細いワンタン麺に乾煎りした蝦子をからめた蝦子撈麵
🌍料理広東料理(マカオ・香港)

蝦子撈麵の作り方|香港家庭版を1人分で

約14分で読めます世界ごはん紀行編集部
Cooking flow

作り方を先に見る

STEP 11 / 13

蝦子粉を乾煎りする

手順1: 蝦子粉を乾煎りする

乾いたフライパンに蝦子粉大さじ3/4を、油も水も入れずに入れ、中火で香りが立つまで乾煎りします。目安は約1分以内です。香りが立ったらすぐに止めます。

STEP 22 / 13

蝦子を小皿に移す

手順2: 蝦子を小皿に移す

乾煎りした蝦子粉を小皿に移して、脇に置いておきます。

STEP 33 / 13

麺線がほぐれるまでゆでる

手順3: 麺線がほぐれるまでゆでる

細いワンタン麺1束(約50g)を、水を張った鍋でゆでます。時計ではなく麺線を見て、束がほぐれてばらばらになったところが引き上げどきです。蝦子は麺のゆで水に入れません。

STEP 44 / 13

湯を切る

手順4: 湯を切る

麺をざるに上げて、湯をよく切ります。

STEP 55 / 13

ラード油とライトソイソースで和える

手順5: ラード油とライトソイソースで和える

湯を切った麺を、ラード油大さじ1とライトソイソース小さじ1/2で、全体がなじむまで和えます。味をみて、しょうゆを好みで調整してください。

STEP 66 / 13

麺を皿に盛る

手順6: 麺を皿に盛る

味をつけた麺を盛りつけ用の皿に移します。

STEP 77 / 13

乾煎りした蝦子をふってすぐ出す

手順7: 乾煎りした蝦子をふってすぐ出す

乾煎りした蝦子粉を麺の上にふりかけ、すぐに食卓へ出します。

STEP 88 / 13

食べる前に全体を混ぜる

手順8: 食べる前に全体を混ぜる

食べる直前に麺を持ち上げて返し、蝦子が麺線全体にしっかりからむようにします。

STEP 99 / 13

出会うかもしれない、ほかの作り方

手順9: 出会うかもしれない、ほかの作り方

ラード油の代わりにシャロットオイル。 Wiffyのレシピは、ラード油の代わりにシャロットオイルを同量の大さじ1で使ってよいとしています。

STEP 1010 / 13

出会うかもしれない、ほかの作り方

手順10: 出会うかもしれない、ほかの作り方

乾煎りしない2人分のレシピ。 The Hong Kong CookeryのEllen L.は、卵麺をラードとしょうゆで和え、盛りつけのときに乾燥蝦子をふる2人分のレシピを別に紹介しており、乾煎りの工程はありません。Ellen L.はまた、自身のレシピではラードが伝統的な油だと書いています。分量や塩を入れたゆで湯は、そのレシピだけのものです。

STEP 1111 / 13

出会うかもしれない、ほかの作り方

手順11: 出会うかもしれない、ほかの作り方

麺ごとに違うゆで時間。 Ellen L.のレシピは、広東式の乾麺の卵麺と生麺とでゆで時間を分けています。その時間は、そのレシピの麺のためのもので、ここで使う細いワンタン麺にはあてはめません。

STEP 1212 / 13

出会うかもしれない、ほかの作り方

手順12: 出会うかもしれない、ほかの作り方

麺に蝦子を練り込んだ商品。 マカオ貿易投資促進局(IPIM)のプラットフォーム「Macao Ideas」に掲載されたCheong Kei Noodle Factoryの紹介記事は、2代目の経営者が、同社の蝦子麺は新鮮な蝦子と魚のだしを麺そのものに吸わせている、と語ったと伝えています。商品ページには主な原材料としてえび、小麦粉、卵、こしょう、ベーキングパウダーが挙げられ、乾麺をゆで汁ごと、塩で味を調えて食べることが勧められています。これは別の買い物であり、別の作り方です。

STEP 1313 / 13

出会うかもしれない、ほかの作り方

手順13: 出会うかもしれない、ほかの作り方

店で出す丼と、蝦子を塗った麺の束。 MGTOの冊子『Flavours of Macao』は、竹竿で手練りした卵麺に、焼きたての蝦子をのせ、乾燥ヒラメのだしで食べる店の一例を紹介しています。また、Pastelaria Han Vanの包装麺(束ごとに蝦子を厚く塗ったもの)も取り上げています。Macao Ideasの商品ページには、その商品はこくのあるスープベースと合わせて食べると書かれています。このレシピには、だしも、蝦子を塗った束も含まれません。

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Ingredients

材料を分けて見る

材料表の分量4人分

表内の数値を目安として再計算します。塩、辛味、油は味を見ながら調整してください。

5品目

材料

蝦子粉、細いワンタン麺、ラード油、ライトソイソースの材料
1人分:蝦子粉、細いワンタン麺1束、ラード油、ライトソイソース
材料 分量 代替・備考
蝦子粉(干しエビの卵、蝦子) 大さじ3/4 乾煎りして麺にふりかけ、食べる前に全体にからめる。干しエビの身ではなく卵の粉を使う
細いワンタン麺 1束(約50g) 料理のベースになる麺。ほかの麺には替えない
ラード油 大さじ1 ゆでた麺にまとわせる。シャロットオイルに替える場合は同量で、両方は入れない
ライトソイソース 小さじ1/2(味をみて調整) 麺の味つけ
水 適量 麺をゆでるため
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材料からそろえる、味の決め手

買い出しガイド

蝦子撈麵:乾煎りした小さな蝦子と、弾力のある麺

この一皿で守ること

細かく乾煎りした蝦子、麺線がほぐれたところで引き上げる細い麺、麺をまとう程度の油とライトソイソース。皿に載せるのはこれだけです。

乾いたフライパン、中火、赤みがかったオレンジ色の粉大さじ3/4。ここで参考にする家庭レシピでは、蝦子(干しエビの卵)を油も水も使わずに、それだけで香りが立つまで乾煎りします。レシピの著者であるフードブログNoobCookのWiffyは、こうして粉を乾煎りすると香りとうま味が引き出されると書いています。乾煎りした蝦子はいったん脇に置いておき、細いワンタン麺を1束ゆでるあいだ待たせます。蝦子が麺と出会うのは最後の最後です。

マカオ政府観光局(MGTO)は、蝦子撈麵をマカオの郷土料理のひとつに挙げています。紹介文では、海の塩気が強い小さな蝦子と、弾力のある卵麺の組み合わせとして説明されています。ただし、このページに分量つきのレシピはありません。この記事の分量と手順は、Wiffyの1人分レシピ(著者は『Hong Kong Shrimp Roe Noodles』と題しています)に基づいています。Wiffyはこの料理がマカオで生まれ、香港でも食べられていると書いていますが、これは著者自身の説明であり、独立した歴史の裏づけではありません。そのためこのレシピは、マカオの唯一の正統な作り方ではなく、香港の家庭版として紹介します。

試作についてのお断り

このレシピは世界ごはん紀行で試作していません。分量とコツは公開されている家庭レシピに従っており、数値が書かれていない点は、この記事でも数値を補っていません。

よく見かける呼び名

この料理は蝦子撈麵、蝦子麵、蝦籽麵などと書かれます。英語では「shrimp roe noodles」「dried shrimp roe noodles」、トッピングそのものは「dried shrimp roe powder」で探せます。


道具

  • 乾いたフライパン(または平鍋)
  • 小皿
  • 麺をゆでる鍋
  • ざる
  • 盛りつけ用の皿

選び方と代用

小皿に入れた細かな乾燥蝦子の粒
乾燥蝦子は海老の身ではなく、粉に近い細かな粒

蝦子粉は干しエビではありません。 使うのは卵のほうで、赤みがかったオレンジ色の、粉に近いごく小さな粒です。干しエビの身、魚卵、とびこは別の食材で、どれも代わりにはなりません。もうひとつ気をつけたいのが、蝦子があらかじめ麺線に練り込まれた市販の麺です。マカオのメーカーはそうした麺を独立した商品として販売しています(後述の「出会うかもしれない、ほかの作り方」を参照)。このレシピの蝦子は、ふつうの麺にあとからかけるトッピングです。

細いワンタン麺。 細いワンタン麺を使い、約50gの1束を1人分とします。ほかの麺には替えません。

ラード油かシャロットオイルか、どちらか一方。 下の手順ではラード油を使います。シャロットオイルに替える場合も、分量は同じ大さじ1です。シャロットオイルを使うならラード油の代わりに使い、両方は入れません。

ライトソイソース。 ライトソイソースを使います。日本の薄口しょうゆが同じものだとは考えず、濃口(ダークソイソース)で代えることもしません。味をみて調整してください。

探すとき。 「dried shrimp roe powder」「thin wonton noodles」で検索し、パッケージに干しエビの身や、蝦子入りの麺ではなく、蝦子(shrimp roe)と書かれているかを確認します。

アレルギーと表示

蝦子はえびの卵です。えびアレルギーのある方は、この料理を作らないでください。麺のブランドや原材料はさまざまなので、麺、蝦子粉、しょうゆ、ラード油の表示で、小麦・卵・大豆や、同じ工場・設備での製造に関する注意書きを確認してください。日本で売られている包装食品については、消費者庁が食物アレルギー表示に関する情報を公開しています。

うまく作るコツ

見るところ 従う目安 避けること
蝦子の乾煎り 中火、乾いたフライパン、香りが立ったら止める(約1分以内) 油や水を足す。香りが立ったあとも火にかけ続ける
蝦子を別にしておく 麺をゆで始める前に小皿へ移す 生の蝦子粉を麺のゆで水に入れる
麺のゆで加減 麺線がほぐれたら止める ほかのレシピや麺の袋の時間を借りる
味つけ 油大さじ1、ライトソイソース小さじ1/2、そのあと味をみる ラード油とシャロットオイルを併用する
仕上げ ふりかけてすぐ出し、食べる前に混ぜる 皿を置いたまま食べずにおく

蝦子の乾煎りには、色の目標も温度計で測る温度も示されていないため、合図は香りだけです。麺についても、水の量、ゆで始めの水温、ゆで時間の分数は書かれていません。細いワンタン麺は商品によって違うので、頼れるのは見て分かる目安、つまり束がほぐれて麺線が離れることだけです。

マカオの麺づくりと、この家庭版の位置づけ

MGTOは、蝦子撈麵をマカオの郷土料理のひとつとして紹介し、海の塩気が強い小さな蝦子が弾力のある卵麺によく合う、と説明しています。これは観光向けの短い紹介であって、レシピではありません。作り方がひとつに決まっているとも述べていません。

ほかのマカオの資料を並べると、いくつもの形が見えてきます。『Flavours of Macao』が紹介する店の一杯は、竹竿で手練りした卵麺に焼きたての蝦子をのせ、乾燥ヒラメのだしで食べるものです。別の記事では、1995年創業でマカオのレストランや住民に麺を供給しているCheong Keiの経営者が、麺を作る段階で蝦子と魚のだしを麺に吸わせるので、スープベースに味を足す必要がない、と説明しています。前者は店の出し方、後者は作り手が自社商品について語ったものです。どちらも、マカオ全体の標準として示されているわけではありません。

マカオ経済科学技術発展局(DSEDT)が掲載している行政の店舗紹介は、麺店Wong Chi Kei1軒の歩みをたどっています。それによると創業者は1940年代に広州で竹で押して作る麺の製法を学び、1946年に東莞で麺店を開き、1959年11月に店をマカオへ移しました。マカオでは細い麺と蝦子入りのスープで知られるようになり、おすすめの品には蝦子を混ぜた麺も挙げられています。これらの年はこの1軒の店の歴史であり、蝦子撈麵の起源の年ではありません。

2025年には、マカオ文化局が無形文化遺産リストへの新規追加項目を発表し、その中に竹昇麺の製作技芸(竹昇面制作技艺)が入りました。認められたのは麺づくりの技芸であって、蝦子撈麵という料理ではありません。また、この登録は、すべての蝦子撈麵が竹昇麺で作られていることを意味しません。

こうした背景に比べると、この記事のレシピはずっと小さく簡素です。別々に買った蝦子粉と細いワンタン麺を、最後に合わせるだけです。Wiffyは、この麺はそのまま食べても、別に用意した簡単な野菜の副菜やワンタンスープと一緒に食べてもよいと書いていますが、そうした添え物はこの一皿には含まれません。これはあくまで香港の家庭版のひとつで、マカオの店でこの料理がどう作られているかを示すものではありません。

よくある質問

蝦子は干しエビと同じですか?

違います。使うのは卵のほうで、ごく細かい粒か粉の状態で売られています。干しエビの身は別の商品で、このレシピには使いません。

魚卵やとびこで代用できますか?

参考にした資料に、その代用を裏づけるものはなく、このレシピにも含まれません。魚卵やとびこは、乾燥蝦子とは別の食材です。

蝦子を練り込んだ麺でも同じ作り方でいいですか?

それらは別の商品です。マカオのメーカーは、蝦子とだしを麺線に練り込んだ麺や、蝦子を塗った束をスープと合わせて食べる商品を売っていて、それぞれ独自の食べ方が示されています。このレシピは、蝦子粉を上からかける、ふつうの細いワンタン麺のために書かれています。

麺は何分ゆでますか?

Wiffyのレシピに分数はなく、麺線がほぐれるまでゆでる、とだけあります。ほかのレシピや商品は別の麺について独自の時間を示していますが(広東式の卵麺を使うEllen L.のレシピや、Han Vanの包装麺)、ここには持ち込んでいません。Wiffyのレシピカードには準備5分、調理5分と書かれ、ブログでは15分レシピに分類されていますが、合計時間の記載はなく、この記事でも合計は計算していません。

えびアレルギーや、小麦・卵を避けたい場合は?

えびアレルギーのある方は、この料理を作らないでください。レシピは麺の原材料やブランドを指定していないため、買った材料すべてについて、実際のパッケージの表示とメーカーの注意書きを確認してください。

作り置きや、残りの保存はできますか?

レシピには「すぐに出す」とあるだけで、保存や再加熱の説明はないため、この記事でも案内しません。乾燥した蝦子そのものについては、Ellen L.が湿気を避けるよう勧めていますが、保存期間は示していません。

主な参考リンク

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