切り分けた南アフリカの丸い蒸しパン。白くしっとりした内側が見える
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Ujeqeの作り方|鍋で蒸す南アフリカの丸いパン

約13分で読めます世界ごはん紀行編集部
Cooking flow

作り方を先に見る

STEP 11 / 8

粉類を混ぜる

手順1: 粉類を混ぜる

大きなボウルにケーキ用小麦粉、砂糖、塩、インスタントイーストを入れ、全体が均一になるまで混ぜます。

STEP 22 / 8

ぬるま湯を加える

手順2: ぬるま湯を加える

ぬるま湯375mlを注ぎ、粉が1つの生地にまとまるまで混ぜます。水温は、手で触って心地よく温かいくらいで、熱くはしません。

STEP 33 / 8

やわらかく弾力が出るまでこねる

手順3: やわらかく弾力が出るまでこねる

生地を台に出し、8〜10分こねて、やわらかく弾力のある状態にします。くっつくときは、台にケーキ用小麦粉をほんの少しだけふってください。打ち粉は必要なときだけです。

STEP 44 / 8

油を塗ったボウルで2倍まで発酵させる

手順4: 油を塗ったボウルで2倍まで発酵させる

23cmの丸い耐熱ボウルに薄く油を塗り、生地を入れます。濡らした布巾をかぶせ、体積が2倍になるまで置きます。かかる時間は台所の環境によって変わるので、時間ではなく生地の大きさで判断してください。

STEP 55 / 8

ボウルを沸騰した湯の鍋に入れる

手順5: ボウルを沸騰した湯の鍋に入れる

布巾を外します。鍋つかみを使って、半分まで沸騰した湯を入れた大きな鍋にボウルを置きます。湯はボウルの外側に触れてかまいませんが、ボウルの中や生地には入れません。ボウルが安定して置かれているのを確かめてから、鍋の蓋を閉めます。

STEP 66 / 8

弱火で75分蒸す

手順6: 弱火で75分蒸す

蓋をしたまま、鍋を弱火の穏やかな煮立ちに保って75分蒸します。この間、蓋は開けません。

STEP 77 / 8

火が通ったか確かめる

手順7: 火が通ったか確かめる

蒸気が顔や手にかからないよう、蓋を自分から遠ざけるように持ち上げます。パンがよくふくらみ、表面を軽く押して押した跡が戻れば蒸し上がりです。戻らないときは、まだ終わっていません。

STEP 88 / 8

ボウルから出して冷まし、切り分ける

手順8: ボウルから出して冷まし、切り分ける

鍋つかみを使い、熱いボウルを鍋からそっと取り出します。パンを網の上にあけて冷まし、食卓に出す大きさに切り分けます。

鍋の中には、沸騰した湯と熱い耐熱ボウルが1時間以上入っています。乾いた鍋つかみを使い、蓋は自分から遠ざけて開け、ボウルはゆっくり水平に持ち上げてください。蒸している間ずっと十分な湯が残るよう、大きめの鍋を選びましょう。

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Ingredients

材料を分けて見る

材料表の分量4人分

表内の数値を目安として再計算します。塩、辛味、油は味を見ながら調整してください。

8品目

材料

ケーキ用小麦粉、砂糖、塩、インスタントイースト、ぬるま湯、ボウルに塗る少量の油を、それぞれ分けて並べたところ
生地の材料は粉、砂糖、塩、イースト、水だけ。油はボウルに塗るためのもの

元のレシピは粉をカップと重さの両方で示しているので、粉は重さを基準にしてください。砂糖、塩、イーストは計量スプーンの量にmlが添えられていて、ここでもそのまま書いています。出来上がりは中型1個で6人分と示されていますが、これは取り分けの目安で、1人分の重さを量ったものではありません。

材料 分量 代替・備考
ケーキ用小麦粉(cake flour) 560 g 生地の主体。代わりに使う粉は「選び方と代用」を参照
砂糖 大さじ2(30 ml) 発酵生地に入れる
塩 小さじ1(5 ml) 味つけ
インスタントドライイースト(instant yeast) 小さじ2(10 ml) 生地をふくらませる
ぬるま湯 375 ml 生地をまとめる。手で触って温かいくらいで、熱くしない
油 ボウルに塗る分 23cmの耐熱ボウルの内側に薄く塗る。生地には混ぜない
打ち粉用のケーキ用小麦粉 必要なときだけ こねる台に軽くふる
蒸し用の水(生地の水とは別) 鍋の半分ほど 鍋で沸かしておく。ボウルの中や生地には入れない
アレルギー

このパンは小麦を含みます。元のレシピに乳と卵は使われていませんが、粉やイーストのラベルでアレルゲン表示と同じ工場での製造に関する表示を確認してください。ほかの食品や器具からの混入にも気をつけましょう。

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オーブンではなく鍋から出てくる、やわらかい丸いパン

この一個で守りたいこと

ほんのり甘みのある素朴な小麦の生地を、2倍にふくらむまで発酵させ、蒸気だけで火を通します。焼き色のつかない白くやわらかな仕上がりで、よくふくらみ、軽く押すと戻る状態が目標です。

鍋の蓋を開けると湯気が引いて、ボウルの中に白く丸いパンが現れます。ボウルから出して切り分けると、しっとりとやわらかく、シチューの煮汁をぬぐって食べるのにぴったりのパンです。南アフリカのFulton School for the Deafは、ujeqeを寄宿生にとっての「家の味」として紹介していて、シチューやカレーに添えて出されています。

オーブンは要りませんが、必要なものが二つあります。生地がふくらむのを待つ辛抱と、途中で邪魔をしない長い蒸し時間です。このレシピはIna Paarman's Kitchenが公開しているものに沿っています。油を塗った23cmの耐熱ボウルで生地を発酵させ、蓋付きの鍋に入れて弱火で蓋を開けずに75分蒸します。世界ごはん紀行では、このレシピを台所で試作していません。以下の分量、時間、火の通りの確認方法は、公開されているレシピのとおりです。

ujeqeとは — ズールーの食卓に並ぶ蒸しパン

ujeqeは、酵母で発酵させた小麦の生地を蒸して作るパンです。South African Tourismによるズールー料理の紹介記事は、uJeqeを蒸しパンとして挙げ、ズールーの食文化は農耕や牧畜、そして伝統とつながっていると説明しています。名前の由来や、この小麦と酵母のかたちがいつできたのかは、今回あたった資料では確かめられませんでした。そのため、この記事では起源の話は書きません。

同じ紹介記事には、iDomboloや内臓料理など、ほかの料理も並んで出てきます。ただし、それぞれ別の料理として挙げられていて、呼び名も地域や家庭によって違います。iDomboloとujeqeを同じものと決めつけたり、ひとつの紹介記事を「どの家でもこう食べる」という決まりのように読んだりするのは行き過ぎでしょう。

資料からわかるのは、ujeqeが人々の暮らしのどこにあるか、という点です。Fulton Schoolでは、寄宿生にシチューやカレーと一緒に出されています。南アフリカ政府の刊行物Vuk'uzenzeleが2025年に載せたインタビューでは、あるパン職人が、ujeqeは集まりに欠かせない蒸しパンで、一緒にいる感覚とつながっていると語っています。これは職人ご自身の言葉で、どの家庭にも当てはまる決まりではありません。それでも、飾り気のないパンが大切にされている理由がよく伝わってきます。

レシピも一通りではありません。Fulton Schoolのレシピはベーキングパウダーとバターを加え、二段階に分けて蒸します。Woolworths TASTEに載ったMmabatho Molefeさんのレシピは、粉1kgを使って生地を2回発酵させ、砂糖豆(sugar beans)と一緒に出します。どれかひとつが唯一の正しいujeqeではありません。この記事では、Ina Paarman's Kitchenのレシピだけを土台にして、ほかのレシピの配合や手順は混ぜていません。南アフリカのほかの料理は南アフリカのレシピもご覧ください。


道具

  • 大きなボウル(生地を混ぜる用)
  • 23cmの耐熱丸ボウル(元のレシピはPyrex製を使用)
  • 清潔な濡れ布巾
  • 耐熱ボウルを入れて蓋が閉まる大きさの蓋付き鍋
  • 鍋つかみ
  • 網(冷ます用)

選び方と代用

粉はケーキ用小麦粉が基準です。 手に入りにくいときは、たんぱく質の少ないやわらかい小麦粉が近い選択肢になりますが、食感がまったく同じになるとは考えないでください。強力粉に替えると代用ではなく別のレシピになります。イーストもレシピどおりインスタント(ドライ)タイプを使います。生イーストやほかの膨張剤に替えるのは、このレシピの範囲外です。

ボウルと鍋は、始める前に組み合わせを確かめてください。 生地が入った23cmのボウルが、蓋を閉めた状態で鍋に安定して収まる必要があります。鍋の半分まで沸騰した湯を入れたとき、湯はボウルの外側に触れてかまいませんが、水位はボウルの縁よりずっと下にとどめ、中に入らないようにします。蒸し時間が長いので、容量に余裕があり、蓋がきちんと閉まる鍋を選びましょう。元のレシピには、途中で湯を足す方法は書かれていません。

うまくいかないとき

状況 見るところ 対処
生地がなかなかふくらまない 元のレシピに原因の一覧はありません。室温、熱すぎた水、開封したイーストの状態が関係するかもしれません 時間で切り上げず、生地が2倍になるまで待つ
生地が硬い、乾いている 目指すのはやわらかく弾力のある生地です 打ち粉は必要な分だけにする。次回の比較のため、水375mlを変えるときは記録しておく
表面が濡れている 蓋から落ちる水滴や、ボウルに入った湯が考えられます 水位をボウルの縁よりずっと下に保つ。よく閉まり、ボウルに水滴が落ちにくい蓋が役立つ
75分たっても押して戻らない 中まで火が通っていません 蒸し上がりとして扱わない。元のレシピに追加の時間は示されていないので、続けて蒸すときは鍋の湯の量を安全に確かめ、同じ「押して戻る」基準でもう一度確認する

アレンジと変え方

  • ケーキ用小麦粉とやわらかい代用粉。 ケーキ用小麦粉の代わりに、たんぱく質の少ないやわらかい粉を使うときは、あくまで代用と考え、食感に差が出ることを見込んでください。
  • 1個ではなく小さなロールに。 同じレシピには、6〜8個の小さなロールにして約40分蒸す作り方も載っています。この時間は小さな形のためのもので、23cmの大きなパンは75分です。混同しないでください。
  • 全粒粉を一部使う。 粉の一部を全粒粉に替えるのは、元のレシピにない未検証の案で、現地の作り方ではありません。
  • バターは食卓で。 元のレシピはバターを添えて出すことを勧めています。生地に練り込まず、切ったパンに塗ります。
  • シチューや豆と一緒に。 Fulton Schoolのようにシチューやカレーを添えたり、Mmabatho Molefeさんのレシピのように砂糖豆を合わせたりします。どれもパンの横に添えるもので、生地には入れません。

ujeqeの食べ方

ujeqeは、汁気を受け止めてくれるやわらかいパンです。元のレシピは、バターを添えるか、グレービーをぬぐって食べることを勧めています。Fulton Schoolではシチューやカレーと一緒に出され、Mmabatho MolefeさんのTASTEのレシピでは砂糖豆(ubhonsisi)と組み合わされます。これらの添え物はパンそのものの一部ではありません。

南アフリカ以外では、ご自宅で作る牛肉や豆、野菜の煮込みが自然な相手になるでしょう。ただ、これは食卓での提案で、現地の定番だと言っているわけではありません。

よくある質問

発酵が終わったかどうかは、どう見分けますか?

生地が2倍の大きさになったときです。かかる時間は台所によって違うので、時計ではなく生地の大きさを見てください。

鍋ではなく蒸し器でも作れますか?

蒸し器が、23cmのボウルを湯より上に安定して置け、蓋も閉まるなら、道具の代わりになるかもしれません。先に寸法を確認してください。蒸し器でも同じ75分でよいかは、確認できていません。

ujeqeにバターや卵は入りますか?

ここで使ったレシピには入りません。生地はケーキ用小麦粉、砂糖、塩、インスタントイースト、水で、油はボウルに塗るためだけです。Fulton Schoolのレシピのようにバターやベーキングパウダーを加えるものもありますが、それは別のレシピです。

蓋をせずに蒸したり、途中で様子を見たりしてもよいですか?

元のレシピは、75分のあいだ蓋を開けないことを求めています。最後まで蓋を閉めたままにして、終わってから蒸し上がりを確認してください。

どのくらい日持ちしますか?

元のレシピには保存や温め直しの説明がないため、この記事では保存期間を案内しません。

主な参考リンク

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