バナナ葉を敷いた型で蒸し、型から外した米粉ととうもろこし粉のアブロ
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アブロの作り方|ベナンの米粉ととうもろこし粉の発酵蒸しパン

約15分で読めます世界ごはん紀行編集部
Cooking flow

作り方を先に見る

STEP 11 / 9

とうもろこし粉を水と煮る

手順1: とうもろこし粉を水と煮る

大きな鍋に、粥用の水500mlととうもろこし粉60gをよく混ぜ、かき混ぜながら沸騰させます。沸いたらすぐに火を止めます。沸騰までの時間は原典に書かれていません。500mlは全量を粥に使い、酵母用に取り分けません。

STEP 22 / 9

粥を完全に冷ます

手順2: 粥を完全に冷ます

火から下ろし、粥をしっかり冷まします。熱いうちに米粉や酵母を入れないでください。原典は目標の温度を示していないので、完全に冷めるまで待ちます。

STEP 33 / 9

少量の温水で酵母を起こす

手順3: 少量の温水で酵母を起こす

小さな鉢にパン酵母小さじ2を入れ、少量の温水で溶いて起こします。水の量、温度、待つ時間は原典に書かれていないので、お使いの酵母のパッケージに従ってください。沸騰したお湯は使いません。

STEP 44 / 9

冷めた粥に粉、酵母、砂糖、塩を混ぜる

手順4: 冷めた粥に粉、酵母、砂糖、塩を混ぜる

粥が完全に冷めたら、米粉200gとコーンスターチ100gを加えます。鍋のままでも、大きなボウルに移してもかまいません。だまがなくなるまで混ぜます。そこへ起こした酵母、砂糖100g、塩小さじ1を加え、全体が均一になるまで混ぜます。生の生地は味見しないでください。

STEP 55 / 9

蓋をして発酵させる

手順5: 蓋をして発酵させる

原典は鍋をしっかり閉じて発酵させています。家庭では、ガスが抜ける蓋つきの容器を使い、密閉したガラス瓶は避けてください。APPEL.Bénin は家庭での目安として、室温が25°Cを超えるときは約1時間、20°C未満のときは約4時間としています。これは書き手の家庭での目安で、検証された温度や、どこでも通用する時間ではありません。その中間の室温については、原典に数字がありません。

原典は生地が「monter(ふくらむ)」と書いているので、体積が増えたかを見ます。表面に小さな泡が出るのも見る価値のある目印ですが、原典には書かれていません。

STEP 66 / 9

型に敷いて生地を入れる

手順6: 型に敷いて生地を入れる

先に蒸し器の湯を沸かし始めます。小さな型それぞれに食品用のバナナ葉を敷きます。原典のもうひとつの選択肢はアルミ箔です。油は塗りません。ふくらんだ生地を型にスプーンで入れ、ふくらむ余地を残します。型の大きさと入れる量は原典に書かれていないので、決まっていません。

STEP 77 / 9

約20分蒸す

手順7: 約20分蒸す

型を蒸し器またはクスクス蒸し器に、重ねずに1段で並べます。蒸気がしっかり回ったら、蓋をして約20分蒸します。この時間は原典の値で、原典は型の大きさを書いていないため、お手元の型では変わると考えてください。鍋の水が空にならないよう水位を確かめ、足すときは熱湯を使います。蒸し器の取扱説明書にも従ってください。

STEP 88 / 9

中心が固まったか確かめる

手順8: 中心が固まったか確かめる

ケーキ1個の中心に細い竹串を刺します。生の生地がついてこず、中心が固まっていれば蒸し上がりです。そうでなければ蒸しつづけ、もう一度確かめます。これは火が通ったかを見分けるために、こちらで加えた確認で、安全の保証ではありません。

STEP 99 / 9

少し冷まして型から外し、盛りつける

手順9: 少し冷まして型から外し、盛りつける

型をしばらく冷ましてから、ケーキを取り出します。食べる魚やソースと一緒に、小さくて白い、少し甘い蒸しパンとして出します。アブロは添えるパンで、主菜にまぶす衣や揚げ衣ではありません。

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Ingredients

材料を分けて見る

材料表の分量4人分

表内の数値を目安として再計算します。塩、辛味、油は味を見ながら調整してください。

8品目

材料

米粉、とうもろこし粉、コーンスターチ、酵母、砂糖、塩、水がそれぞれ別の容器に入っている
とうもろこし粉とコーンスターチは別の材料で、入れるタイミングも違います

これはAPPEL.Bénin が公開している、混合粉の家庭向けレシピです。パン酵母を使う短縮版で、研究で追われたmawèの作り方とは別ものなので、ほかのレシピの分量は混ぜていません。原典は4人分としていますが、何個できるかも型の大きさも書いていません。

注意

世界ごはん紀行ではこのレシピをまだ台所で試作していません。分量、「4人分」、発酵時間、約20分の蒸し時間はすべて原典の掲載値で、こちらで測った結果でも安全の保証でもありません。

材料 分量 代替・備考
米粉(farine de riz) 200 g 生地の主体。とうもろこし粉の粥が冷めてから加える
とうもろこし粉(farine de maïs) 60 g 先に水と煮て、薄い粥にする
コーンスターチ(fécule de maïs / Maïzena) 100 g とうもろこし粉とは別の材料。米粉と一緒に混ぜる
パン酵母(levure boulangère) 小さじ2 生地をふくらませる。少量の温水で先に起こす
砂糖(sucre en poudre) 100 g 原典の配合の甘み
塩(sel) 小さじ1 味つけ
水(粥用) 500 ml とうもろこし粉と一緒に煮る
温水(酵母用) 少量(原典に分量の記載なし) 酵母を溶く。500 mlとは別

匙の量は、小さじ1杯を5mlとして考えています。原典に匙の定義はなく、匙の量をgに換算することもしていません。原典は水500mlで粥を煮て、酵母は別の少量の温水に溶くとだけ書いています。酵母の水を500mlから取り分けるという指示はないので、水の総量は決まっていません。

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蒸し器の蓋を開けると、湯気の中から小さな白いケーキが顔を出します。上は丸くふくらみ、中はやわらかい。食卓では、揚げた魚や玉ねぎ、唐辛子、トマトやgbomaのソースの横に並びます。ここで描いた場面は、ベナンの文化団体APPEL.Bénin(アペル・ベナン)と食材店NKOSIが紹介する食べ方をもとに組み立てたもので、現地で見た光景ではありません。ソースを受け止めるパン、それがアブロです。

アブロ(abolo とも書きます)は、ベナン南部とトーゴの沿岸で、主食や軽食として食べられるやわらかく弾力のある蒸しパンです。穀物の生地を発酵させ、小さな型に分けて蒸します。アボメ・カラビ大学の研究は、ベナン南部の作り方としてとうもろこし主体、米主体、両方を混ぜるものを記録しています。国全体で「これが本物のアブロ」と言える配合はひとつではありません。この記事は、公開されている家庭向けの一例に沿って作り、伝統的な作り方とどこが違うかも書いていきます。

ベナン南部では、とうもろこし・米・混合の作り方が並ぶ

伝統的なとうもろこしの作り方では、土台になるのがmawè(マウェ)です。処理したとうもろこしを自然発酵させた中間の生地で、Assogba らの研究によれば、この方法のアブロはさらにパン酵母で発酵させてから蒸します。発酵で生地が酸性になり、二酸化炭素ができて、ケーキの中に気泡が生まれます。ACED がまとめた研究要約は、とうもろこし型を原型、米型をのちの技術的な変更として整理し、とうもろこし、米、とうもろこし3分の2と米3分の1の混合という3つの生産類型を挙げています。

同じ研究によると、米のアブロはコトヌーやポルトノボで広まっていて、理由のひとつは工程が短いことです。コムエ(Comè)ではとうもろこし型が続き、混合型も見られます。ACED の要約には、調査した消費者は米の製品を好んだとも書かれています。

アブロは暮らしの中にも根づいています。Assogba らは先行研究を引いて、朝食や間食として食べられ、洗礼式、結婚式、地域の祭りにも登場し、つくって売ることが女性の生産者の生計の一部になっていると報告しています。これは研究が対象にした地域と時期の話で、今の食卓すべてを描いたものではありません。ベナンのほかの料理はベナンのページからどうぞ。

APPEL.Bénin は、アブロをギン・ダネホ(Guin d'Aného)とピエール・サクレ(Pierre Sacrée)の祭りに結びつける話も伝えています。同サイトは口承として紹介していて、独立した歴史資料は確認できていません。サイトが伝える話として読み、料理の確かな起源とは受け取らないでください。


道具

  • とうもろこし粉を煮る、蓋つきの大きな鍋
  • 泡立て器または木べら
  • 酵母を溶く小さな鉢
  • 発酵用の、ガスが抜ける蓋つきの容器(密閉したガラス瓶は使わない)
  • 蒸し器またはクスクス蒸し器と、その水、足し湯用の熱湯
  • 小さな金属の型を数個(原典は小さなアルミ型)
  • 型に敷く食品用のバナナ葉。原典はアルミ箔も認めています。この記事ではバナナ葉を使い、油は塗りません
  • 細い竹串

選び方と代用

とうもろこし粉とコーンスターチは別のものです。 このレシピのfarine de maïsはとうもろこし粉で、先に水と煮ます。fécule de maïsやMaïzenaはコーンスターチで、あとで米粉と一緒に入れます。国によってはコーンスターチを「cornflour」の名で売っているので、ラベルを確かめてください。とうもろこし粉は挽き方やとろみの出方が製品で違い、どれでも同じようにいくとは言えません。コーンスターチの代わりに片栗粉などのでんぷんを、そのまま置き換えるのはやめましょう。

原典は米粉の種類や挽き方を指定していません。うるち米の一般的な米粉がまず思いつく選択です。小麦粉を使うと、小麦粉を含まないこの版から離れてしまいます。

この記事では乾燥のパン酵母を使います。製品によって違うので、酵母の起こし方とお湯の温度は、お手元の酵母のパッケージに従ってください。原典に水温の指定はありません。

注意

このレシピに使うのは米、とうもろこし、酵母、砂糖、塩で、APPEL.Bénin の版に小麦粉は入っていません。ただし原材料表示や同じ工場で扱う原材料の表示は製品によって違い、酵母製品には添加物を含むものもあります。すべてのラベルを確認してください。


ふくらまない、べたつく、型から外れないとき

割ったアブロの断面。しっとりして、小さな気泡が詰まっている
しっとりとして、小さな気泡のあるやわらかい断面が目指す食感です
困りごと 見るところ 対処
生地があまりふくらまなかった 粥がまだ熱いうちに酵母を入れていないか、室温、酵母の製品、粉の挽き方 次回は粥が完全に冷めてから混ぜる。発酵は時間だけでなく体積の増え方で判断する
中心が濡れている、べたつく 型の大きさ、生地の量、蒸気がすべてのケーキに届いているか 蒸しつづけて、もう一度竹串で確かめる。型は1段に並べ、水を足しておく
ケーキが重たい 蒸している間に何度も蓋を開けていないか、型を詰めすぎていないか 早めに蓋を開けない。型どうしの間隔をあけて蒸気が通るようにする
型にくっつく 敷いたバナナ葉が足りないか、不完全 冷ましてから縁をはがす。原典の選択肢であるバナナ葉かアルミ箔を敷き、自己判断で油や紙には替えない

研究が調べたのは職人の製造で、家庭の台所ではありません。その発酵時間や蒸す条件は、この混合粉のレシピには当てはまりません。mawèの長い発酵を、この版に持ち込まないでください。

アレンジ

どれも上のレシピとは別物です。この分量では試していないので、別の版として考えてください。

  • 砂糖を減らして、塩味の料理に合わせる: 砂糖を減らすと、原典のレシピとは味が変わり、ふくらみ方も変わるかもしれません。試していないので、決まった配合ではありません。
  • バナナ葉で包む: 型に敷く代わりにバナナ葉で生地を包む作り方は、NKOSI など地域の紹介に出てきます。この配合では試しておらず、香り、蒸気の当たり方、形が変わります。
  • 米を主体にする: アボメ・カラビ大学の研究は、米を主体にした作り方があることを確認しています。その分量はここに載せていないので、このレシピと混ぜないでください。
  • とうもろこしを主体にする: 伝統的なとうもろこし型はmawèが土台です。手元の資料に家庭向けの完全なレシピはなく、粉を置き換えるだけでは作れません。
  • 地域ごとの米ととうもろこしの比率: ACED は、とうもろこし3分の2と米3分の1の型を記録しています。これは別の製法の話で、ここで粉の比率を変えれば再現できるという意味ではありません。

魚とトマト・唐辛子のソースで食べる

APPEL.Bénin は、アブロに添えるものとして揚げ魚、玉ねぎ、唐辛子、gboma のソース、トマトソースを挙げています。NKOSI もトマトと唐辛子のソースと魚に触れています。穀物の穏やかな風味でソースを受けるのが、このケーキの役割です。

NKOSI はこの料理をablo、またはaboloと呼び、トーゴとベナンの両方の料理として紹介しています。食べ方も使う粉も土地によって違うので、ベナンだけのものとは見ないほうがよいでしょう。ガーナにもaboloと呼ばれる米のケーキが知られています。名前が同じというだけでは、同じレシピか同じ起源かは分かりませんし、手元の資料でもはっきりしません。

よくある質問

abloとaboloは別の料理ですか?

どちらの綴りも使われています。地域差を十分に説明できる独立した資料は手元になく、それ以上は言えません。名前が似ているだけで、特に国をまたぐ場合は、同じレシピとは言えません。

自然発酵のとうもろこし版は作れますか?

研究が記録しているmawèの作り方は、穀物の処理と中間の生地づくりを含む、別のレシピです。その材料や時間を、この短縮版と混ぜないでください。家庭向けの再現には、もっと専門的な資料が必要です。

アブロは甘いですか? 主食ですか?

この版は砂糖を100g使っていて、APPEL.Bénin は魚やソースと一緒に食べる様子も書いています。甘さを控えたいときは、試していない砂糖控えめのアレンジを見てください。

残ったときの保存や温め直しは?

原典に保存期間も温め直しの方法も書かれていないので、案内しません。アブロは作りたてがおすすめです。残す場合は、厚生労働省の家庭での食中毒予防の一般的な助言に従い、浅く小分けにして早く冷まし、すぐ冷蔵庫へ入れてください。温め直すときは75°C以上にします。同じ資料は、家庭での調理の一般的な目安として、中心を75°Cで1分以上としています。これは一般的な衛生の助言で、このレシピに当てはめて確かめたものではありません。常温でふくらませた生地は保存についての保証がないので、生地のまま取っておかないでください。

主な参考リンク

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