焼き色のついたベラルーシのドラニキを皿に重ね、サワークリームとディルを添えた食卓
🌍料理ベラルーシ料理

ドラニキの作り方|ベラルーシのすりおろしじゃがいもパンケーキ(Дранікі)

約14分で読めます世界ごはん紀行編集部
Cooking flow

作り方を先に見る

STEP 11 / 6

じゃがいもの皮をむき、粗くおろす

手順1: じゃがいもの皮をむき、粗くおろす

じゃがいもを洗って皮をむきます(皮むきは通常の下ごしらえとして足したもので、原典のレシピには書かれていません)。おろし器の粗い面で、丈夫なボウルにおろし入れます。原典は、粗くおろすと特にカリッと焼き上がるため、粗おろしを勧めています。細かくおろしてもよいと原典も認めていますが、食感は変わります。

おろしたじゃがいもは置いておくと色が変わることがあるので、次の手順へ続けて進めると安心です。

STEP 22 / 6

余分な液を絞る

手順2: 余分な液を絞る

おろしたじゃがいもをひとつかみずつ取り、ボウルの上でそっと絞って余分な液を出します。出た液は捨ててください。細切りはしっとり湿った状態のままにして、絞りきって乾かすことはしません。原典は絞る量の目安を示していないので、ここでも数字は書きません。生地が水っぽすぎると、フライパンで焼き色がつきにくく、崩れやすくなります。

STEP 33 / 6

玉ねぎとにんにくを細かくおろす

手順3: 玉ねぎとにんにくを細かくおろす

玉ねぎと、にんにく3片を、おろし器の細かい面でおろします。絞ったじゃがいもに加えます。細かくおろすと、香りが生地全体に広がり、じゃがいもの細切りの間にかたまりが残りません。

STEP 44 / 6

卵、小麦粉、塩、こしょうを混ぜる

手順4: 卵、小麦粉、塩、こしょうを混ぜる

ボウルに卵、小麦粉大さじ3、塩、こしょうを加え、全体がむらなくなじむまで混ぜます。生地は、湿った細切りがばらばらにまとまっている状態が目安で、なめらかなマッシュポテトのようにはなりません。じゃがいも、玉ねぎ、にんにく、卵、小麦粉、塩、こしょうの7つがすべて入ったかを確かめます。

STEP 55 / 6

成形して、油で片面約2分ずつ焼く

手順5: 成形して、油で片面約2分ずつ焼く

フライパンに油を熱します。生地をスプーンですくって落とし、スプーンの背で小さく平たく押さえます。パンケーキ同士の間は空けてください。一度に焼くのは鍋にゆとりをもって入る数だけにします。詰め込むと返しにくくなります(一度に焼く数の助言は編集部のもので、原典には書かれていません)。

原典は、片面約2分ずつ焼くと書いています。火加減やフライパンの温度は示されておらず、中火程度が編集部としては妥当な出発点です。2分は目安であって保証ではありません。厚み、鍋、コンロで変わるからです。縁がきつね色になり、下の面にしっかり焼き色がついたら、返しどきです。

薄いへらで一枚ずつ返し、反対側も同じように焼きます。取り出す前に、じゃがいもに火が通っているかを確かめましょう。見た目だけでは安全の保証になりません。清潔な料理用温度計で、中心が75℃に達し、その温度を1分以上保つことを、家庭での加熱の一般的な目安として確認してください。外側が先に焼き色づいて中が仕上がっていないなら、火を弱めて焼き続けるか、次のものを薄めに成形します。

STEP 66 / 6

サワークリームとディルなど、好みの添え物で食べる

手順6: サワークリームとディルなど、好みの添え物で食べる

ドラニキは焼きたての、縁がまだカリッとしているうちがいちばんです。ここで写真に載せたように、サワークリームと少量の生のディルを横に添えます。炒めたきのこ、炒めた玉ねぎ、パセリも、原典のレシピが挙げている添え物です。ベーコンと食べるのも、よくある食べ方です。

0 / 0
Ingredients

材料を分けて見る

材料表の分量4人分

表内の数値を目安として再計算します。塩、辛味、油は味を見ながら調整してください。

10品目

材料

ドラニキの材料:じゃがいも、卵、玉ねぎ、にんにく、小麦粉、塩、こしょう、焼き油。サワークリームとディルは別に置いている
生地に必要な材料はわずか。サワークリームとディルは、添えたいときの任意の品
材料 分量 代替・備考
じゃがいも 約2¼ lb(1 kg) 生地の主役。この版では皮をむく前に量る(編集部の選択。原典は皮むき前か後かを示していない)。品種の指定はなし
卵 1個 生地をつなぐ。サイズの指定はなし
玉ねぎ 1個 香りと水分。細かくおろす
小麦粉 大さじ3 生地をまとめる。この版では薄力粉と、15mLの大さじを使う(編集部の選択)
にんにく 3片 香り。細かくおろす
塩 適量(原典に分量なし) 味つけ
こしょう 適量(原典に分量なし) 味つけ。この版では黒こしょう(編集部の選択)
油 適量(原典に分量なし) 焼く用。この版では菜種油(キャノーラ油)を使う(編集部の選択。原典は油の種類を示していない)
サワークリーム(任意・添え用) 好みで(分量の指定なし) 横に添える。乳を含む
生のディル(任意・添え用) 好みで(分量の指定なし) 仕上げに添える生のハーブ

分量は原典のレシピに沿い、単位もそのまま残しています。小麦粉は大さじで示されているので、グラムへの換算は足しません。塩・こしょう・油は原典に分量がないので、上の表のとおり「適量」としています。人数も枚数も書かれていません。それはじゃがいもの大きさや、一枚をどのくらいの大きさに成形するかで変わるからです。サワークリームとディルは生地の材料ではなく、食べるときに添える品です。

0 / 0

ドラニキ:生のじゃがいもをおろし、縁がカリッとするまで焼く

コツ

じゃがいもは粗くおろして、余分な液をしっかり絞り、外側は焼き色がつき、中まで火が通るまで焼きます。玉ねぎとにんにく、添えるサワークリームなど、ほかの材料はすべてこの対比を引き立てるためのものです。

ドラニキ(дранікі)は、生のじゃがいもから始まる料理です。じゃがいもを細切りにおろして余分な液を絞り、細かくおろした玉ねぎとにんにく、卵、数さじの小麦粉を混ぜます。ざらりと湿った生地をスプーンですくって熱い油に落とすと、小さく平たいパンケーキになります。縁はきつね色にカリッと、中はやわらかく仕上がります。粗くおろすことで縁が不揃いにほぐれた形になり、この記事がもとにしたレシピも、粗くおろしたじゃがいもは特にカリッと焼き上がると書いています。

ここで紹介するのは、JDCが掲載しているDaria Gorokhさんのベラルーシの家庭のレシピです。書き手は、ドラニキを「どの家庭も自分流に作ることを誇りにしている料理」と表現しています。つまりこれは一つの家庭のドラニキであって、唯一の正解ではありません。レシピには主な材料の分量はありますが、塩・こしょう・油は作り手に任されていて、人数や枚数も書かれていません。この記事もその数字は足しません。このレシピは世界ごはん紀行で試作していません。焼き時間と下のめやすは目安として使い、一枚ごとに焼き色と中心の火の通りで判断してください。

ドラニキとは:ベラルーシで広く知られる、すりおろしじゃがいもの料理

ベラルーシの料理は、じゃがいもをはじめとする地元の食材と深く結びついていて、すりおろしたじゃがいもを使う料理がいくつもあります。ドラニキはその中でもよく知られた一品です。似たすりおろしじゃがいもの料理は、隣り合うスラヴ圏の料理にも見られます。たとえばウクライナには、デルニー(deruny)と呼ばれる近い料理があります。名前は国ごとに違い、レシピも家庭ごとに違うので、この記事ではベラルーシのドラニキとして扱います。地域のすりおろしじゃがいものパンケーキがすべて同じ料理だとは考えません。

食べ方にも幅があります。サワークリームやベーコンと食べるのはよくある食べ方です。ここで使う家庭のレシピは、サワークリーム、炒めたきのこや玉ねぎ、ディルやパセリなどのハーブを勧めています。どの家でも同じように出すわけではなく、これらの添え物は生地には混ぜず、パンケーキの横に添えます。

豆知識

家庭ごとの違いは、公開されているレシピを見比べるとよく分かります。別のドラニキのレシピでは、じゃがいもを細かくおろし、生地にサワークリームと重曹をひとつまみ加え、しばらく置いてから蓋をして焼きます。配合も焼き方も別物なので、下のレシピにはこの要素を一切混ぜていません。

ほかのベラルーシの料理も見てみたい方は、ベラルーシの料理一覧をどうぞ。


道具

  • 粗い面と細かい面の両方がある箱型のおろし器(または粗いおろし器と細かいおろし器)
  • おろしたじゃがいもを入れる丈夫なボウルと、玉ねぎ・にんにく用の小さなボウル
  • 混ぜるスプーン
  • フライパン
  • 成形用のスプーンと、返すための薄いへら
  • 中心を確かめるための清潔な料理用温度計

どれも普通の台所道具で、ドラニキのために買い足すものはありません。粗い面と細かい面の両方があるおろし器があれば、じゃがいもと香味野菜を別々の細かさでおろしやすくなります。

選び方と代用

生地に使う材料はじゃがいも、卵、玉ねぎ、にんにく、小麦粉で、ふだんのスーパーでそろいます。わざわざ探す特別な食材はありません。

  • じゃがいも: 原典は品種を指定していませんし、この記事もどれが最適だとは言いません。じゃがいもは水分とでんぷんの量が品種で違い、焼き色やまとまりに影響することがあります。どれを選ぶ場合も、手順2の「絞る」作業が大切です。
  • 小麦粉: レシピは小麦粉を使います。この版の薄力粉は編集部の選択で、原典の指定ではありません。片栗粉は小麦粉と同じ材料ではなく、ここでは標準の代用品にしていません。使うなら別のアレンジになります(よくある質問を参照)。
  • 油: 原典は油の種類を示していません。菜種油(キャノーラ油)は編集部の選択で、ふだん焼き物に使うくせのない油なら同じ役割を果たします。
  • こしょう: 黒こしょうは編集部の選択です。原典は単に「こしょう」としています。
注意

生地には小麦(小麦粉)と卵が入っています。添えるサワークリームには乳が含まれます。ベーコンなど市販の添え物を出す場合は、表示を確認してください。

色白で水っぽい、崩れる:焼いている最中の直し方

ここでの対処法は家庭料理の一般的な経験に基づくものです。原典のレシピにはトラブル対処の記載はありません。

状態 考えられる原因 試すこと
焼き色がつかず、べちゃっとする 生地の水分が多い 残りのおろしじゃがいもをもう一度絞ってから、次を焼く
成形や返すときに崩れる 生地が水っぽい、または返すのが早い 下の面に焼き色がつき、縁が固まって見えるまで待ってから返す
破れずに返せない フライパンに詰め込みすぎ 一度に焼く数を減らし、間を空ける
外は焼けたのに中が生 火が強い、または厚すぎる 火を弱め、中心まで火が通るまで焼き続ける。次のものは薄めに成形する
味がぼんやりする 塩やこしょうが足りない 小さく焼いて中まで火を通した一片を味見し、生地に味を足す。生地そのものは味見しない

家庭ごとのアレンジ

どれも基本の配合の特定の点だけを変えるものです。ことわりのない限り、生地そのものは書いたとおりにしてください。

  1. じゃがいもを細かくおろす: 粗くおろす代わりに細かくおろしてよいと、原典も認めています。食感は変わり、原典が特にカリッとなると書いているのは粗おろしのほうです。
  2. サワークリームを添える: ドラニキのよくある食べ方で、原典のレシピも勧めています。乳を含みます。
  3. 炒めたきのこを添える: 原典が勧める添え物です。別に炒めて横に添え、生地には混ぜません。
  4. 炒めた玉ねぎを添える: これも原典の添え物の一つです。材料表の玉ねぎ1個は生地に使うので、添えるための玉ねぎは別に用意します。
  5. ディルまたはパセリ: 原典が仕上げに勧めるハーブです。任意で、生地の材料ではありません。
  6. ベーコン: ドラニキの一般的な食べ方の一つです。市販のベーコンを使う場合は表示を確認してください。

残りものと温め直し

注意

この料理について確立された保存期間はなく、保存の試験も行っていません。家庭の食品衛生の一般的な目安に従ってください。残りは清潔な浅い容器に小分けし、早く冷まして、すぐに冷蔵庫へ入れます。室温に長く置かないでください。温め直すときは、中心が75℃以上になるまで加熱します。

よくある質問

何人分、何枚できますか?

原典のレシピには書かれていません。じゃがいもの大きさと、一枚をどのくらいの大きさに成形するかで変わるため、この記事では決まった枚数を示しません。

小麦粉の代わりに片栗粉を使えますか?

レシピは小麦粉を使います。片栗粉は性質が違い、仕上がりも変わるため、同じ分量で置き換えられる代用品ではありません。試すなら、このレシピとは別のアレンジとして考えてください。

じゃがいもを細かくおろしてもよいですか?

はい。原典は細かくおろすことも認めています。ただし、粗くおろしたほうが特にカリッと仕上がるとも書いています。

何を添えて食べますか?

原典のレシピは、サワークリーム、炒めたきのこや玉ねぎ、ディルやパセリなどのハーブを勧めています。ベーコンと食べることもよくあります。

ウクライナのデルニーと同じ料理ですか?

隣り合うスラヴ圏の、似たすりおろしじゃがいもの料理ですが、国ごとに別の名前があり、家庭ごとにレシピも違います。この記事はベラルーシの家庭のレシピ一つを通してベラルーシのドラニキを扱っていて、両者が同一の料理だとは言いません。

なぜ生地を味見してはいけないのですか?

生地には生のじゃがいも、生卵、生の小麦粉が入っているからです。味つけを確かめたいときは、小さく焼いて中まで完全に火を通した一片を食べてください。

主な参考リンク

レシピ一覧に戻る