감자밥:米とじゃがいもを同じ鍋で
米、その浸水に使った水、切ったじゃがいもを一つの鍋に入れます。調味は小さな器に分けて、別添えにします。
洗った米を、量った水に30分浸します。皮をむいたじゃがいもは、2〜3cm角ほどに粗く切ります。そのあと、米と浸した水とじゃがいもをまとめて一つの鍋に入れます。米とじゃがいもを同じ鍋で炊く、これが감자밥(ガムジャパプ)、韓国のじゃがいもご飯の骨組みです。
ここで紹介するのは、ひとつの具体的な作り方です。韓国の食品会社Sempioの料理ラボ、Semie Cooking Labが2022年4月21日に公開した「감자솥밥」で、2人分です。ページに個人の著者名はありません。この作り方を唯一の伝統的な方法として紹介するわけではありませんし、韓国のすべての家庭がこう作るとも言いません。明確で完結した一つの作り方として扱い、ほかの記録の違いは後半で見ていきます。
世界ごはん紀行では、このレシピを実際に台所で試していません。分量、順序、時間は公開されている内容のとおりで、こちらで目安や調整を足してはいません。同じ国のほかの料理は、韓国のレシピ一覧からどうぞ。
材料(2人分)

|---|---:|---| | 米(쌀) | 1カップ (170 g) | 鍋の主役 | | 水(물) | 約1カップ (220 ml) | 米を浸し、そのまま一緒に鍋へ入れる | | じゃがいも(감자) | 1個 (150 g) | 2〜3cm角ほどに切って米と一緒に炊く | | Yeondu Soon(연두순) | 1スプーン (10 g) | 任意の別添え調味。液体の大豆発酵調味エキス | | ごま(깨) | 1/2スプーン (2.5 g) | 任意の別添え調味 | | ごま油(참기름) | 1/4スプーン (2.5 g) | 任意の別添え調味 |
最後の3つは混ぜ合わせて、ご飯に添えます。鍋には入れません。
道具
- 米をとぎ、浸水させるボウル
- ピーラー
- 包丁とまな板
- 鍋
- 任意の調味を混ぜる小さなボウル
選び方と代用
Yeondu Soon(연두순)は、Sempioの「Yondu」シリーズの商品で、大豆の発酵液に野菜の浸出水を合わせた液体です。ペーストではなく液体です。ここでは必須の伝統的な材料ではなく、任意の調味として使います。
代用品は提案していません。調味は任意なので、Yeondu Soonが手に入らなければ、米とじゃがいもだけでも食べられます。
任意の調味には、ごま、ごま油、大豆の発酵食品が入っています。食卓に、これらの食材が問題になる人がいる場合は、使わないでください。
作り方
米は強くこすらず、軽く洗います。すすぎは3回ほどです。

- 米を30分浸水する
洗った米を、量っておいた水(約1カップ、220 ml)に入れて、30分浸します。浸水後は水を切りません。この水も鍋に入れます。

- じゃがいもを洗って皮をむく
じゃがいもを洗い、ピーラーで皮をむきます。

- じゃがいもを切る
皮をむいたじゃがいもを、一口大の2〜3cm角ほどに粗く切ります。

- 一つの鍋で炊く
浸した米、その水、じゃがいもを鍋に入れます。中火で15分加熱します。そのあと火を弱火に落として、10分蒸らします(뜸 들이기)。

- 任意の調味を混ぜる
使う場合は、Yeondu Soon、ごま、ごま油を小さなボウルで混ぜます。ご飯に添えて出し、鍋には入れません。

つまずいたとき:レシピで決まっていること、決まっていないこと
公開されているレシピは短く、見た目での炊き上がりの目安や、失敗したときの直し方は書かれていません。下の表は、レシピが決めていることに絞り、答えがないところはないと明記しています。
| 台所での疑問 | レシピで決まっていること | 決まっていないこと |
|---|---|---|
| 浸水のあと、米の水を切りますか? | 切りません。浸した米と水を一緒に鍋に入れます | 特になし。はっきり決まっています |
| 水を足したほうがいいですか? | 書かれている水は約1カップ(220 ml)だけです | 水の量を調整する目安はないので、こちらからも示しません |
| 米はどう洗いますか? | 軽く、3回ほどすすぎ、強くこすりません | 米の品種は書かれていません |
| じゃがいもの大きさは? | 粗く、一口大の2〜3cm角ほどです | これ以上の指定はありません |
| 調味はご飯に混ぜますか? | 混ぜません。別に混ぜて添えます | ほかの出し方は、別の作り方の話になります |
| 米やじゃがいもが思ったようになりません。どうしますか? | 時間は中火15分、弱火10分です | 直し方は書かれておらず、このレシピを試していないので、推測もしません |
別の記録に見られる作り方
감자밥は、ひとつの分量に決まった料理ではありません。下の表は、その幅を示すものです。比べるためのもので、材料や分量を上のレシピに混ぜないでください。
| 版 | 違う点 | 扱い方 |
|---|---|---|
| Korean Traditional Knowledge Portalの記録 | 米720 g、じゃがいも300 g、水870 ml、塩小さじ1。じゃがいもは2cmに切る | 別の記録版。上のレシピでは使わない塩が入っています |
| Korea Tourism Organizationの説明 | つぶしたじゃがいもに、しょうゆ、合わせだれ、味付けした味噌を混ぜる | 料理の説明にある食べ方の提案。分量も作り方もありません |
| Semie Cooking Labのレシピ(上記) | 米、水、じゃがいも。任意で、Yeondu Soon、ごま、ごま油の別添え調味 | このページで作る版 |
背景:資料から分かること、分からないこと
Korea Tourism Organizationは、감자밥を、食べやすく切ったじゃがいもを米と一緒に炊いたものとして説明しています。このシンプルな説明が、この記事の共通の土台です。
Korean Traditional Knowledge Portalは、韓国農村振興庁(Rural Development Administration of Korea)が提供したデータをもとに、Gamja bapを江原道の伝統的な郷土料理に分類しています。その記録でも米を30分浸しており、ここで使った時間と重なります。同じ記録は、元の文献として『Chosunyorijebub』(1942年)と『Chosunmusangsinsikyorijebub』(1943年)の2冊を挙げています。この2冊は編集部では読んでいないので、ポータルが挙げている、とだけお伝えします。
地域の一覧に載っていることは、その料理がそこで生まれたことや、今どこでも同じ作り方であることの証明にはなりません。正確な起源、成立した時期、苦しい時代との結びつき、季節、現代の韓国の食卓での頻度は、手元の資料からは確かめられないので、書きません。
よくある質問
資料に書かれていないことは、推測で埋めずに、書かれていないとお答えしています。
なぜ米を30分浸すのですか?
レシピの浸水の手順と、記載されている準備時間が、その時間だからです。別の地域の記録でも、30分浸水しています。
カップの量は換算できますか?
レシピは、カップの量にグラムとミリリットルを添えており、公開されているとおりに両方を残しています。ほかのカップの大きさや計量の単位への換算は足していません。
どんな米を使えばいいですか?
レシピは米の品種を書いておらず、手元の資料からも確かめられません。
鍋に蓋をしますか?
レシピは、蓋をするかどうかを書いていません。鍋の大きさや素材も指定がありません。
炊飯器でも作れますか?
炊飯器での作り方は、資料に出てきません。ここの時間は、鍋で炊く場合にだけ当てはまります。
倍量で作れますか?
レシピは2人分で書かれており、量を増やしたときの水や炊く時間がどう変わるかは、資料からは確認できません。
Yeondu Soonの代わりに、しょうゆや味噌は使えますか?
確認できた置き換えとしては使えません。Korea Tourism Organizationは、감자밥の食べ方として、しょうゆ、合わせだれ、味付けした味噌を挙げていますが、これは別の説明であり、このレシピのYeondu Soonの代わりという意味ではありません。
残りの保存や温め直しはどうしますか?
資料に保存期間や温め直しの方法がないので、確かな答えはお出しできません。
栄養はどうですか?
資料に栄養の情報がないため、この記事では取り上げません。





