チョコレートの衣と乾燥ココナッツをまとったラミントンを白い皿に並べた様子
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ラミントンの作り方|ふわふわスポンジをチョコとココナッツで包むオーストラリア菓子

約17分で読めます世界ごはん紀行編集部
Cooking flow

作り方を先に見る

STEP 11 / 12

型とオーブンを準備する

手順1: 型とオーブンを準備する

20×30cmの型に薄く油を塗り、底にベーキングペーパーを敷いて角までしっかり沿わせます。あとでスポンジを持ち上げて取り出しやすくなります。オーブンは通常設定なら180°C、ファン付き(コンベクション)設定なら160°Cに予熱します。

STEP 22 / 12

卵と砂糖を、厚いリボン状になるまで泡立てる

手順2: 卵と砂糖を、厚いリボン状になるまで泡立てる

室温の卵とキャスターシュガー150gを深めのボウルに入れ、白っぽくもったりするまで約5〜8分泡立てます(SBSは約8分)。温度計は要りません。泡立て器を持ち上げたとき、生地が厚いリボン状に落ち、表面にしばらく跡が残ってから沈むのが目安です。この泡がスポンジの軽さの土台になるので、切り上げないでください。

STEP 33 / 12

粉類を3回ふるう

手順3: 粉類を3回ふるう

セルフライジングフラワー150gとコーンスターチ35gを合わせ、3回ふるいます。ダマがほぐれ、空気も入るので、次の折り込みがやさしくできます。

STEP 44 / 12

粉、続いてバター液を折り込む

手順4: 粉、続いてバター液を折り込む

卵の泡の上に粉を数回に分けてふるい入れ、そのつど大きな金属スプーンか泡立て器で、ボウルの底からすくって返すように混ぜます。熱湯80mlと刻んだ冷たいバター25gを合わせ、バターが溶けたら、この液を最後に折り込みます。粉気が見えなくなったらすぐ止めてください。混ぜすぎると気泡がつぶれ、重くて詰まったスポンジになります。

STEP 55 / 12

型に流す

手順5: 型に流す

紙を敷いた型に生地を流し入れ、表面をそっとならします。泡がしぼまないよう、手早くオーブンに入れてください。

STEP 66 / 12

約25分焼き、手触りで確かめる

手順6: 約25分焼き、手触りで確かめる

約25分焼きます。途中で扉を何度も開けないようにしてください。オーブンには個体差があるので、タイマーだけでなくケーキの状態で判断します。中央を軽く押して弾力で戻り、縁が型の側面から離れ始めていれば焼き上がりです。

STEP 77 / 12

完全に冷ます

手順7: 完全に冷ます

スポンジを網に取り出し、完全に冷めるまで待ちます。温かいうちは切ると崩れ、衣の中でバラバラになります。SBSは、前日に焼いておくか、数時間冷蔵すると生地が締まって衣をつけやすくなると勧めています。時間がなければ冷凍庫で約20分置いても締まります。これは任意の手順です。

STEP 88 / 12

20個に切り分ける

手順8: 20個に切り分ける

SBSは、スポンジを約5cmの20個に切り分けています。20×30cmの生地を厳密に5cm角で切ると24個になるため、5cmは目安と考えてください。乾いた縁を切り落とし、大きさのそろった20個に分けるほうが、正確な寸法より大切です。定規を当てると大きさがそろい、衣の量も仕上がりの見た目もそろいます。大きな屑は払い落としておきます。

STEP 99 / 12

湯煎でチョコレートの衣を作る

手順9: 湯煎でチョコレートの衣を作る

耐熱ボウルをお湯が静かに沸く鍋にのせ、熱湯200ml、ココア20g、キャスターシュガー150gを入れて混ぜ、刻んだダークチョコレートを加えて溶かします。なめらかで、ケーキにまとわせられる流動性があれば衣の完成です。蒸気と熱湯に気をつけ、ボウルが鍋の上で安定しているか確認してください。

STEP 1010 / 12

短くくぐらせ、余分を落とす

手順10: 短くくぐらせ、余分を落とす

2本のフォークでスポンジを1個、衣に短くくぐらせ、持ち上げてボウルの上で余分を滴らせます。浸す時間は短く。長く浸すと衣を吸いすぎて形が崩れ、ボウルに屑が落ちます。フォークで下から支えるようにしてください。衣が冷えて固くなってきたら、ボウルを湯煎に戻して緩めます。

STEP 1111 / 12

別のフォークでココナッツを転がす

手順11: 別のフォークでココナッツを転がす

衣をつけたスポンジを、乾燥ココナッツを広げた浅いバットに移し、別の清潔なフォーク2本で全面が覆われるまで転がします。ココナッツ用のフォークを衣に使わないことで、ココナッツがダマになるのを防げます。強く押しつけずに転がし、衣が乾く前に済ませましょう。

STEP 1212 / 12

置いて落ち着かせる

手順12: 置いて落ち着かせる

できあがったラミントンをベーキングペーパーか網の上に並べ、衣が落ち着くまで置きます。そのあとは食べられます。できれば紅茶と一緒にどうぞ。

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Ingredients

材料を分けて見る

材料表の分量4人分

表内の数値を目安として再計算します。塩、辛味、油は味を見ながら調整してください。

準備

買い出しの前に

卵、砂糖、小麦粉、コーンスターチ、バター、チョコレート、ココア、乾燥ココナッツを並べた材料
スポンジ、衣、ココナッツにそれぞれ材料が必要。分量は写真ではなく表で量る

分量はSBS Foodの定番ラミントンに従っています。粉類と砂糖はカップではなく重さで量ってください。SBSの卵はオーストラリアの標準的な1個55〜60gのもので、それに近い大きさを選びます。

6品目

スポンジ

材料 分量 代替・備考
卵 4個(各55〜60g目安) 室温に戻す。安定した泡立ちになる
キャスターシュガー(細粒の砂糖) 150g 卵と一緒に泡立てる。甘みと、泡の保形を助ける
セルフライジングフラワー(膨張剤入りの小麦粉) 150g 膨張剤があらかじめ入ったオーストラリアの小麦粉。ベーキングパウダーは追加しない
コーンスターチ(原文は cornflour) 35g オーストラリアの cornflour はコーンスターチのこと。片栗粉(じゃがいもでん粉)に置き換えない
冷たいバター 25g 刻んで、下の熱湯で溶かす
熱湯 80ml バターを溶かし、生地に均一に混ぜ込めるようにする
4品目

チョコレートの衣

材料 分量 代替・備考
熱湯 200ml 衣をなめらかに伸ばす。取り扱いに注意
ココアパウダー 20g 無糖のもの。色と苦みのため
キャスターシュガー 150g 衣の甘みとコク
ダークチョコレート(カカオ約70%) 260g 刻む。苦みと、衣の固まり方に関わる
1品目

仕上げ

材料 分量 代替・備考
乾燥ココナッツ(デシケイテッド/ファイン〜ロング) 216g 砂糖を加えていないもの。外側の香りと食感になる
オーストラリアの材料名の読み方
  • cornflour は、オーストラリアのレシピではコーンスターチのことです。片栗粉は別のでんぷんなので、同じ重さで置き換えられるとは考えないでください。
  • セルフライジングフラワーには膨張剤がすでに入っていて、配合は銘柄で違います。この記事では自家製の代用配合の比率を確認できていないため、薄力粉とベーキングパウダーを当て推量で混ぜるのではなく、市販のセルフライジングフラワーを使ってください。
  • ココナッツは砂糖を加えていない乾燥ココナッツが基本です。加糖のものを使うとお菓子全体が甘くなり、ココナッツの付き方も変わります。
  • チョコレートはカカオ約70%のダークチョコレートが、苦みと衣の固まり方の点で標準です。ミルクチョコレートにすると衣が甘くなり、固まり方や衣の厚みの感じ方も変わります。
アレルゲン

このレシピには小麦、卵、乳(バター)が含まれます。チョコレートとココアの表示で乳やほかのアレルゲンを確認してください。ココナッツが気になる方もいますので、使うすべての製品の表示を確かめてください。

型と時間の目安: 20×30cmの角型を使います。専用のラミントン型といっても、この大きさの角型にすぎません。手持ちの似た寸法の角型ケーキ型で作れます。準備に約30分、焼成に約25分、そのほかにスポンジを冷ます時間と衣が落ち着く時間が必要です。1時間で終えるつもりにせず、ゆとりのある時間を見ておきましょう。


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薄いチョコの衣と、雪のようなココナッツ、そして一杯の紅茶

このお菓子で守りたいこと

軽くて空気を含んだスポンジ、厚い殻ではなく薄い膜のように絡むダークチョコレートの衣、そして全面にまとったココナッツ。この仕上がりのための作業の大半は、衣のボウルを出す前に決まっています。スポンジを完全に冷ますことが、その一番の鍵です。

淡い色のスポンジの四角を、2本のフォークにのせてつやのあるチョコレートの衣へそっと沈め、持ち上げて、少しのあいだ滴を落とします。そのまま乾燥ココナッツを広げたバットに移し、全面が覆われるまで転がす。これがラミントンです。クイーンズランド工科大学(QUT)のオールド・ガバメント・ハウスは、このお菓子を100年以上にわたって学校やスポーツクラブの募金販売で親しまれ、紅茶と一緒に食べられてきたものだと説明しています。

見た目は素朴で、材料の数も多くありません。ただ、うまくいくかどうかを分けるのは衣よりも、土台のスポンジです。まだ温かいスポンジや、混ぜる途中で気泡が抜けてしまったスポンジは、チョコレートを吸い込み、ボウルの中にくずを落とし、フォークの上でへたってしまいます。このレシピはSBS Foodの定番ラミントン(20個分)をもとに、卵を泡立てたスポンジとダークチョコレートの衣で作ります。時計だけに頼らず、生地・ケーキ・衣の状態で判断できるよう、各段階の見分け方も添えました。

呼び名

Lamington(ラミントン)、lamingtons、オーストラリアの口語で「ラモス(lammos)」と呼ばれるものは、どれも同じお菓子を指します。

ラミントンとは? 四角いスポンジに、チョコとココナッツ

ラミントンは、四角いスポンジケーキをチョコレートの衣で包み、乾燥ココナッツをまぶしたお菓子です。この記事で参照したどのレシピでも、土台になる四角いケーキ、チョコレートの衣、外側のココナッツという骨組みは共通しています。

その枠の中で、配合は少しずつ違います。SBS Foodは卵を泡立てたスポンジで、コーンスターチで軽さを出し、最後に溶かしバターを少量加えます。一方、TAFE Queenslandが紹介しているのは、バターをクリーム状に練って作るバターケーキの版で、チョコレートとバニラの2種類の衣、ラズベリージャムを使う案もあります。Colesは中にジャムやクリームを入れる版を載せています。これらは後半で別の変化として扱い、材料表はSBSのレシピだけにそろえて、他の配合の分量は混ぜていません。

起源をめぐる説と、1900年に印刷されたレシピ

最初のラミントンを誰が作ったのかは、今も議論が続いています。ブリスベンにあるQUTオールド・ガバメント・ハウスのキュレーターによれば、このお菓子は1900年6月にレディ・ラミントンが開いた大きな「アット・ホーム」(招待客を迎える催し)のために、フランス人シェフのアルマン・ガランが考案し、ラミントン家にちなんで名づけられたといいます。QUTはこれをキュレーターの見解として紹介し、ほかの土地やニュージーランドなどからも起源を名乗る声があることも書いています。確定した事実ではなく、よく練られた一つの説明として読むのがよさそうです。

QUTがより具体的に示せるのは、印刷された記録です。1900年12月17日付の『Queensland Country Life』に載ったとして、「Lamington Cakes」という題のレシピを転載しています。当時のレシピと現代のレシピを並べて読むと、名前は残っていても、作り方や組み立て方は固定されてこなかったことがわかります。今回のように泡立てたスポンジを全面にコーティングする形は、100年以上前に名前が遡るお菓子の、現代の作り方の一つです。


詰まる、崩れる、まだらになる:よくある失敗の直し方

問題 考えられる原因 対処
スポンジが詰まって重い 卵が厚いリボン状になるまで泡立っていなかった、または粉を入れたあとに混ぜすぎた 粉を入れる前にリボン状か確認する。かき混ぜず折り込み、粉気が消えたら止める
衣の中でスポンジが崩れる スポンジが温かかった、または衣に長く浸した 完全に冷まし、必要なら冷蔵か短時間の冷凍で締める。短くくぐらせ、フォークで下から支える
衣が固く、重たい仕上がりになる 衣が冷えて固くなった 湯煎で温め直して流動性を戻す。ボウルの上でよく滴らせてからココナッツへ
衣が流れ落ち、薄くてまだらになる 衣が緩すぎる 濃度を調整し、少しとろみがついてからくぐらせる
ココナッツがつかない 転がす前に衣が乾いた くぐらせたらすぐにココナッツへ。浅いバットに広げ、押しつけずに転がす
衣に屑が浮く 切り口の屑が残っていた、またはスポンジがやわらかく温かい 切ったあとに屑を払い、衣にくぐらせる前に冷蔵か冷凍で締める

保存について

ラミントンは完全に冷めて衣が落ち着いてから、密閉容器に入れて保存します。温め直す必要はありません。クリームを挟んだものは冷蔵が必要です。日持ちは家庭の環境や作る変化によって違い、参照したレシピ同士でも案内が異なるため、この記事では決まった日数を示しません。早めに食べきってください。

ジャムやクリーム、バターケーキ生地の変化

まず基本の形で

最初はチョコレートとココナッツだけの基本の形で作り、そのあと一度に一か所だけ変えてみてください。

  • ジャムを薄く挟む。 Colesは中にジャムを入れた版を紹介し、TAFE Queenslandのレシピにはラズベリージャムが含まれます。このスポンジで試すなら、スポンジが完全に冷めてから、衣をつける前に層のあいだへジャムを薄く塗ります。フォークの上でまとまるよう、ジャムは薄くしてください。
  • クリームを挟む。 Colesはクリームを詰める案も示しています。基本のレシピとは別のお菓子として考えてください。クリームを入れたら冷蔵庫での保管が必要です。
  • バターケーキ生地。 TAFE Queenslandの「ベスト・エバー」ラミントンは、卵の泡立てではなく、バターをクリーム状に練って作るケーキを使います。SBSの軽いスポンジとは食感も作業の流れも違います。どちらも家庭のレシピの一例なので、一つのレシピの分量に従い、混ぜ合わせないでください。
  • 衣を変える。 TAFE Queenslandはチョコレートのほかにバニラの衣も紹介しています。外側の衣もレシピによって変わる部分です。

募金販売と、午後のお茶

紅茶とともに盛り付けたラミントンの午後のお茶菓子
ラミントンは、紅茶と一緒に分け合う菓子として語られる

QUTオールド・ガバメント・ハウスは、ラミントンを100年以上にわたり学校やスポーツクラブの募金販売のために焼かれてきたお菓子で、紅茶と一緒に食べるものだと説明しています。この形は役割によく合っています。1枚の生地を四角く切り分ければ、同じ大きさのものがたくさんでき、衣をつけて落ち着かせたら1個ずつ配れます。食卓でナイフを入れる必要もありません。

これはあくまで分け合われてきた場面の説明で、オーストラリアのすべての食卓の決まりごとではありません。家庭なら、紅茶のポットの隣にラミントンの皿を置くのが、自然な出し方でしょう。

よくある質問

コーンスターチの代わりに片栗粉を使えますか?

おすすめしません。オーストラリアのレシピでいう cornflour はコーンスターチで、このスポンジの軽さを支えます。片栗粉(じゃがいもでん粉)は別のでんぷんなので、同じ重さで置き換えても同等にはなりません。コーンスターチを使ってください。

セルフライジングフラワーがない場合はどうしますか?

セルフライジングフラワーには膨張剤があらかじめ入っていて、配合は銘柄で違います。このレシピでは代用の比率を確認できていないため、市販のセルフライジングフラワーを使うのが最も確実です。使う場合は、ベーキングパウダーを追加しないでください。

スポンジがチョコレートの中で崩れるのはなぜですか?

順に3つ確認してください。スポンジが完全に冷めていたか、折り込みで卵の泡がつぶれていないか、各ピースを衣に長く浸していないか。衣をつける前にスポンジを冷やして締めること、短くくぐらせること、フォークで下から支えることが助けになります。

スポンジを前日に焼いてもよいですか?

はい。SBSは、スポンジを前日に焼くか、数時間冷蔵することを勧めています。しっかりしたスポンジのほうが衣をつけやすいからです。乾燥しないよう、包むか密閉容器に入れておきましょう。

ジャムを入れてもよいですか?

変化の一つとして可能です。完全に冷ましたスポンジの層のあいだにジャムを薄く塗ってから衣をつけます。クリームを使う場合は、冷蔵庫で保管してください。

何と一緒に食べるのがよいですか?

紅茶です。QUTは、ラミントンを募金のために長く焼かれてきたお菓子であり、紅茶と一緒に食べるものだと説明しています。これは分け合われてきた場面の話で、食べ方がそれだけという意味ではありません。

同じ国のほかの料理はオーストラリアの料理で紹介しています。

主な参考リンク

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