炊きたてのご飯を小さな茶碗に入れ、真ん中にくぼみを作って、赤い梅干しをひとつ置く。まわりのご飯を寄せて梅干しを隠したら、おにぎりの始まりです。炊いたご飯200gと梅干し2個で、三角のおにぎりが2個できます。仕上げはほんの少しの塩と、海苔ひと帯。
梅干しを中心にすっかり包み、ご飯がまとまる分だけの力で握ります。梅干し自体に塩気があるので、手塩は控えめにします。
おにぎりは、手で握って手で食べるご飯です。だから弁当にも、外で食べる食事にも向いています。形が崩れるか、しっとり保てるか、固く詰まってしまうか。分かれ目は、具をどう包むかと、どれだけやさしく握るかにあります。そこで、まず具を逃がさないくぼみ作りから始め、軽く握るところまで順に進めます。
おにぎりとは — 手で握り、手で食べるご飯
おにぎりは、炊いたご飯を片手で持てる形にまとめた、日本で古くから食べられてきたご飯料理です。キッコーマンは、持ち運びやすく弁当や外出先の食事に向くと紹介しています。Nippon.comは、遠足など学校行事の屋外の食事にも触れています。特別な日の料理というより、普段の食卓と持ち歩く食事の中にある食べものです。
この梅干しおにぎりの味は、三つでできています。炊いたご飯のやさしい甘み、中心に入れた梅干しの酸味と塩気、外側の海苔の香ばしさ。梅干しまで食べ進めると、まわりのご飯と合わさった味になります。
おにぎりに唯一の正解はありません。三角は形のひとつで、丸形、俵形、平たい形、四角いものもあります。具も家庭や地域でさまざまです。形も具も自由に選べますが、この記事の分量は、JETRO(日本貿易振興機構)の日本食品海外プロモーションセンターが公開している、梅干しおにぎり2個分のレシピに沿っています。
崩れる、固くなる — そんなときは
| 困りごと | 考えられる原因 | 直し方 |
|---|---|---|
| おにぎりが崩れる | 握る前に具を包みきれていない | くぼみを深くし、先にご飯で梅干しを閉じる。指先で押さず、手のひらで回しながら少しずつ各面を整える |
| ご飯が固く詰まる | 強く握った、何度も握り直した | 握り直さない。粒がまとまるまで、やさしく押す |
| ご飯が手につく | 手や手袋が乾いている | 軽くぬらす。余分な水は振り払う。しずくが落ちるほどだと表面が水っぽくなる |
| 塩辛い | 梅干しの塩気に手塩が重なっている | 使う梅干しに合わせて、手塩はごく少量から始め、味を見ながら調整する |
| 海苔がしんなりする | ご飯の水分を吸った | パリッとさせたいなら、食べる直前に巻く |
手塩を梅干しに合わせて調整するのは、自分の台所向けの工夫です。もとのレシピは、塩は適量としています。
崩れるときは具の包み方、固くなるときは力の入れ方を確認します。押し固めるより、回しながら整えるほうがうまくいきます。
アレンジ
ここで紹介するのは基本のレシピと並べて楽しむ変化で、基本の材料に混ぜるものではありません。
- 塩むすび: 具を入れず、ご飯と塩だけで作ります。塩加減はご飯の量に合わせて決めてください。梅干し入りの分量はそのまま使えません。
- 海苔の巻き方: 全体を包む、下側だけ巻く、など。持ちやすさと海苔の食感が変わります。
- 形: 三角、丸、俵形。握りやすい形や、地域・家庭の習慣で選びます。
- ほかの具: 鰹節と醤油、ツナマヨネーズなども人気です。ただし別の配合になるので、ここでは分量をつけず、アイデアとして挙げるだけにします。
- 広島菜漬で包む: 地域に根づいた型で、次の節で紹介します。
食べ方と、地域の違い
片手で持てるおにぎりは、弁当や外出先の食事に向いています。遠足や屋外の行事など、持ち運んで食べる場面で活躍します。あらかじめ詰めておくと、海苔はご飯に触れてしんなりしていきます。海苔は別にして、食べる直前に巻くとパリッと食べられます。

広島県には、ご飯を広島菜漬で包む「広島菜漬のおにぎり」があります。広島菜は葉物の漬物の材料です。農林水産省は、家庭や弁当で親しまれる郷土料理として記録していて、作り方は家庭や地域によって異なるとしています。梅干しを中心に入れて外側に海苔を巻くこの記事のおにぎりとは、別の型です。
形をどうするか、海苔をいつ巻くかは好みで選べます。ここでの土台は変わらず、炊いたご飯200gと梅干し2個で、おにぎり2個です。
弁当に詰めるときの衛生

手を洗い、食品用ラップか食品用の使い捨て手袋ごしにご飯を握ります。弁当にするときは、ご飯を冷ましてから、清潔な箸や器具で詰めます。弁当は涼しいところに置き、早めに食べてください。長時間持ち歩くなら、保冷剤と保冷バッグを使います。ご飯を冷ますというのは、常温に長く置くことではありません。
塩や梅干しがご飯を守ってくれるとは考えないでください。このレシピは、常温での安全な保存時間や日持ちの日数を示していません。食べる時間に近いときに作りましょう。
よくある質問
炊いてあるご飯でも作れますか?
もとのレシピは炊きたてのご飯から始めていて、量も炊き上がりの重さで示しています。冷えたご飯で握る方法は扱っていないので、冷やしたご飯がどう握れるかは、この記事では分かりません。
おにぎりは三角でなければいけませんか?
いいえ。丸形、俵形、平たい形、四角いものもあります。この記事の三角は、もとのレシピが使っている形です。
海苔はいつ巻けばいいですか?
パリッとさせたいなら、食べる直前に巻きます。先に巻くと、ご飯の水分を吸ってしんなりします。
長粒米でも作れますか?
日本の短粒種は、炊くと粘りが出るので、おにぎりにしやすいお米です。長粒米の水加減や置き換えの比率は、このレシピでは扱っていません。
広島菜漬のおにぎりも同じレシピですか?
いいえ。広島の地域のおにぎりで、ご飯を広島菜漬で包みます。梅干しを中心に入れるこのレシピとは別の型です。











