鶏肉をほぐして戻した白いカンボジアの米粥に、揚げにんにく、もやし、青ねぎ、香草、ライムを添えたボボー
🌍料理カンボジア料理

ボボーの作り方|カンボジアの鶏肉入り米粥(ボボー・サイ・モアン)

約14分で読めます世界ごはん紀行編集部
Cooking flow

作り方を先に見る

STEP 11 / 5

乾いた鍋で米を煎る

手順1: 乾いた鍋で米を煎る

何も入れずに厚手の鍋を温め、ジャスミン米を加えます。約2分、香ばしい匂いが立ち始めるまで混ぜます。粒の色は白いままが目安です。香りを引き出すのが目的で、色づけたり焦がしたりはしません。

STEP 22 / 5

水、鶏、しょうがを加えて、アクをすくう

手順2: 水、鶏、しょうがを加えて、アクをすくう

水2.5Lを注ぎ、骨付きの鶏もも肉1本としょうが3枚を加えます。沸騰に向けて火を強め、最初の約10分は、鶏から出る灰色の泡をすくい取ります。

生の鶏肉を鍋に入れたら、もやしや盛りつけに使うものに触る前に、手と、鶏が触れた皿や道具を洗ってください。

STEP 33 / 5

弱火で、米粒が開くまで煮る

手順3: 弱火で、米粒が開くまで煮る

火を弱めて静かな煮立ちを保ち、約1時間煮ます。米粒がすっかり開き、汁が乳白色の真珠のような色になり、鍋全体がまだ楽に流れる状態が煮上がりの目安です。底が焦げつきやすいので、ときどき鍋底からかき混ぜてください。コンロの火力によって差があるので、時間だけに頼らず、米粒と鍋底の様子を見てください。

STEP 44 / 5

鶏をほぐして戻し、味つけする

手順4: 鶏をほぐして戻し、味つけする

鶏を取り出します。いちばん厚い部分の中心を温度計で測り、75°Cに達してその状態が1分以上続いているかを確かめます。足りなければ鍋に戻して、煮続けます。触れる程度に冷めたら、清潔な皿の上で身を骨から外してほぐします。骨は捨て、身だけを粥に戻します。

魚醤大さじ2と塩小さじ1を加えて混ぜます。粥は冷めるにつれて、また器に運ぶ間にも固くなります。この時点では、お玉から流れ落ちるくらいのゆるさにしておいてください。

STEP 55 / 5

よそって、各自でトッピングする

手順5: よそって、各自でトッピングする

もやし、油ごとの揚げにんにく、刻んだ香菜と青ねぎ、くし形のライム、白胡椒を、別々の小皿に入れて卓上に出します。粥が固くなりすぎていたら、出す直前に熱湯を少し加えてゆるめます。

ボボーを器によそいます。トッピングは各自で足します。歯ざわりにはもやし、香りには揚げにんにく油をひとさじ、香草、ライムをひと搾り、白胡椒をひとつまみ。好みで魚醤をもう少し。トッピングは鍋に入れず、一人ひとりが好みの味にできるようにします。

---

0 / 0
Ingredients

材料を分けて見る

材料表の分量4人分

表内の数値を目安として再計算します。塩、辛味、油は味を見ながら調整してください。

準備

買い出しの前に

米、骨付き鶏もも肉、しょうが、水、魚醤、塩と、卓上用のもやし、揚げにんにく、青ねぎ、香草、ライムを分けて並べた材料
鍋に入れる材料と卓上の薬味は、最初から別々に分けておく

鍋に入れるのは6品目です。それ以外はすべて卓上に出し、一人ひとりが自分の器で味を整えます。

12品目

鍋と卓上の材料

材料 分量 代替・備考
ジャスミン米 1カップ 乾煎りしてから煮て、粒が開いて汁にとろみを出す
鶏もも肉(骨付き) 1本 骨付きのまま煮てだしを取り、ほぐして粥に戻す
水 2.5L 米と鶏を一緒に煮る
生しょうが 3枚 鶏と一緒に煮て、温かい香りをつける
魚醤(トゥック・トレイ) 大さじ2 粥ができあがってから加え、塩味とうまみを足す
塩 小さじ1 魚醤と一緒に加える
もやし 2つかみ やわらかい米に対する生の歯ざわり。出す前によく洗う
揚げにんにく(油ごと) 大さじ3 香ばしい香りとコクを、器ごとにかける
香菜と青ねぎ 1束 刻んで、さわやかさを足す
ライム 2個 くし形に切り、器ごとに搾る
白胡椒 適量 おだやかな辛みを、少しずつ足す
魚醤(卓上用) 適量 好みで足す追加の味つけ(任意)

卓上の薬味は、鍋に混ぜずに小皿に分けて出してください。

生の鶏肉と生のもやしの扱い

ここではもやしを生のまま出すので、もやしや盛りつけ用の器具が、生の鶏肉やそれに触れたものに触れないようにしてください。生の鶏肉を扱ったあとは、手とまな板、皿、道具を洗いましょう。鶏肉は、いちばん厚い部分の中心が75°Cに達し、その状態を1分以上保つまで加熱します。

0 / 0
Shop the pantry

材料からそろえる、味の決め手

買い出しガイド

ボボー:器ごとに仕上げるカンボジアの朝の米粥

この鍋で守ること

米粒が開き、汁が乳白色の真珠のような色になるまで煮て、お玉から流れ落ちるゆるさのうちに止めます。鍋の中はおだやかなまま。歯ざわり、香り、酸味は、あとから器ごとに足します。

早朝、白い米粥の鍋から湯気が上がっています。それぞれが器によそい、まわりの小皿に手を伸ばします。油ごと揚げにんにくをひとさじ、生のもやしをひとつかみ、刻んだ青ねぎと香菜、ライムをひと搾り、白胡椒をひとつまみ。ひと口食べると、やわらかな米の中でもやしがしゃきっと折れ、穏やかなスープがライムで急に明るくなります。

これがボボー(បបរ、Borbor とも書きます)、カンボジアの米粥です。カンボジアの旅行・暮らしの記事では、朝食の人気者であり、夜食としても食べられると紹介されています。この記事で作るのは鶏肉入りのボボー・サイ・モアン。乾いた鍋で煎ったジャスミン米を、骨付きの鶏もも肉としょうがと一緒に煮て、鶏をほぐして戻してから魚醤と塩で味を調えます。

このレシピについて

このレシピは世界ごはん紀行編集部では試作していません。分量と手順は、公開されている一つのレシピにできるだけ忠実に従い、レシピにない時間の書き足しはしていません。

鶏入りボボーと具なしボボー:この記事で扱う範囲

ボボーには、これと決まった一つのレシピがあるわけではありません。公開されている例には、具をまったく入れないものもあれば、鶏のほかに豚や魚で作るものもあります。2014年の、ある食堂を取り上げたニュース記事(Phnom Penh Post の記事をTourism Cambodiaが再掲したもの)には、鶏または豚のだしで炊き、豚ひき肉、えび、もやし、揚げ玉ねぎ、ゆで卵、揚げた米紙を添えるボボーが出てきます。これは一軒の店のその時点の作り方で、全国共通の型ではありませんが、トッピングの幅の広さがよくわかります。

この記事で再現するのは、Cambodian Cookbook Kitchen の「Bobor Sach Moan」ただ一つで、4人分のレシピです。分量はそのまま使い、ほかのレシピの数字とは混ぜません。このレシピが決めていない点は、こちらでも決めないままにしています。

  • 鶏肉は「もも肉(骨付き)1本」で、重さの記載はありません。
  • もやしは「2つかみ」、香草は「1束」で、こちらも重さの記載はありません。
  • 白胡椒と、卓上で足す魚醤の量は書かれていません。
  • レシピページには調理時間75分と書かれていますが、手順には乾煎り約2分と弱火で約1時間とあります。数字が合わないため、この記事では合計時間を示しません。

同じレシピには、ひとつかみのもち米を足す案も任意として出ています。材料リストには入っていないので、基本のレシピからは外し、アレンジの項だけで触れます。

この記事の調べた範囲では、料理の起源、名前の由来、近隣国の米粥との関係を裏づけられる資料はありませんでした。そのため、それらについては何も述べません。


道具

  • 水2.5Lと米、鶏が入る大きさの厚手の鍋
  • 乾煎りとかき混ぜに使う木べらかへら
  • 泡をすくうスプーンまたはお玉
  • 鶏をほぐすための清潔な皿(生のときに鶏を載せた皿とは別のもの)
  • 鶏の中心温度を確かめる料理用温度計
  • 粥をよそうお玉、器、トッピング用の小皿

選び方と代用:米、魚醤、揚げにんにく

米は、ジャスミン米なら穏やかな香りがあり、煮ると粒が開きます。日本の短粒米でも粥にはなりますが、香りも粒のくずれ方も違うので、同じ料理ではなく食感の違うボボーになると考えてください。

魚醤は、魚醤と表示された普通のものでかまいません。特定のブランドは必要ありません。塩気も発酵の香りも製品によって差があるので、まず表の大さじ2で作り、足りなければ鍋に足さず卓上で調整します。魚醤を避けたい場合は醤油で代用できますが、塩気が変わり、発酵魚の香りもありません。同等品ではなく、別のバージョンとして考えてください。

揚げにんにくは、市販品を使えば手間が省けます。揚げ油がついているかどうかで、香りも口当たりも変わります。油がないものだと、香りも口当たりも違ってきます。

白胡椒は、黒胡椒とは香りが違います。可能なら、この料理のために白胡椒を卓上に用意してください。

薬味は器ごとに足す

鍋のボボーと薬味の小皿が並ぶ朝の食卓。それぞれが自分の器で味を整える
真ん中に共有の鍋、まわりにトッピングの小皿

ボボーの魅力は、穏やかでやさしい粥と、最後に加える鋭く、しゃきしゃきして香り高いものとの対比にあります。生のもやしはやわらかい米に対して歯ざわりを保ち、揚げにんにくは香ばしいコクをもたらし、青ねぎと香菜はさわやかさを添え、ライムは酸味で味を引き締め、白胡椒は静かな温かさを加えます。

IPS Cambodia は、ボボーに添えるものとして鶏肉、青ねぎ、揚げにんにく、魚醤、胡椒、ライム、唐辛子を挙げています。また、朝や夜遅くに屋台で売られ、食堂では日中を通して食べられていると説明しています。これらはあくまで例であり、すべての家庭がそうしているという意味ではありません。このレシピでは、鍋は魚醤と塩で味つけし、トッピングは各自が器で足します。酸っぱくしたい人と胡椒を効かせたい人がいても、同じ鍋で対応できます。

具と食感を変える

具や組み合わせを変えるときは、分量や手順をそれぞれ分けて考え、この鍋の作り方と混ぜないでください。

  • 具なしのボボー。 具を入れない作り方もあります。鶏を抜くとだしの深みが変わるので、卓上のトッピングが味を担う割合が大きくなります。
  • 豚や魚。 豚や魚を使う作り方もあります。分量や時間はここでは扱わないため、この鍋の鶏を置き換えず、別の作り方に合わせてください。
  • 食堂風のトッピング。 2014年に食堂で提供されていた一例では、豚ひき肉、えび、ゆで卵、揚げた米紙が添えられます。器がより充実した、手の込んだ食事に近づきます。
  • ひとつかみのもち米。 もち米を加える作り方もあります。食感が変わるため、基本の分量には含めていません。
  • 市販の揚げにんにくや、ほかの米。 どちらも使えますが、上の「選び方と代用」のとおり、香りと食感が変わります。

失敗したときは:固い、焦げた、味がぼやける

お玉からゆるく流れ落ちるボボー。冷めると固くなるため、熱いうちはこのくらいの流れ方に仕上げる
粥は、ゆっくりと途切れない帯になってお玉から落ちるのが目安

ボボーの失敗の多くは、思ったより粥が固くなる、鍋底が焦げつく、味つけを一度にしすぎる、のどれかです。固くなる前に火を止めること、底からかき混ぜることが、いちばんの予防になります。

困りごと 考えられる原因 対処
粥が固まりになった 置いている間や器に運ぶ間も、米が汁を吸い続ける ゆるいうちに火を止める。出す前に、熱湯を少しずつ加えて混ぜる。冷たい水で薄めない
底が焦げた 火が強すぎる、混ぜていない 厚手の鍋を使い、火を弱く保ち、鍋底から定期的に混ぜる
味がぼやける 鍋の味つけを控えめにしている 鍋全体に大量に足すのではなく、器ごとに魚醤、ライム、白胡椒、揚げにんにくを少しずつ足す
鶏の中心が十分に熱くない 厚い肉、または取り出すのが早かった 煮立っている鍋に戻し、いちばん厚い部分が75°Cに達して1分以上保たれるまで煮る
米粒がまだ形を保ち、汁が澄んでいる 煮る時間が足りない 弱火で、底から混ぜながら、米粒が開いて汁が乳白色になるまで煮続ける

残りものと温め直し

鶏入りの米粥は、冷めてからの扱いに気をつけてください。残りは小さな浅い容器に分けて早く冷まし、冷蔵庫に入れます。鍋のまま長く室温に置かないでください。食べるときは、中まで熱くなるよう十分に再加熱します。固くなっているので、温めながら熱湯を少し加えてゆるめましょう。もやし、香草、ライムは粥に入れて保存せず、食べるときに新しく添えてください。

保存期間は確認できていません。

よくある質問

ボボーはどんな料理ですか?

ボボーはカンボジアの米粥です。IPS Cambodia は、朝食の人気者であり、夜食としても食べられると紹介しています。各自が器でトッピングを足すのが一般的で、具なしでも、鶏、豚、魚でも作られます。この記事では鶏肉入りのボボー・サイ・モアンを扱います。

ジャスミン米でないとだめですか?

いいえ。ただし仕上がりは変わります。ここで従ったレシピは、香りと粒の開き方のためにジャスミン米を使っています。日本の短粒米でも粥にはなりますが、香りと食感は違ってきます。

米の「1カップ」はどのくらいで、鶏の重さはどれくらいですか?

ここで従ったレシピは、どのカップの基準を使っているかも、もも肉1本の重さも書いていません。そのため、この記事では「1カップ」「もも肉1本」をそのまま書き、グラムを推測していません。もやしの「2つかみ」、香草の「1束」も同様です。

どのくらい時間がかかりますか?

レシピページには調理時間75分とありますが、手順には乾煎り約2分、弱火で約1時間とあります。合わないため、合計時間は示していません。米粒が開いて汁が乳白色になること、鶏の中心が75°Cで1分以上になることを目安にしてください。

粥が固くなりすぎました。どうすればいいですか?

ゆるい流れ方に戻るまで、熱湯を少しずつ加えて混ぜます。冷めると固くなるので、少しゆるいうちに火を止めておくと楽です。

鶏なしでも作れますか?

作れます。具なしのボボーも実在するバージョンの一つです。ここでの鶏肉版とは別の料理で、だしが軽くなるぶん、卓上のトッピングの役割が大きくなります。

残った粥はどうすればいいですか?

小さな浅い容器に分けて早く冷まし、冷蔵庫に入れます。長く室温に置かず、中まで熱くなるまで十分に再加熱し、熱湯を少し加えてゆるめてください。

主な参考リンク

レシピ一覧に戻る