砕いた落花生とトマトで鶏肉を煮込んだカルド・デ・マンカラ
🌍料理ギニアビサウ料理

カルド・デ・マンカラの作り方|ギニアビサウの鶏肉と落花生の煮込み

約13分で読めます世界ごはん紀行編集部
Cooking flow

作り方を先に見る

STEP 11 / 11

鶏肉を焼きつける

手順1: 鶏肉を焼きつける
STEP 22 / 11

取り置いた濾した液を加えて煮る

手順2: 取り置いた濾した液を加えて煮る
STEP 33 / 11

鶏が半ばまで加熱されたら、ペーストを加えて弱火で混ぜる

手順3: 鶏が半ばまで加熱されたら、ペーストを加えて弱火で混ぜる
STEP 44 / 11

鶏肉に十分火が通ったことを確かめる

手順4: 鶏肉に十分火が通ったことを確かめる
STEP 55 / 11

火を止めてから、レモン汁を加える

手順5: 火を止めてから、レモン汁を加える
STEP 66 / 11

鶏肉に塩とpiripiri、玉ねぎ、にんにくで下味をつける

手順6: 鶏肉に塩とpiripiri、玉ねぎ、にんにくで下味をつける

鶏肉を食べやすい大きさに切ります。塩とpiripiriをふり、輪切りの玉ねぎと、好みの量のにんにくを加えます。

生の鶏肉とその汁が、加熱済みの食品や火を通さずに食べるものに触れないようにします。鶏肉には専用のまな板と包丁を使ってください。

STEP 77 / 11

落花生を砕き、トマトと合わせてペーストにする

手順7: 落花生を砕き、トマトと合わせてペーストにする

落花生250gを、すり鉢かフードプロセッサーで細かく砕きます。刻んだトマトを混ぜて、ペーストにします。

STEP 88 / 11

熱湯でのばして濾す

手順8: 熱湯でのばして濾す

用意した水の一部を沸かします。熱湯を少しずつペーストに混ぜてゆるめ、ボウルの上に置いた目の細かいふるいに通します。

濾した液は、手順4のために取り置きます。ふるいに残った濃いペーストは、別のボウルに移しておきます。この版では、そのペーストを手順5で鍋に戻します。

原典には、取り置いた液を加えることと、その後に「ペースト」を加えることが書かれています。ただ、その「ペースト」が濾し残りを指すのかははっきりしません。水1Lをどう分けて使うかも書かれていません。濾し残りを戻すのは、この記事の解釈です。

STEP 99 / 11

鶏肉を焼きつけ、取り置いた液を加える

手順9: 鶏肉を焼きつけ、取り置いた液を加える

下味をつけた鶏肉、玉ねぎ、にんにくを厚手の鍋に入れます。中火で、鶏の皮から脂を出しながら加熱します。原典に油はないので、足しません。

鍋底にくっつきそうなら、用意した水を少しだけ加えます。表面にうっすら色がつけば十分で、濃い焼き色をつける必要はありません。

この最初の焼きつけのあとで、取り置いた落花生とトマトの液を注ぎ、鶏をその中で煮ます。鶏が半ば加熱されるのを待ってから液を入れるのではありません。液は今入れ、ペーストはあとで入れます。

STEP 1010 / 11

鶏が半ば加熱されたらペーストを加え、弱火で混ぜる

手順10: 鶏が半ば加熱されたらペーストを加え、弱火で混ぜる

鶏がだいたい半分ほど加熱されたら、手順3で取り分けたペーストを加えます。火を弱火にして、混ぜ続けます。ペーストを入れると鍋底が焦げやすくなります。煮汁が濃すぎたり、くっつき始めたりしたら、用意した水を少しずつ足してゆるめてください。

火を止める前に、鶏肉を温度計で確かめます。温度計は肉のいちばん厚いところに差します。骨に当てたり、煮汁だけを測ったりしないでください。中心が75°Cになり、そのまま1分間以上保たれている必要があります。

色や「半ばまで加熱された」という見た目は、安全の確認にはなりません。決まった分数も同じです。鶏の大きさも鍋も、それぞれ違うからです。

STEP 1111 / 11

火を止めて、レモン汁を加える

手順11: 火を止めて、レモン汁を加える

鶏肉に十分火が通ったら、火を止めます。レモン1個の汁を搾って入れます。レモンは丸ごと鍋に使うので、飾り用の分は残りません。

器に盛ります。好みで、炊いた白いご飯を別に添えてください。

0 / 0
Ingredients

材料を分けて見る

材料表の分量4人分

表内の数値を目安として再計算します。塩、辛味、油は味を見ながら調整してください。

10品目

材料

鶏肉、無塩の落花生、トマト、玉ねぎ、レモンなどカルド・デ・マンカラの材料
鍋に入るものはこれだけ。油もだしも足しません

分量は原典のとおりです。原典には鶏の重さも人数も書かれていないので、鶏1羽ぶんの煮込みができる量と考えてください。油もだしも使わないのが、この配合の特徴です。

材料 分量 代替・備考
鶏肉(皮・骨付きを切り分けたもの) 1羽 主役で、煮汁の旨みの土台。原典に重さの記載なし
落花生(マンカラ)無塩・焙煎済み・殻なし・薄皮なし 250g ソースの中心。原典は焙煎や薄皮の有無を指定しておらず、この状態は編集部の選択
玉ねぎ 大1個 鶏の下味と煮込みの香りづけ。輪切り
トマト 3個 落花生の煮汁に酸味とコクを加える。熟したものを刻む
水 1L ペーストをのばし、煮汁を調整するために用意する。必要な分だけ使い、使い切らなくてもよい
レモン 1個 火を止めてから搾って入れる
塩 適量 鶏の下味
piripiri 適量 辛み
にんにく 適量 鶏の下味
炊いた白いご飯(任意) 適量 別に添える。原典のレシピには含まれない
0 / 0
Shop the pantry

材料からそろえる、味の決め手

買い出しガイド

カルド・デ・マンカラ:砕いて濾した落花生を、鶏の鍋に戻す

この鍋が守るもの

この料理の中心は、砕いた落花生とトマトで作る煮汁です。鍋には2回に分けて入れます。先に濾した液、あとから濃いペースト。仕上げのレモン汁は、火を止めてから加えます。

落花生を細かく砕き、刻んだトマトと合わせてペーストにします。少量の熱湯でのばし、ふるいに通すと、なめらかな液が落ちてきます。この液は鶏のために取り置き、ふるいに残った濃いペーストは後まで待たせておきます。塩とpiripiri(ピリピリ)で下味をつけた鶏肉を玉ねぎ、にんにくと一緒に火にかけ、取り置いた液で煮ます。肉が半ばまで加熱されたらペーストを加え、弱火でゆっくり混ぜていくと、煮汁はとろりとした薄茶色になります。レモン汁は火を止めてから入れます。

これが、ギニア人作家Filomena Embalóの名で紹介されたレシピに沿った、カルド・デ・マンカラの形です。この記事はそのレシピに従い、日本の台所で作る方法を紹介します。

カルド・デ・マンカラとは

2018年のギニアビサウの観光ガイドは、カルド・デ・マンカラを同国の代表的な料理のひとつに挙げています。肉または魚で作る落花生のスープだと説明されており、同じガイドは「mancarra(マンカラ)」が落花生を指すとも述べています。語の由来については資料で確かめられないため、ここでは踏み込みません。

ガイドは、こうした料理が属する食文化についても触れています。ライムやレモン、唐辛子、パーム油、落花生のスープがよく使われ、ソースや煮込みにはご飯が添えられるとのことです。カルド・デ・マンカラの鉢の横にご飯を置く食卓は、この説明によく合います。

ここで作る版

この料理には、肉の版も魚の版もあります。この記事で作るのは、MisosoAfricaに掲載されたEmbalóのレシピの鶏肉版だけです。ポルトガルのレシピ発信元Ruraleaにも鶏のカルド・デ・マンカラがありますが、配合も水の使い方も違うので、2つのレシピは混ぜていません。Ruraleaの版は、比較のためと、白いご飯を添える提案を紹介するために触れるだけです。

原典のレシピは鶏を丸ごと1羽使います。鶏の重さ、何人分か、調理時間は書かれておらず、この記事でもそれらの数字は足しません。原典が曖昧なところは、ぼかさずに曖昧だと書いておきます。

試作はしていません

このレシピは、世界ごはん紀行では試作していません。次の家庭向けの調整も同じです。

  • 濾したあとに残った固形分を鍋に戻すこと
  • 鶏自身の脂で焼きつけること
  • 焙煎済みで薄皮のない落花生を選ぶこと
  • 用意した水を少量ずつ使って煮汁を調整すること

原典の書き方を無理なく読み取った一案であり、結果が確かめられているわけではありません。

道具

  • すり鉢とすりこぎ、またはフードプロセッサー(落花生を砕く)
  • 目の細かいふるいと、ボウル2つ(濾した液用と、残ったペースト用)
  • 厚手の鍋
  • 食品用の温度計(鶏肉の中心を測る)
  • 生の鶏肉専用のまな板と包丁

選び方と代用

落花生。 原典はただ「落花生」と書いているだけで、焙煎しているか、薄皮が付いているかは指定していません。ここでは、無塩で焙煎済み、殻と薄皮を取った落花生を使います。無塩なら味つけを自分で決められますし、殻むき済みなら手間も省けます。

ピーナッツバター。 原典は、落花生を砕く代わりに缶入りのピーナッツバターも認めています。使うなら、砂糖の入っていない、落花生だけでできたものを選んでください。この選び方は編集部の判断で、原典に書かれているわけではありません。原典はピーナッツバターの量も示していないため、落花生250gに当たる確かめられた量はありません。濃さや口当たりは商品で変わりますし、砕いた落花生で作る版とは仕上がりも違います。

piripiri。 原典に分量はありません。piripiriが手に入らなければ、粉の唐辛子でも辛みは出ますが、風味は同じではありません。控えめに加えて調整してください。

鶏肉。 皮付き・骨付きの鶏1羽を切り分けたものを使います。原典の材料に油がないので、皮から出る脂で焼きつけます。原典は皮や骨を残すかどうかを書いていません。別の重さの骨なし肉に替えて、同じ仕上がりを期待しないでください。

にんにく。 原典に量の記載はなく、手順に「好みで」とあるだけです。

落花生アレルギー

この料理は落花生が中心で、落花生アレルギーのある方には向きません。ピーナッツバターなどの加工品を使うときは、原材料表示と、同じ工場で扱う原材料についての表示を確認してください。


うまくいかないとき:焦げ、濃さ、ざらつき

困りごと 考えられる原因 対処
鍋底が焦げつく ペーストを入れると沈んでくっつく 火は弱火のまま、混ぜ続ける。用意した水を少しずつ足してゆるめる
煮汁が濃すぎる この鶏と鍋に対して、液が足りない 用意した水を一度に入れず、少しずつ足す
焼きつけで鶏がくっつく まだ脂があまり出ていない 火を少し弱め、用意した水をほんの少し足す。油は足さない
ソースがざらつく 落花生の砕き方が足りない 次はもっと細かく砕く。手順3で、のばしたペーストを濾すことも、液をなめらかにする
鶏肉の中心が目安の温度に届かない 肉が厚い、または鶏が硬い 弱火で混ぜながら加熱を続け、中心が75°Cで1分間以上になるまで続ける

加熱時間は鶏によって変わります。Ruraleaの編集者は、ギニアビサウの鶏は市販の鶏より硬く、火が通るまで時間がかかると注記しています。時計ではなく温度計で火の通りを判断する理由が、もうひとつ増えます。

残ったとき

残りは清潔な浅い容器に小分けして、早く冷まします。温め直すときは、中までしっかり加熱してください。これは家庭の食品衛生の一般的な目安で、この料理に固有の保存期間ではありません。ここでは保存期間は示しません。

アレンジ

主なレシピの周りにある選択肢です。レシピ本体の一部ではありません。

  • 鶏の部位を変える。 原典は鶏1羽です。部位を限ると、重さも火の通り方も変わります。どちらもここでは試していません。
  • 魚で作る。 ギニアビサウの観光ガイドは、この料理を肉または魚で作ると説明しています。魚の作り方、分量、時間は、この鶏のレシピからは読み取れません。
  • ピーナッツバター。 原典は認めています。砂糖の入っていない、落花生だけの商品を選ぶのは編集部の助言です。落花生250gに置き換える確かめられた量はなく、口当たりも変わります。
  • 辛みを控える。 唐辛子は食卓に合わせて減らしてください。ほかの粉唐辛子は、piripiriと同じ味にはなりません。
  • ご飯を添える。 ご飯を別に添えるのは、ギニアビサウでソースや煮込みがどう食べられるかについての観光ガイドの説明に沿っています。

よくある質問

「mancarra」とはどういう意味ですか?

ギニアビサウの観光ガイドは、mancarraを落花生と説明しています。この言葉の来歴は、ここで使った資料では確かめられません。

ピーナッツバターで作れますか?

作れます。原典は缶入りのピーナッツバターを認めています。砂糖の入っていない、落花生だけのものを使ってください。原典はピーナッツバターの量を示していないので、少しずつ加えて濃さを見てください。砕いた落花生とは口当たりが変わります。

鶏肉だけで作る料理ですか?

いいえ。観光ガイドは、カルド・デ・マンカラを肉または魚で作ると説明しています。このレシピは鶏肉版です。魚で作りたいときも、分量や時間を推測で当てはめないでください。

何を添えればよいですか?

ご飯です。観光ガイドは、ギニアビサウでソースや煮込みにご飯が添えられると説明しています。Ruraleaも白いご飯を提案しています。

どのくらい煮ればよいですか?

原典に調理時間は書かれていません。鶏の大きさと鍋で変わります。いちばん厚い肉の中心が75°Cになり、そのまま1分間以上保たれるまで加熱してください。

主な参考リンク

レシピ一覧に戻る