カルダモン入りのオーランドパンケーキを切り分け、プルーンクリームと泡立てたクリームを添えた皿
🌍料理オーランド

オーランドパンケーキ(Ålandspannkaka)の作り方|カルダモン香るセモリナの厚焼きとプルーンクリーム

約14分で読めます世界ごはん紀行編集部
Cooking flow

作り方を先に見る

STEP 11 / 8

牛乳とセモリナを粥に煮る

手順1: 牛乳とセモリナを粥に煮る

中くらいの片手鍋に牛乳1リットルを入れ、セモリナ1.5 dlを混ぜ入れます。弱火で混ぜながら、さらさらの液体のままではなく粥状にとろみがつくまで加熱します。原典に時間や火力の指定はないので、セモリナが牛乳を吸ってまとまってくるのを目安にしてください。鍋底に焦げつかないよう、底をなぞるように混ぜます。

STEP 22 / 8

粥を少し冷ます

手順2: 粥を少し冷ます

鍋を火から下ろし、湯気が落ち着くくらいまで少し冷まします。原典は「少し冷ます」とだけ書き、温度は示していません。熱々の粥に卵を入れると、卵がダマになって固まることがあります。

STEP 33 / 8

卵と砂糖を混ぜて粥に加える

手順3: 卵と砂糖を混ぜて粥に加える

ボウルに卵3個と砂糖1 dlを入れ、軽く溶きほぐします。ふわふわに泡立てる必要はなく、混ざればかまいません。少し冷めた粥に卵液を注ぎ、混ぜ込みます。

STEP 44 / 8

小麦粉、塩、カルダモンを加える

手順4: 小麦粉、塩、カルダモンを加える

小麦粉1 dl、塩小さじ0.5、カルダモン小さじ2を加え、粉っぽいところがなくなり、カルダモンが全体に行き渡るまで混ぜます。生地は厚くて、スプーンですくえる固さになります。この料理ではそれが正しい状態なので、流れるようなパンケーキ生地にゆるめないでください。

STEP 55 / 8

耐熱皿に広げ、バターを散らす

手順5: 耐熱皿に広げ、バターを散らす

オーブンを200°Cに温めます。耐熱皿に油脂を塗り、生地を約2cmの深さに広げます。バターまたはマーガリン50 gを小さく切って表面に散らします。バターを生地に混ぜ込まないでください。

生地が約2cmの厚さに収まる皿を選びます。大きな天板に薄く広げると焼き上がりが変わってしまい、原典の焼き時間は厚い層を前提にしたものです。

STEP 66 / 8

きつね色に焼く

手順6: きつね色に焼く

200°Cで40〜60分、表面がきれいなきつね色になるまで焼きます。オーブンや皿によって差が出るので、色と中心の両方を確かめます。中央が液状ではなく、固まって見えるのが目安です。中心がまだ液状に見えるなら、さらに焼いて、もう一度確かめてください。

STEP 77 / 8

プルーンクリームを作る

手順7: プルーンクリームを作る

プルーン10個を水5 dlに数時間浸けて戻します。そのあと、プルーンと浸け汁を小鍋に移し、シナモンスティック1本を加えて、プルーンがやわらかくなるまで煮ます。砂糖0.5 dlで甘みをつけ、鍋を火から下ろします。

コーンスターチまたはじゃがいもでんぷん大さじ1を少量の水で溶いて鍋に混ぜ入れ、ソースを短く沸騰させ直してとろみをつけます。できたプルーンクリームを器に移し、表面に砂糖を少量ふります。

原典はシナモンスティックを取り出す時期を書いていません。食卓に出す前に引き上げてください。

STEP 88 / 8

少し冷まして盛る

手順8: 少し冷まして盛る

Visit Ålandは、焼きたてをそのまま食べるのでも、冷蔵庫から出して冷たいまま食べるのでもなく、少し冷ましてから食べることを勧めています。切り分けて皿にのせ、プルーンクリームとホイップクリームを添えます。ホイップクリームは別に添え、生地やプルーンクリームには混ぜません。

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Ingredients

材料を分けて見る

材料表の分量4人分

表内の数値を目安として再計算します。塩、辛味、油は味を見ながら調整してください。

準備

買い出しの前に

オーランドパンケーキのセモリナ、牛乳、小麦粉、卵、砂糖、塩、カルダモン、バターと、プルーンクリームの材料、添えるホイップクリーム
パンケーキ本体、プルーンクリーム、添えるホイップクリーム

分量はVisit Ålandのレシピのとおりで、元の単位(リットル、dl、小さじ、大さじ、g)のまま書いています。原典には何人分かも皿の大きさも書かれていないため、分量の目安は示しません。

8品目

パンケーキ本体

材料 分量 役割
牛乳 1リットル 粥のベースになる液体
セモリナ 1.5 dl 牛乳を粥にするための穀類。原典は粒の粗さを指定していません。小麦を含みます
小麦粉 1 dl 生地をつなぐ。原典は種類を指定していません
卵 3個 全卵。砂糖と合わせて軽く溶きほぐす
砂糖 1 dl 生地の甘み
塩 小さじ0.5 生地の味を整える
カルダモン 小さじ2 香りの中心。粉か挽きたてかは原典に記載がありません
バターまたはマーガリン 50 g 焼く前に表面に散らす。生地には混ぜない
8品目

プルーンクリームと添え物

材料 分量 役割
ドライプルーン 10個 ソースの主役。大きさや重さの指定はありません
水(プルーン用) 5 dl 浸けて戻し、そのまま煮るのにも使う
シナモンスティック 1本 煮ている間に香りをつける
砂糖(プルーン用) 0.5 dl ソースの甘み
コーンスターチまたはじゃがいもでんぷん 大さじ1 とろみ付け。どちらか一方を使う
水(でんぷん溶き用) 少量 でんぷんが溶けるだけの量。原典に分量はありません
砂糖(ふりかけ用) 少量 プルーンクリームの表面に軽く。原典に分量はありません
ホイップクリーム(snömos) お好みで 別に添える。原典に分量はありません
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Shop the pantry

材料からそろえる、味の決め手

買い出しガイド

オーブンから出てきた大きな焼き菓子は、表面が不均一なきつね色に染まっています。少し冷ましてから切り分けると、ナイフが通るにつれてカルダモンの香りが立ち、中は目が詰まってやわらかい。切った一片を皿にのせ、濃い色のプルーンクリームをひとさじ、泡立てたクリームをふんわりと添えます。これがオーランドパンケーキ、Ålandspannkakaです。オーランド諸島の観光局Visit Ålandが勧めるとおり、少し冷ましてからプルーンクリームとホイップクリームでいただきます。

オーランドパンケーキは、粥を土台にした厚焼きです

守りたい仕上がり

この料理で外せないのは三つです。牛乳とセモリナで本物の粥を作ること、カルダモンの香りを主役にすること、そして薄くせず約2cmの厚さで焼くこと。少し冷まして、プルーンクリームとホイップクリームを添えます。

名前はパンケーキですが、薄いクレープ風の生地でも、フライパンで重ねて焼くパンケーキでもありません。生地の出発点は、牛乳とセモリナ(別の版では米)で炊いた粥です。そこに卵、砂糖、小麦粉、塩、カルダモンを混ぜ、油脂を塗った耐熱皿に約2cmの深さで広げて焼きます。できあがりは厚く、食べごたえがあります。

Visit Ålandによると、この菓子は普段の日にも祝いの席にも食べられ、カフェでも出されます。6月9日のオーランド自治記念日には、マリエハムンの広場でもふるまわれるそうです。島を代表する郷土の味のひとつにも数えられ、腹持ちのよい軽食としても、デザートとしても供されます。

このレシピは、Visit Ålandが公開しているセモリナ版と、同じページのプルーンクリームを、書かれた分量のとおりに使っています。世界ごはん紀行編集部では、この配合での試作は行っていません。

粥を焼く島の料理 ― 由来と土地ごとの違い

Visit Ålandの説明は実際的です。朝の残り粥に甘みと香りをつけ、パンケーキのように焼いたのが始まりらしく、料理の生まれ故郷はオーランド東部の群島ではないか、とも述べています。観光局はどちらも「おそらく」という形で紹介しているので、確かな歴史としてではなく、そう語られている由来として読むのがよいでしょう。

決まった唯一のレシピはありません。地元の家庭科系団体Ålands Marthadistriktは、2002年刊のオーランド伝統料理の本を出典として、自分たちのオーランドパンケーキを定番として載せています。そこには米とセモリナの両方が挙げられ、砂糖も一つの量ではなく幅をもたせて書かれています。スウェーデンのICAが載せる現代のレシピは、セモリナの量が少なめで、焼く器も時間も別です。読者のコメントには、粥が固まらずゆるいままだったという声もありました。これらは別々のレシピなので、この記事ではVisit Ålandの配合に混ぜていません。

セモリナも米も、この土地では実際に使われる選択肢です。ここではセモリナを基本の配合とし、米は手軽な置き換えではなく同じ料理の別の版として扱います(詳しくは後半の「アレンジと地域差」で触れます)。

豆知識

添える泡立てクリームには、オーランドの古い言葉でsnömosという呼び名があると、Visit Ålandは紹介しています。


道具

  • 粥を煮る中くらいの片手鍋
  • 卵と砂糖を混ぜるボウルと泡立て器
  • 木べらまたはへら
  • 油脂を塗った耐熱皿。生地が厚さ約2cmに収まるもの(原典は大きさを指定していません)
  • オーブン
  • プルーンを戻して煮る小鍋と、浸けておくためのボウル
  • でんぷんを溶く小さなカップ
  • プルーンクリームを入れる器

選び方と代用

セモリナ。 製菓材料、パスタ、輸入食材の売り場で、ふつうのセモリナを探してください。小麦から作られています。原典は細挽きか粗挽きかを指定していないので、手に入るものを使い、パッケージの表示より粥になったときの状態で判断します。

カルダモン。 原典は小さじ2とだけ書き、粉か、さやから出した種を砕いたものかは書いていません。粉末のほうが手に入りやすく、さやから種を取り出して自分で砕くのもよい方法です。どちらでも、この菓子を決めるのは香りなので、分量はしっかり使います。

バターまたはマーガリン。 原典はどちらでもよいとしています。生地には混ぜず、小さく切って表面にのせます。

でんぷん。 コーンスターチかじゃがいもでんぷんのどちらかを大さじ1。両方は使いません。

プルーンクリームの代わりにジャム。 Visit Ålandによると、プルーンクリームの代わりにラズベリーやストロベリーのジャムを添える人もいます。伝統的なプルーンより明るく、果実味の強い味になります。量は示されていないので、ソースと同じように脇に添えてください。

注意

このレシピには、牛乳、卵、小麦(セモリナと小麦粉の両方)が含まれます。米版にしても、小麦粉1 dlは入るので小麦不使用にはなりません。バターやマーガリン、でんぷん、使うジャムの表示も確認してください。


失敗したときは

状況 考えられる原因 対処
生地がゆるく、薄いパンケーキ生地のよう 牛乳とセモリナがしっかりした粥になっていなかった 次回は工程1で、はっきりとろみがつくまで加熱を続ける。この料理は粥の土台に頼っている
生地に火の通った卵の小さな粒がある 卵を、まだとても熱い粥に入れた 工程2で粥をもう少し冷ましてから卵を加える
40分たっても中央が液状 生地が深い、またはオーブンの温度が低め 40〜60分の幅いっぱいを使い、取り出す前にもう一度中心を確かめる
生地が薄く、縁が乾いている 大きな皿に広げすぎた 生地が約2cmの深さになる皿を使う
バターが生地に溶け込んでしまった 混ぜ込んだ 焼く直前に、小さくちぎって表面にのせる
プルーンクリームがさらさらしている でんぷんを入れたあと、再び沸騰させなかった 火にかけ直し、短く沸騰させる

アレンジと地域差

米版。 Visit ÅlandとÅlands Marthadistriktはどちらも、セモリナ1.5 dlの代わりに米1 dlを使う版を載せています。これは生の米で、炊いた残りご飯ではありません。この記事の工程の途中で入れ替えられるものではなく、独立した別レシピです。米粥は炊き方が異なり、ここにある写真や時間はセモリナ版のものです。どちらか一方の穀類を使い、両方は混ぜません。

ほかの地元レシピの砂糖の量。 Marthadistriktの版は砂糖を幅で示していて、家庭ごとの違いの大きさがうかがえます。この記事では、Visit Ålandの1 dlに統一しています。

プルーンの代わりにジャム。 Visit Ålandによると、ラズベリーやストロベリーのジャムを代わりに添える人もいます。ただし、プルーンクリームのほうが伝統的な組み合わせです。

よくある質問

ふつうのパンケーキと同じですか?

違います。調理した粥を土台にした生地で、カルダモンで香りをつけ、約2cmの厚さでオーブンで焼きます。薄くもふわふわでもなく、密でやわらかい一切れになります。

米でも作れますか?

別の版としてなら作れます。資料では、セモリナ1.5 dlの代わりに生の米1 dlと書かれています。2種類の穀類を組み合わせたり、炊いたご飯を使ったりはしないでください。

何人分ですか?

Visit Ålandのレシピに人数の記載がなく、皿の大きさも示されていないため、人数の目安は書いていません。

小麦を避けたいのですが、作れますか?

このレシピでは作れません。セモリナは小麦から作られ、セモリナ版も米版も小麦粉1 dlを使います。米にするだけでは小麦不使用になりません。

残りはどう保存すればいいですか?

このレシピに使った資料には保存の方法も期間も書かれていないため、ここでは案内しません。Visit Ålandが述べているのは、冷蔵庫から出した冷たいままではなく、少し冷ました状態がよいということだけです。

主な参考リンク

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