黄金色に焼けたアンザックビスケットを重ね、1枚を割ってオーツとココナッツの粒が見える断面
🌍料理オーストラリア・ニュージーランド

アンザックビスケットの作り方|豪州とニュージーランドが分かち合うオーツ菓子

約13分で読めます世界ごはん紀行編集部
Cooking flow

作り方を先に見る

STEP 11 / 7

予熱して粉類を混ぜる

手順1: 予熱して粉類を混ぜる

オーブンを150℃に予熱し、天板にオーブンシートを敷きます。大きなボウルにロールドオーツ100g、小麦粉100g、砂糖70g、乾燥ココナッツ50gを入れて混ぜます。オーツとココナッツが粉の中にまんべんなく散れば、あとで生地が均一にまとまります。

STEP 22 / 7

水、シロップ、重曹を別の容器で合わせる

手順2: 水、シロップ、重曹を別の容器で合わせる

別の小さなボウルに、ぬるま湯25ml、ゴールデンシロップ20g、重曹5gを入れ、シロップが溶けるまで混ぜます。重曹は5gを正確に量ってください。ABC Newsが取材したカントリー・ウィメンズ・アソシエーション(CWA)の焼き手たちは、重曹が多すぎると味が損なわれると注意しています。このレシピでは、水・シロップ・重曹を別に合わせてから粉類に加えます。

STEP 33 / 7

シロップ液を粉類に加える

手順3: シロップ液を粉類に加える

シロップ液を粉類のボウルに注ぎ、全体に行き渡るように混ぜます。

STEP 44 / 7

溶かしバターを加える

手順4: 溶かしバターを加える

溶かした無塩バター125gを加え、粉気がなくなって生地がまとまるまで混ぜます。バターが熱いときは、安定した容器から注ぎ、手元に気をつけてください。

STEP 55 / 7

20等分して軽く押さえる

手順5: 20等分して軽く押さえる

生地を20等分し、それぞれを粗く丸めて、間隔をあけて天板に並べます。1つずつ軽く押さえます。元のレシピには1枚あたりの重さも直径も書かれていません。決まった大きさにこだわらず、20個がそろうように分けてください。参考までに、ABC Newsが紹介する別のCWAレシピでは、小さめの生地を約4cmあけて並べています。

STEP 66 / 7

20分焼く

手順6: 20分焼く

150℃で20分焼きます。ほかのレシピは温度も時間も違いますが、平均して混ぜることはしません。20分で自分のオーブンがどんな焼き色になるかを覚えておくと、次の回の目安になります。

STEP 77 / 7

冷ましてから食感を見る

手順7: 冷ましてから食感を見る

天板を取り出し、ビスケットを冷まします。元のレシピは冷まし方も時間も書いていません。ABC Newsの別のCWAレシピでは、天板の上で5分休ませてから網に移しています。冒頭のABCのレシピでは、熱いうちは非常に柔らかく、冷めるにつれて固まるとされています。柔らかい熱いうちに無理に天板から外さないでください。また、焼きたての柔らかさだけで「焼き足りない」と決めつけないでください。

食感の判断は、冷めてからにしてください。焼きたての柔らかさだけを理由に焼き時間を延ばさないでください。

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Ingredients

材料を分けて見る

材料表の分量4人分

表内の数値を目安として再計算します。塩、辛味、油は味を見ながら調整してください。

8品目

材料

ロールドオーツ、小麦粉、砂糖、乾燥ココナッツ、重曹、ぬるま湯、バター、ゴールデンシロップを並べた材料
8つの材料は、すべて1本の現代配合のもの

分量は、シェフのマット・モラン(Matt Moran)が考案し、オーストラリア戦争記念館が公開している現代のレシピ1本に固定しています。できあがりは20枚で、20人分ではなく20枚という枚数です。ほかのレシピの分量は、あえて混ぜていません。

材料 分量 代替・備考
ロールドオーツ 100g 香ばしさと粒の食感のもと。インスタントオーツに替えてよい根拠はありません
小麦粉(plain flour) 100g 生地をまとめる。この配合で他の粉は試していません。粉によって吸水が違います
砂糖(caster sugar) 70g 甘さと焼き色。他のレシピにはブラウンシュガーを使うものもありますが、この配合では試していません
乾燥ココナッツ 50g 香り、食感、生地の骨格
重曹 5g 膨らみを助ける。ベーキングパウダーとは別物
ぬるま湯 25ml シロップと重曹を混ぜ合わせる
無塩バター(溶かす) 125g コクと香り
ゴールデンシロップ 20g 甘み、つなぎ、香り

ゴールデンシロップ以外は、ふつうのスーパーで買える材料です。特別な道具もいりません。ゴールデンシロップは、その一般名で探してください。

アレルゲンの注意

この配合には小麦(小麦粉)、乳(バター)、オーツ、ココナッツが入ります。卵は使いませんが、それはこのレシピに限った話です。DVAが転載する1917年の「Anzac biscuits」のように、歴史的なレシピには卵を使うものがあります。アレルゲンフリーのレシピではありません。買った材料ごとに、表示や共用設備の記載を確認してください。


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焼きたては柔らかい、冷めると落ち着く

この記事のレシピの軸

他のレシピの配合は混ぜず、ロールドオーツ、小麦粉、砂糖、ココナッツ、バター、ゴールデンシロップの1本の配合だけで焼きます。150℃で20分焼き、食感の判断は冷ましてからにしてください。

オーブンから天板を出すと、アンザックビスケットは意外なほど柔らかく感じられます。ABC Newsの別のレシピも、熱いうちはとても柔らかく、冷める間に固まると書いています。この柔らかい状態から固まった状態への変化は、焼き上げの一部です。生地が焼き足りないと決めて焼き時間を延ばす前に、頭に入れておいてください。

アンザックビスケットは、ひとつの国だけのお菓子ではありません。ニュージーランドの百科事典Te Araは、20世紀に現れた豪州とニュージーランド双方の国民的ビスケットと説明しています。この記事は豪州のカテゴリーに置いていますが、それは分類の都合です。豪州だけが発祥地だとか、豪州のものだとか言うつもりはありません。

同じ名前で呼ばれる、まったく別のものがあることにも触れておきます。オーストラリア戦争記念館(Australian War Memorial)は、パンの代わりに配られた硬い軍用ビスケット(hardtackまたは「Anzac tile」)と、家庭で焼くオーツとシロップの甘いビスケットを区別しています。つまり兵士の配給ビスケットとは別物です。記念館は、甘いほうの起源や、戦地に送られたものとの結びつきを確定した話としては扱っていません。一方、豪州退役軍人省(DVA)は、国内の人々が長持ちする食べ物を詰めた小包を海外の兵士に送ったと説明しています。両機関の語り方は少し違います。このレシピも、今の甘いビスケットがガリポリの兵士に確実に届いたとは言いません。

名前とレシピの記録も、時代によって動いています。DVAは1917年の『War Chest Cookery Book』にある「Anzac Biscuits」を転載しています。卵、米粉、スパイスで作り、ジャムで挟んでアイシングする、今とはかなり違うビスケットです。Te Araの短い項目は、レシピ本に名前が現れた年を1921年としています。オーストラリア戦争記念館は、今の伝統的な型に近いオーツのレシピを1920年の新聞にたどっています。「最初」が名前なのか、オーツのレシピなのか、現代の形なのかが資料ごとに違うため、単一の初出年は決めません。


失敗したときの見直しどころ

形が崩れたとき、まとまらないときは、まず分け方と量り方を見直してください。元のレシピには、足し粉や追加の水分の量が書かれていません。そのため、1回目は配合を変えず、生地の様子をメモして次に生かしてください。

症状 見直すところ 対処
隣のビスケットとくっつく 大きさがそろっていない、間隔が狭い 20個を同じ大きさに分け、天板の余白を広げる。元のレシピに足し粉の指定はないので、1回目は配合を変えない
生地がぼそぼそしてまとまらない 計量、混ぜ方 元のレシピに追加の水の量はない。重さを確かめてしっかり混ぜ、勘で水を足さず生地の様子を記録する
石けんのような、重曹の味がする 重曹の量、混ぜむら 5gを正確に量り、シロップと水の液にむらなく混ぜる
焼きたてが柔らかい まだ熱い 先に冷ます。別のレシピでは冷めると固まると説明されている。それだけを理由に焼き時間を延ばさない
焦げる、硬すぎる オーブンの違い 150℃・20分を出発点に、焼き色を記録する。ファンオーブンの温度は元のレシピにない

ココナッツ、甘さ、食感:家庭ごとの違い

冷めたアンザックビスケットを紅茶と一緒に出した家庭の食卓
十分に冷ましてから、紅茶と分け合う

アンザックビスケットには、固定されたひとつの配合があるわけではありません。オーストラリア戦争記念館は、ココナッツの入らない1926年のレシピと、入る1933年のCWAのレシピを載せています。以下はそれぞれ別のレシピとして記録されているもので、上の配合と同じ結果になる置き換えではありません。この記事のレシピでは、どれも試していません。

  • ココナッツあり・なし:1926年のレシピにはなく、1933年のCWAのレシピとこの現代配合には入ります。抜くと別のビスケットになります。まとまり方や広がり方は、この記事では試していません。
  • caster sugarとブラウンシュガー:現代のレシピには両方あります。DVAの現代のレシピはブラウンシュガーを使います。この配合での仕上がりは保証できません。
  • バターとマーガリン:DVAのレシピはどちらも使えるとしています。風味に差が出ると考えてください。
  • 柔らかいものとカリッとしたもの:オーストラリア戦争記念館は、1920年のレシピに、生地を丸いまま焼くと柔らかく、少し平らにすると薄くカリッと焼けるとあることを紹介しています。ABC NewsのCWAのレシピは、柔らかくしたいなら短め、カリッとさせたいなら長めに焼くとして、それぞれの時間を挙げています。また、柔らかさやカリカリ感、大きさの好みは、家庭や州によって違うともABC Newsは伝えています。
  • ゴールデンシロップ、蜂蜜、トリークル:オーストラリア戦争記念館は、古いレシピに蜂蜜やトリークルが使われていたと記録しています。風味も水分も違うため、同じ量で置き換えられる根拠はありません。

今のアンザックビスケットは、豪州とニュージーランドの両方で共有された文化です。ABC Newsは、ビクトリア州のCWAの支部が、アンザック・デーに先立ってアンザックビスケットを焼き、自分たちのレシピを厳格に守っていると伝えています。家庭で焼く習慣は現在の営みで、戦時中に海外へ送られたものをめぐる不確かな歴史とは別の話です。

保存について

元のレシピには、保存についての記述がありません。ABC Newsが紹介する別のCWAレシピは、完全に冷めてから密閉容器に入れれば数日もつこと、冷凍にも向くことを書いています。これは別のレシピの注記であり、この配合の長期保存を保証するものではありません。

よくある質問

戦地の兵士に送られたビスケットと同じですか?

これらの資料では、関係は確定していません。オーストラリア戦争記念館は、非常に硬い軍用の配給ビスケット(hardtackまたは「Anzac tile」)と、家庭で焼く甘いビスケットを区別しています。甘いほうの起源や戦地とのつながりも、確定した話としては扱っていません。DVAは、家族が長持ちする食べ物の小包を送ったと説明しています。資料で説明が違うので、その関係を事実として断定しません。

ココナッツは必須ですか?

ひとつの答えはありません。オーストラリア戦争記念館が載せる1926年のレシピにはココナッツがなく、1933年のCWAのレシピには入っています。この現代配合は50g使います。抜くと、試していない別のものになります。

柔らかいのとカリッとしたのと、どちらが正解ですか?

どちらもあります。好みは家庭によって違い、古いレシピも現代のレシピも、生地の押さえ方や焼き時間で仕上がりが変わると説明しています。この記事のレシピは、軽く押さえた丸い生地を150℃で20分焼きます。

ゴールデンシロップが手に入らないときは?

オーストラリア戦争記念館が記録する古いレシピには、蜂蜜やトリークルを使ったものがあります。ただ、同じ量で替えて同じ風味と食感になる根拠はありません。この配合では、ゴールデンシロップを探して使うのがおすすめです。

焼きたてが柔らかいのは失敗ですか?

そうとは限りません。ABC Newsの別のレシピでは、熱いうちはとても柔らかく、冷めると固まります。焼き時間を延ばす前に、まず冷ましてから判断してください。

どのくらい日持ちしますか?

別のCWAレシピには、完全に冷めてから密閉容器に入れて数日、冷凍も向くとあります。それより長い保存期間は、ここでは示さず、保証もしません。

同じ国のほかの料理はオーストラリアの料理で紹介しています。

主な参考リンク

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