漬けにした赤身まぐろをのせた、にぎり寿司の完成した一皿
🍽️分量3-4
🌍料理日本料理(東京)

寿司の作り方|東京風の漬けまぐろにぎり

約14分で読めます世界ごはん紀行編集部
Cooking flow

作り方を先に見る

STEP 11 / 7

米を洗って水を切る

手順1: 米を洗って水を切る

米を洗ったら、ざるにあけて5〜10分、水気を切ります。よく水を切っておくと、次の手順で入れる水がそのまま炊き上がりを決めるので、「いつもより少なめ」の加減が測りやすくなります。洗う回数は、参考にしたレシピでは指定されていません。

STEP 22 / 7

昆布を準備して炊く

手順2: 昆布を準備して炊く

昆布の表面を湿らせた布巾で軽く拭き、はさみで数か所に切れ目を入れます。炊飯器の内釜に米を入れ、水を2合の目盛りより少し下まで注ぎ、酒大さじ2と昆布を加えて炊きます。あとで目盛りまで水を足さないでください。少し低い水位のままにしておくことが、すし飯向けにややかために炊くコツです。

炊飯器にすし飯用の目盛りや設定があるときは、機器の説明書を確認します。炊く時間は炊飯器に任せます。

STEP 33 / 7

すし酢を溶かす

手順3: すし酢を溶かす

ご飯が炊けるあいだに、小さなボウルで赤酢、砂糖、塩を混ぜ、砂糖と塩を溶かします。溶け残った粒はご飯全体に均等に行き渡らないので、溶けきるまで時間をかけてください。

STEP 44 / 7

熱いご飯にすし酢を合わせて扇ぐ

手順4: 熱いご飯にすし酢を合わせて扇ぐ

炊き上がったら昆布を取り出し、熱いうちに飯台か広いボウルへご飯を移します。すし酢を円を描くように回しかけ、しゃもじで、かき混ぜずに切るように手早く混ぜます。米粒をつぶさないためです。軽く返しながら、うちわで扇ぎます。混ぜながら扇ぐと、ご飯がべたつくのを防げます。

あら熱が取れて、ご飯につやが出たら、湿らせて固く絞った布巾をかけ、握るまでそのままにしておきます。

STEP 55 / 7

みりんを煮切り、たれを冷ます

手順5: みりんを煮切り、たれを冷ます

小鍋でみりんを加熱してアルコール分を飛ばし、濃口しょうゆを加えて、完全に冷まします。生のまぐろを入れる前に、必ずしっかり冷ましてください。温かいたれを生のまぐろに触れさせてはいけません。

STEP 66 / 7

まぐろを薄く切り、冷蔵庫で漬ける

手順6: まぐろを薄く切り、冷蔵庫で漬ける

まぐろを薄切りにします。浅い容器に冷めたたれを入れ、まぐろを並べて、約10分おきます。この10分の漬け時間は原典の指定ですが、この記事では取り扱い上の用心として、冷蔵庫に入れることを加えています。その後、まぐろを取り出して余分な汁気を切ります。

生魚に触れたたれは捨ててください。つけじょうゆとして使い回してはいけません。漬けるのは味をつけるためで、安全対策ではないことも覚えておいてください。

STEP 77 / 7

軽く握る

手順7: 軽く握る

清潔な手で、漬けたまぐろを指の第2関節のあたりにのせ、その上に一口大のすし飯をのせます。指を横に回しながら、軽く押さえて形を整えます。強く握ると米粒がつぶれます。形が保てるだけの力にとどめてください。握るとき手を水で湿らせるなら、小さな別の器に入れた普通の水にします。

握るのは、これから出す分だけにして、握ったらすぐに食べてください。冷えた魚を温かいご飯の上に長く置いたままにはしないでください。1さくの大きさは一定ではないので、できる個数も変わります。魚とご飯を見比べながら合わせていき、両方がぴったり同じ数になるとは考えないでください。

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Ingredients

材料を分けて見る

材料表の分量3人分

表内の数値を目安として再計算します。塩、辛味、油は味を見ながら調整してください。

10品目

材料

米、昆布、赤酢、砂糖、塩、酒、刺身用のまぐろ、濃口しょうゆ、みりんを並べた材料

材料 分量 代替・備考
米 2合 すし飯のもと
水 炊飯器の内釜の2合の目盛りより少なめ 普通よりややかために炊く
酒 大さじ2 炊くときに加える
昆布 10〜15cm 炊きながらご飯にうま味を移す
赤酢 大さじ4 すし酢の酸味と香り
砂糖 小さじ1/2 すし酢の甘み
塩 小さじ1 すし酢の塩味
まぐろ赤身(刺身用) 1さく(重さは原典に記載なし) 握りにのせるネタ
濃口しょうゆ 大さじ2 漬けだれ
みりん 小さじ2 たれの甘みと香り。使う前に加熱する
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酢飯と漬けまぐろを、手で握る

この一皿で守りたいこと

熱いうちに味をつけ、うちわで扇いでつやを出した、粒の立つ酢飯。冷ましたしょうゆとみりんのたれに、短い時間だけ漬けたまぐろ。そして、ひとかたまりに固めず、それでも形が崩れない程度の軽い握り。

江戸時代の後期、握り寿司は屋台で食べるものでした。ネタの下の酢飯は今よりずっと大きく、お腹を満たす食べものだったのです。同じ形の寿司が今ではさまざまな場面で出てきて、関心はネタのほうへ移りました。このレシピは、農林水産省(MAFF)が紹介している東京都の家庭向けの一例にそって作ります。赤酢で味をつけたすし飯に、しょうゆとみりんのたれに漬けた赤身まぐろをのせる握りです。

「寿司」は一つの料理ではなく、握り、巻き寿司、手巻き、器に散らすちらし、押し寿司、なれずし、いなりなどを含む料理の一族です。米を使わず魚だけを出す刺身は、別の料理です。生魚が必須というわけでもありません。東京の江戸前の流れでは、ネタの多くが、締める、煮る、蒸す、ゆでる、漬けるといった仕込みを先にされています。ここで使う「漬け」のまぐろもその一つで、生の魚をただご飯にのせたものではありません。

この記事は、あらゆる寿司を代表するものではありません。3〜4人分の東京風の握りを一つに絞り、分量は公開されているとおりにしています。同じ食卓の別の料理は、日本のページもご覧ください。


分量の読み方と、別に用意する水・しょうゆ

分量は、MAFFが紹介する東京都の握り寿司のレシピのもので、ほかの配合とは混ぜていません。米は炊飯器用の計量カップで量る「合」です。まぐろは、刺身用に整えて売られているブロックを指す「1さく」としか書かれていません。重さも、できあがる個数も原典にはないので、この記事でも書きません。

レシピの分量とは別に、作業用の普通の水も手元に置いておきます。米を洗う、昆布を拭く、布巾を湿らせる、握るときに使うなら小さな器の手水にする、といった用途です。この作業用の水は、炊飯の水には含めません。

食卓で使うつけじょうゆも、別扱いです。出すときに、清潔な小皿へ新しいしょうゆを適量注いでください。漬けこみに使った大さじ2の残りではありません。

道具

  • 米を洗って水を切るためのボウルと、目の細かいざるまたは水切りかご
  • 目盛りのある内釜つきの炊飯器
  • 昆布に切れ目を入れるキッチンばさみ
  • すし酢を混ぜる小さなボウル
  • 飯台(寿司桶)または広いボウル
  • しゃもじ
  • うちわ
  • 湿らせて固く絞った清潔な布巾
  • 小鍋
  • まぐろを切る切れ味のよい包丁とまな板
  • 漬けこみ用の浅い容器
  • 計量スプーンと米用の計量カップ

赤酢、まぐろ、調味料の選び方

赤酢。 参考にしたMAFFのレシピは赤酢を使い、なければ普通の酢でもよいとしています。ただ、香りは変わります。同じものの代わりではなく、代用品と考えてください。ほかのすし飯のレシピは配合が違い、たとえばキッコーマンの基本のすし飯は、米2合に砂糖大さじ2と、ここでの小さじ1/2よりずっと多く使います。それらは別のレシピです。酢大さじ4、砂糖小さじ1/2、塩小さじ1という、このレシピの組み合わせのまま作ってください。

まぐろ。 生で食べる用として売られているブロックを買い、買った瞬間から冷蔵庫で保ち、切る前によく見てください。刺身用の表示があっても、リスクがないと保証されるわけではありません。

しょうゆとみりん。 濃口しょうゆを使います。薄口しょうゆは塩気も色も変わるので、同量で置き換えるものではありません。みりん風調味料はみりんとは別の商品なので、同じものとして扱わないでください。みりんの加熱も省かないでください。

生魚と食品衛生

アニサキスは一部の魚介類にいる寄生虫で、その魚を生で食べると食中毒の原因になることがあります。酢、塩、しょうゆ、わさびではアニサキスの幼虫は死にません。このしょうゆとみりんのたれに漬けても死にません。生で食べる用として売られている魚を選び、買うときに鮮度を確かめ、冷蔵で保ち、使う前に目で確認してください。手も道具も清潔にします。すし飯は保存食ではなく、漬けても生魚が無菌になるわけではありません。

アレルギーのある方は、魚、酢、しょうゆ(小麦や大豆を含むものがあります)、みりんの原材料を、商品の表示で確認してください。生魚に触れた包丁、まな板、器は、ほかのものに使う前に洗います。

しょうゆは、清潔な小皿に別に用意する

別の小皿にしょうゆを添えて食卓に出したにぎり寿司
新しいしょうゆを清潔な小皿に。漬けだれとは別にする

寿司は箸でも手でも食べられ、場面によってどちらも使われます。よく言われる目安は、酢飯ではなくネタのほうにしょうゆをつけること、わさびはしょうゆに溶かさないことですが、どこまで守るかは店によって違います。家庭では、決まりというより食卓の選択肢と考えてください。

このレシピには、作り置きできる時間も保存期間もありません。握ったらすぐに出し、使わなかったまぐろは冷蔵庫に入れておきます。温め直す料理でもありません。

ご飯や形がうまくいかないとき

酢飯の失敗は、混ぜ方、水加減、握る力のどれかが原因のことがほとんどです。

状態 考えられる原因 対処
ご飯がべたついて、糊のようになる 切らずにかき混ぜた、または扇がなかった 切るように手早く混ぜ、軽く返しながら扇ぐ
ご飯がやわらかすぎて形が保てない 水を2合の目盛りまたはそれ以上入れた 次回は水を目盛りより少なめにする。酒と昆布を入れたあとで水を足さない
米粒がつぶれ、握りが詰まった感じになる 握るときに強く押した 形が保てる程度に押し、指を横に回して整える。ぎゅっと握りしめない
すし飯の味にむらがある 砂糖と塩が溶けきっていなかった すし酢が澄むまで混ぜてから、ご飯にかける
ネタがずれる、ご飯が濡れる 漬けたあとのまぐろの汁気を切っていなかった たれから引き上げ、余分な汁気を切ってから握る
ご飯の味が平べったく、妙な風味になる 昆布を入れたままにした、または冷めたご飯に酢を合わせた 先に昆布を取り出し、熱いうちにご飯に味をつける

アレンジ

  • 赤酢の代わりに普通の米酢。 MAFFのレシピで認められています。香りは変わるので、手順は同じで、違う風味のご飯になると考えてください。
  • 刺身用のサーモン。 現代の寿司のネタにはサーモンもあります。同じ10分の漬けで同等の仕上がりになるかは確かめられておらず、上の生魚の注意はそのまま当てはまります。
  • 煮穴子や蒸しえびなど火を通したネタ。 東京の江戸前のネタに数えられ、生魚を避けられますが、分量も手順も別の仕込みになるので、ここでは扱いません。
  • 酢や昆布で締めた魚など、ほかの江戸前の仕込み。 同じ流れにありますが、別のレシピとして考えてください。
  • 握りの代わりに手巻き。 海苔と専用の具が必要で、この材料表には含まれません。別の料理として計画してください。

なれずしから江戸の屋台へ

MAFFの概説によると、寿司の始まりはなれずしで、塩漬けの魚とご飯を使った保存食です。ご飯が発酵して酸味が出ます。やがて形は、早ずし(「早く作る寿司」)や押し寿司を経て、握りへと変わっていきました。この発酵による酸味は、炊きたてのご飯に混ぜる今のすし酢の酸味とは別のものです。すべての寿司が同じ合わせ酢を使うわけではなく、なれずしには、現代の意味での合わせ酢はありません。

江戸後期には、のちの東京である江戸の屋台で握り寿司が食べられていました。ご飯の量は今よりずっと多く、繊細な一口というより、腹を満たす軽食に近いものでした。今ではネタが主役に移り、寿司の売られ方も増えました。

江戸前寿司は、赤酢だけで決まるものではありません。ネタの仕込みの幅が特徴で、魚を締める、煮る、蒸す、ゆでる、しょうゆに漬ける(漬け)、昆布で締める(昆布締め)などがあります。煮穴子、蒸しえび、玉子焼き、締めた魚も、この仕事のしかたに入ります。このレシピの漬けまぐろは、ネタをご飯に合わせる前に仕込むという習わしの一例です。

東京を離れても、寿司は日本各地へ広がり、それぞれの土地の産物を取り込みました。そのため形もネタも場所ごとに違います。この家庭の握りは、寿司の一つの姿であって、唯一の姿ではありません。

よくある質問

寿司と刺身の違いは何ですか?

現代の寿司の多くは、酢を合わせたご飯とネタや具を組み合わせたものです。なれずしだけは、発酵で酸味を出します。刺身は、ご飯なしで出す魚介の切り身で、寿司とは別の料理です。

赤酢が手に入らないときは?

参考にしたレシピでは、普通の酢でもよいとされています。分量も手順も同じまま作ってください。ご飯の香りは変わります。

すし飯がべたつかないようにするには?

熱いうちに味をつけ、かき混ぜずに切るように手早く混ぜて、軽く返しながら扇ぎます。つやが出て熱が引いたら、握るまで湿らせて固く絞った布巾をかけておきます。

しょうゆはどう使えばいいですか?

清潔な小皿に新しいしょうゆを入れます。よく言われる目安は、酢飯ではなくネタにつけることですが、守る厳しさは店や場面によって違います。生のまぐろに触れた漬けだれは、つけじょうゆには使わないでください。

漬けにすれば、生のまぐろは安全になりますか?

なりません。しょうゆ、みりん、酢、塩、わさびではアニサキスの幼虫は死にません。安全を左右するのは、生で食べる用の魚を買うこと、冷蔵で保つこと、目で確認すること、そして清潔に作業することです。

まぐろは何g必要で、何個できますか?

参考にしたレシピは、まぐろを1さくとしか書いておらず、重さも、できあがる個数も示していません。1さくの大きさは一定ではないので、個数も変わります。ブロックとご飯の量に合わせて作り、すぐに食べる分だけ握ってください。

主な参考リンク

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