細長く焼き上げた花蓮藷を木皿に並べた様子
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花蓮藷の作り方|台湾・花蓮の卵を塗って焼くさつまいも菓子

約14分で読めます世界ごはん紀行編集部
Cooking flow

作り方を先に見る

STEP 11 / 12

白豆沙を炒って乾かす

手順1: 白豆沙を炒って乾かす

無糖の白豆沙200gを、油を引かずにフライパンに入れます。火にかけて、水分が飛んで乾くまで混ぜます。取り分けておきます。

STEP 22 / 12

マッシュの3分の2に卵1個を混ぜる

手順2: マッシュの3分の2に卵1個を混ぜる

さつまいものマッシュ1kgを、3分の2と3分の1に分けます。卵1個を溶いて、3分の2のほうに混ぜます。3分の1は別にしておきます。

STEP 33 / 12

残りのマッシュを砂糖と濃くなるまで煮る

手順3: 残りのマッシュを砂糖と濃くなるまで煮る

残りの3分の1のマッシュを、白砂糖250gと一緒に小鍋に入れます。混ぜながら加熱し、とろりと濃くなるまで煮ます。

STEP 44 / 12

バターを溶かし込む

手順4: バターを溶かし込む

濃くなったマッシュにバター50gを加え、溶けるまで混ぜます。

STEP 55 / 12

すべてを一つの生地に合わせる

手順5: すべてを一つの生地に合わせる

バターを溶かした甘いマッシュに、乾かした白豆沙と、卵を混ぜたマッシュを加えます。むらのない一つの生地になるまで混ぜます。

STEP 66 / 12

生地を冷ます

手順6: 生地を冷ます

混ぜ上がった生地は、成形する前に冷まします。

STEP 77 / 12

小さなさつまいも形を40本作る

手順7: 小さなさつまいも形を40本作る

冷めた生地を分け、手で細長いさつまいもの形に40本成形します。

STEP 88 / 12

油を塗った天板に並べる

手順8: 油を塗った天板に並べる

天板に油を薄く塗ります。成形した棒を並べます。

STEP 99 / 12

1回目の卵を塗る

手順9: 1回目の卵を塗る

2個目の卵を小さなボウルで溶きほぐします。その一部を棒の上面に刷毛で塗ります。残りは2回目のために取っておきます。

STEP 1010 / 12

250°Cで約8分焼く

手順10: 250°Cで約8分焼く

天板をオーブンに入れ、棒を250°Cで約8分焼きます。

STEP 1111 / 12

残りの卵を塗る

手順11: 残りの卵を塗る

ミトンで天板を取り出します。熱い天板は素手で絶対に触らないでください。残りの卵を棒に刷毛で塗ります。

STEP 1212 / 12

さらに約6分、金色になるまで焼く

手順12: さらに約6分、金色になるまで焼く

天板をオーブンに戻し、表面が金色になるまでさらに約6分焼きます。ミトンで取り出し、触れるくらいまで冷まします。表面が金色になっただけでは、中まで十分に加熱されたとはいえません。

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Ingredients

材料を分けて見る

材料表の分量4人分

表内の数値を目安として再計算します。塩、辛味、油は味を見ながら調整してください。

6品目

材料

さつまいものマッシュ、無糖の白豆沙、白砂糖250g、バター、卵2個、天板用の油を少量入れた小皿
マッシュと豆沙は加熱済みのものを使い、小皿の油は天板用だけです
材料 分量 代替・備考
加熱済みのさつまいものマッシュ(甘藷泥) 1kg 生地の主体。3分の2は卵と混ぜ、3分の1は砂糖と煮る
加熱済み・無糖の白豆沙(白あん) 200g フライパンで炒って水分を飛ばしてから混ぜ、生地をまとめる
白砂糖 250g マッシュ3分の1と一緒に濃くなるまで煮る
バター 50g 砂糖を加えたマッシュに溶かし込む
卵 2個 1個は生地に入れる。もう1個は溶いて、2回の卵塗りに使う
植物油(クセのないもの) 適量 天板に薄く塗るだけ。生地には入れない
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花蓮藷:ひとつのマッシュを二通りに使い、小さなさつまいもの形に戻す

目指す仕上がり

さつまいもと白豆沙を合わせた、なめらかな一つの生地。皮も餡もありません。小さなさつまいも形を40本、卵を薄く2度塗って、つややかな金色の焼き面に仕上げます。

花蓮藷(花蓮薯)は、焼きいもではありません。台湾東海岸の花蓮の名を冠した小さな焼き菓子で、さつまいものマッシュを生地にして、もう一度小さなさつまいもの形に整え、卵を塗って焼いたものです。

このレシピがおもしろいのは、マッシュの使い方にあります。マッシュを二通りに使うのです。3分の2は卵と混ぜます。残りの3分の1は砂糖と一緒に濃くなるまで煮て、バターを溶かし込みます。先にフライパンで炒って水分を飛ばした無糖の白豆沙が、全体を一つの生地にまとめます。冷ましたら手で40本の棒状に成形し、卵を塗って焼き、もう一度塗って金色になるまで焼きます。

このレシピについて

世界ごはん紀行では、このレシピを台所で試作していません。以下の分量・温度・時間は、公表されている公式レシピに沿い、そこに示された範囲の中から選んだものです。自分たちで試し焼きをした結果ではありません。

同じ島の料理は台湾のレシピもご覧ください。

このレシピの出どころと、今回選んだ条件

このレシピは、林妙娟(Lin Miao-chuan)が書いた、さつまいもの栄養と食べ方を紹介する1993年の記事に載っています。掲載は花蓮區農業改良場の広報誌『花蓮區農業專訊』(4号、22〜24ページ)です。台湾の農業部も、農業知識入口網(Agricultural Knowledge Portal)のさつまいも主題館のデザート類に、同じレシピを「花蓮藷」の名前で再掲しています。農業部のページは1993年の記事の転載なので、文面の確認にはなっても、独立した試験の裏づけにはなりません。

公表されているレシピには、幅のある条件が3つあります。この記事ではそれぞれ一点に決めました。

項目 公表レシピ この記事
白砂糖 250〜350g 250g(下限)
生地に入れる脂 バター(奶油)またはラード(豬油)50g バター50g
焼成温度 250〜300°C 250°C(下限)

これは公表された範囲の中から選んだ編集上の判断です。250°Cと300°C、砂糖250gと350gを比べて試したという意味ではありません。焼き時間はレシピのとおりで、約8分焼いて、2度目の卵を塗り、表面が金色になるまでさらに約6分です。

レシピには、オーブンの方式(通常か、ファン付きか)、天板の段、天板の大きさ、総所要時間、1本の大きさや重さ、生のさつまいもからマッシュを作る方法は書かれていません。こうした空白に、こちらで数字を作って埋めることはしていません。250°Cで使えるオーブンと天板が必要です。250°Cに届かないオーブンの場合は、別の温度に推測で置き換えて作るレシピではありません。

同じ名前の、皮で包む菓子とは別物

花蓮薯という名前は、別の菓子にも使われています。薄い生地の皮でさつまいもの餡を包んだ焼き菓子です。家庭のお菓子作りブログには、160°Cで15〜18分焼く例が記録されています。配合も形も違うので、その分量も温度もここでは借りていません。この記事の棒に皮も餡もなく、棒全体がさつまいもと豆の生地です。


道具

  • 白豆沙を炒るフライパン
  • マッシュを砂糖とバターで煮る小鍋
  • ボウル
  • ゴムべらまたは木べら
  • 250°Cで使える天板
  • 250°Cに設定できるオーブン
  • 卵を塗るための刷毛と小さなボウル
  • ミトン

選び方と代用

さつまいものマッシュ。 加熱して下ごしらえしたマッシュを1kg用意します。台湾以外で売られているさつまいも、日本の品種も含めて、材料の代用として使えます。花蓮で育つさつまいもとは同じではなく、甘さや水分は違うことがあります。

白豆沙。 食用に作られた、加熱済みで砂糖の入っていない白豆沙を選びます。日本では無糖の白あんが近いものです。ふつうの加糖の白あんにはもう砂糖が入っているため、同じ量を使うと配合が変わってしまい、同じ条件の置き換えにはなりません。生の豆や乾燥豆ではなく、調製済みのものを使ってください。

バターかラードか。 バターは50gです。ラード50gに替えても構いませんが、両者の仕上がりは比較していません。

2個の卵。 最初から分けておきます。1個はマッシュの3分の2に混ぜます。もう1個は小さなボウルで溶きほぐして、2回の卵塗りにこれだけを使います。3個目の卵はありません。

アレルゲンと食品の安全

このレシピは卵とバター(乳)を含みます。白豆沙は、大豆から作られているとも、大豆を含まないとも決まっていません。実際に使う製品の原材料表示で、使われている豆、ほかの原材料、同じ工場で扱う原材料についての表示を確認してください。生地も焼き上がった棒も、卵を含む食品として扱い、卵を含む食品に対する一般的な加熱の心得に従い、成形のときは道具と手を清潔に保ちます。

うまくいかないとき

状況 困る理由 対処
卵を2個とも生地に入れた 2回の卵塗りに使う卵がなくなり、生地もレシピとは別物になる 2個目の卵は最初から分けておき、塗るためだけに使う
天板用に脂を50g余分に足した バター50gは生地に入れる分だけ 天板には油を薄く塗るだけにする
加糖の白あんを使った あんの砂糖が、生地にすでに入れる250gに上乗せされる 加熱済みの無糖の白豆沙を使う
棒を皮で包んだり、餡を詰めたりした 同じ名前の、別の包む菓子になってしまう 混ぜた一つの生地をそのまま棒に成形する
オーブンや天板が250°Cに対応していない この作り方は、その温度で焼くことが前提 別のレシピの温度や時間に置き換えない
表面が金色になった 色だけでは、中まで加熱されたかは分からない 卵を含む食品に対する一般的な加熱の心得に従う
加熱の安全

250°Cでは、オーブンも天板も網も非常に熱くなります。2回目の卵を塗るために天板を出すとき、そして焼き上がりのときも、そのつどミトンを使ってください。開けたオーブンに子どもを近づけず、棒は冷ましてから手に取ります。

試してみる価値のある変化

以下の選択肢は、上の作り方とは違う版になります。どれも世界ごはん紀行の台所では比べていません。

  • バターの代わりにラード。 バターの代わりにラード(豬油)50gを使います。風味や食感が同じとは言いません。
  • 砂糖を増やす。 砂糖は250〜350gの範囲で使えます。上の作り方は250gです。
  • お住まいの地域のさつまいも。 手に入るさつまいもでマッシュを作るのは材料の代用で、花蓮のさつまいもの再現ではありません。

食べ方

テーブルにおやつとして並べた花蓮藷の棒
両端がゆるやかに細くなった金色の棒を、甘いおやつとして出す

手で持てるくらいに冷めたら、甘いおやつとしてどうぞ。この配合について、安全に保存できる期間は確認されていません。

よくある質問

花蓮藷は、ただの焼きいもですか?

いいえ。加熱したさつまいものマッシュに、無糖の白豆沙、砂糖、バター、卵を混ぜ、小さなさつまいもに似た棒状に成形して、卵を2度塗って焼きます。形はさつまいもに似せてありますが、作って成形した生地です。

なぜ250°Cなのですか?

公式のレシピには250〜300°Cという幅があり、約8分焼いて、2度目の卵を塗り、金色になるまでさらに約6分焼くとあります。この記事ではその幅の下限の250°Cを使っています。公表された範囲から選んだ値で、換算でも、自分たちで試した結果でもありません。250°Cで使えるオーブンと天板を使ってください。

花蓮薯を160°Cで焼いているのを見ました。そちらを使えませんか?

その温度は別のレシピのものです。薄い生地の皮でさつまいもの餡を包む菓子で、家庭のお菓子作りブログに160°Cで15〜18分と記録されています。配合も形もこの混ぜ生地の棒とは違うため、その温度は持ち込んでいません。

加糖の白あんを使えますか?

同じ量では使えません。このレシピは無糖のものを使い、250gの砂糖はマッシュの一部と別に煮込みます。加糖のあんを使うと、全体の甘さの配分が変わります。

白豆沙は大豆製品ですか?

そうとは限りません。「白豆沙」にはいろいろな豆が使われることがあるので、買った製品の原材料表示を確認してください。このレシピに卵とバター(乳)が入っていることは確かです。

ラードで作れますか?

作れます。公表されたレシピはラードでもバターでも、50gとしています。この記事はバターを使っていて、両者は比べていません。

焼いた棒はどのくらい日持ちしますか?

レシピに保存についての記載はなく、こちらで日持ちの目安を足すことはしていません。

主な参考リンク

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