が示す4〜6人分に対応します。収量を実際に量ったわけではありません。原典に重さや容量とおおよその匙の目安が併記されている場合は、重さや容量を採用しました。塩は2種類あり、混ぜないでください。大さじ1は米の茹で湯に入れて、湯ごと捨てます。肉には別に塩を使います。ここでは 1 tbsp = 15ml、1 tsp = 5ml を編集上の計量の定義とします。

原典は「mutton」を約2インチ角の肉片とだけ書いていて、動物の種類も骨付きかどうかも示していません。この記事では、編集上の選択として骨付きの成熟した羊肉を使います。

4品目

米

材料 分量 代替・備考
シーラガ・サンバ米(சீரக சம்பா) 350g この料理の中心になる小粒の米
洗米・浸水用の水 適量 作業用の水。下茹での前に捨てる
下茹で用の水 2L 米を半茹でにする
海塩 1 tbsp 下茹での湯の味つけ。肉の塩とは別
16品目

マトンのマサラ

材料 分量 代替・備考
油 100ml ホールスパイスを香らせ、マサラを炒める
シナモン 1インチ片を3つ ホールスパイス
クローブ 3個 ホールスパイス
グリーンカルダモン 3莢 ホールスパイス
玉ねぎ(薄切り) 150g(約1½個) 最初に約½ tbspを入れ、残りは唐辛子ペーストのあとに加える
にんにくペースト 40g 生っぽさが抜けるまで炒める
しょうがペースト 40g にんにくのあとに加える
ミント(刻む) 1½ tbsp 最初に½ tbsp、残りの1 tbspは圧力調理の前に
コリアンダーリーフ(刻む) 1½ tbsp 最初に½ tbsp、残りの1 tbspは圧力調理の前に
大きな生の赤唐辛子 6本 種を除いてすりつぶし、約3½ tbspのペーストにする。色と辛みのもと
トマト(刻む) 150g 油が分かれるまでマサラと一緒に炒める
骨付きマトン(約2インチ角) 350g 骨付きの成熟した羊肉はこの記事での選択
塩 1½ tsp(または味を見て) 肉の味つけ
ヨーグルト 60ml 肉に加える。乳成分を含む
熱湯 240ml 圧力調理のソースになる
ライム果汁 2 tsp 肉のソースに酸味と香りを足す
2品目

添える料理(任意)

材料 分量 代替・備考
ライタ(調理済み) 適量 口を冷ます添え物。メインの鍋には入れない
茄子のパチャディ(kathirikai pachadi、調理済み) 適量 酸味のある添え物。メインの鍋には入れない

このレシピには、青唐辛子、ギー、粉末のガラムマサラ、サフランは入りません。ほかのビリヤニの定番ですが、加えるとアンブール風から離れていきます。

アレルゲンと衛生

ヨーグルトは乳成分を含みます。ヨーグルトや、市販のペースト類を使う場合は表示を確認してください。生のマトンに触れた包丁、まな板、手は、生のハーブや生野菜、仕上がった料理に触れさせないでください。

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材料からそろえる、味の決め手

買い出しガイド

アンブール・ビリヤニ:肉に米を混ぜ込んで蒸す

この鍋で守りたいこと

小粒のシーラガ・サンバ米。染料やサフランではなく、生の赤唐辛子ペーストで色づけたマサラ。少数のホールスパイス。そして、先に火を通した肉に、半茹でした米を合わせること。この4つを守れば、鍋はアンブール風のままです。

アンブール・ビリヤニの蓋を開けても、肉の上に白い米と色付きの米が帯状に重なっているわけではありません。短くて小さな米粒が赤いマサラの中に全体に混ざり、マトン(羊肉)のかたまりがその間に潜んでいます。タミル・ナードゥ州北部の町アンブールのビリヤニで、多くの人が最初に覚える層状のビリヤニとは、組み立ての考え方が違います。

ハイデラバード式のカッチ(kachchi)系ビリヤニでは、生のマリネ肉と半茹でのバスマティ米を重ね、一緒にダムで火を通します。ここで紹介する原典レシピのアンブール式はその逆です。肉を先に煮てから、半茹でした米を合わせるのです。まずマトンを、生の赤唐辛子ペースト、トマト、ミント、コリアンダーのマサラとともに圧力鍋で調理し、そのあとに半茹でのシーラガ・サンバ米をそっと混ぜて、密閉した蓋の下で蒸します。粉末のガラムマサラは使わず、シナモン、クローブ、グリーンカルダモンだけ。赤い色は唐辛子から来ていて、食用色素やサフランではありません。

アンブールと、旧北アルコット(North Arcot)地方の町々では、ビリヤニが地域のブランドのように育ってきました。DT Nextの2022年の記事は、地元のビリヤニ店の様子、客への出し方、日曜日の持ち帰り需要を伝えています。この記事で作るのは、そうした店の味の家庭版です。インドのほかの料理はインドのページもご覧ください。

このレシピは試作していません

この記事は、公開されている1本のレシピ(YummefyのAmbur Mutton Biryani)を、ほかのレシピと混ぜずにそのまま追っています。世界ごはん紀行では試作していません。時間は原典に書かれている時間で、肉のやわらかさは部位、肉片の大きさ、お使いの圧力鍋によって変わります。

アンブール・ビリヤニの由来:町の店が育てたビリヤニ

アンブール・ビリヤニは、家庭のひとつのレシピというより、店の料理として語られることの多い一皿です。レシピサイトのYummefyは、アルコットのナワーブ(Arcot Nawab)に仕えた料理人の子孫が1890年にStar Briyani Hotelを開いたという伝承を紹介していて、地元の店では「briyani」という綴りもよく使われます。ただし、これはレシピサイトが伝えるひとつの伝承であって、店の公式な記録ではありません。料理全体の起源が確定した、という意味にも読まないでください。

もう少し確かに言えるのは、店そのものを取材した報道からです。DT Nextの2022年の記事は、アンブール・ビリヤニを独自のブランドとして描き、店の経営者たちが語る料理の出し方、需要、日曜日の持ち帰りの混雑を紹介しています。これは取材した当時の店の様子であり、地域のすべての店や家庭に共通するひとつの固定レシピを示すものではありません。

もうひとつの柱が米です。タミル・ナードゥ農業大学(Tamil Nadu Agricultural University)のポータルは、シーラガ・サンバをタミル・ナードゥの伝統品種で、粒が小さく細かく、特別な機会のビリヤニにも使われる米と説明しています。スパイスを足すより、この米を選ぶほうが仕上がりを左右します。

アンブール式と層式ビリヤニの違い

比べる点 アンブール式(このレシピ) 層式(例:ハイデラバード式カッチ・チキン)
米 小粒のシーラガ・サンバ 長粒のバスマティ
肉 マトン。先にマサラで圧力調理 生のマリネ肉を米の下で加熱
味のもと 生の赤唐辛子ペースト、トマト、ミント、コリアンダー、ホールスパイス3種 レシピによる
組み立て 半茹での米を、火を通した肉に混ぜてからダム 肉と米を重ねてからダム

選び方と代用:米、唐辛子、肉

米。 シーラガ・サンバ、ジーラガ・サンバ(jeeraga samba)、சீரக சம்பா といった名前で、南アジア食材店や通販で探せます。原典の注記には、バスマティ米やアンベモハール(ambemohar)米でも作れるとありますが、香りと食感は変わります。どちらを使う場合も、できあがりは「アンブール・ビリヤニ」ではなく「アンブール風」と考えてください。日本の一般的なうるち米(短粒種)は性質がかなり違うため、代用としてはすすめません。

唐辛子。 原典は、種を除いた大きな生の赤唐辛子を使います。原典のCook's Noteは、辛さを抑えるには種を取るよう書いていて、この記事も種を除いた、比較的辛くない唐辛子を使う前提です。それでも辛さは品種によって違います。乾燥赤唐辛子に替える方法は原典に書かれていないので、換算は示しません。

肉。 原典は動物の種類と骨の有無を示していないため、羊・ヤギ・ラムで同じ仕上がりになる保証はありません。とくにラムは、同じ時間では火の入り方が違う可能性があります。できれば肉店で、約2インチ角に切れる骨付きの部位を相談してください。

ライム。 レモンは香りが違い、代用として確認できているわけではありません。

道具

  • マサラと仕上げのダムに使う、厚手のカダイ(kadhai)または深い厚手の鍋
  • この分量の食材と水分に使えると説明書に書かれている圧力鍋
  • 米を下茹でするための大きな鍋と、ざるまたは水切り
  • ダムのための、よく閉まる蓋。蓋を押さえる重しがあると助かります
  • 肉の加熱を確かめるための食品用温度計

失敗しやすいところ

このレシピは試作していないので、以下の表は、原典が示す目安と守りたい注意点をまとめたもので、試して確かめた対処法ではありません。

注意する点 見るべきところ 理由
米の下茹で 4〜5分で止め、完全に火が通る前に上げる 火が通りすぎた米は、肉と合わせて仕上げる余地がなくなる
マサラ 油がマサラから分かれるまで待ってから肉を加える 原典がマサラの仕上がりの合図として示している
圧力調理の前 水を加えるとき、鍋底をこそげてきれいにする 底に付いたものが、圧力下で焦げることがある
圧力鍋を開けるとき 圧が下がるまで待つ 圧がかかったまま開けるのは危険
辛さ 唐辛子の辛さは品種で違う 種を除くと辛さを抑えやすい
肉の火通り 時間だけでなく、肉の中心で確認する 部位、肉片の大きさ、圧力鍋で結果が変わる

鍋の性格が変わるバリエーション

  1. 種を残すか、除くか。 原典のCook's Noteは、辛さを抑えるために唐辛子の種を取るよう書いています。種を残せば、ずっと辛い鍋になります。この記事は種を除く版です。
  2. シーラガ・サンバかバスマティか。 原典によれば、バスマティやアンベモハールでも作れますが、粒の感じ、香り、食感が変わります。使うときは「アンブール風」と呼んでください。
  3. 店の鍋と家庭の圧力鍋。 アンブールの店は、店ごとの大きな鍋で調理します。家庭の圧力鍋で作る版は、この料理に近づく現実的な入り口であって、店の味と同じとは言えません。
  4. 均一に混ぜて、粒は壊さない。 原典では、米をやさしく、でも全体にしっかり混ぜ、粒を壊さずにマサラと合わせます。これは両立させるべきふたつの狙いであって、どちらかを選ぶ別の方法ではありません。
  5. 添え物の有無。 ライタと、酸味のある茄子料理のkathirikai pachadiは、原典が提案する食べ方です。任意で、別に作ります。

残ったとき

米と肉の料理は、素早く扱うことが大切です。残りは、清潔な浅い容器に小分けにして、すばやく冷まし、早めに冷蔵庫に入れてください。温め直すときは、中まで十分に熱くなるまで加熱します。保存できる日数は、確認できる資料がないため、ここでは示しません。

よくある質問

バスマティ米で作れますか?

作れます。原典はバスマティまたはアンベモハールを代わりに使えるとしていますが、香りと食感はシーラガ・サンバと違います。できあがりは、アンブール風のビリヤニと考えるのが適切です。

日本のふつうのお米でも同じ食感になりますか?

なりません。日本の短粒米はシーラガ・サンバとは性質がかなり違い、代用としてはすすめません。

辛さを抑えるにはどうしますか?

原典のCook's Noteにあるとおり、赤唐辛子の種を除いてください。それでも辛さは唐辛子の品種で変わりますし、乾燥唐辛子への換算は示していません。

圧力鍋がなくても作れますか?

圧力鍋を使わずにマトンを調理する方法は原典レシピの範囲外で、代わりの時間もここでは示しません。別に検証されたレシピがないまま時間を作ると、肉が生焼けになったり、かたくなったりするおそれがあります。

鶏肉で作れますか?

鶏肉はこのレシピの肉とは別の食材で、加熱条件も違います。鶏肉版には専用のレシピと分量が必要で、このレシピに置き換えて使うことはおすすめしません。

何を添えればよいですか?

原典は、ライタと、酸味のある茄子料理のkathirikai pachadiを、それぞれ別に添えるよう提案しています。

シーラガ・サンバ米はGI登録されていますか?

2026年10月24日(JST)の確認時点で、出願番号617「Seeraga Samba Rice」のステータスは Examination(審査中)で、登録が完了したと示すものではありませんでした。この日付の確認は現在の状況を保証するものではないので、最新の情報は公式記録で確かめてください。

残りはどのくらい保存できますか?

確認できる資料がないため、保存期間は示していません。残りは清潔な浅い容器に分け、すばやく冷まして早めに冷蔵し、中まで十分に温め直してください。

主な参考リンク

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