パプアニューギニアの伝統料理ムームー。バナナの葉を開くと豚肉とさつまいもが湯気を立てている
🔪下準備40分
🔥調理3時間
🍽️分量6
🌍料理パプアニューギニア料理
東南アジアレシピ

ムームーの作り方|パプアニューギニアの地中蒸し焼き

33分で読めます世界ごはん紀行編集部
Cooking flow

作り方を先に見る

調理工程スライド
手順1: バナナの葉を準備する(10分)
STEP 11 / 6

バナナの葉を準備する(10分)

ムームーの風味と見た目を決めるのは、何よりもバナナの葉です。冷凍バナナの葉を使う場合は、まず室温で30分ほど解凍し、流水で洗って水気を拭き取ります。大きな葉を4〜6枚用意し、茎の硬い部分を幅1〜2cmほど切り落とします。

葉が裂けやすい場合は、直火またはガスコンロの火にさっとあぶると柔軟性が増して包みやすくなります。パプアニューギニアでは、朝のうちにバナナの木から新鮮な葉を切り取り、裂かないように慎重に運ぶのが子どもたちの仕事です。

バナナの葉が手に入らない場合は、アルミホイルで代用できます。ただし、バナナの葉が加えるほのかな青い香りと甘みはムームーの味わいに不可欠な要素なので、できる限り本物の葉を使ってください。

手順2: 肉に下味をつける(15分)
STEP 22 / 6

肉に下味をつける(15分)

豚バラ肉を5cm角の大きなブロックに切り分けます。パプアニューギニアの伝統的なムームーでは、豚1頭を丸ごと使うこともあり、肉は大きいほうが蒸し焼きの長時間調理に向いています。表面に塩がなじみ、肉がしっとりして色が変わり少し濃くなった状態が目安です。小さく切りすぎると水分が抜けてパサつく原因になります。

鶏もも肉は骨付きのまま使います。骨から出る旨みがココナッツミルクのスープと溶け合い、ムームー特有の深い味わいを生みます。

すべての肉に塩、黒こしょう、つぶしたにんにく、薄切りのしょうがを揉み込みます。パプアニューギニアの高地では、味付けは塩のみが基本ですが、沿岸部ではにんにくやしょうがを加える家庭が多いと、SBSフードの番組でパプアニューギニア出身のシェフMark Kirikilik氏が解説しています。

伝統的なムームーは3〜4時間という長時間の蒸し焼きです。小さく切った肉は水分が抜けてしまいます。豚肉は最低5cm角、鶏は骨付きのまま使うことで、長時間調理でもジューシーに仕上がります。ダッチオーブンで再現する場合(調理時間は約2.5〜3時間)でも同じ原則が当てはまります。

手順3: 根菜を準備する(15分)
STEP 33 / 6

根菜を準備する(15分)

さつまいもは皮付きのまま3cm厚の輪切りにします。パプアニューギニアではクンバラ(kaukau)と呼ばれる現地品種のさつまいもを使いますが、日本のさつまいも(紅はるか、安納芋など甘みの強い品種)で十分に美味しく再現できます。

タロイモ(里芋で代用)は皮をむいて一口大に切ります。素手で触るとかゆくなるので、手を酢で濡らしてから扱うと軽減されます。かぼちゃは種を取り除いて5cm角に切ります。バナナは完熟前の硬めのもの(または調理用のプランテン)を皮付きのまま3cm幅に切ります。

パプアニューギニアの食文化研究者Nancy Sullivan博士の著書*Papua New Guinea: A Cultural and Historical Encyclopedia*(2007年)によると、高地の人々は1日のカロリーの60〜90%をさつまいもから摂取しており、ムームーにおいてもさつまいもは「添え物」ではなく「主食」です。

手順4: バナナの葉で包む(10分)
STEP 44 / 6

バナナの葉で包む(10分)

ダッチオーブン(または大きな鍋)の底に、バナナの葉を十字に2枚敷きます。葉が鍋からはみ出るくらいの大きさが理想で、最後に上から蓋をするように包み込みます。

まず根菜類(さつまいも、タロイモ、かぼちゃ)を底に並べます。隙間なく重ね、包み終えたとき葉が破れず、全体が安定して柔らかく包める状態に整えます。その上に豚バラ肉と鶏もも肉を置き、肉の間にバナナの輪切りを散らします。葉物野菜(ほうれん草または小松菜)を肉の上にかぶせるように乗せ、上からココナッツミルクをまんべんなく回しかけます。

最後にバナナの葉のはみ出た部分を内側に折り込み、食材全体を隙間なく包みます。さらに上からもう1枚バナナの葉をかぶせ、蒸気が逃げないようにします。

パプアニューギニアの伝統的なムームーでは、この上に焼き石を並べ、さらにバナナの葉と湿った布をかぶせて土で覆いますが、家庭のキッチンではダッチオーブンの重い蓋が同じ役割を果たします。

手順5: 蒸し焼きにする(2時間30分〜3時間)
STEP 55 / 6

蒸し焼きにする(2時間30分〜3時間)

蓋を隙間なく閉めて、140度に予熱したオーブンで2時間30分〜3時間蒸し焼きにします。途中で蓋を開けないでください。ムームーの本質は「密閉された空間でゆっくりと蒸す」ことにあります。石の遠赤外線と蒸気が食材に均一に火を通し、肉に箸がすっと入り、素材同士の旨みが溶け合うのを待つ、忍耐の料理です。

オーブンがない場合は、ダッチオーブンをガスコンロの最弱火に置き、蓋をして3時間加熱します。ときどき底が焦げていないか確認し、必要に応じて水を大さじ2〜3加えてください。

スロークッカー(低温調理器)を使う場合は、同じ手順で食材を重ね、LOWで6〜8時間加熱します。バナナの葉はスロークッカーの内釜に敷いて使えます。ニュージーランドやオーストラリアに移住したパプアニューギニア人の間では、スロークッカーで週末のムームーを作るのが一般的になっていると、パプアニューギニア系フードブログ「Cooking the PNG Way」は紹介しています。

手順6: 蓋を開けて盛り付ける(5分)
STEP 66 / 6

蓋を開けて盛り付ける(5分)

調理が終わったら、オーブンから取り出して5分休ませます。蓋を開けた瞬間、ココナッツミルクとバナナの葉と豚肉が溶け合った、甘く芳醇な蒸気が立ちのぼります。この瞬間こそ、パプアニューギニアの人々が「ムームーの最高の瞬間」と呼ぶものです。

バナナの葉を開き、肉がほろほろに柔らかくなっていることを確認してから、大きな皿やまな板に豪快に盛り付けます。パプアニューギニアでは、バナナの葉をそのままテーブルクロス兼皿として使い、全員がその周りに座って手で食べるのが伝統です。

ココナッツミルクが肉と根菜の旨みを吸って、とろりとしたスープ状になっています。このスープは「グレイビー」と呼ばれ、さつまいもやタロイモに絡めて食べると絶品です。

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Ingredients

材料を分けて見る

材料スライド
3品目

メインの肉

材料 分量 代替・備考
豚バラ肉(ブロック) 800g 鶏もも肉600gでも可
鶏もも肉(骨付き) 4本(約600g) 手羽元8本で代用可
大さじ1.5
4品目

根菜類

材料 分量 代替・備考
さつまいも 3本(約600g) クンバラ(PNG産さつまいも)の代替
タロイモ 300g 里芋400gで代用可
かぼちゃ 1/4個(約300g) バターナッツかぼちゃ推奨
バナナ(完熟前の硬め) 2本 プランテン推奨、なければ省略可
5品目

ココナッツミルクと葉物

材料 分量 代替・備考
ココナッツミルク 400ml(1缶) ココナッツクリームなら200ml+水200ml
ほうれん草または小松菜 300g アマランサスの葉(PNG伝統)の代替
バナナの葉 4〜6枚 アルミホイルで代用可
にんにく 4片(つぶす)
しょうが 1片(薄切り)
食材の入手方法

タロイモはアジア食材店やハラル食材店で冷凍品が手に入ります(500g/500〜800円程度)。バナナの葉は業務スーパーやアジア食材店の冷凍売り場で見つかることがあります。プランテン(調理用バナナ)はカルディやアフリカ食材店で取り扱いがあります。見つからない場合は、さつまいもを増量して代替してください。ココナッツミルクはスーパーの缶詰売り場で200〜300円程度で購入できます。

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📊 栄養情報(1人分)
87
kcal
5.3g
タンパク質
4.0g
脂質
8.0g
炭水化物
1.0g
食物繊維
103mg
ナトリウム
※ 目安値です。材料や調理法により変動します。
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6人分

材料(6人分)

メインの肉

材料 分量 代替・備考
豚バラ肉(ブロック) 800 g 鶏もも肉600 gでも可
鶏もも肉(骨付き) 4 本(約600 g) 手羽元8 本で代用可
大さじ1.5

根菜類

材料 分量 代替・備考
さつまいも 3 本(約600 g) クンバラ(PNG産さつまいも)の代替
タロイモ 300 g 里芋400 gで代用可
かぼちゃ 1/4 個(約300 g) バターナッツかぼちゃ推奨
バナナ(完熟前の硬め) 2 本 プランテン推奨、なければ省略可

ココナッツミルクと葉物

材料 分量 代替・備考
ココナッツミルク 400 ml(1缶) ココナッツクリームなら200 ml+水200 ml
ほうれん草または小松菜 300 g アマランサスの葉(PNG伝統)の代替
バナナの葉 4〜6 枚 アルミホイルで代用可
にんにく 4 片(つぶす)
しょうが 1 片(薄切り)
食材の入手方法

タロイモはアジア食材店やハラル食材店で冷凍品が手に入ります(500 g/500〜800円程度)。バナナの葉は業務スーパーやアジア食材店の冷凍売り場で見つかることがあります。プランテン(調理用バナナ)はカルディやアフリカ食材店で取り扱いがあります。見つからない場合は、さつまいもを増量して代替してください。ココナッツミルクはスーパーの缶詰売り場で200〜300円程度で購入できます。

南太平洋の大地が生んだ「地中のごちそう」

パプアニューギニアの高地。朝もやが晴れ始めると、村の男たちが地面に穴を掘り、薪を組み、河原から運んできた石を火にくべます。女たちはバナナの葉を広げ、豚肉を切り分け、さつまいもの土を落とし、ココナッツミルクを絞っています。数時間後、石から立ちのぼる蒸気とともに葉が開かれると、中から現れるのは大地の熱だけで調理された素朴で力強いごちそう。これがムームー(Mumu)です。

ムームー は、地面に掘った穴の中に焼いた石を並べ、バナナの葉で包んだ食材を石の熱で蒸し焼きにする、パプアニューギニアの国民的調理法であり、国の料理そのものです。英語では「アースオーブン(earth oven)」と呼ばれるこの技法は、太平洋島嶼地域に広く見られますが、ムームーはパプアニューギニア独自の食材と文化が色濃く反映された、世界でもここでしか味わえない料理です。

ハワイの「イム」、ニュージーランド・マオリの「ハンギ」、フィジーの「ロボ」と根を同じくしますが、ムームーの特徴はココナッツミルクをふんだんに使うこと、そして高地の根菜類(クンバラと呼ばれるさつまいも、タロイモ、ヤム芋)が主役を張ることです。

ムームーとは

ムームー(Mumu)はパプアニューギニアのトクピシン語で「地中の蒸し焼き」を意味する。焼いた石を穴に並べ、バナナの葉で包んだ豚肉・鶏肉・根菜類をココナッツミルクとともに蒸し焼きにする伝統調理法。結婚式、収穫祭、出産祝い、賓客の歓待など、人生の節目に欠かせない共同調理の儀式でもある。パプアニューギニア全土で行われるが、とりわけ高地地方(ハイランド)で盛んで、ケニアのニャマチョマのような炭火の「焼き」とは対照的な、石の遠赤外線と蒸気による「蒸し」の文化圏に属する。

日本語で「ムームー 料理」を検索しても、旅行記に数行触れられている程度で、レシピはほぼ見つかりません。英語圏ではオーストラリアの公共放送SBSのフードチャンネルやパプアニューギニア系フードブロガーが詳細なレシピを公開していますが、その知見は日本に届いていません。この記事では、パプアニューギニアの伝統的な調理法を忠実に紹介しつつ、日本のキッチンでダッチオーブンやオーブンを使って再現する方法も詳しく解説します。


調理のコツ

ココナッツミルクは缶のまま振ってから使え

缶入りのココナッツミルクは上部に固形のクリーム層、下部に水分の層に分離していることがあります。蓋を開ける前によく振ってから開けることで、均一な濃度になり、ムームー全体にまんべんなく行き渡ります。分離したまま注ぐと、上の食材だけが濃厚で下が水っぽくなります。

バナナの葉は「味の要素」

バナナの葉はただの包装材ではありません。加熱されると葉に含まれるポリフェノールが放出され、食材にほのかな青い草の香りと甘みを加えます。アルミホイルで代用した場合、この風味が完全に失われます。手に入る場合は必ずバナナの葉を使ってください。冷凍品でも効果は十分です。

さつまいもは底に敷け

さつまいもを底に敷くことで、肉から滴る脂とココナッツミルクを吸い込み、「天然のグレイビーソース浸し」状態になります。これがムームーのさつまいもが他のどんな調理法よりも美味しい理由です。パプアニューギニアでは、ムームーのクンバラ(さつまいも)を食べるためにムームーを作る、という人も少なくありません。

肉は「触るな」が基本

蒸し焼き中に蓋を開けて肉をひっくり返したい衝動に駆られますが、耐えてください。密閉空間の蒸気循環を壊すと、調理時間が延び、仕上がりが不均一になります。パプアニューギニアの伝統的なムームーでは、一度土を被せたら3〜4時間は絶対に開けません。この「触らない勇気」がホロホロの仕上がりを生みます。

ムームーのココナッツミルクグレイビーがさつまいもに絡んでいるアップ写真
ムームーのグレイビー。ココナッツミルクが豚の脂と根菜の甘みを吸い込んで、とろりとした黄金色のソースになる

アレンジ・バリエーション

魚のムームー(沿岸部スタイル)

パプアニューギニアの沿岸部やニューブリテン島では、鯛やマグロなどの白身魚をバナナの葉で包んで蒸す魚のムームーが主流です。切り身600gをライム果汁と塩で味付けし、ココナッツミルクとともにバナナの葉で包んでオーブンで1時間半蒸します。日本では真鯛の切り身やタラが良い代替品です。仕上げにライムを絞ると、南太平洋の海辺の食堂の味になります。ペルーのセビーチェに通じるライム×魚介の組み合わせです。

ベジタリアン・ムームー

肉を省略し、根菜類を増量(さつまいも5本、タロイモ500g、かぼちゃ1/2個)して作ります。ココナッツミルクを1.5缶に増やし、乾燥したレンズ豆100gを加えるとたんぱく質を補えます。パプアニューギニアの高地では、日常の食事は根菜とグリーンだけのムームーで、肉入りは祭りの日の特別版です。インドのキチュリも同様に、豆と穀物だけで栄養を摂る菜食の知恵を持っています。

BBQグリル版(屋外調理)

バーベキューグリルがあれば、伝統に最も近い方法で再現できます。グリルに炭を熾し、大きなアルミトレイにバナナの葉を敷いて食材を重ね、アルミホイルで完全に密封してからグリルの蓋を閉めます。間接熱(炭を左右に寄せ、トレイを中央に置く)で2〜3時間。煙の香りが加わって、伝統的なムームーにぐっと近づきます。

しょうゆ+味噌アレンジ(日本式)

豚バラ肉のマリネに味噌大さじ2+しょうゆ大さじ1+みりん大さじ1を加えると、ココナッツミルクの甘みと味噌の発酵風味が驚くほど合います。日本のさつまいもの甘さとも相性が良く、「和風ムームー」として新しい一品になります。パプアニューギニアの伝統主義者には怒られるかもしれませんが、料理は旅をするものです。

BBQグリルでアルミトレイに入れたムームーを調理する様子
BBQグリルでのムームー再現。炭の間接熱とバナナの葉の香りが合わさり、伝統に最も近い仕上がりになる

この料理の背景

パプアニューギニアの食文化と「大地の料理」

パプアニューギニアは800以上の言語が話される、世界で最も文化的に多様な国の一つです。しかしムームーだけは、全土で共有される数少ない食の共通言語として機能しています。高地のハーゲン山周辺でも、沿岸部のラバウルでも、首都ポートモレスビーでも、ムームーは「特別な日の食事」を意味します。 Journal of the Polynesian Societyに掲載されたRalph Bulmer氏の民族植物学研究(1964年)は、パプアニューギニアの高地農耕民にとって豚とさつまいもの組み合わせが「社会関係の通貨」として機能していることを示しています。ムームーで豚を振る舞うことは、客人への最高の敬意の表現であり、同時に振る舞う側の社会的地位を示す行為でもあります。

アースオーブンの系譜 — 太平洋を渡った調理法

地面に穴を掘り、焼いた石で食材を蒸すアースオーブンの技法は、太平洋島嶼地域に広く分布しています。ハワイでは「イム(imu)」、ニュージーランドのマオリでは「ハンギ(hangi)」、フィジーでは「ロボ(lovo)」、サモアでは「ウム(umu)」と呼ばれ、考古学的にはオーストロネシア語族の拡散(約5,000年前〜)とともに太平洋全域に広がったと考えられています。

Oceania誌(2003年)のMatthew Spriggs氏による考古学的研究は、メラネシアのアースオーブンの痕跡を約3,500年前まで遡ることができるとし、ムームーが人類最古の調理法の一つの直系子孫であることを示唆しています。日本の縄文時代の「蒸し焼き穴」との類似性も指摘されており、大地の熱で食材を蒸すという発想は、人類が独立に何度も「発明」したユニバーサルな知恵です。

ムームーの社会学 — 共同調理が結ぶ絆

ムームーは一人では作れません。穴を掘る人、石を焼く人、食材を準備する人、葉を切る人、火の番をする人。村の全員が何らかの役割を持ち、数時間にわたる共同作業を経て初めて完成します。この「一緒に作る」プロセスそのものが、ムームーの本質です。

オーストラリアの人類学者Andrew Strathern氏とPamela Stewart氏の研究Remaking the World(2005年)は、ハーゲン山周辺のメルパ族のムームー祭事を詳細に記録しています。それによると、ムームーの準備から食事までの全過程が「関係の再確認と再構築」の場として機能しており、料理の味そのものよりも「誰と一緒に作り、誰と食べたか」が記憶されるといいます。

ムームーの経済的位置づけ

パプアニューギニアでは豚は「歩く貯金」と呼ばれる。婚資(bride price)の支払い、紛争の解決、同盟関係の締結に豚が使われ、ムームーで振る舞われる豚の数と大きさは、その催事の重要性と主催者の富を示す指標となる。1頭の豚でムームーを開くことは、日本円にして数万円相当の「投資」に等しい。パプアニューギニアの農村部では、この「豚の経済」が現金経済と並行して今も機能している。


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ムームーは太平洋の「アースオーブン」文化の一端。アジア・太平洋圏の他の伝統料理もぜひお試しください。

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よくある質問

バナナの葉なしでも作れますか?

作れます。アルミホイルで食材を二重に包み、ダッチオーブンに入れて同じ温度と時間で調理してください。ただし、バナナの葉が与える独特の青い香りと甘みは再現できません。味の70%は再現できますが、残り30%のバナナの葉の風味は「ムームーがムームーである理由」の重要な部分です。冷凍バナナの葉はオンラインで500円程度で購入できるので、初めて作る方には葉の使用を強くおすすめします。

伝統的な方法(地面に穴を掘る)で作るにはどうすればよいですか?

庭がある方は挑戦できます。30cm四方、深さ40cmの穴を掘り、河原の石(絶対に濡れた石は使わない。爆発の危険あり)を並べ、2時間以上薪で焼きます。石が白くなったら灰を除き、バナナの葉を敷いて食材を重ね、さらにバナナの葉と湿った布で覆い、最後に土をかぶせて3〜4時間待ちます。安全面で石の選別が最も重要で、水を含んだ石は加熱で爆発するため、1週間以上乾燥させた川石を使ってください。

残ったムームーの保存方法は?

冷蔵保存で3日間、冷凍保存で1ヶ月程度持ちます。温め直しは電子レンジよりも、鍋に移してココナッツミルク大さじ2を加え、弱火でゆっくり温め直す方が風味が復活します。パプアニューギニアでは、残ったムームーの肉と根菜を翌朝フライパンで炒め直す「ムームー・フライアップ」が定番の朝食です。

ムームーに合う飲み物は?


栄養成分(6人分のうち1食分)

ムームーはココナッツミルクの脂質とさつまいもの炭水化物が豊富な、エネルギー密度の高い料理です。高地の農作業で消耗するカロリーを効率的に補給する食事として合理的な栄養バランスを備えています。ナシレマと同様にココナッツミルクが主要な脂質源で、中鎖脂肪酸の摂取に適しています。

栄養素 含有量
エネルギー 520kcal
たんぱく質 32g
脂質 24g
炭水化物 48g
食物繊維 6g
ナトリウム 620mg
カリウム 890mg
ビタミンC 35mg

参考文献

以下は現地のレシピを公開しているオンライン情報源です。

  • Kirikilik, M. (2024). "Mumu recipe." SBS Food, Sydney.

出典・引用について

この記事は、世界ごはん紀行編集部が各国の料理資料、現地レシピ、食材事情をもとに、日本の家庭で再現しやすい形に整理したものです。

出典
世界ごはん紀行ムームーの作り方|パプアニューギニアの地中蒸し焼き
URL
https://sekaigohan.com/recipes/southeast-asia/papua-new-guinea/mumu
著者・編集
世界ごはん紀行編集部
更新日
2026年4月7日
主な参考リンク
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