モッツァレラ、ゴルゴンゾーラ、フォンティーナ、グラナ・パダーノをのせて焼いた白いクワットロ・フォルマッジ
🍽️分量1枚分
🌍料理イタリア料理

クワットロ・フォルマッジの作り方|4種のチーズで焼くイタリアの白いピザ

約15分で読めます世界ごはん紀行編集部
Cooking flow

作り方を先に見る

STEP 11 / 5

チーズをそれぞれの形に下ごしらえする

手順1: チーズをそれぞれの形に下ごしらえする

モッツァレラは刻み、ゴルゴンゾーラは小さく切ります。フォンティーナは粗くおろし、グラナ・パダーノはおろします。切り方がそろっていないのは元のレシピの指定で、チーズごとに溶け方が違うためです。のせるまで4種は別々にしておき、黒こしょうも手元に用意します。

STEP 22 / 5

生地を1枚分に広げる

手順2: 生地を1枚分に広げる

台に打ち粉を薄くふり、240gの生地を、使う生地の説明に従って1枚の土台に広げます。元のレシピには形や直径、厚みの指定がないので、合わせるべき大きさはありません。縁のふくらみをはっきりさせたいなら、縁を中央より少し厚めに残す方法もあります。

STEP 33 / 5

4種のチーズを散らし、黒こしょうを挽く

手順3: 4種のチーズを散らし、黒こしょうを挽く

4種のチーズをまとめて土台に広げます。元のレシピに順番や層の指定はないので、どの一口にも4種が入るよう全体にむらなく散らすのが目標です。ゴルゴンゾーラが一か所に固まらないようにし、生地が隠れるほど山盛りにしないでください。量りどおり、4種を50gずつ使います。この白いピザにトマトソースは使いません。

黒こしょうは、焼く前のこの段階でチーズの上に挽きます。

STEP 44 / 5

グリルを使って250°Cで焼く

手順4: グリルを使って250°Cで焼く

250°Cに予熱したオーブンにピザを入れ、グリルを使って約15分焼きます。棚の位置やグリルの設定は、オーブンの説明書に従ってください。

焼き上がりの目安は、縁に焼き色がつき、底が乾いていること。生の生地が中に残っていてはいけません。グリルは上面を早く焼くので、終盤は短い間隔で様子を見ると安心です。これは家庭のオーブン向けの助言で、元のレシピの手順ではありません。底が焼けないうちに上面が焦げてきたら、15分に届かせるためだけに焼き続けないでください。

250°C、グリル、約15分という条件は、このレシピの焼く前の生地についてのものです。焼成済みの台や冷凍ピザなど、ほかの製品には一律に当てはめず、それぞれの表示に従ってください。

STEP 55 / 5

切り分けて、すぐ食べる

手順5: 切り分けて、すぐ食べる

元のレシピは、オーブンから出したらすぐに供するとしています。耐熱の台に移して切り分けますが、溶けたチーズはとても熱く、流れ出ることがあるので気をつけてください。

チーズは4種とも量りで50gずつにそろえると、味の比率が安定します。最初の1枚は配合を変えず、2枚目から1種類だけ変えると、何が味を変えたのかがわかります。

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Ingredients

材料を分けて見る

材料表の分量1人分

表内の数値を目安として再計算します。塩、辛味、油は味を見ながら調整してください。

7品目

材料

ピザ生地と、モッツァレラ、ゴルゴンゾーラ、フォンティーナ、グラナ・パダーノを並べた材料
1枚分の生地と、それぞれ下ごしらえする4種のチーズ

分量は Piccole Ricette のレシピの1枚分です。ピザ生地は元のレシピでは230〜250gとされていて、この記事ではその範囲から240gを選びました。ここでいう生地は、発酵を終えた焼く前の生地のことで、焼成済みの台や冷凍の完成ピザではありません。元のレシピは生地そのものの作り方を別のレシピにゆだねているため、小麦粉・水・イーストの配合はここでは示しません。生地を買う場合は、その商品の表示に従ってください。

このレシピにトマト、油、塩は入りません。だからここにも加えません。

材料 分量 代替・備考
ピザ生地(pasta per pizza) 240g(元のレシピは230〜250g) 土台。発酵済みの焼く前の生地
モッツァレラ(mozzarella tritata) 50g 刻む。穏やかに溶ける土台
ゴルゴンゾーラ(gorgonzola a pezzetti) 50g 小さく切る。青かびの香りと塩気
フォンティーナ(fontina grattugiata grossolanamente) 50g 粗くおろす。なめらかさと溶けやすさ
グラナ・パダーノ(grana padano grattugiato) 50g おろす。熟成のうま味と香ばしい表面。元のレシピはパルミジャーノ・レッジャーノも同等の選択肢とする。どちらか一方だけを使い、両方は入れない
黒こしょう(pepe nero) 適量 焼く前にチーズの上に挽く
打ち粉 適量 生地を広げるときに台へ薄くふる分だけ。トッピングではない

ピザ生地には小麦が、4種のチーズには乳が含まれます。原材料やアレルゲンの表示は商品によって違うので、生地と各チーズの包装を確認してください。特定の食事制限に合うことを保証するレシピではありません。

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焼き進むうちに、天板の上でチーズの表面がふつふつと泡立ち、縁がだんだん色づいていきます。そこへ青かびチーズの鋭い香りと、熟成チーズの香ばしい匂いが重なってくる。クワットロ・フォルマッジは、名前がそのまま「4種のチーズ」を意味するピザです。quattro が4、formaggi がチーズ(formaggio)の複数形です。

名前からわかるのは数だけで、どの4種かまでは決まっていません。顔ぶれはレシピごと、メニューごとに変わるので、最初に迷うのは「結局どの4つを買えばいいのか」という買い物の問題でしょう。この記事では、イタリアのレシピサイト Piccole Ricette の、生地と4種のチーズの量がはっきり書かれたトマトなしの白い1枚分のレシピに沿って進めます。ほかの選び方も並べて紹介するので、レシピどおりの部分と、自分で調整する部分の境目がわかるはずです。

4つの名前、顔ぶれはひとつではない

豆知識 このピザで守りたいこと

チーズ4種にそれぞれ役目があること。やさしく溶けるもの、青かびの個性が強いもの、なめらかなもの、熟成してうま味の濃いもの。4種は同じ量にそろえ、焼き上がりは時間だけでなく縁と底の状態で判断します。

クワットロ・フォルマッジは、レストランのメニューや料理書で広く知られたピザの名前です。 イタリア語のウェブマガジン Treccani(Istituto della Enciclopedia Italiana)は、クワットロ・フォルマッジをクワットロ・スタジョーニと並べて、メニューや料理書に現れる料理名として取り上げています。商標や固定された商品名とは別のものとして論じられ、数を冠したピザの名前に幅広い例があることも触れられています。ただ、これは名前の使われ方の話です。誰がいつどこで考え出したピザなのかは、今回確認した資料からはわかりません。4種のチーズを定める保護された規格も、確認できていません。

レシピを見ても幅があります。Piccole Ricette の著者は、チーズの組み合わせは地域や手に入るものによって変わると説明し、一例としてゴルゴンゾーラ、モッツァレラ(またはフィオル・ディ・ラッテ)、フォンティーナ、グラナ系のチーズを挙げています。ゴルゴンゾーラはその常連のひとつだそうです。一方、GialloZafferano のブログにある別の家庭レシピは、赤い仕立てです。下にトマトを敷き、モッツァレラ、青かびチーズ、バイエルン産のエメンタール、熟成チーズをのせます。同じ名前でも、できあがるピザは違います。

そこでこの記事では、「本物の4種」を探すのではなく、チーズをピザの中での役割で整理します。よく溶ける穏やかなチーズ、香りの立つ青かび、フォンティーナのようになめらかなチーズ、そして熟成チーズです。これは買うときや比べるときに役立つ実用的な見方で、イタリアの公式な分類ではありません。


4種のチーズの選び方 ― 4つが同じ声で叫ぶ必要はない

4種は、同じ強さで主張させるものではありません。モッツァレラは穏やかな土台として溶け、ゴルゴンゾーラは青かびの香りと塩気を運び、フォンティーナは丸みを足してよく溶け、グラナ・パダーノは熟成チーズの濃いうま味と表面の焼き色を担います。この4つに黒こしょうを合わせるのが、元のレシピの指定です。グラナ・パダーノとパルミジャーノ・レッジャーノは、どちらかを選ぶ形で書かれています。

ゴルゴンゾーラには、穏やかでクリーミーなタイプ(ドルチェ)と、より刺激の強いタイプ(ピカンテ)があります。元のレシピの著者はどちらも認めていて、どちらかが必須というわけではありません。迷ったらラベルを見てください。ドルチェはやさしく、ピカンテはくっきりとした味わいです。

「4種なら何でもよい」というのも、少し違います。買うときは3点を見てください。ゴルゴンゾーラのような青かびチーズが入っているか。とても強い青かびと塩気の強い熟成チーズを重ねすぎていないか。ピザをまとめてくれる、よく溶けるチーズがきちんと残っているか。

見つからないとき

フォンティーナは、ほかの3種に比べて店で見つけにくいことがあります。元のレシピの著者は代わりにアジアーゴを挙げています。妥当な代用ですが、味も溶け方も同じにはなりません。モッツァレラの代わりにフィオル・ディ・ラッテを使う案も、同じ著者のものです。探すときの検索語は、「フォンティーナ チーズ」「ゴルゴンゾーラ ドルチェ」「グラナ・パダーノ」のようにチーズ名そのままで、生地は「ピザ生地 冷蔵」で十分です。

道具

  • グリル(上火)機能のあるオーブン
  • 天板。オーブンとピザストーンの説明書が許すなら、ピザストーンでも(入る大きさか、庫内のどこに置くかを確認します)
  • キッチンスケール(生地とチーズを量る)
  • 包丁とまな板
  • おろし金(粗くおろす用と細かくおろす用)
  • ペッパーミル
  • ピザカッターまたは大きめの包丁、切り分けと盛りつけに使う耐熱の台
  • オーブン用温度計(庫内の実際の温度を知りたい場合に。任意)

家庭のオーブンで失敗を防ぐ

上面が先に色づくと、時計を見て焼き続けたくなります。そんなときこそ、表面と底の両方を見てください。元のレシピの合図、縁の色づきと乾いた底が基準です。棚の位置やグリルの使い方はオーブンによって違うので、説明書がいちばんの手引きになります。

困りごと 考えられる原因 対処
チーズが水っぽい モッツァレラの水分、生地の厚み、焼成条件 元のレシピに水切りの指示はありません。モッツァレラが水に浸かった状態で売られていたら、表面の水分を軽く押さえて取るのは家庭向けの工夫で、元の手順ではありません
上は焦げるのに底が白い オーブンのグリルが強い 縁と底の両方を確かめます。棚の位置は説明書に従い、時間に届かせるためだけに焼かない
重たい、塩辛い ゴルゴンゾーラが強い、または強い青かびと塩気の強い熟成チーズの組み合わせ 最初は量を減らさず、穏やかなタイプのゴルゴンゾーラを選ぶ。1枚目は各50gのまま作り、次に変えるのは1点だけにする
4種の違いがわからない 大きさや散らし方で、一口に入る比率が変わる 土台全体にむらなく広げ、青かびが固まらないようにする
注意

焼きたてのチーズは非常に熱く、切るとき流れ出ます。耐熱の台の上で切り、口に入れる前に少し冷ましてください。

チーズを替えるなら ― 変奏とトマトの赤いピザ

  1. フォンティーナをアジアーゴに。 フォンティーナが見つからないときの、元のレシピの著者による提案です。入手のための置き換えなので、風味も溶け方も変わります。
  2. グラナ・パダーノをパルミジャーノ・レッジャーノに。 元のレシピが選択肢として挙げています。50gをどちらか一方だけ使い、両方入れて5種にしないでください。
  3. モッツァレラをフィオル・ディ・ラッテに。 これも著者の提案です。フィオル・ディ・ラッテは、モッツァレラ系の牛乳でつくるフレッシュチーズ。量は50gのままにします。
  4. 青かびをおだやかに。 ゴルゴンゾーラは、ピカンテよりドルチェのような穏やかなタイプを選ぶ方法があります。著者はどちらも認めているので、正式な代用ではなく好みの問題です。
  5. トマトを使う赤いピザ。 GialloZafferano のブログのレシピは、トマトにモッツァレラ、青かびチーズ、エメンタール、熟成チーズを合わせ、4人分の量と、230°Cで30分という独自の焼成条件があります。別のレシピなので、作りたいときはこの記事にトマトを足すのではなく、そのレシピを直接見てください。

名前に幅がある料理

イタリア料理の中で、このピザはまず名前から理解するのがよさそうです。クワットロ・フォルマッジは、決まったひとつのレシピというより、「4種のチーズのピザ」というメニュー上の呼び名として働いています。だから顔ぶれは地域や店、手元の材料で動き、白いものと赤いものが同じ名前を名乗ることもあります。

発祥の地や年代、考案者は、今回の資料からはわかりません。特定の地域の伝統や祭りとの結びつきも確認できなかったので、この記事では触れません。それでも、作るには十分な材料がそろっています。はっきりした1枚分のレシピ、著者自身が挙げる置き換え、そして別の作り手が別の4種を組む例です。

よくある質問

豆知識 覚えておきたいこと

チーズの顔ぶれは変えられても、焼き加減は勘で決められません。何を選んでも、取り出す前に縁の色づきと底の乾きを確かめてください。

4種のチーズは決まっていますか?

唯一の公式な組み合わせは確認できませんでした。名前はメニューや料理書で使われ、顔ぶれは地域、入手のしやすさ、レシピによって変わります。この記事は、モッツァレラ、ゴルゴンゾーラ、フォンティーナ、グラナ・パダーノという、ひとつのレシピの選択に沿っています。

トマトソースは入れますか?

トマトなしの白いものも、トマト入りの赤いものもあります。この記事は Piccole Ricette の白いピザです。赤いものは量も焼成条件も違う別のレシピです。

フォンティーナが見つからないときは?

元のレシピの著者はアジアーゴを提案しています。味は同じにならないので、同一の置き換えではなく近い代用と考えてください。

焼き時間はいつも15分ですか?

250°Cでグリルを使って約15分は、元のレシピの目安です。予熱の具合、生地の厚み、家庭のオーブンによって変わるので、縁が色づき、底が乾いて、生の生地が残っていないかを確かめてください。

残ったら保存できますか?

このレシピは焼きたてをすぐ食べるものです。保存の日数や温め直しの条件は、今回の資料では扱われていないため、この記事でも案内しません。

まとめ

クワットロ・フォルマッジは、唯一の正解の4種を当てる料理ではなく、役割の違う4種のチーズを組み合わせる料理です。まずはレシピどおり各50gで1枚焼き、次からチーズをひとつずつ替えて、味の違いを確かめてみてください。

主な参考リンク

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