チェブヤップ:牛肉と野菜の煮汁を吸うごはん
牛肉を焼き、野菜と一緒に煮て、野菜を引き上げ、残った煮汁で米を炊きます。このレシピにトマトも魚も固形ブイヨンも入りません。
牛肉と野菜を約1時間煮たところです。キャベツ、にんじん、キャッサバ、なすを鍋から出し、牛肉は煮汁に残したまま、洗った米を入れて蓋をします。野菜を引き上げ、残った煮汁で米を炊く。これがチェブヤップ(thiebou yapp、ceebu yapp、thiébou yappとも書きます)の中心で、フランス語では riz à la viande、つまり「肉のごはん」とも呼ばれます。
在カタール・セネガル大使館は、ceebu yappを、玉ねぎ、にんにく、香辛料で味つけした肉を米と合わせる料理として紹介しています。魚と米の料理であるチェブジェン(thiéboudienne)とは別の項目です。魚のチェブジェンとは別の料理で、主材料を入れ替えただけの同じレシピではありません。綴りは資料によって揺れるので、この記事ではどれか一つだけを正しい形とはしません。セネガルのほかの料理はセネガルのページでも紹介しています。
このレシピは、Au Senegalが公開している「Ceebu yapp (riz à la viande)」の一つの版に沿っています。掲載は6人分です。世界ごはん紀行では試作していないため、実測の仕上がり量や総所要時間は示しません。時間はそのレシピの目安で、牛肉や米に火が通ったことを保証するものではないので、必ず食材そのものを確かめてください。
Au Senegalは油とマスタードの量を cuillères(匙)で示していて、匙の大きさは書かれていません。塩とこしょうの量もありません。換算や推測はせず、そのまま残しています。また、手順には yéte(yeet)と niébé が任意として出てきますが、材料表には載っておらず分量もないため、基本のレシピには入れていません。
途中で見つける、味の決め手
選び方と代用
米:砕米は必須ではなく、あくまで任意です。ふだん食べている米で作れますが、粒の食感は変わりますし、必要な水分や時間も違ってくるかもしれません。
牛肉:煮込みに向く部位を選び、細切りにします。特定の部位でなければならないわけではありません。
キャッサバ:生か冷凍を探してください。確認できた代用品はないので、ほかの材料に替えたり省いたりするのは、ご自身のアレンジです。風味も食感も変わります。
マスタード:粒マスタードやディジョン系のマスタードが探しやすい選択肢です。和からしのような練りからしは辛みの質が違うため、同等の代用品とは考えていません。
匙と油:油とマスタードは、同じ匙で量ってください。
道具
- 蓋つきの厚手の鍋(牛肉、野菜、水が入る大きさ)
- 煮えた野菜を置いておく皿かボウル
- 大きな盛りつけ用の大皿
鍋でうまくいかないとき
このレシピは試作していないため、以下の対処は実証済みの修正ではなく、試してみる出発点です。確かな数字がないので、追加の時間や水の量は示しません。
| 症状 | 確認すること | 試すこと |
|---|---|---|
| 牛肉がまだ硬い | 煮た時間だけでなく、肉そのものの感触 | 煮続けて、もう一度確認する。鍋の水分が尽きないよう様子を見る |
| 米に芯が残っている | 米の種類、鍋の大きさ、残っている煮汁の量 | 蓋をしたまま炊き続け、もう一度味見する。鍋が乾いていたら水を少し足す |
| 鍋底が焦げそう | 火加減、蓋の合い具合、残っている煮汁の量 | 火を弱め、蓋をして、煮汁の量を確かめる |
| 野菜が崩れてしまう | 先にやわらかくなった野菜がないか | やわらかくなったものから順に取り出し、次回のために切り方の大きさを控えておく |
同じ名前のほかの鍋:バリエーション
この料理に、決まった唯一の型はありません。下の例はほかのレシピや資料のもので、材料や作り方は上のレシピには含まれません。試すときは、上のレシピに一つだけ加えるのではなく、それぞれ別のレシピとして最初から通して作ってください。
| バリエーション | 出てくる場所 | 何が変わるか |
|---|---|---|
| 赤いceebu yapp | Journal of Global Health Reportsの研究に記述 | この記事とは別の、赤い色の版 |
| トマト、yeet、netetou | yeetとnetetouの販売に商業的な利害のある食品販売者、Loumaのレシピ | 香りと塩味が変わるので、これらの製品の塩分を確かめる |
| ほかの肉 | Loumaの記事にある家庭の例(羊肉など) | 牛肉の代わりになるが、Au Senegalは代用品として挙げていない |
| 玉ねぎのソースを別添え | Loumaの盛りつけ例の一つ | 食事に別のソースが加わる |
| 先に米を蒸す | CIC Groupのレシピ | 米を先に蒸してから煮汁に加え、牛肉にはpaleronを使う |
食卓にて:大皿と、さまざまな形を持つ料理

Journal of Global Health Reports に載ったセネガルの人類学的フィールド調査は、ceebu yappを昼食に食べる米料理の一つとして挙げています。あわせて、大皿を囲む食事の社会的な面にも触れ、料理は地域や暮らし方によって変わると述べています。ただしこれはレシピの典拠ではなく、その観察がすべての家庭に共通の決まりごとを示しているわけでもありません。
この料理には大皿がよく似合いますが、家庭では一人ずつの皿に盛っても、まったく問題ありません。
肉料理と魚料理の違いを除けば、この料理の歴史的な起源や考案者、特定の形だけが本物だという主張については、ここでは何も述べません。確認した資料では、これらははっきりしませんでした。
よくある質問
ceebu yappとチェブジェン(thiéboudienne)は何が違いますか?
在カタール・セネガル大使館は、この二つを別の料理として紹介しています。ceebu yappは肉の入った米料理、チェブジェンは魚の入った米料理です。似た野菜を使っていたり、盛りつけ方が似ていたりしても、同じレシピにはなりません。
トマトは必要ですか?
このレシピには必要ありません。Au Senegalの材料表にトマトはないためです。ほかの版は存在します。Journal of Global Health Reports の研究は赤いceebu yappに触れていますし、Loumaのレシピにはトマトが入っています。
砕米を使わないといけませんか?
いいえ。Au Senegalは単に riz(米)と書いていて、種類を指定していません。砕米を選んでもかまいませんが、このレシピの条件ではありません。
yeetやniébéを入れたほうがいいですか?
基本のレシピには含まれません。Au Senegalの手順には任意として出てきますが、材料表にはなく、分量も書かれていません。その風味を試したいなら、yeetならLoumaのレシピのように、それを含むレシピを探してください。
cuillèreはどのくらいの大きさですか?
Au Senegalには書かれていません。油6 cuillères、マスタード2 cuillèresと示されているだけで、匙の大きさも、油やマスタードの種類もわかりません。そのため換算はせず、表記をそのまま残しています。
キャッサバが見つからないときはどうしますか?
どんな代用品でも同じ味になるとは言えませんし、試してもいません。省いたり、ほかの野菜を使ったりするのはご自身のアレンジになり、仕上がりは変わります。
残ったときの保存と温め直しはどうすればいいですか?
Au Senegalには保存や温め直しの案内がなく、こちらでも確認できていません。そのため、この記事では保存期間も温め直しの温度も示しません。













