くさび形に切り分けたフリヤ。薄い層と焼き色のついた表面が見える
🌍料理アルバニア・コソボ料理

フリヤの作り方|卵生地とクリームを重ねるアルバニア・コソボの層焼き(Fli、Flia)

約13分で読めます世界ごはん紀行編集部
Cooking flow

作り方を先に見る

STEP 11 / 8

卵生地を混ぜる

手順1: 卵生地を混ぜる

大きなボウルに小麦粉5カップを入れます。卵5個、塩小さじ2、牛乳3と1/4カップを加え、ダマがなくなるまでなめらかに泡立て器で混ぜます。流れ落ちるけれど水っぽくはない濃さにします。残りの牛乳は取りおきます。

STEP 22 / 8

乳製品ミックスを作る

手順2: 乳製品ミックスを作る

別のボウルで、サワークリーム、プレーンケフィア、溶かしバターをなめらかになるまで混ぜます。

STEP 33 / 8

生地と乳製品ミックスを休ませる

手順3: 生地と乳製品ミックスを休ませる

生地と乳製品ミックスを、別々に最低1時間、または一晩休ませます。休ませる終わりごろに、スプリングフォーム型に薄く油を塗っておきます。

STEP 44 / 8

生地の濃さを整え、最初の層をオーブンのグリルで焼く

手順4: 生地の濃さを整え、最初の層をオーブンのグリルで焼く

生地をもう一度確かめます。クレープ生地とパンケーキ生地の中間くらいが目安です。濃すぎるときは、残りの牛乳を少しずつ加えて、その濃さに近づけます。

オーブンのグリル機能をオンにします。油を塗った型に最初の生地を薄く流し入れ、固まって軽く焼き色がつくまで2〜4分焼きます。焦げないよう、そばを離れず見ていてください。

STEP 55 / 8

乳製品の層を少し塗る

手順5: 乳製品の層を少し塗る

焼き色のついた層の上に、乳製品ミックスを数さじのせ、薄く塗り広げます。

STEP 66 / 8

生地を放射状に絞る

手順6: 生地を放射状に絞る

絞り袋かスクイーズボトルに生地を詰めます。外側から中心に向かって、太陽の光線のような放射状に絞り、線と線の間はあけておきます。生地が固まって表面に焼き色がつくまで焼きます。

STEP 77 / 8

生地とクリームがなくなるまで繰り返す

手順7: 生地とクリームがなくなるまで繰り返す

乳製品ミックスをもう一度塗り、光線の間のすき間を埋めます。生地をさらに放射状に絞り、固まって焼き色がつくまで焼きます。クリームを塗り、生地を絞って焼く工程を交互に繰り返し、どちらもなくなるまで、層ごとに色を確かめます。

STEP 88 / 8

温かいうちに切り分けて出す

手順8: 温かいうちに切り分けて出す

温かいうちにくさび形に切り分けます。お好みで、はちみつやジャムを添えてください。

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Ingredients

材料を分けて見る

材料表の分量4人分

表内の数値を目安として再計算します。塩、辛味、油は味を見ながら調整してください。

9品目

材料

生地と乳製品ミックスは別々のボウルで混ぜ、焼く前に休ませます。

材料 分量 代替・備考
小麦粉(中力粉) 5カップ 生地のもとになる
卵 5個 生地をつなぎ、コクを出す
塩 小さじ2 生地の味つけ
牛乳 3と1/4〜3と3/4カップ 生地をゆるめる。まず3と1/4カップで始め、残りは必要なときだけ足す
サワークリーム 1カップ(227 g) 生地の層の間に塗る乳製品の層
プレーンケフィア 1カップ 乳製品の層。無糖のプレーンを使う
バター スティック1本(113 g)、溶かす 乳製品の層
油 少々 型に塗る
はちみつまたはジャム(お好みで) お好みで 食べるときに添えるだけ
アレルゲン

このレシピには小麦(グルテン)、卵、乳が含まれます。アレルギーのある方に作る場合は、調理中のこれらの材料との接触にも注意してください。

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フリヤ:薄い層を一枚ずつ、上からの熱で焼き色をつける

このフリヤで目指す仕上がり

薄い生地の層を一枚ずつ固めて焼き色をつけ、その間に軽くクリームを塗ること。急ぐ必要はありません。大切なのは、一層ずつ丁寧に焼くことです。

フリヤは、一層ずつ積み上げて作る料理です。薄い生地を丸い型に流し、上からの熱で固めて焼き色をつけ、クリームを薄く塗ります。その上に次の層をのせ、生地とクリームがなくなるまでこれを繰り返します。アルバニア北東部の山間の村では、その熱は伝統的に、炭火をのせた金属のドームから来ていました。ドームのない家庭の台所では、オーブンのグリル機能が同じ「上から熱する」役目を果たせます。

このレシピは、10インチ(約25cm)の底が外れる丸型(スプリングフォーム型)を使い、オーブンのグリル機能で焼く家庭版です。卵と牛乳の生地に、サワークリーム、無糖のプレーンケフィア、溶かしバターを混ぜた層を合わせます。できあがるのは1台で、何人分かは示されていないので、食卓に合わせて切り分けてください。世界ごはん紀行編集部では、このレシピを台所で試作していません。 分量と手順は、次の節で触れる家庭向けの一例にそのまま従っています。

この国の料理をもっと知りたい方は、アルバニアのページもご覧ください。

表記について

この料理は Fli、Flia、Flija と書かれますが、いずれも同じ層焼きを指します。肉と米をヨーグルトと卵の液で焼く別のアルバニア料理、タヴェ・コシ(tavë kosi)とは別の料理です。

フリヤとは:アルバニア北東部とコソボの層焼き

フリヤは、クリームや脂を間にはさみながら、パンケーキのように薄い層を積み重ねて焼く料理です。 アルバニアの無形文化遺産の国家台帳は、北東部のクケス(Kukës)郡とその周辺の料理として載せており、そこでは村や町に広がっていると説明されています。コソボ南部経済地域の特産品調査でも、フリヤはコソボの名物として挙げられています。Global Table Adventure は、この料理をコソボと結びつけ、何人かで分担する長い仕事として紹介しています。ただし、どの資料も発祥の地をひとつに特定してはおらず、この記事も特定しません。

文化遺産台帳には、フリヤが祝日に作られるとあります。イード(Eid)のほか、台帳が挙げる「夏の日」(3月14日)と「真冬の日」(1月28日)です。家族の祝いごと、故人をしのぶ集まり、友人をもてなす場でも作られます。台帳は、準備に2〜3時間かかると記しています。アルバニア国家観光局は、この料理を「山の料理の誇り」と呼び、もてなし、家族の再会、祝日、山で過ごす日曜日、地域の文化行事と結びつけています。ここに挙げた日付や場面は、これらの地域の記録が述べていることで、すべての家庭の決まりごとではありません。

材料も、資料によって変わります。文化遺産台帳の版では、小麦粉・ぬるま湯・塩の薄い生地と、卵・脂・牛乳を合わせた別の液を交互に使います。このレシピで使う Global Table Adventure の版は、卵と牛乳を生地そのものに入れ、サワークリーム、ケフィア、バターの層と重ねます。著者はこの二通り、つまり小麦粉・水・塩の生地と、卵と牛乳を入れる生地の両方があると書いています。コソボの家庭のレシピとして Klan Kosova が載せている版は、小麦粉、塩、水、水切りヨーグルト、バターまたは油を使います。同じ名前でも配合が違うのです。この記事は卵と牛乳の版だけに従い、ほかの配合は混ぜません。

グリルで作るレシピの著者によると、全工程でおよそ2〜3時間かかります。これはひとりの料理人の目安です。オーブンのグリル機能によって火力が違うので、時間も変わります。


伝統のsaçと、家庭のオーブンのグリル版

フリヤの材料:小麦粉、卵、塩、牛乳、サワークリーム、プレーンケフィア、バター
この材料から、卵生地と乳製品の層の2種類を作ります

家庭の伝統的な道具には、金属のドームであるsaçi(サチ)と、低い三脚のsanxhak(サンジャク)があります。熱は炭火から上へ送られ、sach とも呼ばれるドームの下で層が一枚ずつ焼かれます。食べるときは、クリーム、サワークリーム、できたてのバターを添えます。peka(ペカ)で焼くと仕上がりが良くなるともいわれます。

オーブンのグリル機能は、この炭火のドームの代わりです。saç と同じく上から熱するので、型の中で一層ずつ固まり、焼き色がつきます。ただしあくまで代用であって、再現ではありません。オーブンのグリル機能が、saç の下で炭火で焼く調理と同じになるとは言いません。受け継がれるのは、そのリズムです。薄い層、熱、少しのクリーム、そして次の層、と続けていきます。


選び方と代用

ケフィア。 無糖のプレーンタイプを使います。手に入らなければ、プレーンヨーグルトで代用できます。酸味ととろみが変わるので、同じ乳製品の層ではなく、アレンジとして考えてください。

牛乳。 分量に幅があるのは、小麦粉によって水分の吸い方が違うからです。決まった量を使い切るためではなく、生地がちょうどよい濃さになるまで牛乳を加えます。

はちみつとジャム。 どちらも任意で、食卓で添えます。層には入れません。

ここで置き換えないもの: 水・小麦粉・塩の生地や、水切りヨーグルトの配合は、フリヤの別の版のものです。このレシピから卵を抜いても、それらの版にはなりません。

道具

  • 10インチ(約25cm)の底が外れる丸型(スプリングフォーム型)。オーブンのグリル機能で使えるか、メーカーの表示で確認してください。
  • グリル機能付きオーブン
  • 生地を絞る絞り袋またはスクイーズボトル
  • 大きめのボウル2つ
  • 泡立て器
  • 乳製品の層を塗り広げるスプーン

うまくいかないときは:厚さ、火の通り、焼き色

症状 考えられる原因 対処
生地がなめらかに流れない、絞れない 使っている小麦粉に対して牛乳が足りない 残りの牛乳を少しずつ足し、クレープ生地とパンケーキ生地の中間の濃さにする
生地が薄く広がりすぎて流れる 牛乳を一度に入れすぎた 次回は3と1/4カップから始め、休ませたあとで残りを少しずつ足す
層が白っぽい、または中が柔らかい グリルで焼く時間が短すぎた 固まって表面に焼き色がつくまで戻してから、次の層をのせる
表面が焦げる オーブンのグリル機能は機種によって火力が違う 最初の層の2〜4分をそのまま繰り返さず、層ごとに様子を見て、色がついたらすぐ出す
光線の間にすき間があく 線の間隔が広すぎた 次の生地を絞る前に、乳製品ミックスですき間を埋める

バリエーションと、作業の分け方

バリエーション 変わる点
水・小麦粉・塩の生地 小麦粉・ぬるま湯・塩の生地と、卵・脂・牛乳を合わせた液を交互に重ねる別配合です。このレシピの調整ではありません
水切りヨーグルトの版 水切りヨーグルトを使う配合では、小麦粉、塩、水、水切りヨーグルト、バターまたはオリーブ油を使います。12層以上に重ね、焼いたあと15分休ませます
食卓に出すもの このレシピは、はちみつまたはジャムを添えます。コソボ南部の調査は、カイマク(kaymak)、チーズ、ヨーグルト、はちみつを挙げています。観光局は、クリーム、サワークリーム、できたてのバターに触れています
グリル調理を2人で 伝統的な役割分担ではなく、家庭向けの提案です。1人が生地を絞り、もう1人がクリームを塗ると、長い焼き作業のリズムが途切れません

保存とアレルギーについて

温かいうちに切り分けて食べます。

アレルギーについては、材料の項で触れたとおり、小麦(グルテン)、卵、乳が含まれます。

よくある質問

フリヤには専用の型が必要ですか?

伝統的な作り方では、炭火で熱して低い三脚にのせる金属のドーム、saç を使います。ここで紹介する家庭版は、オーブンのグリル機能と10インチのスプリングフォーム型を使います。お持ちの型が、オーブンのグリル機能で使えると表示されているか確認してください。

卵なしで作れますか?

文化遺産台帳には、生地が小麦粉・ぬるま湯・塩だけの版が記録されています。ただしそれは別の配合で、卵を含む別の液と交互に重ねます。このレシピから卵を抜くのは、単純な置き換えではありません。

フリヤははちみつで食べるものですか?

はちみつは選択肢のひとつです。このレシピは、はちみつかジャムを添えるとしています。コソボ南部の調査はカイマク、チーズ、ヨーグルト、はちみつを挙げ、アルバニアの観光局はクリーム、サワークリーム、できたてのバターに触れています。

どのくらい時間がかかりますか?

グリルで作るレシピは、著者によると全体でおよそ2〜3時間です。文化遺産台帳も、伝統的な作業に2〜3時間と記しています。オーブンのグリルの火力や重ねる層の数で時間は変わるので、一層ずつ色で判断してください。

なぜクリームの層は薄く塗るのですか?

新しい生地の層は、オーブンのグリル機能で固まって焼き色がつかなければなりません。乳製品ミックスを薄く塗れば、次の層に火が通ります。次のクリームは、生地の光線の間のすき間を埋めます。

主な参考リンク

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