蒸し終えた器を薄い円形の生地が覆うБитүү шөл
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ビトゥー・シュルの作り方(Битүү шөл)|生地で器を覆って蒸すモンゴルのスープ

約13分で読めます世界ごはん紀行編集部
Cooking flow

作り方を先に見る

STEP 11 / 10

羊肉を薄切りにする

手順1: 羊肉を薄切りにする

羊肉180gを、清潔なまな板の上で薄切りにします。

STEP 22 / 10

玉ねぎを半月切りにする

手順2: 玉ねぎを半月切りにする

玉ねぎ15gを半月切りにして、脇に置きます。器には入れません。

STEP 33 / 10

小麦粉を温水で練る

手順3: 小麦粉を温水で練る

小麦粉60gを、温水を様子を見ながら加えて練り、生地にします。

STEP 44 / 10

生地を休ませる

手順4: 生地を休ませる

練った生地を休ませます。

STEP 55 / 10

生地を薄い円形にのばす

手順5: 生地を薄い円形にのばす

休ませた生地を、薄い丸い形にのばします。

STEP 66 / 10

熱い骨スープを器に注ぐ

手順6: 熱い骨スープを器に注ぐ

骨スープ400gを、熱いままスープ用の器に注ぎます。

STEP 77 / 10

肉、塩、こしょうを加える

手順7: 肉、塩、こしょうを加える

骨スープに、薄切りの羊肉、塩小さじ1/2、黒こしょうを加えます。こしょうは好みの量で、好みの調味料があれば加えてかまいません。玉ねぎと青ねぎは器に入れません。

STEP 88 / 10

生地の片面に油を塗る

手順8: 生地の片面に油を塗る

植物油小さじ1を、薄くのばした生地の片面だけに塗ります。

STEP 99 / 10

油を塗っていない面を下にして器を覆う

手順9: 油を塗っていない面を下にして器を覆う

油を塗っていない面がスープ側になるように、生地を器にかぶせます。かぶせるだけで、縁を押さえたり折ったりはしません。

STEP 1010 / 10

20分蒸す

手順10: 20分蒸す

覆った器を蒸し器に入れ、20分蒸します。この時間は食品衛生上の保証ではありません。下の注意をご覧ください。

20分は、この版に書かれている調理時間です。内部温度も、肉に火が通ったことの確かめ方も、食品衛生上の確認も示されていないため、この時間を肉が安全に仕上がる保証と受け取らないでください。盛り付け、保存、栄養に関する情報もなく、この記事でもそれらは示しません。

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Ingredients

材料を分けて見る

材料表の分量4人分

表内の数値を目安として再計算します。塩、辛味、油は味を見ながら調整してください。

10品目

材料

ビトゥー・シュルの材料:羊肉、小麦粉、骨スープ、半月切りにした15gの玉ねぎ、別皿の青ねぎ、分量を決めていない温水と黒こしょう
玉ねぎと青ねぎは、それぞれ別の小皿に置きます。どちらも器には入れません

1人分で計量する材料は7つです。ほかに温水、黒こしょう、好みの調味料を使います。

材料 分量 代替・備考
羊肉(хонины мах) 180g 薄切りにして、熱いスープに加える
小麦粉(гурил) 60g 練って、器を覆う生地にする
玉ねぎ(бөөрөнхий сонгино) 15g 半月切りにして脇に置く。器には入れない
青ねぎ(ногоон сонгино) 5g 脇に置く。器には入れない
塩(давс) 小さじ1/2 器の中のスープの味つけに使う
植物油(ургамлын тос) 小さじ1 のばした生地の片面に塗る
骨スープ(ясны шөл) 400g 熱いまま器に注ぎ、スープにする
温水(生地用) 適量 小麦粉を練るのに使う
黒こしょう 少々 器の中のスープの味つけに使う
そのほか好みの調味料 任意・適量 スープに好きな調味料を
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薄い丸い生地で封をした、骨スープの一杯

この一杯で守ること

熱い骨スープ、薄切りの羊肉、調味料を器に入れ、薄い円形の生地をかぶせて、器ごと蒸します。ここでは作り方をシンプルに保ち、資料に書かれていることだけにとどめます。

蒸し器から湯気が立ちのぼり、その中に器がひとつ。熱い骨スープと薄切りの羊肉が、淡い色の薄い丸い生地の下に閉じ込められています。蒸し上がって取り出しても、スープはまだ生地の下に隠れたままです。これがビトゥー・シュル(Битүү шөл)。ATF-2026の英語FAQは、この名前を「sealed dough soup」(生地で封をしたスープ)と訳しています。

この記事のレシピは、特定の著者が書いた1つの版にそっています。モンゴルの学校教科書『Монгол хэл III』(3年生向け、ウランバートル、2020年、第7版)の33〜34ページにある1人分のビトゥー・シュルです。教科書はこれをモンゴルの伝統的なスープのひとつとして紹介し、аяган шөл、つまり「器のスープ」とも呼んでいます。ここで紹介するのは公刊された版のひとつであって、唯一の伝統的な形ではありません。ほかの公刊版とは違いがあります。

教科書の記述は短く、実際に空白が残っています。生地に入れる温水の量、生地を休ませる時間、のばす大きさ、器の大きさ、生地の縁を器の口にどう合わせるかは書かれていません。この記事は、そうした空白を推測で埋めず、空白のまま示します。このレシピは、世界ごはん紀行では台所での試作をしていません。 同じ国のほかの料理はモンゴルのページをご覧ください。

表記と呼び名

モンゴル語(キリル文字)では Битүү шөл。ローマ字表記には Bituu shul、Bituu Shul などがあります。битүү は「閉じた、封をした」という意味で、器を覆うこの料理の姿と合っています。


道具

  • まな板と包丁
  • 生地を練るボウル
  • 清潔な作業台と、生地を薄くのばすための道具
  • 蒸し器に入れられるスープ用の器
  • 蒸し器

選び方と代用

骨スープ、羊肉の部位、小麦粉は、どれも手に入るもので作れます。スープの種類や濃さ、肉の部位、粉の種類は問いません。ただし、顆粒だしや水、別の肉で置き換えるのではなく、骨スープと羊肉そのものを使ってください。

始める前に、2つの材料について確認しておきます。玉ねぎ15gは半月切りにしますが、器には入れません。青ねぎ5gも脇に置いたままです。この版ではどちらもスープの一部ではなく、入れるとしたら自分なりの付け足しになります。

教科書が空白にしている点と、この記事での扱い

ビトゥー・シュルは、言葉で説明するのは簡単でも、紙の上で正確に決めるのは難しい料理です。教科書を読みながら台所に立つ人が、手を止めて「どうするのだろう」と思いそうな点を挙げます。

疑問 教科書の記述 この記事での扱い
生地に入れる水の量は? 温水とだけあり、量はない 「指定なし」とし、比率は作らない
生地はどれくらい休ませる? 休ませるとあるが、時間はない 時間は示さない
生地の円の大きさと薄さは? 薄い円形とあるが、寸法はない 直径も厚さも示さない
器の大きさと種類は? 器とあるだけで、詳細はない 空白のまま。蒸し器に入るものを使う
生地の縁はどう封じる? 油を塗っていない面で器を覆う 覆うことだけを書く。押さえる、折る、貼るは書かない
玉ねぎはどこに入れる? 半月切りにするが、その後の記述はない 器には入れない
青ねぎは何に使う? 材料欄にあるだけ 器には入れない
こしょうの量は? 手順に出てくるが、量はない 「指定なし」とする
蒸し器の湯の量と火加減は? 書かれていない 書かない
20分で肉は安全に火が通る? 20分蒸すとある 教科書の記述として示し、安全の保証とはしない

ほかの版:蓋、別の覆い、3人分のレシピ

版を混ぜない

ビトゥー・シュルは、ほかの資料では違う形で説明されています。料理を理解する助けにはなりますが、それらの材料や手順を、上の教科書の版に混ぜることはしません。

教科書の版は生地で覆いますが、モンゴルの広い説明では覆い方がいくつか挙げられています。食文化の研究者であるЖанчивын Октябрьは、味つけした肉(ひき肉や薄切りで、水で湿らせたもの)を陶器の器に入れ、蓋、または胃、腸、薄くのばした生地で覆って蒸す、と説明しています。民間の観光情報サイト touristinfocenter.mn は、ビトゥー・シュルを、よく閉まる蓋つきの容器、または、のばした生地や胃、腸で封をした肉のスープで、水または蒸気で調理するもの、と紹介し、概説の中で羊肉、塩、玉ねぎ、にんにくに触れています。

2024年にZuv.mnで別に公開されたレシピを見ると、同じ料理でも紙の上でこれだけ違って見えることがわかります。3人分で、羊肉または牛肉に、野菜、にんにく、卵、青ねぎを使い、水は約100g、小麦粉は1〜1.5カップ。生地は器の縁に貼りつけ、25〜30分蒸します。これは収量も異なる別のレシピであり、教科書の間違いを正すものではありません。そのため、分量、追加の材料、縁の処理、時間は、ここには持ち込んでいません。

版 覆い 特徴
教科書『Монгол хэл III』(この記事) 薄い生地。油を塗っていない面を下に 1人分。熱い骨スープ、羊肉、塩、こしょう。20分蒸す
広い説明(Жанчивын Октябрь) 蓋、胃、腸、または薄い生地 分量のない一般的な定義
touristinfocenter.mn の概説 蓋つき容器、のばした生地、胃、または腸 水または蒸気で調理。分量のない一般的な概説
Zuv.mn(2024年) 器の縁に貼りつけた生地 3人分。野菜、卵、にんにく。25〜30分蒸す

ビトゥー・シュルは、生地の小片や麺を鍋で煮るモンゴルのスープとも別物です。この料理を決めているのは、覆いで閉じた器を蒸気で火を通すことであり、スープの中で生地を煮ることではありません。

名前と、モンゴルの「ビトゥー」の調理

битүү、つまり「閉じた、封をした」という言葉は、もっと広い調理のやり方を指しています。ICHCAPのモンゴル・アーカイブには、国立文化遺産センターによるとされる記録があり、битүү хоол хийх арга(ビトゥー、つまり閉じた料理の作り方)が、モンゴルの各アイマグに見られる文化要素として2019年に指定されたと載っています。ビトゥー・シュルは、その中で伝統的なビトゥー料理のひとつに挙げられています。ただしこの記録が扱うのは広い調理の実践であり、このスープのレシピではなく、料理の起源を示すものでもありません。

教科書自身は、ビトゥー・シュルをモンゴルの伝統的なスープのひとつとして位置づけ、子ども向けの短い1段落で教えています。その短さが、この版の役に立つところでもあります。蒸し器の中で、生地の下にある骨スープと肉という料理の核だけが見え、ほかの版が加える変化はありません。

よくある質問

質問の前に

この版についての疑問の多くは、同じところに行き着きます。教科書の記述は短く、書かれていない部分は、この記事でも書かないままにしています。

玉ねぎと青ねぎは、なぜスープに入れないのですか?

教科書は両方を材料に挙げていますが、作り方では玉ねぎを半月切りにするだけで、青ねぎにはまったく触れていません。どちらも器に入れるとは書かれていないので、この版では、入れる場所を推測せずに器の外に置いています。

ほかのレシピにある、生地を縁に貼る方法を使ってもよいですか?

Zuv.mnのレシピは生地を器の縁に貼りつけますが、それは別のレシピの一部です。教科書が書いているのは、生地の油を塗っていない面で器を覆う、ということだけです。それ以上のことは、この版ではなく、あなた自身のアレンジになります。

生地の片面にだけ油を塗るのはなぜですか?

教科書は、片面に油を塗り、油のない面を器側にするよう指示していますが、理由は説明していません。そのため、この記事も理由を示しません。

20分蒸せば肉に火が通りますか?

保証はできません。20分は教科書に書かれた時間です。内部温度も、火の通りの確認方法も、食品衛生上の確認も、示されていません。

残ったらどう保存しますか?

教科書に保存の説明はなく、この記事で使ったほかの資料にも、このレシピの保存について書かれたものはありません。そのため、保存の期間も方法も示しません。

モンゴルの麺入りスープと同じものですか?

違います。生地の小片や麺を鍋で煮るスープは別の料理です。ここで紹介したビトゥー・シュルは、器を1枚の生地で閉じて蒸すものです。

主な参考リンク

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