トマト色のスープに白身魚と野菜が入ったバミューダ・フィッシュチャウダー
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バミューダ・フィッシュチャウダーの作り方|トマト、白身魚、黒ラムとシェリーペッパーソース

約18分で読めます世界ごはん紀行編集部
Cooking flow

作り方を先に見る

STEP 11 / 8

魚だしを取る

手順1: 魚だしを取る

1つ目の大鍋に水4 quartsを沸かし、シーバスのフィレ、生タイム、ローリエ、粒こしょう、クローブを入れて、45分煮ます。

編集上の提案として、浮いてくる泡をすくうと見た目のきれいなだしになります。原典にアクの除去の記載はありません。魚でだしを取るレシピなので、フィレはやわらかくなり、身が崩れはじめます。それで正しいので、形を保とうとしなくてかまいません。

STEP 22 / 8

玉ねぎとにんにくを炒める

手順2: 玉ねぎとにんにくを炒める

だしを煮ているあいだに、2つ目の大鍋でバターとオリーブ油を溶かします。刻んだ玉ねぎとみじん切りのにんにくを入れ、黄金色になるまで炒めます。火は中くらいに保ち、端が黒くならないように、香りよく黄金色にします。

STEP 33 / 8

セロリと緑のピーマンを加える

手順3: セロリと緑のピーマンを加える

刻んだセロリと緑のベルペッパーを加え、さっと炒めます。原典は「さっと(briefly)」の長さを示していません。目安として、野菜の色が鮮やかで一つ一つの形が見分けられるうちに止め、鍋底に焦げつくものが出る前にとどめてください。

STEP 44 / 8

トマトとチキンブロスを煮る

手順4: トマトとチキンブロスを煮る

種を除いて刻んだトマトとチキンブロスを野菜に加え、30分煮ます。

STEP 55 / 8

だしを濾してトマトのベースに合わせ、魚を戻す

手順5: だしを濾してトマトのベースに合わせ、魚を戻す

煮えた魚を取り出して置いておきます。魚だしは、重い鍋ごと一度に傾けず、お玉で少しずつ、目の細かい濾し器を通してトマトのベースの鍋へ移します。濾し器に残ったローリエ、粒こしょう、タイムは捨てます。そのあとで魚を鍋に戻します。

原典に皮や骨を取り除く記載はありません。編集上の安全のための一手間として、骨なしのフィレでも、戻す前に魚に骨が残っていないか確認してください。ハタの頭を使った場合は、骨をすべて濾し取り、身を丁寧に拾います。

STEP 66 / 8

残りの材料を加え、約2時間煮る

手順6: 残りの材料を加え、約2時間煮る

じゃがいも、にんじん、パセリ、ケチャップ、ウスターソース、レモン汁を加えます。蓋を少しずらしてのせ、約2時間煮ます。

原典はここで「残りの野菜(remaining vegetables)」とだけ書いていて、何をいつ入れるかは細かく指定していません。上の材料をこの段階でまとめて入れるのは、その指示への編集上の読み方であって、原典の逐語的な指示ではありません。

火は強くせず、穏やかに保ちます。編集上の用心として、ときどき鍋底から混ぜて焦げつきを防ぎ、じゃがいもとにんじんがやわらかくなる様子を見ながら火加減を調整してください。水分がどれくらい蒸発するかは鍋と熱源によって変わり、試していません。

STEP 77 / 8

こしょうで整え、ラムとシェリーペッパーソースで仕上げる

手順7: こしょうで整え、ラムとシェリーペッパーソースで仕上げる

挽きたての黒こしょうで味を整えます。塩も味を見てからにしてください。原典に塩の量はないので、ブロス、ケチャップ、ソースの塩分を考えて、余地のある分だけ足します。

最後に、Goslings Black Seal Rum 2 ozとシェリーペッパーソース4 tbspを加えます。原典は「最後に(at the end)」としか書いておらず、何分とは示していません。加熱を続けると香りとアルコール分が変わるので、火を止める直前に入れるのは編集上の提案です。

STEP 88 / 8

熱いうちに盛る

手順8: 熱いうちに盛る

熱いうちに器によそいます。Goslings のレシピは、卓上でラムとシェリーペッパーソースを追加で出すことも勧めています。これは任意で、量は各自の好みです。すでに鍋に入れた規定量とは別の話なので、量った分を鍋と卓上に分けないでください。

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Ingredients

材料を分けて見る

材料表の分量4人分

表内の数値を目安として再計算します。塩、辛味、油は味を見ながら調整してください。

23品目

材料

白身魚、香味野菜、トマト、じゃがいも、にんじん、タイム、ローリエ、黒ラム、シェリーペッパーソース
基本版では魚の頭ではなく、皮と骨のない白身魚のフィレを使う
材料 分量 代替・備考
水 4 quarts(約3.785L) 魚だし用の水
シーバスのフィレ(皮・骨なし。原典はロックフィッシュも併記) 2 lb(約907g) 基本版の魚。だしに風味を移し、仕上がりではほぐれた身になる。原典は代案として、ハタの頭 5 lb(約2.27kg)も「どちらか一方」で挙げている。両方を使うことはしない
生タイム 1 tbsp だしのハーブの香り
ローリエ 6枚 だしの香り
粒こしょう 20粒 だしにやさしい辛み
クローブ(粉) 1/4 tsp だしの温かいスパイス香
バター 2 tbsp 香味野菜を炒める油脂。オリーブ油と合わせる
オリーブ油 2 tbsp 香味野菜を炒める油脂
バミューダ・オニオン(刻む) 3個 ベースの甘みとコク。普通の黄玉ねぎは編集上の代用
にんにく(みじん切り) 1片 ベースの香り
セロリ(刻む) 1 stalk(8 ribs) ベースの旨みの深み。葉柄8本分
緑のピーマン(大型のベルペッパー・刻む) 2個 ベースの青い香り
ホールトマト(種を除いて刻む) 28 oz缶(正味約794g) スープのトマト色のもと
チキンブロス 1 1/2 cups(約355ml) トマトのベースを煮る液体
ケチャップ 1 cup(約237ml) トマトの甘みと酸味
パセリ(刻む) 1/2 cup(約118ml) 香草の風味
ウスターソース 2 tbsp 旨みの調味
生レモン汁 2 tsp 味を引き締める
じゃがいも(皮をむいて角切り) 2 lb(約907g) とろみとコク
にんじん(大・皮をむいて角切り) 6本 甘みと色
挽きたての黒こしょう 適量 最後の味つけ
Goslings Black Seal Rum 2 oz(約59ml、液量オンスとして読む) 仕上げの香り。最後に加える
シェリーペッパーソース 4 tbsp 辛みと酸味。最後に加える

分量はすべて原典のものです。かっこ内のメートル法は、原典の quart・カップ・オンスを米国の単位として読んだ値です。原典は単位系を明示していないので、この換算は編集上の読み方です。トマトの重さは缶の正味重量で、液量ではありません。種を除くと実際の重さはそれより減ります。バターとハーブはスプーンとカップのままにしてあります。

原典に塩の記載はありません。ブロス、ケチャップ、ウスターソース、シェリーペッパーソースのどれにも塩分が含まれるので、最後に味を見てから、足すかどうかを決めてください。

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Shop the pantry

材料からそろえる、味の決め手

買い出しガイド

長く煮込んだ赤いスープに、ほぐれた白身魚の身が、じゃがいもとにんじんの角切りのあいだに挟まっています。底にはクローブとローリエの温かい香り。そこへ最後の最後に、黒ラムをひと回しとシェリーペッパーソースを数さじ入れると、鍋の香りががらりと変わります。この最後のひと重ねこそ、バミューダ観光局がこの島のフィッシュチャウダーを紹介するときに取り上げている点です。

バミューダのフィッシュチャウダーはトマト色。仕上げはラムと、ぴりっとしたシェリー

この鍋で守りたいこと

澄んだ味の魚だし、玉ねぎ・セロリ・ピーマンで作るトマトのベース、やわらかくなるまで煮た根菜。最後に加える黒ラムとシェリーペッパーソースが、バミューダらしさを決めます。

チャウダーと聞いて白いクリームスープを思い浮かべていると、驚くかもしれません。バミューダ観光局(Bermuda Tourism Authority)は、フィッシュチャウダーを島の代表的な料理(quintessential)として紹介し、トマトを土台に、じゃがいも、玉ねぎ、にんじん、ピーマン、セロリを使うと説明しています。レシピは家ごとに少しずつ違うとはっきり述べたうえで、共通する看板の加え物として Outerbridge's Original Sherry Peppers と black seal rum の2つを挙げています。

「これが正解」という1つのレシピがないため、この記事では公開されている1つの配合、バミューダのラム製造元 Goslings が掲載するバミューダ・フィッシュチャウダーのレシピに沿って作ります。分量は掲載どおりです。大鍋向けのレシピで、仕上がり量も塩の量も書かれていません。

このレシピについて

このレシピは、この記事のために台所で試作したものではありません。分量と時間は Goslings のレシピによるものです。仕上がり量、最終的に必要な鍋の大きさ、何人分になるかは確認できていないため、書いていません。以下の作り方のうち原典を超える部分(アクの除去、骨の確認、「残りの材料」をまとめて入れることなど)は、編集上の提案としてその旨を書いています。


道具

  • 十分に大きな鍋2つ(魚だし用と、トマトのベースから最後の煮込みまで使う鍋)
  • 目の細かい濾し器
  • お玉
  • まな板と包丁
  • 計量スプーンと計量カップ

水だけで約4リットルあり、2つ目の鍋には、濾しただし、トマトのベース、魚、大量の野菜が最終的に入ります。6リットルの鍋で足りるとは言い切れません。始める前に、買いそろえた材料の実際の量を見て、かき混ぜたり吹きこぼれずに煮立てたりする余裕のある鍋を選んでください。全量を深型フライパンで受ける計画は立てないほうが無難です。

選び方と代用

  • 魚:Goslings は、ロックフィッシュかシーバスのフィレ、またはハタの頭の2通りを挙げています。この記事の基本版は、皮と骨のないシーバスのフィレです。観光局によると、バミューダで「ロックフィッシュ」はブラックグルーパー(black grouper)を指します。ほかの土地で買える淡白な白身魚は、調理のうえでの実用的な代用であって同じ魚ではなく、だしの風味や濃さは変わります。頭を使う場合は、魚屋で下処理をしてもらえるか尋ね、骨をすべて濾し取る前提で進めてください。
  • 玉ねぎ:原典はバミューダ・オニオンで、大きさも重さも書かれていません。普通の黄玉ねぎは編集上の代用で、辛みと甘みに差が出ます。
  • 緑のピーマン:大型の緑のベルペッパーを2個使います。日本のピーマンのような小ぶりで薄い緑のピーマンでは量も風味も違うので、2個では同等になりません。
  • セロリ:原典の数え方は「1 stalk(8 ribs)」で、1本ではなく8本の葉柄です。
  • トマト:原典は28 oz缶です。缶の大きさが違う場合は、総量が約794gに近くなるように選ぶか、量を変えたことを自分で控えておきます。
  • ブロス:原典どおりチキンブロスにします。魚だしなど別のものに替えるとレシピが変わります。固形ブイヨンを溶かす場合は塩分を確認してください。
  • タイム:生タイムの指定です。乾燥タイムは編集上の代用にすぎず、確かめた比率はありません。少量から入れて香りで判断します。
  • レモン:生のレモン汁の指定です。瓶入りは香りが違います。
  • じゃがいも:品種は指定されていません。煮崩れしにくいものは角切りの形が残りやすいですが、これは編集上の選び方です。
  • ラム:名前が出ているのは Goslings Black Seal Rum です。ほかのダークラムは編集上の代用で、糖蜜や熟成の香りが異なります。
  • シェリーペッパーソース:バミューダを代表する調味料で、観光局が名前を挙げているのは Outerbridge's Original Sherry Peppers です。普通のホットソースとは別物で、唐辛子を漬けたシェリーや、唐辛子と酢の自家製ミックスを同等品とは呼べません。確立した代用の配合は確認できていません。手に入らないときは、どんな代わりを使っても違う仕上がりになります。
注意

このチャウダーには魚、セロリ、乳(バター)が含まれます。市販のウスターソースやブロスには大豆、小麦などのアレルゲンが入っていることがあるので、ラベルを確認してください。

ラムは最後に入れるため、仕上がったスープにアルコールが残る可能性があります。ラムを抜いただけでアルコールのない鍋になるとは限りません。シェリー系のペッパーソースなどにもアルコールが含まれることがあるので、製品の表示を確認してください。アルコールゼロは保証できません。アルコールを完全に避けたい場合は、伝統的な仕上げとは違う味になります。

生の魚とその汁は、これ以上加熱しない野菜や、ほかの食品に使うまな板・道具に触れさせないでください。厚生労働省の「家庭での食中毒予防」は、一般的な目安として、食品の中心まで75°Cで1分以上加熱することを挙げています。このレシピの長い煮込みだけで、安全な加熱や保存が保証されるわけではありません。

鍋で困ったとき

問題 考えられる理由 対処
魚が細かくほぐれた だしで45分、そのあと約2時間煮ている この配合ではそうなるものです。身の形を残したいときは、アレンジの項の短時間加熱版を見てください。これは別のレシピです
鍋がいっぱいで混ぜにくい、吹きこぼれる 最終的な鍋が、だし、トマトのベース、魚、野菜の量に対して小さい もっと大きな鍋に移します。始める前に全材料の量を確認してください
鍋底に焦げつく 長い煮込みの火が強い、または混ぜていない 火を弱め、ときどき底から混ぜる
セロリとピーマンより先に玉ねぎが濃い色になった 手順2の火が強い 火を弱める。目指すのは黄金色で、茶色ではない
スープの中に骨が出てきた フィレに骨が残っていた、または頭の骨を濾していない 手順5で魚を戻す前に丁寧に確認する
塩辛い ブロス、ケチャップ、ウスターソース、ペッパーソースの塩分 塩を入れる前に味見する。次回はブロスや固形ブイヨンの塩分を確認する

残りの保存と温め直し

大鍋1回分なので、残ることがあります。厚生労働省の「家庭での食中毒予防」に沿うと、残りは小分けにして浅い容器で素早く冷まし、温め直すときは目安として75°C以上まで十分に加熱します。このチャウダーが何日もつかは確立されていないため、保存期間は書きません。

アレンジ(基本の配合とは別もの)

どれもレシピの内容が変わります。何が変わるかを分かったうえで、基本版に混ぜずに試してください。

  • 別の白身魚:原典が挙げるロックフィッシュかシーバスの範囲でも、魚の種類でだしと身ほぐれの食感が変わります。
  • フィレのかわりに頭:原典の代案は、フィレ 2 lbのかわりにハタの頭 5 lb(約2.27kg)です。両方を合わせることはしません。頭は丁寧に濾して骨を取る必要があります。
  • シェリーペッパーソースを卓上だけにする:鍋に入れず各自で加える方式は、最後に鍋へ入れる標準の配合を変えるものです。
  • ラム抜き:アルコールを避ける人向けですが、この料理の2つの看板の風味の1つがなくなります。ペッパーソースにアルコールが含まれていれば、それでもアルコールのない一杯とは言えません。
  • じゃがいもの食感:原典に品種も角切りの大きさも書かれていません。品種と大きさで、スープのとろみの出方が変わります。
  • 魚を形のまま残す:魚の加熱を短くして身を残すのは編集上の組み立てで、この配合ではありません。この配合は、魚をだしに煮出して風味を作ります。

バミューダのチャウダー:同じ名前、たくさんの鍋

バミューダ観光局は、バミューダの食べ物にカリブ、イギリス、西アフリカ、ネイティブ・アメリカン、ポルトガルの影響が反映されていると説明しています。これは島の料理の大まかな概観で、このチャウダーの個々の材料をその中のどれか1つに結びつけるものではありません。料理の起源、考案者、年代は、ここで使った資料では確立されていません。

どの資料も一致して示しているのは、配合の幅です。観光局は、どのレシピも違うと述べています。The Bermudian Magazine も、作り手それぞれに自分の版があると書いています。同誌は、1991年4月にも掲載された Yeaton Outerbridge のレシピを載せています。その版の材料は、白身魚、じゃがいも、にんじん、セロリ、トマト、ケチャップ、コンソメ、ウスターソース、ラム、シェリーペッパーソースで、魚とスパイスを30〜45分煮る、炒めた野菜にトマトとコンソメを加えて30分煮る、合わせて2時間煮る、という似たリズムです。ただし分量は違うので、比べる資料として役立つものの、上の Goslings の配合に混ぜるものではありません。

よくある質問

バミューダ・フィッシュチャウダーは白いクリームスープですか?

いいえ。バミューダ観光局が紹介している型はトマトベースで、じゃがいも、玉ねぎ、にんじん、ピーマン、セロリを使い、シェリーペッパーソースと黒ラムで仕上げます。

魚は何を使えばいいですか?

Goslings のレシピは、ロックフィッシュかシーバスのフィレ、代案としてハタの頭を挙げています。バミューダでロックフィッシュはブラックグルーパーを指します。近所で買える淡白な白身魚は調理には使えますが同じ魚ではなく、だしの味は多少変わります。

シェリーペッパーソースが手に入らないときは?

同等と確認できた代用はありません。普通のホットソースとは同じではなく、唐辛子を漬けたシェリーも同一とはみなされません。何で代えても、バミューダの仕上がりとは違うものになります。

何人分ですか?

原典に書かれておらず、このレシピは試作していないので、人数は示せません。大鍋1回分のレシピです。

残りの保存と温め直しは?

小分けにして浅い容器で素早く冷まし、温め直すときは目安として75°C以上まで十分に加熱します。このチャウダーの保存期間は確立されていません。

主な参考リンク

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