全粒粉の茶色いソーダブレッドを一切れ切り分けた様子
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アイリッシュ・ソーダブレッドの作り方|全粒粉とバターミルクで焼くブラウンソーダブレッド

約12分で読めます世界ごはん紀行編集部
Cooking flow

作り方を先に見る

STEP 11 / 7

オーブンを予熱し、天板を用意する

手順1: オーブンを予熱し、天板を用意する

オーブンを200°Cに予熱します。平らな天板にベーキングペーパーを敷きます。家庭のオーブンは設定温度より熱くなることも低くなることもあり、このレシピをさまざまなオーブンで試したわけではありません。時間だけでなく、手順6の焼き色と音の確認も使ってください。

STEP 22 / 7

粉類を均一に混ぜる

手順2: 粉類を均一に混ぜる

大きめのボウルに白い小麦粉、全粒粉、塩、重曹を入れ、よく混ぜます。重曹が粉全体に行き渡るように混ぜてください。重曹が固まって残ると、苦みが出たり、膨らみがむらになったりすることがあるので、筋が残らないようにします。

STEP 33 / 7

バターミルクを少しずつ加える

手順3: バターミルクを少しずつ加える

粉の真ん中にくぼみを作ります。まずバターミルクの半量ほどを注ぎ、指か丸刃のナイフで、周りの粉をくぼみの液体へ寄せ込みます。残りは少しずつ加えます。粉気がなくなり、柔らかくべたつく生地になったらそこでやめます。 粉によっては400mlを使い切らないことがあります。

STEP 44 / 7

こねずに手早くまとめる

手順4: こねずに手早くまとめる

軽く打ち粉をした台に生地を移します。丸いボール状にまとめ、手のひらで少し平たくします。こねてはいけません。バターミルクと重曹の反応はもう進んでいるので、触る時間は短く。イースト生地のような、弾力のある伸びる手ごたえを目指す必要はありません。

STEP 55 / 7

深い十字の切り込みを入れる

手順5: 深い十字の切り込みを入れる

生地を、ペーパーを敷いた天板に移します。大きくてよく切れるナイフで、表面に深い十字の切り込みを入れ、上から見て4つの区画に分けます。底まで切り離してはいけません。4つの区画はつながったまま、ひとつのパンとして焼きます。

STEP 66 / 7

焼いて、底を確かめる

手順6: 焼いて、底を確かめる

200°Cで約30分焼きます。焼き色がつき、底を軽く叩くと空洞のような音がしたら焼き上がりです。時間だけでなく、焼き色と空洞音で判断してください。 焼きたてはとても熱いので、布を使って慎重に持ち上げます。

STEP 77 / 7

ワイヤーラックで冷ます

手順7: ワイヤーラックで冷ます

パンをワイヤーラックにのせて冷まします。焼いた当日に食べるか、翌日にトーストして食べるのがおすすめです。

焼きたてのパンと天板は非常に熱くなっています。底を叩いて確かめるときも、布越しに持つなどして、やけどに気をつけてください。

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Ingredients

材料を分けて見る

材料表の分量4人分

表内の数値を目安として再計算します。塩、辛味、油は味を見ながら調整してください。

6品目

材料

白い小麦粉、全粒粉、重曹、塩、バターミルクを並べた材料
生地に入れる計量材料は5つだけ

作るのは丸いパン1個です。何人で食べられるかは、食べ方によって変わります。用意するバターミルクは最大の量で、全部は使わないこともあります。

材料 分量 代替・備考
白い小麦粉(plain white flour) 250g 全粒粉と合わせてパンを軽くする。日本では薄力粉が代用の候補(詳しくは「選び方と代用」)
全粒粉(plain wholemeal flour) 250g ブラウンソーダブレッドの香ばしさと粗い食感のもと。小麦全粒粉を使う
塩 小さじ1 味つけ
重曹(bicarbonate of soda) 小さじ1 膨らませる材料で、バターミルクの酸と反応する。ベーキングパウダーとは別物
バターミルク 最大400ml 酸と水分を担う。べたつく生地になるまでの量だけ加え、余ることもある
打ち粉 少量 作業台用
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粉の様子を見ながら焼く、アイルランドのパン

このパンで守ること

材料は粉類と塩、重曹、そしてバターミルク。バターミルクは生地がべたつきながらまとまるところまで加え、こねずに手早く成形します。焼き上がりは、焼き色と底の空洞音で判断します。

Visit Dublin によると、アイルランドの家庭には、かつて家ごとに受け継がれたソーダブレッドのレシピがありました。重曹とバターミルクは、秤ではなく手と目で量ることも多かったそうです。この記事のレシピにも、その目分量に通じる判断が少し残っています。バターミルクを一度に全部注がず、少しずつ加えて、粉がまとまったところでやめるのです。

ソーダブレッドはイーストを使わずに膨らみます。バターミルクの酸と重曹が反応するので、生地を発酵させて待つ時間はありません。液体を入れてからは作業が一気に進みます。混ぜて、成形して、十字に切り込みを入れ、そのままオーブンへ入れます。

この記事で作るのは、National Dairy Council Ireland が公開しているブラウンソーダブレッドのレシピです。白い小麦粉(plain white flour)と全粒粉(plain wholemeal flour)を同じ重さずつ使います。ソーダブレッドの作り方は数ある中のひとつで、これだけが正統というわけではありません。

キッチンでの試作はしていません

このレシピは、編集部ではキッチンで試作していません。分量、温度、時間は元のレシピのとおりです。粉もバターミルクも家庭のオーブンも条件が違うので、時間だけでなく、作り方の中に書いた焼き上がりの目安も見て判断してください。

アイリッシュ・ソーダブレッドとは

イーストではなく、重曹とバターミルクで膨らませるパン、それがアイリッシュ・ソーダブレッドです。National Dairy Council Ireland のレシピは、バターミルクの酸と重曹の反応で生地が膨らむと説明しています。この反応は両者が出会ったときから始まります。そのため、レシピは生地を長くいじらず、手早くまとめるよう求めています。

「ソーダブレッド」は幅の広い呼び名です。全粒粉を軸にしたブラウン(茶色い)タイプや、白い小麦粉が中心のもの、家庭ごとの配合など、さまざまな種類があります。アイルランドの食品庁 Bord Bia は、卵と蜂蜜を加えてパン型で焼く別のブラウンソーダブレッドを公開しています。King Arthur Baking は、4つの材料で作る伝統的なタイプと、卵、バター、砂糖、ドライフルーツを加えるアメリカ風のものを分けて紹介しています。粉の量、水分、焼き時間はどれも少しずつ違うので、ここでは配合や時間を混ぜていません。

Visit Dublin は、種を入れたものや、スタウトとトリークル(糖蜜)を使ったものなど、新しい工夫にも触れています。これらはパンの発展形で、基本のレシピではありません。まずは下の素朴な配合で作ってみてください。かつての家庭で行われていたのと同じ、液体を足しながら生地の状態を見るという技が練習できます。


道具

  • 大きめのボウル
  • 計量スプーン
  • バターミルクを量る計量カップ
  • 粉を混ぜる丸刃のナイフ(または指)
  • 平らな天板
  • ベーキングペーパー
  • 十字の切り込み用の、大きくてよく切れるナイフ
  • 冷ますためのワイヤーラック

選び方と代用

全粒粉は味の中心であり、生地が必要とする水分の量も左右します。 全粒粉は挽き方の粗さが製品ごとに違い、粗さによってバターミルクの吸い方も変わります。バターミルクの濃さも商品によってまちまちです。400mlは「用意しておく上限」で、そのまま注ぐ量ではないのはこのためです。使う全粒粉の表示を確かめ、生地を見ながら加減してください。

白い小麦粉には、plain flour(中力粉にあたる汎用の小麦粉)を使います。日本では薄力粉が代用の候補ですが、アイルランドの plain flour と同じように焼き上がるかは確かめておらず、試作もしていません。

バターミルクは、膨らむための酸と、生地の水分の多くを担っています。牛乳をレモンなどで酸っぱくした自家製の代用品は、このレシピでは検証しておらず、同じものとしてはおすすめしません。

重曹とベーキングパウダーは別の商品です。このレシピは重曹を使い、ベーキングパウダーへの置き換えは案内しません。

よくあるトラブルと対処

状態 考えられる原因 対処
生地が硬く、粉っぽい部分が残る 使っている粉に対してバターミルクが足りない 用意した分から、べたつく生地になるまで少しずつ足す
生地がとてもゆるい バターミルクを一度に全部入れた 次回は半量ほどから始めて残りを少しずつ加え、まとまったらすぐやめる
焼き上がりが重く、硬い 生地をこねた、または触りすぎた 手早く丸くまとめてすぐオーブンへ。こねない
焼き上がりが4つに分かれた 十字の切り込みが底まで届いた 深く切るが、底でつながった状態を残す
約30分焼いても底が空洞音にならない オーブンや粉が元のレシピの条件と違う 元のレシピは焼き色と音で判断するとしていて、追加の時間は示していない。焼けたと決めつけず、パンの状態を確かめる

いちばん大切なのは、計量カップではなく生地を見ることです。400mlは上限であって目標ではありません。 どれだけのバターミルクが合うかは、使う粉が決めます。

アイルランドの食卓

別皿のスモークサーモンと、バターを塗ったソーダブレッド
バターとスモークサーモンは任意の食べ方で、生地の材料ではない

Tourism Ireland は、ソーダブレッドをアイルランドの伝統的なパンとして紹介しています。アルスター・フライ(Ulster Fry)の一品としてソーダブレッドが挙がっているほか、シーフードチャウダーにブラウンブレッドを添える例もあります。Visit Dublin は、ダブリンでブラウンソーダブレッドが卵料理やスモークサーモンと一緒に出される例を紹介しています。どれも食べ方の例であり、地域や家庭を問わない決まりではありません。

同じアイルランドの料理は、アイルランドのページでも紹介しています。

食べ方とアレンジ

ここで挙げるのは、食べ方の案と別の試みです。基本のレシピには含まれません。

  • 翌日にトーストする。元のレシピが勧める食べ方です。
  • 有塩バターを塗る。バターは食卓で切ったパンに塗るもので、生地には混ぜません。
  • スモークサーモンを添える。Visit Dublin が紹介するダブリンの例にならったものです。
  • チャウダーに添える。Tourism Ireland が、シーフードチャウダーにブラウンブレッドを添える例を挙げています。
  • 白い小麦粉と全粒粉の割合を変える。元のレシピとは別の試みです。粉の水分の吸い方が変わるので、バターミルクの量は、ここでも生地を見て決めてください。

よくある質問

バターミルクは400ml全部入れますか?

いいえ。400mlは用意しておく量です。少しずつ加え、粉がべたつく生地になったらそこでやめてください。粉によっては、バターミルクが余ることもあります。

重曹の代わりにベーキングパウダーを使えますか?

このレシピは、バターミルクの酸と反応する重曹で書かれています。ベーキングパウダーへそのまま置き換えられるという根拠は元のレシピになく、ここでもおすすめしません。

生地はこねますか?

こねません。手早く丸くまとめて、少し平たくします。バターミルクを入れた時点で反応が始まるので、長く触るとレシピの意図に反します。

十字の切り込みは底まで入れますか?

深く入れますが、底までは切りません。パンはひとつのままで、表面が4つの区画に分かれた状態にします。

1個で何人分ですか?

元のレシピには、はっきりした収量の記載がありません。作るのは丸いパン1個で、何人分になるかは食べ方次第です。

翌日も食べられますか?

元のレシピは、焼いた当日に食べるか、翌日にトーストして食べることを勧めています。それ以上の保存期間は示していません。

主な参考リンク

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