じゃがいも、玉ねぎ、ソーセージ、ベーコンを重ねて煮たダブリン・コドル
🔪下準備15分
🔥調理2時間2分
🌍料理アイルランド・ダブリン料理

ダブリン・コドルの作り方|ソーセージとじゃがいもの煮込み

約11分で読めます世界ごはん紀行編集部
Cooking flow

作り方を先に見る

STEP 11 / 4

ソーセージを整える

手順1: ソーセージを整える

焼き色を付ける場合は、フライパンにサラダ油小さじ1を熱し、ソーセージの全周を1〜2分を目安に焼いて取り出します。この任意の焼き時間は調理時間に加えます。中まで焼かず表面だけに色を付け、火は鍋で煮込みながら通します。この先焼きはIrishAmericanMomのレシピにある手順です。焼き色を付けずにそのまま煮る人もいるので、省いてもかまいません。

STEP 22 / 4

野菜とベーコンを切る(約10分)

手順2: 野菜とベーコンを切る(約10分)

じゃがいもは皮をむいて約2.5cm角に切ります。玉ねぎは輪切りか厚めの薄切り、ベーコンは約2.5cm幅に。大きさをそろえておくと、具材の大きさが均一になります。パセリはみじん切りにし、半量ずつ使えるよう2つに分けておきます。

STEP 33 / 4

具材を重ねる

手順3: 具材を重ねる

厚手の鍋に、材料表の分量を2等分して、玉ねぎ半量、ソーセージ4本、ベーコン半量、パセリ半量と黒こしょう、じゃがいも半量の順に1層目を重ねます。2層目には残り半量ずつを同じ順に重ね、いちばん上がじゃがいもになるようにします。これで材料表のじゃがいも450gと玉ねぎ中3個をすべて使います。重ねる作業は約5分が目安です。だしまたは水475mlを注ぎます。具材の重なり方や鍋の形で液面の高さは変わるため、数値では指定しません。液体は具を覆い切らない程度にとどめ、具をすべて沈めないようにします。

STEP 44 / 4

弱火で煮る

手順4: 弱火で煮る

蓋をしていったん沸かし、すぐに弱火へ落とします。強く沸かさず、静かな煮立ちを保ったまま約2時間が目安です。じゃがいもに串がすっと通り、形を保ったまま柔らかくなれば煮上がり。煮汁はとろみをつけず、さらりとした状態が目安です。途中で煮汁が減って鍋底が乾きそうなら、熱湯か温めただしを少し足します。じゃがいもが崩れないよう、鍋はそっとしておいてください。最後に、ソーセージのいちばん太いところに温度計を差し、中心が71°C以上になっているかを確かめます。米国のFoodSafety.govがひき肉とソーセージに示している基準です。

米国のFoodSafety.govの基準では、ひき肉やソーセージは中心が71°Cに達するまで加熱することになっています。これは米国での推奨値です。色の変わり具合や煮込んだ時間だけでは火の通りを見誤ることがあるので、必ず温度計で中心を測ってください。

じゃがいもに串が通りつつ、全部が煮崩れてスープになっていない状態が仕上がりの目安です。熱湯を足すのは鍋底が乾きそうなときだけにして、少量ずつ加えます。全体を激しくかき混ぜないでください。

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Ingredients

材料を分けて見る

材料表の分量4人分

表内の数値を目安として再計算します。塩、辛味、油は味を見ながら調整してください。

準備

買い出しの前に

コドルに使う豚ソーセージ、ベーコン、じゃがいも、玉ねぎ、パセリと鶏だし

8品目

鍋に重ねる具

材料 分量 代替・備考
豚ソーセージ 8本 アイルランドの豚ソーセージが手に入らない場合は、辛味の弱いプレーンな豚ソーセージ。日本向けの家庭調整
ベーコン 8枚 2.5cm幅に切る。アイルランドのrashersに対する日本での代用
じゃがいも 450g 皮をむいて2.5cm角。煮崩れしにくい品種を選ぶ
玉ねぎ 中3個 輪切りまたは厚めの薄切り
パセリ 大さじ3 みじん切り。半量ずつ重ねる
鶏だし 475ml 水に替えるとより素朴な仕上がり。鶏だしは家庭向けの選択肢
粗びき黒こしょう 少々 ベーコンの塩気を見て、塩は仕上げに判断
サラダ油 小さじ1 ソーセージを任意で焼き色付けする場合のみ

日本で買いやすい辛味の弱い豚ソーセージとベーコンを使うのは、家庭で作るための代用です。アイルランドのIrish pork sausagesやrashersと同じ製品、同じ味になるわけではありません。市販のベーコンは商品によって塩気にかなり幅があるので、塩は最初から入れずに煮上がってから味を見ます。塩はベーコンの塩気を確かめてから加えてください。鍋は普段使っているもので作れます。粒の黒こしょうを粗びきにする場合はスパイスミルを使えますが、市販の粗びき黒こしょうでもかまいません。

コツ

ソーセージは、香辛料の強いものより豚肉の味が穏やかなプレーン系を選んでください。手に入る材料に合わせた置き換えなので、現地の品とまったく同じ味にはなりません。


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Shop the pantry

材料からそろえる、味の決め手

買い出しガイド

朝のうちに火にかけておく鍋。ダブリンの家庭では、朝に鍋を仕込んでおき、食べる頃に温め直す習慣が広く見られたと、ダブリン市立図書館(Dublin City Council Libraries)は伝えています。鍋に入るのはソーセージ、ベーコン(アイルランドでいうrashers)、じゃがいも、玉ねぎ。これらを重ね、水分は少なめのまま、時間をかけてゆっくり煮ていきます。具材を重ねて静かに煮る一鍋、それがダブリン・コドルです。

ダブリンの鍋は、具を重ねてゆっくり煮る

鍋で煮上げたコドルとパンを並べた家庭の食卓

コドル(Dublin coddle)は、アイルランド各地で食べられているアイリッシュ・シチューとは別の料理で、ダブリンという街と結びついて語られてきた煮込みです。基本の具はソーセージ、rashers(ベーコン)、じゃがいも、玉ねぎ。ただ、どの家でも同じ配合で作るわけではなく、ひとつの正解に固定されないところにこの料理らしさがあります。後半のレシピも、4人分で作りやすいようにまとめた家庭向けの一案です。

豆知識

ダブリン市立図書館によると、「coddle」という名前はフランス語のcaudleに由来し、静かに煮る、下ゆでするという意味をもつそうです。料理名そのものに、鍋の中での煮え方が表れています。

同じ図書館の説明では、コドルはダブリンの労働者階級の料理です。家にある残り物を使って作るため、決まったレシピがないとも書かれています。食べるときは、パンで煮汁を受け止めるようにぬぐうのが習わしとして紹介されています。ソーダブレッドや普段の食卓のパンを添えるのは自然な食べ方の一例で、必ずそうしなければならない作法ではありません。質素な材料をひと鍋にまとめ、最後の一滴までパンで食べきる。そんな暮らしの工夫が詰まった料理です。

由来については、もう少し慎重に読む必要があります。ダブリン市立図書館の記事は、コドルの起源を1740–41年の飢饉に結びつけ、木曜日に残った肉を使い切ったのが始まりらしい、という話を紹介しています。ただしこの部分は「apparently」「reputedly」と添えて書かれており、確かめられた起源として示されてはいません。由来には伝承として伝わる部分があると受け止めておくのがよさそうです。同じ記事は、当時の多くの労働者にとってはジャガイモより穀物、とくにオーツ麦のほうが大切な食べ物だったとも述べています。飢饉の時代をジャガイモだけの物語として語ると、こうした背景がこぼれ落ちてしまいます。


水で煮るか、だしで煮るか

コドルの煮汁に使う水と淡い色の鶏だし

ダブリン市立図書館の記事もIrishAmericanMomのレシピも、伝統的な煮汁は水だと書いています。鶏だしは、そこに味を足すための選択肢として紹介されているものです。今回の材料表は鶏だしを基本にしていますが、同じ量の水に替えても作れます。水なら素朴、鶏だしなら旨みが前に出るので、違う味わいのどちらかを選ぶつもりで決めてください。水で煮ると、ソーセージとベーコンから出る脂と塩気、玉ねぎの甘みがそのまま煮汁の味になります。

豆知識

IrishAmericanMomは、ダブリンのコドルをソーセージとrashersの煮込み、アイリッシュ・シチューを羊肉またはラムの煮込みとして区別しています。どちらも家庭によって作り方が変わるので、全国どこでも通じる厳密な定義というより、主な具材による目安として覚えておくとよいでしょう。

食べ方

パンを添えたダブリン・コドルの完成写真
ソーセージとじゃがいもに煮汁をまとわせ、パンを添えて盛り付ける

深めの皿にソーセージとじゃがいもを盛り、煮汁をたっぷりかけます。ダブリン市立図書館は、皿に残った煮汁をソーダブレッドでぬぐって食べる様子を紹介しています。IrishAmericanMomは、紅茶やパンと一緒に食べる例を挙げています。どれも食べ方の一例なので、決まった飲み物やパンをそろえる必要はありません。汁気をパンに吸わせる、そのくらい気取らない盛り付けがよく似合います。具を重ねて煮込む料理をもうひとつ作ってみたいなら、羊肉とキャベツを重ねて煮るノルウェーのフォーリコールとも比べてみてください。

よくある質問

ソーセージの最も太い部分に温度計を差して中心の火通りを確認する

ソーセージは先に焼かないといけませんか?

焼かなくても作れます。先に焼き色を付けるのはIrishAmericanMomのレシピにある見た目のための手順で、資料では焼かずにそのまま煮る人もいると紹介されています。どちらの場合も、最後はソーセージの中心が71°C以上になるまで加熱してください。

にんじんを入れてもよいですか?

ダブリン市立図書館は、伝統的なコドルにはにんじんを使わないと書いています。入れる場合は、伝統の配合ではなく家庭でのアレンジとして楽しんでください。

鶏だしがない場合はどうしますか?

材料表の鶏だし475mlを、同じ量の水に置き換えてください。水は、この記事で紹介した両方の資料が伝統的な煮汁として挙げています。

アイリッシュ・シチューとの違いは何ですか?

主な具材が違います。このレシピのもとにした資料では、コドルはソーセージとベーコン、アイリッシュ・シチューは羊肉またはラムの煮込みとして区別されています。地域や家庭によって作り方は変わるので、はっきり線を引ける分類とまでは言えません。

作り置きの日数は決まっていますか?

IrishAmericanMomのレシピページには冷蔵で3日、冷凍で3か月という目安がありますが、独立した安全根拠は確認できていません。そのため、この記事では保存日数や具体的な保存・再加熱方法を案内しません。

主な参考リンク

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