小さな陶器の器に盛った白いエシャブウェを、ミレットブレッドとゆでた芋に添えたウガンダ風の食卓
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エシャブウェの作り方|ウガンダ・アンコーレの冷たいギーソース

約11分で読めます世界ごはん紀行編集部
Cooking flow

作り方を先に見る

STEP 11 / 7

ギーを清潔で乾いたボウルに入れる

手順1: ギーを清潔で乾いたボウルに入れる

ギー250gを、清潔でしっかり乾いたボウルに入れます。木製のマッシャーか木べらも、清潔で乾いたものを用意してください。ギーを温めたり、ボウルを火にかけたりしません。このソースは最初から最後まで加熱せずに作ります。

STEP 22 / 7

塩水を作ってこす

手順2: 塩水を作ってこす

煮沸してぬるくなった水の最初の75mlに、粉末岩塩小さじ1と食塩小さじ1/2を溶かします。この塩水を細かい目のこし器でこします。原典はナイロン製のふるいを2枚重ねています。残りの水75mlは、あとで使うので取り分けておきます。

STEP 33 / 7

ギーを一方向に勢いよく混ぜる

手順3: ギーを一方向に勢いよく混ぜる

木製のマッシャーか木べらで、ギーをいつも同じ向きに勢いよく混ぜ、なめらかにします。この段階ではまだ黄色いままで、何も加えていません。

STEP 44 / 7

塩水を大さじ1ずつ加える

手順4: 塩水を大さじ1ずつ加える

塩水を一度に入れてはいけません。大さじ1ずつ加え、そのたびに同じ向きでしっかり混ぜてから、次を加えます。

STEP 55 / 7

白く、厚く、約2倍になるまで続ける

手順5: 白く、厚く、約2倍になるまで続ける

塩水を加えて混ぜる作業を続けます。白くなり、体積が増え、とろみがついてきます。体積がおよそ2倍になり、白くて厚い、クリーム状になるまで続けてください。味見をして、必要なら食塩をひとつまみ足します。

途中で分離したように見えるときは、塩水と残りのぬるい水を少量ずつ足し、そのたびに混ぜ直します。

STEP 66 / 7

残りの水で濃度を整える

手順6: 残りの水で濃度を整える

取り分けておいたぬるい水を大さじ1ずつ加え、そのたびに混ぜます。ソースが濃く、流れない状態になったところで止めます。全部を使いきる必要はありません。

STEP 77 / 7

こして器に移し、冷たいまま出す

手順7: こして器に移し、冷たいまま出す

清潔で細かい目の網でこしながら、別の清潔な器にソースを移します。主食に添えて、冷たいまま出します。温めません。

最初の塩水で白く変わらないときは、色と体積を見て判断してください。時計ではなく、ボウルの中の変化が合図です。

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Ingredients

材料を分けて見る

材料表の分量4人分

表内の数値を目安として再計算します。塩、辛味、油は味を見ながら調整してください。

4品目

材料

ギー、岩塩、食塩、煮沸して冷ました水を入れた2つの小鉢を並べたエシャブウェの材料
材料は4つだけ。ギー、粉末岩塩、食塩、あらかじめ煮沸した水

参考にしたレシピに収量の記載はありません。4人分は、付け合わせのソースとしての目安です。水はあらかじめ沸かしてぬるくなるまで冷まし、75mlずつ2つに分けます。1つは塩水に、もう1つは最後に濃度を整えるためにとっておきます。2つめの水は全部使わなくてもかまいません。

材料 分量 代替・備考
成熟した清潔なギー 250g ソースの本体。加熱せず、白く濃くなるまで混ぜる。原典は、煮沸していない、異物・乳清・洗浄水が残っていないギーを重視している
水(あらかじめ煮沸してぬるくなるまで冷ます) 150ml(大さじ10) 75mlずつ2つに分ける。半分は塩を溶かす用、半分は最後の濃度調整用
粉末岩塩 小さじ1 最初の水75mlに溶かして塩水にする
食塩 小さじ1/2 岩塩と一緒に溶かす。味見をして、ひとつまみ足してもよい
注意

現地の資料は、加熱していないギーと清潔さを繰り返し強調しています。ボウルと道具は清潔で、しっかり乾いたものを使い、水は煮沸したものを使ってください。このレシピは、安全な保存期間も安全な温度も示しません。元にした資料でそれらを確認できなかったためです。

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材料からそろえる、味の決め手

買い出しガイド

淡い黄色のギーが入ったボウルと木べら、そして脇に置いた小さな塩水の器。塩水を大さじ1杯だけ加え、木べらを同じ向きに動かし続け、また大さじ1杯。少しずつギーの黄色が抜けて、白く、厚く、ふくらんでいき、やがて不透明な白いクリームになってボウルに収まります。これがエシャブウェです。

エシャブウェは、ウガンダ西部アンコーレ地方のギーソースです。主菜でも煮込みでもなく、ミレットブレッド、マトオケ(蒸してつぶした青いバナナ)、ゆでたじゃがいもやさつまいもといった主食に添える、冷たい付け合わせです。ウガンダの新聞は、アンコーレの伝統的な料理で、特別な機会にも家庭でも食べられると紹介しています。同じ国の料理はウガンダのページにもまとめています。

以下のレシピは、ウガンダの新聞 Daily Monitor に載っている1つの版だけに沿っています。ほかの資料の配合は混ぜていません。分量もその資料のままです。この版は世界ごはん紀行の台所で試作したものではなく、市販のギーが原典の材料や仕上がりと同じになるとは考えていません。


エシャブウェとは — 加熱しない、冷たい付け合わせ

エシャブウェの中心は、加熱ではなく質感の変化です。 作る間、ギーは一度も温めません。塩水を少しずつ混ぜながら攪拌すると、淡い黄色だったものが白くなり、厚みが出て、体積が増えます。できあがったソースは冷たいまま食べます。

資料によって、この料理の位置づけは少しずつ違います。Daily Monitor と Global Press Journal は、エシャブウェをバヒマ(Bahima)の伝統と結びつけて紹介しています。New Vision はアンコーレの伝統料理とし、Slow Food Foundation は家庭で作るエシャブウェを、アンコーレの牛の回廊(cattle corridor)における乳とギーの文化の中に置いています。どれか1つの集団の料理と決めてしまうより、地域の乳とギーの文化の一部として、各資料の説明のとおりに読むのが公平でしょう。

豆知識

Slow Food Foundation の資料には、ギーソースの別名としてnunireにも触れる箇所があります。ただ、この記事はエシャブウェと同じ料理だとは断定しません。


道具

  • 清潔で乾いたボウル
  • 木製のマッシャーまたは木べら
  • 塩水をこす細かい目のこし器(原典はナイロン製のふるいを2枚重ねる指定)
  • 仕上がったソースをこす、清潔な細かい目の網
  • 計量スプーン(大さじ・小さじ)と計量カップ
  • 水を沸かす鍋またはケトル
  • 盛りつけ用の小さな器

選び方と代用

このソースの出来を決めるのはギーです。 原典は、煮沸していない成熟した清潔なギーを使っています。市販のギーは製品によって違うので、同じ条件とは言い切れません。買うときは、表示と製造情報を読み、無塩のものを選んでください。

普通のバターは、同じ条件の代用品ではありません。 バターには水分と乳固形分が含まれていて、原典の加熱しないギーとは状態が違います。このレシピは、同じ作り方でバターに置き換えることをすすめません。

粉末岩塩: すでに粉末になったものが見つからない場合は、岩塩を細かく挽く方法もありますが、これは家庭での調整で、原典と同じ材料ではありません。食塩のほうは、普通の食塩で大丈夫です。


うまくいかないとき

症状 考えられる原因 直し方
分離したように見える 一度に水分を入れすぎた、または混ぜる手を止めた 塩水と残りのぬるい水を少量ずつ加え、そのたびに混ぜ直す
白くならない 塩水がまだ十分に混ざっていない 塩水を大さじ1ずつ加え、一方向に混ぜ続ける。時間ではなく色と体積で判断する
ゆるくなった とっておいた水を入れすぎた 次回は残りの水を大さじ1ずつ加え、ソースが形を保ったところで止める
ソースに粒やかすが混じる ギーや塩水に目に見える粒がある 塩水は使う前にこし、仕上がったソースは清潔な細かい目の網でこす
味がぼやける 塩が少し足りない 白くなってから味見をして、食塩をひとつまみ足す

たいていの失敗は、液体を急いで入れることから起きます。塩水も水も大さじ1ずつ入れ、一度に注がないこと、そして清潔で乾いたボウルとスプーンを使うことが、いちばん大事な習慣です。


食べ方と食文化 — 主食の脇に置く冷たいソース

ミレットブレッド、マトオケ、ゆで芋を添えた、小さな器のエシャブウェ
エシャブウェは別の器に盛り、ミレットブレッド、マトオケ、芋に添える

エシャブウェは、でんぷん質の主食に添える付け合わせです。Global Press Journal は、バヒマの料理人への取材から、ミレットブレッドやゆでたじゃがいも、蒸してつぶしたマトオケと食べる様子を紹介しています。New Vision は、ミレットブレッド、マトオケ、さつまいも、ポショ(posho)を組み合わせの例に挙げ、エシャブウェは冷たいまま食べることと、お祝いの席で出されることにも触れています。ソースは別の器に盛ると、各自が主食に好きなだけ添えられます。

Slow Food Foundation のウガンダの食材案内は、エシャブウェをアンコーレの牛の回廊の乳文化の中に位置づけています。そこでは家庭でギーが作られ、日々の料理に使われています。ここで参照した資料からは、この料理がいつ、どこで生まれたかは確かめられないので、この記事は起源を断定しません。

豆知識

Daily Monitor の紹介文には、燻製肉、牛肉、とうもろこしを一緒に食べることがあると書かれています。これらは別のバリエーションで、この記事で採用した4材料のレシピには入りません。

バリエーション

もっと多い量で、配合の違う作り方をする人もいますし、目分量で作る人もいます。New Vision と Global Press Journal は、それぞれ Daily Monitor のレシピとは異なる家庭版を伝えています。それらの分量は、ここのレシピとは混ぜていません。

よくある質問

ギーの代わりにバターを使えますか?

同じ条件の代用にはなりません。バターには水分と乳固形分が含まれ、原典が使う加熱していないギーとは状態が違います。市販のギーを使う場合は、製品によって異なるので、表示と製造情報を確認してください。

何と一緒に食べますか?

資料に出てくるのは、ミレットブレッド、マトオケ、ゆでたじゃがいも、さつまいも、ポショです。ソースは別の器に盛って添えます。

温めてもよいですか?

温めません。現地の資料はエシャブウェを冷たいまま食べるものとして伝え、作る間もギーは加熱しません。この記事は、安全な提供温度を示しません。

どのくらい日持ちしますか?

このレシピの元にした資料に安全な保存期間は書かれておらず、この記事も示しません。現地のレシピが強調するように、清潔で乾いた道具と煮沸した水で作ってください。

なぜ水を2つに分けるのですか?

半分は、塩をギーに運ぶ塩水になります。残りの半分は、ソースが白くなってから濃さを微調整するためにとっておくので、全部は使わないこともあります。

主な参考リンク

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