きつね色の皮のマカティア、レユニオンの甘い丸パンを木の皿に重ねた様子
🌍料理レユニオン料理

マカティアの作り方|レユニオン島の甘い丸パン

約13分で読めます世界ごはん紀行編集部
Cooking flow

作り方を先に見る

STEP 11 / 10

粉類を混ぜる

手順1: 粉類を混ぜる

大きなボウルに小麦粉450g、砂糖100g、パン酵母2袋、塩2つまみを入れ、均一になるまで混ぜます。バターはまだ入れません。

STEP 22 / 10

水を加えて20分こねる

手順2: 水を加えて20分こねる

中央にくぼみを作ります。ぬるま湯を一度に入れず、少しずつ加えながら混ぜます。全量を使わなくてもかまいません。

手で約20分こねます。粉気がなくなってまとまり、手にべったりとはりつかなくなる生地を目指します。

STEP 33 / 10

バターを練り込む

手順3: バターを練り込む

やわらかいバター20gを全量生地に加え、さらに10〜15分こねます。表面が均一になり、バターのかたまりが残らなくなったら止めます。

STEP 44 / 10

一次発酵

手順4: 一次発酵

生地をボウルに戻して清潔な布巾をかけ、約1時間おきます。およそ2倍にふくらんだら発酵完了です。涼しい台所では時間がかかることがあるので、体積を見て判断してください。

STEP 55 / 10

ガスを抜く

手順5: ガスを抜く

こぶしで生地を押して空気を抜きます。作業台に出し、軽くまとめ直します。

STEP 66 / 10

10個に分けて丸める

手順6: 10個に分けて丸める

生地を10個に分けます。それぞれ表面を張らせるようにして丸め、間隔をあけて、クッキングシートを敷いた天板に並べます。

STEP 77 / 10

二次発酵

手順7: 二次発酵

天板に布巾をかけ、約1時間おきます。生地がゆるんで、少しふくらみます。この発酵の終わり近くに、オーブンを200°Cに予熱します。

STEP 88 / 10

切れ目を入れ、牛乳を塗る

手順8: 切れ目を入れ、牛乳を塗る

それぞれの生地の上面に浅い切れ目を入れます。表面に牛乳を薄く塗ります。

STEP 99 / 10

200°Cできつね色になるまで焼く

手順9: 200°Cできつね色になるまで焼く

蒸気用に、水を入れた小さなオーブン対応の皿をオーブンに入れます。パンを200°Cで約15分、上面がきつね色になるまで焼きます。オーブンには個体差があるので、終わり近くに色を確かめてください。扉を開けるときはオーブン用ミトンを使います。蒸気と水の皿は非常に熱くなっています。

STEP 1010 / 10

冷まして、割って食べる

手順10: 冷まして、割って食べる

熱い天板からパンを外し、網の上で冷まします。中にこもった蒸気でやけどすることがあるので、冷めてから割ってください。

0 / 0
Ingredients

材料を分けて見る

材料表の分量4人分

表内の数値を目安として再計算します。塩、辛味、油は味を見ながら調整してください。

8品目

材料

小麦粉、砂糖、酵母2袋、塩、ぬるま湯、やわらかいバター、塗り用の牛乳を並べたマカティアの材料
生地の材料は、塗り用の牛乳やオーブンの蒸気用の水とは分けておく

牛乳と蒸気用の水は、どちらも生地には入らないので、生地の材料とは別に用意してください。

材料 分量 役割
小麦粉(フランスのT55) 450g 生地のもとになる粉
砂糖 100g 甘みになる。全量を生地に混ぜる
パン酵母 2袋 生地をふくらませる。購入する袋の表示を確認する
細かい塩 2つまみ 生地の味つけ
ぬるま湯 約200ml 生地をまとめる。少しずつ加える。熱いお湯は使わない
やわらかいバター 20g 最初のこねのあとに、一度に全量を練り込む
牛乳 少々 焼く前に表面へ薄く塗る。生地には入れない
オーブンの蒸気用の水 少々 焼くあいだ、オーブン対応の耐熱皿に入れておく
アレルゲンとオーブンの安全

マカティアには小麦(グルテン)と乳(バターと、塗り用の牛乳)が含まれます。酵母の製品表示も確認してください。蒸気用の水は、陶器のココット皿のようなオーブン対応の耐熱皿に入れます。普通の飲用グラスを熱いオーブンに入れないでください。

0 / 0

マカティア:レユニオン島の小さな甘い丸パン

この一回分で守りたいこと

甘さ控えめのプレーンな生地、急がずに2回行う発酵、やわらかな中身をおおう薄いきつね色の皮。まずは具を入れずにプレーンで作ります。具入りは別のレシピとして考えます。

オーブンから出てきた天板に、小さな丸いパンが並んでいます。皮は薄いきつね色で、どの上面にも浅い切れ目が一本。割ってみると、中は淡い色でやわらかです。これがマカティア。インド洋に浮かぶフランスの島、レユニオンの甘い丸パンで、現地の報道は朝食や子どもの頃の思い出と結びつけて伝えています。

この記事で作るのは、小麦粉450g、砂糖100g、バター20gで焼くプレーンのマカティア(macatia nature)10個です。発酵は約1時間ずつ2回、焼成は200°Cで短時間。生地は手でこね、バターは最初の長いこねのあとに加えます。焼く直前に、表面へ牛乳を少しだけ塗ります。

このレシピについて

このレシピは世界ごはん紀行で試作していません。分量・時間・温度は、レユニオンで公開されている10個分のレシピに基づいています。生地の状態の説明は見極めの目安であり、実測した結果ではありません。


道具

  • デジタルキッチンスケール
  • 大きめのボウルと木べら
  • 清潔な綿の布巾
  • クッキングシートを敷いた天板
  • 生地を分けるためのスケッパーか包丁
  • 切れ目を入れる小さな鋭いナイフ
  • 刷毛(牛乳を薄く塗る)
  • 蒸気用の水を入れる、オーブン対応の小さな耐熱皿(陶器のココット皿など)
  • オーブン用ミトン
  • 冷ますための網

選び方と代用

小麦粉。 T55はフランスの小麦粉の区分で、ほかの国で売られている粉は同じ基準では分類されていません。パン向きのふつうの小麦粉なら使えますが、中身の食感や歯ごたえは多少変わることがあります。薄力粉だけで作ると、ふくらみ方と歯ごたえが変わります。

酵母。 小麦粉450gに対して2袋を使います。1袋がどれだけの粉向けなのかは、袋の表示で確認してください。

砂糖。 プレーンのマカティアの味を保つには、ふつうの白砂糖が向いています。ブラウンシュガーに替えることもできますが、香りが変わり、色も濃くなります。

バター。 有塩でも無塩でも作れます。有塩バターなら、生地の塩気が少し増します。

生地や焼き上がりがうまくいかないとき

見た目 考えられる原因 対処
生地が硬く、粉っぽい 水が足りない、または水を一度に入れすぎて吸いきれなかった 残りの水を少しずつ加えながらこね、吸わせる時間をとる
生地がとてもべたつく こねがまだ足りない こね続ける。打ち粉をするなら、ごく少量で。足すたびに、生地はレシピから離れていく
ほとんどふくらまない 部屋が涼しい、表面が乾いた、酵母が弱っている ボウルに覆いをしたまま暖かい場所に移し、酵母の保管状態と期限を確かめる
時間前に表面が焦げ色になる オーブンの火力が強い 新しい温度を当て推量で決めず、最後の数分は色を見て、きつね色になったら取り出す

保存。 このパンの保存期間は確認できていません。冷めたら密閉容器に入れて、早めに食べきってください。温め直す場合は、中まで温めます。

具入りマカティアとそのほかのバリエーション

プレーンのマカティアが基本ですが、レユニオンにはさまざまなバリエーションがあります。それぞれ専用の生地と具があるので、上の生地に成形のときそのまま具を押し込むことはしないでください。

  • チョコレートやジャム。 チョコレートやジャムを具にすることもできます。具入りの味も今では一般的です。
  • チーズ。 黒砂糖とレユニオンのチーズで作る、6個分のチーズ入りマカティアもあります。
  • チョコレートかココナッツの芯。 別の配合では、T65の小麦粉750g、水450ml、黒砂糖50g、ドライイースト、塩、オリーブオイルで10〜12個を作り、チョコレートかココナッツの芯を任意で入れて240°Cで焼きます。
  • フルーツ味。 バナナやマンゴーの味は、現在売られているフレーバーに含まれています。
  • マカティア・ロンタン(macatia lontan)。 昔ながらの作り方で、一部の職人のパン屋が、ルヴァン(天然酵母の種)で長い時間ゆっくり発酵させて作ります。これは職人の技であって家庭の近道ではないので、ここでは家庭での作り方を示しません。

背景:朝食と子どもの頃の記憶に結びつく甘い丸パン

レユニオンでは、マカティアは特別な日だけのものではなく、パン屋や家庭で見かける日常のパンです。LINFO.REの記事は、これを朝食や子どもの頃の思い出と結びつく、丸くて甘いパンと説明しています。同じ記事には、昔のやり方についてあるパン職人の話も載っています。市販の酵母が手に入りにくかった時代、パン職人はルヴァンと発酵生地を使い、酸味をやわらげるために砂糖を加えたそうです。これは一人の職人の証言であって、定まった歴史ではありません。名前の由来も確認できていません。

西レユニオン観光局の紹介記事は、トロワ・バッサンの職人M. Fontaineを取り上げています。良いルヴァンと辛抱強い発酵、少量ずつの仕込みでマカティア・ロンタンを作り、砂糖を減らした版やほかの粉を使った版も試しているそうです。これはその職人自身のやり方で、ここで紹介するイーストを使った家庭のレシピとはかなり異なります。

マカティアは、地域の催しにも登場します。サン=ポール市は2024年のパン祭り(Fête du Pain)の報告で、これをレユニオン文化を象徴する丸いパンとして紹介し、200個のマカティアが住民に配られたことを記録しています。

家庭のレシピは、実にさまざまです。ここで使った10個分のレシピは、レユニオン学区が公開している教材のレシピシートによるものです。シートには、小麦粉が「容器8杯分」と450gの両方で書かれています。「容器」の大きさは書かれていないため、この記事は重さを採用しました。シートはオーブンにグラス1杯の水を入れることも勧めていますが、安全のため、ここではオーブン対応の耐熱皿に置き換えています。いっぽうMoulinexの調理家電向けレシピは、小麦粉500g、カソナード(黒砂糖)100g、酵母1袋、バター15g、水200g、塩小さじ1、バニラで10個を作り、210°Cで約15分焼きます。これらの配合は、ここでは混ぜていません。

よくある質問

マカティアはどんなパンですか?

レユニオン島の、小さくて甘い丸パンです。現地の報道は朝食や子どもの頃の思い出と結びつけ、サン=ポール市はレユニオン文化を象徴するパンとして紹介しています。

いくつできますか? ひとつの大きさは?

10個です。レシピは生地を10個に分けますが、1個あたりの重さは示されておらず、実測した重さもないので、ここでも示しません。

酵母が「2袋」で、グラム表記ではないのはなぜですか?

レシピには「パン酵母2袋」としか書かれておらず、1袋の重さも、ドライか生かも分かりません。数字を推測せず、この記事では袋の数のままにしています。1袋が何gの小麦粉向けなのかは、購入する酵母の表示で確認してください。

小麦粉が450gなのに、「容器で量る表記」があるのはなぜですか?

レシピシートには「容器8杯分」と450gの両方が印刷されています。容器の容量は書かれていないため、重さを採用しました。

チョコレート、ジャム、チーズを入れてもいいですか?

具入りのマカティアはレユニオンでは一般的ですが、生地も分量も違う、独立したレシピで作られます。この記事の生地はプレーンのままにしています。具入りは、バリエーションの節を見てください。

栄養成分は分かりますか?

分かりません。1個あたりの重さが確認できておらず、栄養は使う製品によっても変わるため、数値は示していません。

主な参考リンク

レシピ一覧に戻る