焼きたての丸いアイシュ・バラディ。1枚が少し開いて、内側の空洞と全粒粉の表面が見える
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アイシュ・バラディの作り方|エジプトの全粒粉の丸い平焼きパン(عيش بلدي)

約15分で読めます世界ごはん紀行編集部
Cooking flow

作り方を先に見る

STEP 11 / 9

酵母を起こす

手順1: 酵母を起こす
STEP 22 / 9

1/2 cupsの水を105°F(約41°C)に温め、ドライイーストを混ぜます

手順2: 1/2 cupsの水を105°F(約41°C)に温め、ドライイーストを混ぜます

約10分置き、表面が泡立つまで待ちます。泡は酵母が働いている目安です。水が熱すぎると酵母を傷めることがあるので、105°Fを目安にしてください。泡が立たないときは生地作りに進まず、酵母の状態を先に確かめます。

STEP 33 / 9

粉の半量で前生地を作る

手順3: 粉の半量で前生地を作る

全粒粉の半量(2 1/2 cups)を加え、なめらかになるまで混ぜます。覆って30分置きます。ここで粉を全部入れないでください。この段階はゆるくべたつく前生地で、残りの粉は次の工程で加えます。

STEP 44 / 9

塩、油、残りの粉を加えてこね、発酵させる

手順4: 塩、油、残りの粉を加えてこね、発酵させる

コーシャーソルトと植物油1 tbspを混ぜ込み、残りの全粒粉2 1/2 cupsを加えて、ひとつの生地にまとめます。軽く打ち粉をした台で約10分こね、なめらかでよく伸びる生地にします。

油を塗ったボウルに生地を移して覆い、約1 1/2時間、体積がおよそ2倍になるまで発酵させます。

STEP 55 / 9

16等分し、丸く伸ばしてふすまの上に置く

手順5: 16等分し、丸く伸ばしてふすまの上に置く

生地を押してガスを抜き、16等分して丸めます。原典には1個あたりの重さが書かれていないので、目分量で分けてください。

天板2枚にクッキングシートを敷き、粗挽き小麦ふすま(なければ追加の全粒粉)を紙の上に薄く振ります。生地の玉を1個ずつ直径約5インチ(約13 cm)の円に伸ばし、用意した紙に置いていきます。原典ではふすまを先に紙へ振り、その上に生地を載せます。生地の上から振るのではありません。まだ成形していない玉は覆っておきます。

STEP 66 / 9

布巾をかけて休ませる

手順6: 布巾をかけて休ませる

円に伸ばした生地にふんわりと布巾をかけ、約30分、少しふくらむまで置きます。

STEP 77 / 9

石を予熱する

手順7: 石を予熱する

ベーキングストーンをオーブンのラックに置き(原典は段の位置を指定していません)、500°F(約260°C)で30分予熱します。原典では、この予熱を成形と最後の休ませと並行して行い、生地の準備ができたときに石が熱くなっているようにします。厚手の天板を裏返して使う場合は、メーカーの説明書に従って空のまま加熱してください。

STEP 88 / 9

石の上で数回に分けて焼く

手順8: 石の上で数回に分けて焼く

生地を紙からそのまま熱い石に移し、互いに約2インチ(約5 cm)離して置き、数回に分けて焼きます。1回分は6〜8分、パンがふくらみ、ところどころに薄い焦げ目が付くまで焼きます。6〜8分は1回に焼く分の時間で、16枚全部の合計ではありません。一度に全部を入れようとしないでください。オーブンによって差があるので、ふくらみと焦げ目を主な目安にしてください。生地を移すときはしぼまないようにそっと扱い、焼いている間は扉を閉めたままにします。石に手を近づけるときは必ずオーブンミットを使います。

STEP 99 / 9

網で5分冷ます

手順9: 網で5分冷ます

焼き上がったパンを網に移し、食べる前に5分冷まします。熱い石の近くで動かすときは気を付け、引き続きオーブンミットを使ってください。

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Ingredients

材料を分けて見る

材料表の分量4人分

表内の数値を目安として再計算します。塩、辛味、油は味を見ながら調整してください。

8品目

材料

アイシュ・バラディの材料:全粒粉、ドライイースト、塩、水、植物油、小麦ふすま
全粒粉は半量ずつの2回に分けて使う。打ち粉と、ボウルに塗る油は生地の分量とは別
材料 分量 代替・備考
全粒粉 5 cups(2 1/2 cups と 2 1/2 cups に分ける) 半量ずつ2回に分けて加える。パンの骨格と香ばしさのもと
全粒粉(作業台の打ち粉用) 適量 こねるときに生地が台に貼り付くのを防ぐ。生地の5 cupsとは別
水(105°F=約41°Cに温める) 2 1/2 cups 酵母を起こし、生地に水分を与える
ドライイースト(active dry yeast) 1 tbsp 生地をふくらませ、焼くときのふくらみを助ける
コーシャーソルト 1 tbsp 味付け
植物油 1 tbsp 生地に混ぜる
植物油(ボウル用) 塗る分だけ 一次発酵のボウルに塗る。生地の1 tbspとは別
粗挽き小麦ふすま(任意) 敷紙に振る分だけ 紙に先に振る。生地が貼り付かず、表面に粒感が付く。なければ全粒粉を追加で使う

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アイシュ・バラディ ― すくい、包み、食卓を埋める丸いパン

このパンで守りたいこと

生地には全粒粉だけを使い、しっかり発酵させ、均一な丸に伸ばし、十分に熱した石で焼きます。焼き上がりは時計だけでなく、ふくらみと薄い焦げ目で見極めてください。

平たくて丸いパンを手でちぎり、ソースや豆をすくったり、食卓にあるものを包んだりして食べる。エジプトの家庭の食事について書かれた文章では、アイシュ・バラディはそのように紹介されています。朝食から夕食まで食べられ、付け合わせである以上に、食べるための道具でもあるパンです。Arab Americaの寄稿者は、農作業の合間の休憩を、パンと玉ねぎ、ルッコラ、フレッシュチーズだけで済ませる例を挙げています。

アイシュ・バラディ(عيش بلدي、eish baladi、aysh baladi とも表記)は、エジプトの日常的な丸い平焼きパンです。バラディは「地元の」「在来の」を意味する言葉として紹介されていますが、由来についてそれ以上のことは言いません。焼いている間にピタのように中が空洞にふくらむことがあるものの、ピタと単純に同じパンとは扱いません。ここで作るSaveurのレシピは全粒粉だけで作る配合で、全粒粉の風味、ふすまが付いた底面、高温での短時間焼成がこのパンの持ち味です。

Saveurは、カイロの市場にある非常に熱い窯に、家庭のオーブンとベーキングストーンで近づける方法としてこのレシピを紹介しています。この記事の分量と作り方は、そのレシピ1つに沿っています。


選び方と代用

上の分量は、元のレシピの米国式の計量です。全粒粉5 cupsは半量ずつ2回に分けて使い、作業台の打ち粉、ボウルに塗る油、任意のふすまは生地の分量とは別です。これらを粉5 cupsや油1 tbspの中から差し引かないでください。

全粒粉: 全粒粉は製品によって挽き方の粗さや吸水量が違います。まず元の分量で作り、生地の様子を見ながら、追加の粉を一度に大量に入れないようにします。精白小麦粉に替えず、100%全粒粉のまま作ります。この配合の持ち味は全粒粉の風味だからです。

コーシャーソルト: 塩は結晶の大きさやかさが違うので、同じスプーンで量った別の塩が同量になるとは限りません。重さへの換算は示しません。

ドライイースト: このレシピはactive dry yeastを使います。インスタントイーストの量は確認できていないので、示しません。

ふすま: 粗挽き小麦ふすまは原典では任意です。見つからないときは、原典が認めている全粒粉の追加で代用します。パン粉や米ぬかなど、原典にないものには替えないでください。

分量をmlに直す場合: レシピのページ自体はカップの定義を示していません。ミリリットルで考えたいときは、米国の標準カップ236.6 mlを基準にすると(編集部の選択で、原典のものではありません)、2 1/2 cupsは約591.5 mlです。これは全粒粉の半量ずつの容量にも、水にも当てはまります。1 tbspを15 mlとするのも編集上の基準です。全粒粉をグラムには換算しません。

アレルギーと食品の安全

このパンは小麦を含むため、小麦やグルテンのアレルギー、セリアック病の方には向きません。ボウルや台、焼き面の共用にも気を付けてください。生の生地は味見せず、焼き上がってから食べます。


道具

  • 大きめのボウル。一次発酵用に軽く油を塗ったボウルも用意します(最初のボウルに油を塗って使い回してもかまいません)
  • こねたり分けたりするための清潔な作業台
  • クッキングシートを敷いた天板2枚(最後の休ませ用で、オーブンに入れる用ではありません)
  • 清潔な布巾
  • ベーキングストーン。ない場合は、厚手の天板を裏返して予熱する方法が考えられますが、これは家庭の台所向けの編集部の提案で、Saveurのレシピにはありません
  • 生地を石に移すためのピールなど平らな道具(編集部の提案。原典は「移す」とだけ書いています)
  • 網
  • 耐熱のオーブンミット
  • 温度計(水温の確認に便利です)
オーブンを温める前に

原典は石を500°F(約260°C)で予熱します。お使いのオーブンがその温度に設定できるか、石や天板を空のまま加熱してよいかを、メーカーの説明書で確認してください。石の近くに入れるものはすべて、耐熱温度を確かめます。紙も例外ではありません。このレシピのクッキングシートは生地の最後の休ませ用で、原典は生地を石に移して焼き、その紙の上では焼きません。


ふくらまない、白い、くっつくときの確認点

パンがふくらまないとき、原因はいつも同じとは限りません。次の候補を順に確かめてください。どれも確実な解決策ではありません。

症状 考えられる原因 確認すること
酵母が泡立たない 酵母が働いていない、または水が熱すぎた 生地を作らず、酵母と水温(105°F、約41°C)を確かめてやり直す
生地が硬すぎる、またはべたつく 全粒粉は製品によって吸水量が違う 粉を一度に大量に足さず、生地の様子を見る。打ち粉は軽く使う
パンがふくらまない 生地が厚い、または不均一/成形後の休ませ不足/石の予熱不足/移すときにしぼんだ 均一な5インチ(約13 cm)の円に伸ばし、休ませる時間を守り、石を30分予熱し、生地をそっと移す
生地が紙にくっつく 紙に振るふすまや粉が少ない 生地を置く前に、紙にふすま(または全粒粉)を薄く均一に振る
白っぽく焦げ目が付かない 石やオーブンの温度が足りない オーブンが設定温度に達しているか、石が十分に予熱されているかを確かめる

変えられること、変えないほうがよいこと

  • 全粒粉のままにする。 原典の生地は全粒粉だけです。精白小麦粉に替えると、この配合から離れます。
  • 元の分量を守る。 粉の吸水が違っても、粉を大きく足さず、生地の様子を見て判断します。
  • オーブンの上限が250°Cの場合。 オーブンにない温度には設定しません。最高温度で石を十分に予熱するのは、試していない編集上の調整です。6〜8分が当てはまるとは限らず、原典と同じ結果になる保証もありません。
  • ベーキングストーンがない場合。 厚手の天板を裏返して予熱するのは家庭の台所向けの編集部の提案で、Saveurのレシピにはありません。
  • ふすまの有無。 紙に振る粗挽き小麦ふすまは任意で、扱いやすくなり、底面に粒感が付きます。原典では全粒粉を追加しても同じ役目を果たします。
  • フライパンで焼く版。 Cookpad Egyptでは、エジプトの家庭の料理人が、全粒粉と精白小麦粉を混ぜ、甘みを加えた酵母生地をフライパンで焼く別のバラディパンを紹介しています。独自の作り方を持つ別のレシピで、このレシピの代わりになる工程ではありません。Saveurの配合に混ぜないでください。

エジプトの食卓で、パンは暮らしの中心にある

少し冷ましたアイシュ・バラディを手で割り、内側の空洞を見せる
数分休ませると、手で開いて内側の空洞を見られる

エジプトのアラビア語では、パンをアイシュと呼びます。Arab Americaの寄稿者ヌーラ・アンワルは、この言葉を「生命」と結び付け、パンを朝食から夕食まで続く一日のリズムの一部として紹介しています。玉ねぎ、ルッコラ、フレッシュチーズと食べる農作業の休憩の例は、パンがほかに多くを必要としないことをよく伝えています。これは寄稿者による文化の紹介であって、言葉の歴史の証明とは受け取りません。このパンが古代から同じ作り方で続いているとも言いません。

Saveurのレシピを手直しして紹介しているKaren's Kitchen Storiesは、温かいうちに食べること、ソースをすくうこと、食卓にあるほかのものを包むことを挙げています。エジプトの食事なら、フール・メダメスのような豆料理のそばに置いたり、コシャリ、ターメイヤ、ハワウシと並べたりするでしょう。どれもそれぞれが独立した料理です。この国の料理をもっと知りたい方は、エジプトのページもご覧ください。

5分の休ませを終えたら、表面と全粒粉の香りがいちばん新鮮なうちに召し上がってください。


残ったときの扱い

このレシピの参考にした資料には、保存や温め直しについての案内がありません。そのため、保存日数、冷凍期間、再加熱の温度はここでは示しません。

よくある質問

アイシュ・バラディはピタと同じですか?

見た目が似ていて、アイシュ・バラディもピタのような空洞ができることがありますが、同じパンとは扱いません。Saveurの版は、全粒粉、紙に振ったふすま、高温での焼成が特徴です。

粗挽き小麦ふすまは必要ですか?

必須ではありません。原典でも任意です。なければ、紙に全粒粉を追加で振ってください。

全粒粉100%の生地でもふくらみますか?

Saveurの生地は全粒粉だけです。しっかり発酵させること、高温で十分に予熱した石、薄くむらのない丸が、よくふくらむための主な手がかりです。それでも台所によって結果は変わります。また、世界ごはん紀行ではこのレシピを台所で試作していません。

フライパンでも作れますか?

Cookpad Egyptには、バラディパンをフライパンで焼くエジプトの家庭のレシピがありますが、精白小麦粉と砂糖を使う別の生地です。別のレシピであり、このレシピの代わりの作り方ではありません。

インスタントイーストは使えますか?

インスタントイーストの量は確認できていないので、このレシピでは原典が指定するドライイースト(active dry yeast)のままにしています。

紙に載せたまま焼けますか?

原典は、クッキングシートを敷いた天板を最後の休ませに使い、そのあと生地を石に移します。500°F(約260°C)でその紙の上で焼くことはしないので、おすすめしません。

主な参考リンク

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