冷たいピンク色のシャルティバルシュチャイにゆで卵とディルをのせ、温かいじゃがいもを別皿に添えた食卓
🌍料理リトアニア料理

シャルティバルシュチャイの作り方|リトアニアの冷製ビーツスープ(ケフィア)

約13分で読めます世界ごはん紀行編集部
Cooking flow

作り方を先に見る

STEP 11 / 6

じゃがいもを塩水でゆでる

手順1: じゃがいもを塩水でゆでる

じゃがいも500gは皮をむいて一口大に切ります。鍋に入れて水と塩を加え、中心まで柔らかくなるまでゆでます。小さなナイフの先を刺して確かめてください。ゆでている間に、卵と野菜の準備に進めます。じゃがいもの仕上げは手順5で行います。

STEP 22 / 6

卵を固ゆでにして冷まし、殻をむいて切る

手順2: 卵を固ゆでにして冷まし、殻をむいて切る

沸騰した湯に卵4個を入れます。元のレシピは、固ゆで卵の目安を約12分としています。これは元のレシピの調理の目安で、卵の大きさやコンロの違いまでは考慮できないため、黄身がしっかり固まっているか確かめてください。半熟には変えないでください。冷たい流水で冷まして殻をむき、1個を4等分のくし形に切ります。

STEP 33 / 6

ビーツをおろし、野菜を切る

手順3: ビーツをおろし、野菜を切る

冷まして水気を切ったビーツを、粗くおろします。きゅうりは小さめの角切りにします。青ねぎは薄切りにして、同じ量の2つの山に分け、一方をスープ用、もう一方をトッピング用にします。ディルはみじん切りにして、スープ用の大さじ1と、じゃがいも用の大さじ1を分けておきます。

STEP 44 / 6

ケフィアと合わせて味を調える

手順4: ケフィアと合わせて味を調える

大きなボウルに、おろしたビーツ、角切りのきゅうり、スープ用のディル大さじ1、青ねぎの半量を入れます。そこへケフィア1Lを注ぎます。

全体がむらなくピンク色になるまで混ぜ、塩と黒こしょうで味を調えます。この作り方では、ビーツの漬け液、酢、レモン、追加の水は使いません。盛り付けまでに時間があくときは、冷蔵庫で冷やしておきます。

STEP 55 / 6

温かいじゃがいもにバターとディルをまとわせる

手順5: 温かいじゃがいもにバターとディルをまとわせる

ゆで上がったじゃがいもの水気を切り、バター大さじ1と、じゃがいも用のディル大さじ1をからめます。温かいうちに、別の皿に盛ります。熱いじゃがいもを、冷たいスープに入れないでください。

STEP 66 / 6

冷たいスープにゆで卵と青ねぎをのせる

手順6: 冷たいスープにゆで卵と青ねぎをのせる

冷たいスープを器によそいます。それぞれの器に、くし形のゆで卵と、残りの青ねぎをのせます。じゃがいもは、別の皿に盛って添えます。飾り用の追加のディルはありません。量ったディルは、2回分ともすでに使っています。

ビーツは粗めにおろし、きゅうりは小さめの角切りにすると、ひとさじごとに食感が残ります。細かくしすぎるとどろっとした口当たりになります。

卵は流水でしっかり冷ましてから殻をむき、切ります。温かいうちに切ると、くし形が崩れやすくなります。

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Ingredients

材料を分けて見る

材料表の分量4人分

表内の数値を目安として再計算します。塩、辛味、油は味を見ながら調整してください。

11品目

材料

ビーツ、きゅうり、ケフィア、卵、青ねぎ、ディル、じゃがいもを分けて並べた材料
スープ、トッピング、温かい添えのじゃがいもの材料

分量は、4人分と記載されている元のレシピカードに沿っています。ディルは、スープ用とじゃがいも用で別々に使うので、分けて量ってください。このレシピでは大さじ1を15mLとして扱います。元のレシピが容量を指定しているわけではなく、編集部で決めた計量の目安です。

材料 分量 代替・備考
ビーツ(ゆでて冷ましたもの。味付けなし、水気を切る) 500g スープの色と量感の元。粗くおろす
きゅうり(生) 300g 歯ざわりと爽やかさ。小さめの角切り
ケフィア(無糖) 1L スープの冷たいベース
生ディル(スープ用、みじん切り) 大さじ1 スープに混ぜる
青ねぎ 2本 薄切り。半量をスープに混ぜ、半量をトッピングに使う
卵 4個 固ゆでにし、それぞれ4等分のくし形に切ってトッピング
塩・黒こしょう 適量 スープの味付け。塩はじゃがいものゆで湯にも使う
じゃがいも(添え用) 500g 皮をむいて一口大に切り、ゆでて温かいまま出す
バター(添え用) 大さじ1 温かいじゃがいもにまとわせる
生ディル(添え用、みじん切り) 大さじ1 じゃがいも用。スープ用とは別に量る
水 適量 じゃがいもと卵をゆでる湯、卵を冷やす水。スープには加えない
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夏の食卓に、鮮やかなピンク色のスープの器と、湯気の残るじゃがいもを盛った小皿が並びます。スープは、ビーツで色づいた冷たいケフィアに、歯ざわりのよいきゅうり、くし形のゆで卵、ディルと青ねぎの緑をあしらったもの。じゃがいもはバターとディルをまとい、スープとは別の皿に盛ります。冷たいスープと温かいじゃがいもの取り合わせが、リトアニアの冷製ビーツスープ「シャルティバルシュチャイ(šaltibarščiai)」の持ち味です。

英語では「cold borscht」や「pink soup」と呼ばれます。ただし、ウクライナのボルシチのように、熱いスープを長く煮込んだものを冷やしたわけではありません。ベースはだしではなくケフィアで、鍋で煮る工程はなく、冷たいまま食べます。じゃがいもも、スープに入れて煮るのではなく別添えです。同じ国のほかの料理は、リトアニアのページでも紹介しています。

このレシピについて

このレシピは編集部で試作していません。Taste of Lithuaniaの4人分のレシピカードをもとに、ビーツの扱いだけ編集部で変えています(理由は後述します)。


リトアニアが夏に推す、ピンク色のスープ

リトアニアの国の観光局は、この国の料理を、季節の地元食材と昔から続く料理の伝統を通して紹介しています。そのなかで、旅行者に試してほしい料理のひとつにシャルティバルシュチャイを挙げています。同じ案内には、このスープを祝うイベントとしてヴィリニュスの「Pink Soup Fest」も載っています。この鮮やかな一杯が、今のリトアニア料理のイメージと強く結びついていることがうかがえます。

豆知識

首都ヴィリニュスの観光機関Go Vilniusも、この冷たいビーツスープを、別添えの温かいじゃがいもとあわせて紹介しています。ただしそこで紹介されているレシピは、材料の組み合わせが違います。そのため本記事では、アレンジの項でのみ触れ、下の分量には混ぜていません。

家庭によって細かい違いはあります。Taste of Lithuaniaの筆者はコメント欄で、きゅうりは角切りにも薄切りにもおろしにもでき、切り方は家庭ごとに違うと説明しています。このレシピでは、ビーツは粗おろし、きゅうりは角切りの一通りに決めて作ります。


道具

  • じゃがいも用の鍋
  • 卵用の鍋
  • 目の粗いおろし器
  • 包丁とまな板
  • 大きめのボウル
  • スープ用の器と、じゃがいも用の別皿

ケフィアとビーツの選び方

元のレシピとの違いは1点だけ

元のレシピカードの材料欄は、ゆでておろしたビーツ500gです。一方、手順の説明では瓶詰めのビーツを、瓶の中の液体ごと使います。このレシピでは、味付けのない調理済みのビーツ500gを水気を切って使い、瓶の液は加えません。家庭で作りやすくするための編集部の判断なので、漬け液を使う作り方とは塩気や酸味が変わる場合があります。

ビーツ。 味付けや酢の入っていない調理済みのものを選ぶか、自分でゆでて、冷ましてからおろします。水気はしっかり切ってください。味付けなしのビーツと、瓶詰めの漬け液つきのビーツを同時に使わないでください。別の作り方になります。

ケフィア。 無糖のプレーンタイプを使います。ヨーグルトやバターミルクとは別のものなので、このレシピでは同じ扱いにはしていません。保存方法は、パッケージの表示に従ってください。

きゅうり。 ピクルスではなく、生のきゅうりを使います。皮が硬ければ、むいてもかまいません。

じゃがいも。 このレシピでは皮をむいて一口大にします。元のレシピは、薄い皮つきの新じゃがも認めていますが、これは別の下ごしらえです。

アレルギーと衛生

この料理には乳(ケフィア、バター)と卵が含まれます。卵はしっかり冷ましてから切り、清潔な道具を使ってください。生の肉に触れたまな板や包丁を、冷たいスープに使わないでください。調理した食品を、長く室温に置かないでください。


食べ方|冷たいひとさじと、温かいひと口

粗くおろしたビーツと角切りのきゅうりが見える、冷たいケフィアのスープをすくったところ
ひとさじごとに、ビーツの細片ときゅうりの角が見える

基本の食べ方は、じゃがいもを別皿に添えることです。冷たいスープをひとさじ、続けて温かいじゃがいもをひと口。Taste of Lithuaniaの筆者は、じゃがいもをひと口ずつスープに加えて食べるのが好きだと書いています。ただしこれは筆者ひとりの好みで、どの家庭にも共通する決まりではありません。熱いじゃがいもを全部まとめてスープに混ぜる食べ方とも違います。スープは冷たいまま、じゃがいもは温かいままで出すのが、この料理の基本です。

味と食感の整え方

状態 確認すること 対処
味がぼやけている 塩が足りているか 塩と黒こしょうを少しずつ足し、味を見ながら調える
酸味が思ったより強い、または弱い 使ったケフィアと、ビーツの形態 酸味はケフィアとビーツによって変わります。この作り方では酢、レモン、ビーツの液は加えません。酸味を強くした作り方は、次のアレンジを参照してください
食感がどろっとする ビーツを細かくおろしすぎていないか、きゅうりを極端に小さく切っていないか 次回は、おろし器の粗い目を使い、きゅうりは粒が分かる小さな角切りにする
スープが冷たくない 冷蔵庫の外に置いたままになっていないか 盛り付けまで冷蔵庫で冷やし、温かいじゃがいもは別皿にだけ盛る
卵のくし形が崩れる 温かいうちに切っていないか 流水でしっかり冷ましてから、殻をむいて切る

別の版のアレンジ

どれも別の作り方です。上の分量に重ねないでください。

  • 瓶詰めのビーツを、液ごと使う。 元のレシピの手順は、瓶詰めのビーツと、その液を使います。そちらの作り方にするか、ここで使う水気を切った味付けなしのビーツにするか、どちらかにして、両方を一緒に使わないでください。
  • きゅうりの切り方を変える。 Taste of Lithuaniaの筆者は、きゅうりは角切り、薄切り、おろしにでき、家庭ごとに違うと説明しています。このレシピでは、一貫して角切りです。
  • バターミルクや酢を使う版。 Go Vilniusは、ケフィアまたはバターミルクを使い、酢と卵3個、独自のじゃがいもの量を加えた、別のレシピを紹介しています。試す場合は、その作り方全体に従ってください。ここでのケフィア1Lを、試していない割合でバターミルクに置き換えることはしないでください。
  • 生のビーツから作る。 Go Vilniusの別のレシピは、ビーツの加熱に30〜60分かかると、大きさによって書いています。これはそのレシピの目安です。おろす前には、必ず冷ましてください。

保存について

元のレシピは、先に作る場合はスープを冷蔵するよう書いていますが、完成したスープの保存期間は示していません。盛り付けるまで、冷蔵庫に入れておいてください。ケフィアは、パッケージの表示に従って保存します。調理した卵、じゃがいも、スープを、長く室温に置かないでください。また、味やにおいだけで食べられるかどうかを判断しないでください。

よくある質問

ケフィアなしでも同じように作れますか?

作れません。ケフィアがこのレシピのベースです。Go Vilniusには、バターミルクを使える版がありますが、配合の違う別のレシピです。このレシピでは、同じ分量で置き換えられる代用品は示していません。

卵はいつ入れますか?

混ぜるボウルには入れません。固ゆでにして冷まし、殻をむいてくし形に切り、盛り付けるときに、残りの青ねぎ半量と一緒に、器ごとにのせます。

どのくらい冷やしますか?

元のレシピは、具体的な冷やす時間を示していません。盛り付けまでに時間があくときは冷蔵庫に入れるよう書かれているだけです。冷ましたビーツと、冷蔵庫から出したケフィアを使うと、冷たさを保ちやすくなります。

じゃがいもはスープに入れますか?

基本は、温かいまま別皿に盛ります。Taste of Lithuaniaの筆者のように、食べながらひと口分のじゃがいもをスープに加える人もいます。ただし、熱いじゃがいもをスープ全体に混ぜることはしないでください。

ウクライナのボルシチと同じですか?

違います。シャルティバルシュチャイは、ケフィアをベースに生のきゅうり、ゆで卵、フレッシュハーブを合わせた冷たいスープで、温かいじゃがいもを別に添えます。熱いまま煮込むビーツのスープとは別の料理です。

主な参考リンク

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