砂糖をまぶした8の字形のきつね色のドーナツ、タヒチのフィリフィリをコーヒーと一緒に皿に盛った朝の食卓
🔪下準備3時間20分
🔥調理30分
🌍料理タヒチ・フランス領ポリネシア料理

フィリフィリの作り方|タヒチの日曜の朝の8の字ココナッツドーナツ

約12分で読めます世界ごはん紀行編集部
Cooking flow

作り方を先に見る

STEP 11 / 6

イーストを予備発酵させる

手順1: イーストを予備発酵させる

小さなボウルに35〜40℃のぬるま湯80mlを入れ、砂糖大さじ1とドライイースト7gを加えて軽く混ぜます。そのまま10分ほど置き、表面に細かい泡がこんもりと浮いてくればイーストが元気な証拠です。泡が立たないときは、イーストが古いか、お湯が熱すぎた可能性があります。

STEP 22 / 6

生地を混ぜる

手順2: 生地を混ぜる

大きなボウルに薄力粉350g、残りの砂糖、塩ひとつまみを入れて混ぜます。手順1のイースト液とココナッツミルク200mlを加え、泡立て器で3〜5分しっかり混ぜます。粉っぽさがなくなり、泡立て器ですくうとゆっくりリボン状に落ちる、つやのある、もったりした生地になれば十分です。

STEP 33 / 6

3時間発酵させる

手順3: 3時間発酵させる

ボウルにラップをかけ、30℃前後の暖かい場所に置いて3時間発酵させます。生地が2倍ほどにふくらみ、表面にぷくぷくと大きな泡が出ていれば発酵完了です。冬場は、オーブンの発酵機能(30℃)を使うと安定します。

STEP 44 / 6

クッキングシートに8の字に絞る

手順4: クッキングシートに8の字に絞る

クッキングシートを12cm角に12枚用意します。生地をゴムべらで軽く混ぜてガスを抜き、なめらかで、すくうとゆっくり落ちるくらいのやわらかさに戻したら、絞り袋に入れて、先を直径1.5cmほどに切ります。シートの上に、長さ10cmほどの数字の8を書くように、生地を太めに絞ります。12個絞るのに5分ほどかかります。

STEP 55 / 6

170℃の油で揚げる

手順5: 170℃の油で揚げる

鍋に揚げ油を深さ4cmほど入れ、中火で170℃に熱します。生地をクッキングシートごと持ち、生地を下にして静かに油に入れます。30秒ほどで生地がシートから離れるので、トングでシートだけを取り出します。片面2分ずつ、返しながら揚げ、全体が濃いきつね色になり、ふっくらふくらめば揚げ上がりです。一度に揚げるのは3〜4個までにして、油の温度が下がらないようにします。

STEP 66 / 6

油を切って、砂糖をまぶす

手順6: 油を切って、砂糖をまぶす

揚がったフィリフィリを網やキッチンペーパーの上に取り出し、1分ほど油を切ります。まだ温かいうちに、グラニュー糖を入れたバットの上で転がし、全体に砂糖をまぶします。表面がきらきらと砂糖で白っぽく覆われればできあがりです。

1個目を揚げたら、半分に割って中を確かめてください。中心まで白くふんわり火が通っていれば、その温度と時間で大丈夫です。中が生っぽいときは、火を少し弱めて、揚げ時間を1分ほど延ばします。

生地はとてもやわらかく、手につきやすいので、絞り袋がないときは、厚手のポリ袋に生地を入れて角を切っても代用できます。8の字の形がうまくいかなくても、味は変わりません。慣れるまでは、長さ10cmほどの棒状に絞っても大丈夫です。

揚げ油は、温度が上がりすぎると発火のおそれがあります。揚げているあいだはその場を離れず、温度計で170℃前後を保ってください。生地に水分が多いので、油に入れるときに油がはねることがあります。クッキングシートごと、油の表面に近いところから静かに入れてください。

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Ingredients

材料を分けて見る

材料表の分量4人分

表内の数値を目安として再計算します。塩、辛味、油は味を見ながら調整してください。

準備

買い出しの前に

フィリフィリの材料の薄力粉、ココナッツミルク、ドライイースト、砂糖、塩、ぬるま湯を計量して並べた様子

6品目

生地

材料 分量 代替・備考
薄力粉 350g 中力粉でも可
砂糖(上白糖) 100g うち大さじ1はイースト用
塩 ひとつまみ —
ドライイースト 7g 小さじ2と1/2
ぬるま湯 80ml 35〜40℃
ココナッツミルク 200ml よく混ぜてから量る
2品目

揚げ油と仕上げ

材料 分量 代替・備考
揚げ油 深さ4cm分 サラダ油、ひまわり油など
グラニュー糖 大さじ5 まぶす用。上白糖でも可
注意

小麦粉を使うので、小麦アレルギーのある人は食べられません。ココナッツにアレルギーのある人も避けてください。


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Shop the pantry

材料からそろえる、味の決め手

買い出しガイド

日曜の朝4時、まだ暗いタヒチ島の首都パペーテの市場は、もう人でいっぱいです。タロイモの発酵ソース、ラグーンの魚、焼いた豚肉。人気の品は早いうちに売り切れてしまうので、みんな少しでも早く来ようとします。その袋の中に、たいてい入っているのが、8の字にねじれた揚げたてのドーナツ。砂糖をまとったきつね色の生地からは、ココナッツの甘い香りがします。タヒチの日曜の朝ごはんに欠かせないフィリフィリ(Firi firi)です。

日曜の朝は、市場でフィリフィリを買う

日曜の早朝、タヒチの市場の屋台で、8の字形のドーナツを紙袋に詰めて売る様子

タヒチは、南太平洋に118の島が散らばるフランス領ポリネシアの中心の島です。ポリネシアの島々を巡る船旅を紹介するMoana Voyagesのブログは、日曜の朝ごはんをポリネシアの「制度」とまで呼び、日曜だけは、フィリフィリをいくつ続けて食べても許される日だと書いています。フィリフィリは市場の屋台だけでなく、町の小さな商店や道ばたでも売られています。

生地は、小麦粉と砂糖にイーストを加え、水の代わりにココナッツミルクで溶いたものです。何時間か発酵させてふくらませた、とろりとした生地を、8の字に絞って油で揚げ、砂糖をまぶします。外はカリッと、中はもっちりとした、ふんわり甘い食感。コーヒーと一緒に食べるのが、タヒチの朝の定番です。

豆知識

フィリフィリの8の字の形について、Moana Voyagesのブログは、タヒチの踊り「オリ・タヒチ」で腰を8の字に回す「ヴァル(varu、数字の8)」という動きとの結びつきを紹介しています。太平洋の料理を紹介するサイト「The Coconet」は、フィリフィリを朝ごはんにもデザートにも食べるタヒチのココナッツドーナツとしています。

フランス領ポリネシアは、パンやお菓子にフランスの影響が色濃く残る土地でもあります。それでも、ココナッツミルクで溶いた生地をねじって揚げるフィリフィリは、島の台所から生まれたおやつです。同じポリネシアの甘いもの、サモアのパニポポも、ココナッツクリームを使ったパンです。ココナッツと小麦粉の組み合わせは、南太平洋の島々に共通する味といえます。


日本の台所で作るときに知っておきたいこと

日本で手に入る薄力粉、ココナッツミルクの缶、ドライイースト、上白糖、グラニュー糖、料理用温度計、絞り袋

フィリフィリの材料は、ココナッツミルク以外はすべてスーパーでそろいます。ココナッツミルクは缶入りや紙パック入りのものが手に入ります。缶の中で固まった脂肪分と水分が分かれていることがあるので、よく振ってから、または器に出してよく混ぜてから計量してください。

この記事の分量は、Moana VoyagesのブログとThe Coconetに載っている同じ配合(小麦粉350g、ココナッツミルク200ml、ぬるま湯80ml)を基にしています。どちらも生地を約3時間発酵させ、170℃の油で揚げる作り方です。日本の台所では、生地を直接油の中に8の字に絞るのは難しいので、この記事ではクッキングシートの上に絞ってから、紙ごと油に入れる方法にしています。

コツ

小麦粉は、薄力粉でも中力粉でも作れます。薄力粉だとふんわり軽く、強力粉を半量まぜると、もっちりした歯ごたえが強くなります。最初は薄力粉だけで作るのがおすすめです。

揚げ油の温度を正確に保つことが、フィリフィリをおいしく作るいちばんの決め手です。The Coconetのレシピは、油の温度が低いと油っぽくべたつき、高すぎると中が生のまま外側が焦げると注意しています。料理用温度計があると安心です。


コーヒーと一緒に、温かいうちに

8の字のフィリフィリを皿に盛り、マグカップのコーヒーを添えた朝の食卓
コーヒーと一緒に、温かいうちに

フィリフィリは、揚げたての温かいうちがいちばんおいしい食べ物です。外のカリッとした食感と、中のもっちりした食感が楽しめます。タヒチの人がそうするように、熱いコーヒーと一緒にどうぞ。コーヒーに少し浸して食べるのもおすすめです。

砂糖をまぶさずに揚げたものに、メープルシロップやはちみつを添えてもおいしく食べられます。ココナッツミルクの香りを強くしたいときは、まぶす砂糖にココナッツファインを同量混ぜると、島らしい香りが増します。

豆知識

Moana Voyagesのブログでは、フィリフィリと並ぶ日曜の朝の味として、ココナッツを使った甘いパン「ココナッツブレッド」の作り方も紹介されています。市場が開くのは早朝で、人気の料理は朝のうちに売り切れてしまうため、地元の人は朝4時ごろから市場に集まるそうです。

アレンジの楽しみ方

棒状に絞って揚げ、シナモンシュガーをまぶしたフィリフィリ

まぶす砂糖にシナモンパウダーを小さじ1混ぜると、シナモンシュガーのドーナツになります。8の字ではなく、長さ10cmほどの棒状に絞って揚げると、チュロスのような形で食べやすくなります。

生地に、すりおろしたライムの皮1個分を加えると、さわやかな香りが加わります。タヒチではバニラも名産なので、バニラビーンズのさやからこそげた種を少し加えるのも楽しいアレンジです。

よくある質問

残ったフィリフィリをラップで1個ずつ包み、冷凍用の保存袋に入れる様子

前日の夜に生地を作っておけますか?

できます。生地を混ぜたら、ラップをかけて冷蔵庫に入れ、一晩(8〜10時間)かけてゆっくり発酵させます。翌朝、冷蔵庫から出して室温に30分ほど置き、生地がふくらんで泡が出ているのを確かめてから絞ってください。

揚げたものは保存できますか?

当日中に食べきるのがいちばんです。残ったら、砂糖をまぶす前のものをラップで1個ずつ包み、冷凍用の保存袋に入れて冷凍し、2週間をめやすに食べきってください。食べるときは、凍ったままオーブントースターで3〜4分温め、温かいうちに砂糖をまぶします。

生地がゆるすぎて形になりません。

発酵しすぎたか、ココナッツミルクの水分が多かった可能性があります。薄力粉を大さじ1〜2ずつ加えて混ぜ、絞ったときに形が保てるかたさに調整してください。8の字にこだわらず、スプーンですくって丸く落とし、丸いドーナツにしても味は同じです。

主な参考リンク

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