トマトと玉ねぎの煮汁をまとった丸ごとのザンビア風ブリーム
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ザンビア風ブリームの煮魚の作り方|バナナの葉に重ねて煮る丸ごとの魚

約15分で読めます世界ごはん紀行編集部
Cooking flow

作り方を先に見る

STEP 11 / 6

丸ごとの魚の内臓を取って洗う

手順1: 丸ごとの魚の内臓を取って洗う

切れ味のよい包丁で内臓を取り除き、魚を洗います。作業は、トマトや玉ねぎから離した、生魚用のまな板の上で行います。

レシピに書かれているのは、内臓を取ることと洗うことだけです。うろこを落とすか、えらを外すかは書かれていないので、編集部はそれを決まりにしません。迷うときは、買った時点でどこまで処理されているかを確認するか、鮮魚店で下処理を頼んでください。作業が終わったら、包丁、まな板、手を洗剤と熱い湯で洗ってから、ほかの材料にさわります。

STEP 22 / 6

鍋の底にバナナの葉を敷く

手順2: 鍋の底にバナナの葉を敷く

洗ったバナナの葉2〜3枚を、厚底の鍋の底に平らに敷きます。葉は敷くためのもので、包むためのものではありません。魚が葉に包まれる工程は一度もありません。

STEP 33 / 6

玉ねぎとトマトを葉の上に広げる

手順3: 玉ねぎとトマトを葉の上に広げる

細かく刻んだ玉ねぎ100 gと完熟トマト200 gを、バナナの葉の上にのせます。

掲載レシピは、ウェブページでもPDFでも、この工程で野菜を「cabbage leaves(キャベツの葉)」の上に置くと書いています。しかし材料表と工程2に出てくるのはバナナの葉だけで、キャベツはほかのどこにも現れません。編集部は材料表と工程2に従い、バナナの葉だけを使います。これは編集部の読み方で、誤記だと確認できたわけではありません。キャベツは加えません。

STEP 44 / 6

野菜の上に魚をのせ、油と水を注ぐ

手順4: 野菜の上に魚をのせ、油と水を注ぐ

内臓を取った魚を、玉ねぎとトマトの上にのせます。ひまわり油150 mlと水1 Lを注ぎます。

液面が魚のどこまで来るべきかは書かれておらず、後から水を足す指示もありません。液体は最初に全量を入れ、煮ている間は足さないでください。

STEP 55 / 6

塩を加え、蓋をして10分沸かし、弱火で20分煮る

手順5: 塩を加え、蓋をして10分沸かし、弱火で20分煮る

ヨウ素添加塩大さじ1½を全量、鍋に加えます。蓋をして沸かし、10分沸騰させます。その後、火を弱めて蓋をしたまま、さらに20分煮ます。

この時間は、レシピが示す加熱の段階だけの目安です。下ごしらえや、鍋が沸くまでの時間は含まれていません。時間だけでは火通りを保証できません。鍋の種類、コンロの火力、魚の厚みによって、中心まで熱が届く速さが変わるためです。そのため、次の工程6があります。

STEP 66 / 6

最も厚い部分を温度計で確かめて盛る

手順6: 最も厚い部分を温度計で確かめて盛る

加熱の時間が終わったら、清潔な料理用温度計を、魚の最も厚い部分に、骨を避けて斜めに差します。米国FDAが魚介の加熱について示している一般的な目安は63°Cです。これは家庭向けの一般的な食品安全の目安で、レシピが指定する温度ではありません。

最も厚い部分が63°Cに達していなければ、蓋をして煮続け、もう一度測ります。測るたびに温度計は清潔にしてください。

火が通ったら、幅の広いヘラで魚が崩れないようにそっと持ち上げ、トマトと玉ねぎの煮汁と一緒に盛ります。盛り付け方や付け合わせはレシピに指定がありません。ンシマについては後の節で触れます。

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Ingredients

材料を分けて見る

材料表の分量4人分

表内の数値を目安として再計算します。塩、辛味、油は味を見ながら調整してください。

8品目

材料

丸ごとのブリーム、トマト、玉ねぎ、ひまわり油、バナナの葉、水、塩を並べた材料
鍋に入れる材料のすべて。プレーンなンシマは別添えとして離して置く

掲載されているレシピの分量を、そのまま全量使います。何人分かは書かれていません。掲載の分量をそのまま使う前提で、次の表を見てください。

材料 分量 代替・備考
ブリーム(丸ごと) 500〜600 g 主役の魚。掲載どおりの丸ごとの重さで、可食部の重さではない。内臓を取った後の重さは不明
ひまわり油 150 ml 水と一緒に加えて煮汁にする
完熟トマト 200 g 細かく刻む。魚の下に敷いて煮汁になる
玉ねぎ 100 g 細かく刻む。トマトと一緒に重ねる
ヨウ素添加塩 大さじ1½ 工程5で一度に加える
バナナの葉 2〜3枚 洗って、鍋の底に敷く
水 1 L 煮る液体。工程4で一度に加える
調理済みのプレーンなンシマ 適量 別添え。魚の鍋には入れない
塩について

原典は、ヨウ素添加塩を大さじ1½と書き、工程5で加えます。大さじは15 mlの計量スプーンと読んでいますが、原典はスプーンの容量も塩の粒の細かさも示していないので、グラムへの換算は載せません。多く見える分量ですが、減らさずに掲載どおりにしています。塩の銘柄や、健康・食事制限への影響についての主張はしません。

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Shop the pantry

材料からそろえる、味の決め手

買い出しガイド

丸ごとの魚、蓋つきの鍋、トマトと玉ねぎの煮汁

鍋に入れるもの

丸ごと一尾の魚、刻んだトマトと玉ねぎ、ひまわり油、水、塩。これをバナナの葉の上で、蓋をして一緒に煮ます。ほかには何も入れません。

厚底の鍋の底に、洗ったバナナの葉を敷きます。葉の上に細かく刻んだ玉ねぎと完熟トマトをのせ、内臓を取った丸ごとのブリームを重ねます。そこへひまわり油と1 Lの水を注ぎ、塩を加えます。蓋をして10分沸かし、火を弱めてさらに20分。

これが、UN TourismがChef Bernard Zulu(通称Chef Zee)の名で掲載している「Boiled bream fish – Zambian style」の骨格です。材料は7つ、工程は5つ。香辛料も、揚げる工程も、葉で包む作業もありません。葉は鍋に敷くだけで、魚を包みません。

この記事は、掲載されているレシピの材料・分量・加熱時間を変えずに紹介します。原典に書かれていない点や、はっきりしない点は、そのように書きます。「ブリーム」はどの魚をさすのか、なぜ工程のひとつにキャベツの葉という言葉が出てくるのか、加熱時間だけで火が通ったと言えるのか。こうした疑問には、以下の各節で答えます。このレシピは世界ごはん紀行編集部では試作していません。鍋の大きさや火通りについての注意は、掲載レシピと一般的な食品安全の指針にもとづくもので、編集部が試した結果ではありません。

同じ国の料理や食文化は、ザンビアのページでも紹介しています。

掲載レシピでわかること、わからないこと

掲載されているのは、材料、分量、5つの工程です。何人分か、ブリームの種類、現地語での料理名、鍋の大きさ、大さじの容量は書かれていません。編集部はこれらの空白を推測で埋めません。


道具

  • 厚底で蓋のある鍋。丸ごとの魚と液体が全部入り、沸いたときに余裕のある大きさのもの
  • 魚の下処理に使う、切れ味のよい包丁
  • 生魚専用のまな板(野菜用とは分ける)
  • 清潔なデジタルの料理用温度計
  • 火が通った魚を持ち上げる、幅の広いヘラなど

レシピは厚底の鍋を指定していますが、直径は書かれていません。丸ごとの魚が平らに入り、水1 Lと油150 mlが野菜と一緒に収まり、蓋をしても液面の上に空きが残る鍋を選んでください。

選び方と代用

ブリーム(bream)は複数の魚をさす英語の通称です。掲載レシピは学名を示さず、淡水魚か海水魚かも書いていません。日本で売られている真鯛などの「タイ」と同じ魚だと考えないでください。そう言える根拠はありません。

鮮魚店でブリームという名で売られている魚があれば、どの種類か尋ねたうえで、500〜600 gの範囲の丸ごとのものを買います。見つからなければ、丸ごとのティラピアなど、骨付きの白身魚が代わりになりえます。これはシェフの指定ではなく編集部の提案です。味も食感も変わり、レシピの加熱時間がそのまま使えるとは限りません。火通りは温度で確認してください(工程6)。丸ごとではなく切り身にすると、さらに仕上がりが変わります。詳しくは「アレンジ」の節を見てください。

バナナの葉は、材料表と工程2に出てきます。食用・調理用として売られているものを選び、鍋に敷く前に洗います。レシピは葉を使う理由を説明していないので、焦げ付きを防ぐとも、特定の香りがつくとも書きません。

ひまわり油は、レシピが指定している油です。菜種油(キャノーラ油)や米油などの癖のない油で代用できますが、香りには多少の違いが出ます。

魚のアレルギーと生魚の扱い

この料理には魚が入っています。出す前に魚アレルギーの有無を確認してください。玉ねぎに個別に反応する人もいます。生の魚は、買ったらすぐに冷蔵します。一般的な食品安全の指針にある2時間は、待ってよい時間ではなく上限です。生魚用の包丁やまな板は、野菜や火の通った料理に使うものと分け、加熱した魚を、生の魚をのせていた皿に戻さないでください。

うまくいかないとき

このレシピは編集部で試作していないので、以下は公開レシピと一般的な安全指針にもとづく注意であり、編集部が試した解決法ではありません。

状況 考えられる理由 対処
10分+20分の後でも最も厚い部分が63°Cに届かない 魚が厚い、鍋が違う、火力が弱い 蓋をして煮続け、温度計でもう一度測る
魚と液体が鍋にぎりぎりしか入らない 丸ごとの魚と水1 L、油150 mlに対して鍋が小さい 次回は、液面の上に余裕のある、幅が広くて深い鍋を選ぶ
動かすと魚が崩れる 火が通った魚は身がもろい 幅の広いヘラで、体全体を支えて持ち上げる
切り身や別の魚を使った レシピは丸ごとのブリーム1尾を前提にしている 別のバージョンとして扱い、時間より温度計を頼りにする
キャベツの葉を使うレシピを見かけた 掲載レシピの工程3が「cabbage leaves」と書いている 材料表と工程2に従い、バナナの葉だけにする

残りものと衛生

残りは冷蔵する

加熱した魚は、調理後2時間以内に冷蔵します。周囲の温度が32°Cを超えるときは1時間以内です。これは待ってよい時間ではなく上限です。冷蔵庫は4°C以下に保ち、残りは全体が熱くなるまで再加熱してください。

掲載レシピには保存についての記載がありません。保存日数は示しませんし、再加熱の時間も書きません。生の魚と加熱した魚で器具を分ける習慣は、最後まで続けてください。

アレンジ

ここに書くのは、掲載レシピどおりに作れない人のための編集部の案です。試作していない編集部の案で、シェフのレシピではありません。

  • 鮮魚店で魚の下処理を頼む。内臓を店で取ってもらえば、原典の手順の範囲内で、家での作業が減ります。
  • 丸ごとのティラピアなど、骨付きの白身魚を使う。丸ごとの重さは500〜600 gの範囲に収めてください。味と食感は変わるので、火通りは温度計で判断します。
  • 切り身を使う。切り身は鍋の中で崩れやすく、骨付きの丸ごとの魚で作る煮汁とは違うものになります。同じ加熱時間が使えるとは考えないでください。
  • 別の油を使う。ひまわり油の代わりに菜種油や米油を使うと、香りが変わります。
  • バナナの葉なしで作る。レシピは葉を指定していて、葉なしの方法は書かれていません。葉なしは原典の外で、葉が果たしているはずの役割は失われます。

スパイスや唐辛子、酸味を足す案は出しません。掲載レシピから離れてしまうためです。

ンシマと食べる:おかずとしての魚(ndiwo)

トマトと玉ねぎの煮汁と一緒に盛ったブリームの煮魚と、別添えのンシマ
プレーンなンシマは別の器に入れて、魚とは離して置く

Bridgewater CollegeのMwizenge S. Tembo氏は、ザンビアの食事を、ンシマ(nsima とも書く)という固い主食を中心に組み立てるものとして説明しています。ンシマに合わせるのが、魚・肉・野菜のndiwo(おかず、relish)です。Tembo氏の説明では、新鮮な魚や肉を水で柔らかくなるまで煮て塩をし、手に入れば玉ねぎ、トマト、油を加えます。主食のンシマに、魚・肉・野菜のndiwoを合わせる、という組み立てです。

このブリームの煮魚はその説明とよく合いますが、掲載レシピ自体は付け合わせを指定していません。また、Tembo氏の文章は、東部ザンビアのトゥンブカ(Tumbuka)の食文化を含む、ザンビアの食文化についての著者自身の説明です。この料理の由来や、どこで作られるか、ザンビア全体に共通する決まりまでを示すものではありません。編集部は、別添えのプレーンなンシマを、編集部の選択として添えています。ンシマは魚の鍋の一部ではなく、ンシマの作り方もこのレシピには含みません。

掲載レシピから確実に言えることは、もっと範囲が狭いものです。シェフが示した、魚、トマト、玉ねぎ、油、水、塩を、葉の上で、蓋つきのひとつの鍋で一緒に煮る一品、ということです。現地語での料理名、歴史、地域差については信頼できる資料が見つかっていないため、書きません。

よくある質問

ブリームが見つからないときは、何を買えばよいですか?

同じ魚と言える代用品はありません。レシピがどのブリームをさしているのか特定されていないからです。まず、お住まいの地域でブリームとして売られている魚の種類を確かめてください。なければ、丸ごとのティラピアなど骨付きの白身魚が、編集部としては妥当な代わりです。味と食感は変わります。

うろこ取りやえら外しは必要ですか?

レシピには、内臓を取って洗うことしか書かれていません。買った時点でどこまで下処理されているかを確かめ、さらに処理したければ鮮魚店に頼んでください。

バナナの葉なしで作れますか?

レシピはバナナの葉を指定しており、葉なしの作り方には触れていません。葉を省くのは、試していない変更です。

何人分ですか?

掲載レシピには書かれていません。500〜600 gの魚1尾を基準の量として扱ってください。

10分沸かして20分弱火で煮れば十分ですか?

レシピが示す加熱の段階の時間ですが、中心まで火が通ることを保証するものではありません。最も厚い部分を温度計で測り、米国FDAの一般的な目安である63°Cに達しているかを確認してください。届いていなければ、煮続けます。

塩を減らしてもよいですか?

編集部は掲載の大さじ1½のままにしていて、少ない量は試していません。原典は大さじの容量も塩の種類も示していないため、減らす場合は、読者ご自身の調整になります。

作り置きできますか?

残りは、調理後2時間以内(32°Cを超える環境では1時間以内)に冷蔵し、全体が熱くなるまで再加熱してください。日数は、根拠となる資料がないため書きません。

主な参考リンク

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