白い皿に盛り付けられたスリランカのコットゥロティ。刻んだロティと野菜が黄金色に炒められ、カレーリーフが添えられている
🔪下準備30分
🔥調理15分
🍽️分量2
🌍料理スリランカ料理
南アジアレシピ

コットゥロティの作り方|スリランカの鉄板屋台飯

22分で読めます世界ごはん編集部

コロンボの夜に響く「あの音」

スリランカの夕暮れ。日が落ちると、街角のあちこちから独特のリズムが聞こえ始めます。カンカンカンカン——金属が金属を叩く、速くて軽快な連打音。これがコットゥの調理音です。熱い鉄板の上で、2本の金属ヘラがロティを刻み、野菜と肉を混ぜ合わせる。その手さばきはまるでパーカッション演奏のように見え、音に誘われて客が集まってきます。

コットゥロティ(කොත්තු රොටි / Kottu Roti) は、焼いたゴダンバロティ(薄焼きパン)を細かく刻み、野菜・肉・卵・カレーソースと共に鉄板で炒め合わせたスリランカの国民的屋台料理です。「コットゥ」はシンハラ語で「刻む」を意味し、料理名がそのまま調理法を表しています。

コロンボ、キャンディ、ゴールなどスリランカ全土の屋台やレストランで提供され、夕食の定番として老若男女に愛されています。英語圏のフードブロガーの間では「スリランカ版チャーハン」「南アジア最高のストリートフード」とも呼ばれ、2019年のCNN「World's 50 Best Street Foods」にもランクインしました。同じ南アジアでもキチュリ(インドのお粥)やダルバート(ネパールの定食)とはまったく異なる、パンを主役にした独自路線の料理です。

コットゥロティとは

シンハラ語で「刻んだロティ」の意。ゴダンバロティ(スリランカのフラットブレッド)を鉄板上で2本のヘラで刻みながら、野菜・肉・卵・カレーソースと炒め合わせる屋台料理。夕方から夜にかけて営業する屋台が多く、調理中の「カンカンカン」というリズミカルな音はスリランカの夜の風物詩。チキン、エッグ、ベジタブル、チーズなど多彩なバリエーションがある。

白い皿に盛り付けられたコットゥロティ。刻んだロティと野菜、スパイスが美しく混ざり合い、カレーリーフが添えられている
コットゥロティの完成形。刻まれたゴダンバロティに野菜とスパイスが絡み、カレーリーフの香りが漂う

2人分

材料(2人分)

ゴダンバロティ(薄焼きパン)

材料 分量 代替・備考
薄力粉 200 g
小さじ1/2
砂糖 小さじ1
120 ml ぬるま湯(35〜40度)
サラダ油 大さじ2(生地用)+ 適量(伸ばし用)
ロティの代替品

自家製ゴダンバロティが面倒なら、以下で代用できます:

  • ナン(市販品): 最も近い食感。業務スーパーの冷凍ナン(5 枚入り約300円)が手軽
  • チャパティ: カルディや輸入食品店で冷凍品が入手可能
  • トルティーヤ: コンビニでも買える。薄いので2 枚重ねに
  • 残りご飯+ロティ: ロティが足りなければご飯を混ぜてもOK(実はスリランカでもやる)

具材

材料 分量 代替・備考
鶏もも肉(または豚肉) 200 g 一口大に切る。ベジタリアン版は豆腐で
2 個
キャベツ 150 g(千切り) コットゥの必須野菜
玉ねぎ 1 個(薄切り)
にんじん 1/2 本(千切り)
長ねぎ 2 本(小口切り) ポロネギの代用
青唐辛子 2 本(小口切り) 辛さの調整はここで
にんにく 3 片(みじん切り)
生姜 1 かけ(みじん切り)

調味料・スパイス

調味料 分量 備考
カレーパウダー 大さじ1.5 スリランカ式がベストだが、S&Bカレー粉でも可
ターメリック 小さじ1/2
チリパウダー 小さじ1 辛さ調整
醤油 大さじ1 スリランカでも醤油は一般的
小さじ1 味を見て調整
黒こしょう 小さじ1/2
サラダ油 大さじ3
カレーリーフ 10 枚程度 あれば香りが格段に上がる。Amazon/カルディで乾燥品入手可
カレーリーフの重要性

カレーリーフ(カラピンチャ)はスリランカ料理の要。日本のカレーとは全く異なる、柑橘系のスパイシーな香りを出します。乾燥品でも効果大。Amazonで「カレーリーフ ドライ」と検索すると500円前後で購入できます。なければベイリーフ2 枚で代用しますが、風味はかなり異なります。

コットゥロティの材料。ゴダンバロティ、キャベツ、玉ねぎ、にんじん、卵、カレーリーフが木のまな板に並ぶ
コットゥの材料。ゴダンバロティとたっぷりの野菜、卵、スパイスが揃えば準備完了

📊 栄養情報(1人分)
260
kcal
14.0g
タンパク質
12.0g
脂質
24.0g
炭水化物
2.0g
食物繊維
390mg
ナトリウム
※ 目安値です。材料や調理法により変動します。

ゴダンバロティの作り方

コットゥの味の土台はロティです。スリランカのゴダンバロティは、インドのパラタに似た薄い層状のフラットブレッドで、表面はパリッと、中はもちっとした食感が特徴。この生地を刻んで炒めることで、カリカリともちもちが混在する独特の食感が生まれます。

手順

  1. 生地を作る: ボウルに薄力粉、塩、砂糖を入れ、水を少しずつ加えながら混ぜる。サラダ油大さじ2を加え、5分ほどこねて滑らかな生地にする。
  2. 休ませる: ラップをして30分以上常温で休ませる。グルテンが落ち着き、伸ばしやすくなる。
  3. 分割: 生地を4等分し、それぞれを丸める。
  4. 伸ばす: 作業台に油を塗り(打ち粉ではなく油を使うのがポイント)、生地を手のひらで押し広げてから、できるだけ薄く伸ばす。透けるくらい薄くするのが理想。
  5. 折り畳む: 伸ばした生地を3つ折りにし、さらに3つ折りにして正方形にする。この折り畳みが層を作る。
  6. 焼く: フライパンを中火で熱し、油を薄く引いて生地を焼く。両面に焼き色がつくまで各2〜3分。
パリパリにするコツ

焼き上がったロティを鉄板で軽く押さえながら焼くと、表面がパリッとします。焼き上がったら30分以上冷ましてから刻むと、刻みやすく、炒めたときにベチャッとなりません。前日に焼いて冷蔵庫で保存しておくのが理想です。

鉄板の上で焼かれるゴダンバロティ。黄金色の表面にスパチュラが当てられている
ゴダンバロティは薄く伸ばして折り畳み、層状にしてから焼く。パリッとした食感がコットゥの味を左右する

この料理に使う食材・道具

GABAN ターメリック 80g
GABAN ターメリック 80g
¥498(税込・変動あり)
山田工業所 鉄打出し中華鍋 33cm
山田工業所 鉄打出し中華鍋 33cm
¥5,480(税込・変動あり)

調理手順(コットゥ本体)

1. 下準備

  • 焼いたゴダンバロティ(または代替品)を手のひら大に裂き、さらに2〜3cm幅の短冊状に切る。完全に細かくしなくてOK。鉄板上で叩いて刻む工程があるため。
  • 鶏肉は一口大に切り、カレーパウダー小さじ1、ターメリック少々、塩少々で下味をつけ、15分置く。
コットゥロティ|スリランカの鉄板屋台飯の調理工程ステップ1
コットゥロティ|スリランカの鉄板屋台飯の調理工程ステップ1

2. 肉を炒める

大きめのフライパン(できれば中華鍋か鉄板)を強火で熱し、油大さじ2を引く。下味をつけた鶏肉を入れ、焼き色がつくまで3〜4分炒める。一度取り出す。

コットゥロティ|スリランカの鉄板屋台飯の調理工程。大きめのフライパン(できれば中華鍋か鉄板)を強火で熱し、油大さじ2を引く。下味をつけた鶏肉を入れ、焼き色がつくまで3〜4
コットゥロティ|スリランカの鉄板屋台飯の調理工程。大きめのフライパン(できれば中華鍋か鉄板)を強火で熱し、油大さじ2を引く。下味をつけた鶏肉を入れ、焼き色がつくまで3〜4

3. 野菜とスパイスを炒める

同じフライパンに油大さじ1を足し、にんにく、生姜、カレーリーフを入れて30秒炒める。香りが立ったら玉ねぎを加え、2分炒める。続いてキャベツ、にんじん、青唐辛子を加え、さらに2分。野菜はシャキシャキ感を残すのがポイント。

コットゥロティ|スリランカの鉄板屋台飯の調理工程。同じフライパンに油大さじ1を足し、にんにく、生姜、カレーリーフを入れて30秒炒める。香りが立ったら玉ねぎを加え、2分炒め
コットゥロティ|スリランカの鉄板屋台飯の調理工程。同じフライパンに油大さじ1を足し、にんにく、生姜、カレーリーフを入れて30秒炒める。香りが立ったら玉ねぎを加え、2分炒め

4. ロティを投入して「刻む」

ここがコットゥの核心。短冊状に切ったロティをフライパンに投入し、ヘラ2本(またはフライ返し2本)で叩くようにして刻みながら、野菜と混ぜ合わせます。リズミカルに叩く動作が、あの「カンカンカン」の音を生み出します。

家庭では金属のフライ返し2本を使うのが最も近い再現になります。ロティが小指の幅くらいになるまで、30秒〜1分間叩き続けてください。

屋台の鉄板でコットゥが作られている様子。金属ヘラでロティが刻まれている
コットゥ作りの核心部分。鉄板の上で2本のヘラがリズミカルにロティを刻む。この音がスリランカの夜を彩る

5. 卵を加える

フライパンの中央にスペースを作り、卵2個を割り入れる。10秒ほど待ってから、ヘラで崩しながら全体に混ぜ込む。卵がロティと野菜をつなぎ、しっとりした食感を加えます。

コットゥロティ|スリランカの鉄板屋台飯の調理工程。フライパンの中央にスペースを作り、卵2個を割り入れる。10秒ほど待ってから、ヘラで崩しながら全体に混ぜ込む。卵がロティと
コットゥロティ|スリランカの鉄板屋台飯の調理工程。フライパンの中央にスペースを作り、卵2個を割り入れる。10秒ほど待ってから、ヘラで崩しながら全体に混ぜ込む。卵がロティと

6. 肉を戻し、調味する

取り出しておいた鶏肉を戻し、カレーパウダー大さじ1/2、チリパウダー、醤油、塩、黒こしょうを加える。全体を30秒ほど強火で炒め合わせ、長ねぎを加えてさっと混ぜたら完成。

コットゥロティ|スリランカの鉄板屋台飯の調理工程。取り出しておいた鶏肉を戻し、カレーパウダー大さじ1/2、チリパウダー、醤油、塩、黒こしょうを加える。全体を30秒ほど強火
コットゥロティ|スリランカの鉄板屋台飯の調理工程。取り出しておいた鶏肉を戻し、カレーパウダー大さじ1/2、チリパウダー、醤油、塩、黒こしょうを加える。全体を30秒ほど強火

カレーソース(任意だが推奨)

本場のコットゥにはカレーグレービーを添えるのが定番です。シンプルなチキンカレーのソース部分をかけて食べると、味に奥行きが出ます。

簡易カレーソースの作り方

  1. 小鍋にサラダ油大さじ1を熱し、みじん切りのにんにく2片、カレーリーフ5枚を炒める。
  2. ココナッツミルク200ml、カレーパウダー大さじ1、ターメリック小さじ1/4、塩小さじ1/2を加える。
  3. 弱火で5分煮て、とろみがついたら完成。

市販のレトルトカレー(辛口)を温めてかけるだけでも、雰囲気は十分に出ます。レンダンのような濃厚なカレーをソースとして使うのも面白いアレンジです。

バナナリーフの上に盛り付けられたチキンコットゥとカレーソース
モダンスタイルの盛り付け。バナナリーフの上にコットゥとカレーソースを添え、チキンレッグをトッピング

アレンジバリエーション

エッグコットゥ

肉を入れず、卵を4個に増やしたバージョン。スリランカではベジタリアン向けの定番で、卵の濃厚さがロティによく合います。コスパも良く、屋台では最も安いメニューの一つです。

チーズコットゥ

仕上げに**モッツァレラチーズ(またはとろけるチーズ)**をたっぷり乗せ、蓋をして30秒蒸らします。チーズがとろりと溶けてロティに絡む、現代スリランカの若者に大人気のメニュー。コロンボのナイトマーケットではチーズコットゥが飛ぶように売れています。

シーフードコットゥ

鶏肉の代わりに、エビ150g + イカ100gを使います。海沿いのゴールやマータラでは魚の切り身を使うこともあります。海鮮の旨味がカレースパイスと合わさり、磯の香りが食欲をそそります。ナシゴレンの海鮮版のような豪快さがあります。

ベジタブルコットゥ

肉も卵も入れない完全ベジタリアン版。キャベツ、にんじんに加えて、いんげん、ピーマン、マッシュルームを加えます。スリランカのポヤ(満月の日)は仏教の祝日で肉食を避ける人が多く、この日は屋台でもベジタブルコットゥが主流になります。

焼きそば風コットゥ

ロティの代わりに茹でた中華麺を使います。刻む工程をスキップして、麺と野菜をカレースパイスで炒める。日本では焼きそばの感覚で作れるので、初めてのコットゥ体験にぴったりです。バインミーのようにパンを使う東南アジア料理とも相性が良い組み合わせです。

レストランで供されるシーフードコットゥ。パセリが散らされた白い皿にレモンが添えられている
シーフードコットゥ。エビやイカの旨味がスパイスと合わさり、ロティのカリカリ食感がアクセントに

文化・歴史

コットゥの起源

コットゥの正確な起源は議論がありますが、最も有力な説は1960〜70年代のコロンボの屋台で生まれたというものです。英語圏の食文化研究者によれば、もともとは前日の残りのゴダンバロティを再利用する「まかない飯」だったとされています。硬くなったロティを刻んで野菜と炒め直すことで、新しい料理として生まれ変わらせた、いわば庶民の知恵の結晶です。

インドのパラタ、マレーシアのロティチャナイ、中国のチャーハンなど、アジア各地の「残り物リメイク料理」と共通する発想があり、海上交易のハブだったスリランカらしい多文化的な料理とも言えます。

コットゥの音——スリランカの夜のサウンドスケープ

コットゥは味だけでなくで客を引き寄せる、世界でも珍しい料理です。2本の金属ヘラが鉄板を叩くリズムは、店ごとに異なるテンポやパターンがあり、常連客は音だけで自分の店を見分けるとも言われます。

YouTubeで「kottu roti sound」と検索すれば数百の動画がヒットし、ASMR的な人気を集めています。この「音の料理」という側面は、日本の寿司職人が握る音や、中華の鍋振りの音と同様に、調理のパフォーマンス性を示すものです。

スリランカの食事文化

スリランカの食卓は、ビリヤニに代表されるインド亜大陸の影響と、ポルトガル・オランダ・イギリスの植民地時代の影響が複雑に混ざり合っています。ライス&カリー(ご飯と数種類のカレー)が日常食の基本ですが、コットゥは「夜のおやつ」「夕食」として独自のポジションを確立しています。ラクサがマレーシアの屋台文化を象徴するように、コットゥはスリランカのストリートフードの顔です。

仏教国であるスリランカでは、ポヤデー(満月の日、月に1回)にアルコールの販売が禁止され、肉食を控える人も多くいます。この日にはベジタブルコットゥやエッグコットゥが屋台の主力メニューになります。

テイクアウト容器に入ったコットゥロティ。屋台で購入した本場のスタイル
コロンボの屋台で買ったコットゥのテイクアウト。発泡スチロールの容器に入った庶民の夕食

盛り付けと食べ方

コットゥの盛り付けは豪快に。白い皿に山盛りにし、上からカレーソースをかけるのが基本です。

  • カレーソースは別添えにして、好みの量をかけながら食べるのが通の食べ方
  • ライムまたはレモンのくし切りを添えると、スパイスの重さを酸味が和らげる
  • **チリソース(スリラチャ等)**を添えれば、さらに辛さをブーストできる
  • 飲み物はジンジャービール(ノンアルコール)が現地の定番。日本では生姜エールで代用
チキンコットゥの山盛り。チーズがトッピングされた豪快な一皿
チキンコットゥ。骨付きチキンレッグをトッピングした豪快な盛り付けはスリランカのレストランスタイル

保存方法と作り置き

コットゥは作りたてが圧倒的に美味しい料理です。ロティのパリパリ感は時間が経つと失われます。ただし、残った場合の保存方法は以下の通りです。

保存方法 期間 ポイント
冷蔵保存 2〜3日 密閉容器で保存。温め直しはフライパンで強火が鉄則
冷凍保存 約2週間 冷凍可能だがロティの食感は落ちる
ロティだけ作り置き 冷蔵5日/冷凍1ヶ月 ロティだけ焼いてストックし、食べるときに刻んで炒める
賢い作り置き術

ゴダンバロティだけを週末にまとめて焼き、冷凍保存しておくのが最も効率的です。食べたいときに解凍して刻み、冷蔵庫の残り野菜と炒めるだけで15分でコットゥが完成します。ロティさえあれば、具材は自由自在です。


失敗しやすいポイントと対策

よくある失敗トップ4

コットゥは工程自体はシンプルですが、火加減と水分管理で仕上がりが大きく変わります。

ロティがベチャッとする

最も多い失敗。原因はロティが温かいまま刻んでしまうこと。焼いたロティは必ず完全に冷ましてから刻んでください。前日に焼いて冷蔵庫で一晩置くのが理想。また、炒めるときは強火が鉄則。弱火だと蒸し焼き状態になり、ベチャつきます。

味が単調

カレーパウダーだけだと味が平板になりがち。醤油の旨味カレーリーフの香りが奥行きを出します。仕上げにライムを搾ると、味が引き締まります。カレーソースを別添えにするのも効果的です。

野菜から水が出る

キャベツやにんじんは強火でさっと炒めるのがコツ。弱火でじっくり炒めると水分が出てベチャッとします。炒め時間は各野菜2分以内を目安に。水が出てきたら、ロティを加えて吸わせてください。

卵が固まりすぎる

卵を入れたら10秒待ってから崩すこと。すぐにかき混ぜると細かくなりすぎます。半熟の状態で全体に混ぜ込むと、卵がバインダーとなってロティと具材がまとまります。


エリア別コットゥの特徴

スリランカは小さな島国ですが、地域ごとにコットゥのスタイルが異なります。

エリア 特徴
コロンボ 最も多様。チーズコットゥ、デビルコットゥなどモダンアレンジが豊富
キャンディ ヒルカントリーらしく、野菜多めでヘルシーな傾向
ゴール 海沿いのため魚介コットゥが名物。プラウン(エビ)コットゥが絶品
ジャフナ タミル系の影響でスパイスが強め。クラブ(カニ)コットゥも
ヌワラエリヤ 高原地帯。寒い夜にスープコットゥ(カレースープをたっぷりかける)が人気

よくある質問

このセクションについて

コットゥを実際に作った方からよく寄せられる質問をまとめました。

Q1. ゴダンバロティは市販のナンで代用できますか?

はい、最も手軽な代替品です。業務スーパーの冷凍ナン(5枚入り約300円)をトースターで焼き、冷ましてから手でちぎって刻んでください。食感は本場とやや異なりますが、味は十分に楽しめます。

Q2. フライパンでも作れますか?鉄板がないのですが。

もちろんです。大きめのフライパンか中華鍋があれば問題ありません。鉄製のフライパンが最も火の通りが良く、本場に近い仕上がりになります。テフロン加工のフライパンでも作れますが、ロティのカリカリ感はやや弱くなります。

Q3. 辛さを調整するにはどうすればよいですか?

チリパウダーと青唐辛子の量で調整できます。子供向けならどちらも省き、カレーパウダーのみにしてください。パッタイのように、食卓でチリフレークを各自で追加するスタイルも合います。

Q4. カレーリーフが手に入りません。代用品はありますか?

完全な代用は難しいですが、ベイリーフ2枚+ライムの皮少々で近い方向性は出せます。Amazon「カレーリーフ ドライ」で500円前後から購入可能なので、スリランカ料理を本格的に楽しむなら購入をお勧めします。一度買えば数十回分使えます。

Q5. ダルバートやビリヤニとの違いは何ですか?

ダルバートはネパールの豆スープとご飯のセット、ビリヤニはスパイス炊き込みご飯で、どちらも「米」が主食です。コットゥは「パン(ロティ)」を刻んで炒めるという、南アジアでも独特の調理法が特徴。同じ南アジアでも主食の扱いが全く異なるのが面白いところです。

Q6. 作り置きはできますか?

ロティだけを焼いて冷凍保存するのが最善の方法です。完成したコットゥは冷蔵2〜3日保存可能ですが、ロティの食感は落ちます。温め直しはフライパンで強火にかけ、水分を飛ばすようにしてください。電子レンジは避けてください(ベチャッとなります)。


栄養情報(2人分のうち1人あたり)

栄養素 含有量
エネルギー 520 kcal
たんぱく質 28g
脂質 24g
炭水化物 48g
食物繊維 4g
食塩相当量 2.0g

コットゥはカレーパウダーに含まれるターメリック(クルクミン)やクミン(消化促進)など、スパイスの健康効果が期待できる料理です。鶏肉は良質なタンパク質源で、キャベツのビタミンCやにんじんのβカロテンも摂取できます。ただし油の使用量が多いため、脂質を減らしたい場合は油を大さじ2に減らし、テフロンのフライパンで調理してください。


まとめ

コットゥロティは、残りもののロティから生まれたスリランカの国民食です。鉄板を叩く軽快な音、カレースパイスの香り、パリパリのロティとしっとりした野菜が混ざり合う食感——五感で楽しめる料理がこれほど身近な材料で作れることに驚きます。

ゴダンバロティを自家製で焼けば本場の味に近づきますが、市販のナンやチャパティで代用してもスリランカの屋台の空気は十分に味わえます。大事なのは強火で手早く、リズミカルに刻むこと。

週末の夜、台所から「カンカンカン」の音を響かせながら、コロンボの屋台に想いを馳せてみてください。


参考文献

レシピ・調理技法

文化・歴史

  • Peries, Sharmila. "The Story of Kottu Roti: Sri Lanka's Beloved Street Food." Gastronomica, vol. 22, no. 1, 2022. — コットゥの起源と社会的文脈の分析を参照
  • "World's 50 Best Street Foods" — CNN Travel, 2019. https://edition.cnn.com/travel/article/world-best-street-food — コットゥのランクインについて参照
  • コットゥ
  • コットゥロティ
  • スリランカ料理
  • 南アジア料理
  • 屋台料理
  • ロティ
  • カレー
  • 鉄板焼き
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