ポルトガルの白い小型パンに薄切りの豚肉をはさみ、煮汁をしみ込ませたビファナ。横に黄色いマスタードを添える
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ビファナの作り方|白ワインとビールで煮る豚肉のポルトガルサンド

約14分で読めます世界ごはん紀行編集部
Cooking flow

作り方を先に見る

STEP 11 / 7

必要なら豚肉を均一な薄さに叩く

手順1: 必要なら豚肉を均一な薄さに叩く

薄切りが厚かったりふぞろいだったりするときは、紙2枚ではさんで、同じ厚さになるようにそっと叩きます。厚いところと薄いところを減らすのが目的で、肉を破るほど叩く必要はありません。肉たたき、まな板、手は生肉に触れた道具として扱い、ほかのものに触る前に洗います。

STEP 22 / 7

にんにく、ローリエ、ワイン、パプリカでマリネする

手順2: にんにく、ローリエ、ワイン、パプリカでマリネする

ボウルに豚肉、薄切りのにんにく、ローリエ2枚、辛口白ワイン120 ml、甘口パプリカ小さじ1、塩、黒こしょうを入れ、肉を返しながらなじませます。ビールと脂はまだ入れません。蓋をして、冷蔵庫で約30分マリネします。

STEP 33 / 7

ラードとオリーブ油で豚肉を焼く

手順3: ラードとオリーブ油で豚肉を焼く

広いフライパンにラード大さじ1とオリーブ油大さじ1を入れ、中強火で熱します。豚肉をマリネ液から引き上げ、液とにんにく、ローリエは次の手順のために取り置きます。肉を重ならないように1層に並べて、片面約1分ずつ焼きます。小さなフライパンなら数回に分けてください。詰め込むと、焼き色がつく前に肉から水分が出てしまいます。焼けた肉は生肉用のトングで皿に移すか、全部入る場合はそのまま鍋に残します。

STEP 44 / 7

肉を全部戻し、マリネ液とビールで煮る

手順4: 肉を全部戻し、マリネ液とビールで煮る

豚肉をすべてフライパンに戻します。取り置いたマリネ液(にんにくとローリエ入り)とビール150 mlを加え、穏やかな煮立ちを保って約12〜15分、ときどき返しながら、肉が柔らかくなるまで煮ます。パンにかけられる程度の汁は残します。汁が早く減りそうなら火を弱めます。鍋が乾きすぎるときは、追加用のビールか白ワインを少し足します。

この作り方では、ピリピリは鍋に入れず食卓に出します。

STEP 55 / 7

温度計で加熱を確認し、煮汁を仕上げる

手順5: 温度計で加熱を確認し、煮汁を仕上げる

温度計を豚肉のいちばん厚い部分に差し込みます。中心が75°Cに達したら、さらに1分以上加熱を続けます。薄切りは1回の測定では測りにくいので、厚めの肉片を数か所確認します。色だけで火の通りを判断しないでください。ここまで来ると、マリネ液も肉と一緒に煮立てられています。鍋からローリエを取り除きます(サンドには入れません)。ここからは、加熱後用の清潔なトングと皿を使います。

STEP 66 / 7

パンを温める

手順6: パンを温める

パンを蝶番のように1か所つなげたまま、途中まで切り開きます。切り口を数秒フライパンに当てるか、軽く温めます。パンを丸ごと煮汁に浸すと崩れるので、やめてください。

STEP 77 / 7

はさんで煮汁を少しかけ、すぐに出す

手順7: はさんで煮汁を少しかけ、すぐに出す

熱い豚肉を温かいパンにはさみます。肉の上とパンの内側に、火を通した煮汁を少しかけます。すぐに食卓へ。マスタードとピリピリは別に添えて、各自が好みで足します。

肉は重ならないように並べて焼くこと。パンへの煮汁は、一度にかけずに少しずつ。パンは切り口を先に温めておくと、煮汁を受け止めやすくなります。

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Ingredients

材料を分けて見る

材料表の分量4人分

表内の数値を目安として再計算します。塩、辛味、油は味を見ながら調整してください。

14品目

材料

豚ロース、白ワイン、ビール、にんにく、ローリエ、甘口パプリカ、ラード、オリーブ油、パン、マスタードを並べたビファナの材料
リスボン風の家庭版の材料一式。ピリピリとマスタードは食卓用に別にしておく
材料 分量 代替・備考
豚ロース(薄切り) 500 g 主役の肉。厚いときは叩いて薄くする
小さな皮の固い白いパン(パポ・セコまたはカルカッサ風) 4個 肉を受け止め、煮汁を少し吸う
にんにく 4片 薄切り。マリネと煮汁の香りになる
ローリエ(louro) 2枚 マリネと煮汁に使い、はさむ前に取り除く
辛口白ワイン 120 ml マリネの土台。甘口ではないものを選ぶ
ビール 150 ml マリネには入れず、煮るときに加える
ラード(banha) 大さじ1 焼き用の脂。オリーブ油と併用する
オリーブ油 大さじ1 焼き用の脂
甘口パプリカ 小さじ1 マリネの色と穏やかな甘み
塩 適量 肉に軽く振る。味の調整はあとでできる
黒こしょう 適量 挽きたてを肉に
追加用のビールまたは辛口白ワイン(調整用) 必要なときに少量 煮ている間に鍋が乾きそうなときだけ。上のワインとビールの規定量とは別
ピリピリソース 好みで 辛味を足す。食卓で添える
イエローマスタード 好みで 食卓で添える。マリネには入れない

分量は、Taste of Lisboaの4人分の家庭向けレシピをそのまま使っています。この元レシピには豚肉の厚さ、パンの重さ、塩とこしょうの正確な量が書かれていないため、ここでも書かれているとおりに「適量」としています。

アレルギーと食品の安全

この料理には豚肉が入り、パンには小麦が含まれます。ビール、パン、使うソース(ピリピリやマスタードを含む)は、製品の表示を確認してください。ワインとビールは肉と一緒に煮ますが、アルコールがどのくらい残るかは測られていないので、完全になくなると考えないでください。ラードは豚由来の脂です。

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材料からそろえる、味の決め手

買い出しガイド

ビファナ ― 薄切りの豚肉と温かいパン、取っておきたくなる煮汁

このサンドイッチで守りたいもの

柔らかく仕上げた薄切りの豚肉、にんにくとローリエの香り、ワインとビールの煮汁、そして煮汁を吸ってもくずれない小さな白いパンです。

リスボンのカフェやタスカ(大衆食堂)では、ビファナはカウンターでさっと食べる軽食であることが多いようです。にんにくとワインの香りがする鍋の汁から、薄切りの豚肉をそのまま小さな皮の固いパンへ。肉の上から煮汁を少しかけると、やわらかい中身にじんわり染みていき、カウンターにはマスタードが置いてあって、好みで足せます。街のカフェだけでなく、道路沿いの食堂や、人が集まる祭りでも食べられるサンドイッチです。

ところがポルトガルの各地でビファナのことを聞くと、答えは少しずつ違います。肉の部位も、火の通し方も、煮汁の量も、地域や店によって変わるからです。このレシピは、リスボン風の家庭向けの一例にそろえました。白ワインに漬けた薄切りの豚ロースを短く焼き、ビールで煮るやり方です。家庭で作るための一案であり、リスボンの公式な、あるいは唯一の配合ではありません。特定の店の味を再現したものでもありません。


ビファナとは ― ポルトガルの豚肉サンド

ビファナ(bifana)という言葉は、薄切りの豚肉そのものを指すことも、それをはさんだサンドイッチを指すこともあります。 パンにはさんで出せば「bifana no pão」、皿に盛れば「bifana no prato」です。この記事で扱うのはサンドイッチ版だけで、皿盛り版は別の出し方なので触れません。

ビファナは日常の、手早く食べる料理です。カフェやタスカのカウンターで食べるサンドイッチ、道路沿いの食堂での一品、人が集まる祭りの屋台など。英語で書かれたリスボンの紹介では、小ぶりのパポ・セコ(papo-seco)というパン、煮汁を含んだ中身、マスタード、立ったままカウンターで食べる様子が結びつけられています。全国で決まった食べ方があるわけではなく、どの土地でも身近な軽食として、それぞれの形で作られているのがビファナです。

材料は豚肉とパンだけに見えます。違いが出るのは、肉の切り方と火の通し方、そして煮汁です。

リスボン、ヴェンダス・ノヴァス、ポルト ― 三つの違うビファナ

アレンテージョ地方のヴェンダス・ノヴァス(Vendas Novas)は、叩いてのばした豚ロースを1枚、脂で焼いてパポ・セコにはさむビファナで知られます。主役は焼いた肉で、煮汁ではありません。

リスボン風は、薄切りの豚肉を短時間で火を通し、にんにく、ローリエ、白ワインや肉を焼いた汁を使います。パンにしみる煮汁の量は店ごとにまちまちです。

ポルト風は逆の方向に進みます。極薄の肉を、辛いソースをたっぷり使って長めに煮ます。ほかに、火であぶる祭りの屋台版もあります。どれもそれぞれが一つの料理なので、一つのレシピに混ぜると、どれもぼやけてしまいます。

起源はヴェンダス・ノヴァスやアレンテージョと結びつけて語られがちですが、資料はこれを言い伝えとして扱っています。正確な生まれた場所、年代、元祖の店は確認されていないので、この記事ではどれも挙げません。以下のレシピがリスボン風から取り入れたのは、薄切りの豚肉、にんにく・ローリエ・ワインのマリネ、そしてパンを湿らせる程度の煮汁です。パンをびしょびしょにはしません。


道具

  • マリネ用の蓋つきのボウル(または蓋つきの容器)
  • 広めのフライパン
  • 料理用温度計(プローブ式)
  • 肉たたきまたは麺棒と、紙2枚(豚肉が厚い場合のみ)
  • トングと皿を2組(生肉用と、加熱後の肉・盛り付け用)
  • 煮汁をかけるスプーン

選び方と代用

豚肉。 元のレシピは豚ロースなので、薄切りのロースがいちばん近い選択です。薄切りがふぞろいだったり厚かったりしたら、均一な薄さになるまで叩きます。肩肉などほかの部位でも作れますが、脂の量と食感が変わります。同じ仕上がりの置き換えではなく、別の結果になる代用と考えてください。

パン。 皮の固い小さな白いパンで、ポルトガルのパポ・セコやカルカッサに近いものを探します。食パンのようなやわらかいパンや大きなバゲットでは、食感も煮汁の抱え方も変わります。

ワインとビール。 辛口の白ワインを使います。ぶどうの品種は指定されていません。ビールの種類も指定がありません。苦味や香りの強すぎるビールを避けるのは、買い物のときの実用的な目安にすぎず、元のレシピにあるものではありません。ビールの代わりにノンアルコールの麦芽飲料を使うのは、風味の違う別の選択肢です。

脂。 レシピはラードとオリーブ油を併用しています。ラードがなければ同量のオリーブ油で作れますが、豚の脂のコクは弱くなります。

パプリカ。 甘口を使います。辛口やスモークタイプは同じものではなく、風味が別の料理に寄ります。

辛味。 ピリピリソースは任意です。ほかのチリソースでも代わりになりますが、辛さと酸味は違ってきます。


うまくいかないときの対処

困りごと 考えられる原因 対処
豚肉に焼き色がつかない フライパンに肉を入れすぎて、水分が出ている 数回に分け、1層で焼く
パンが崩れる 一度に煮汁をかけすぎている はさむときに少しずつかけ、残りは鍋に置いて追加したい人用にする
肉が硬い 厚さがふぞろい、火が強すぎる、または煮汁が足りない 次回は均一な薄さに叩き、煮立ちは穏やかに保ち、鍋を乾かさない。元のレシピの時間は目安で、安全の確認は温度計で行う
鍋が乾きそう 煮汁が早く減っている 火を弱め、追加用のビールか辛口白ワインを少し足す
パンがぱさつく 冷たいパンは煮汁をうまく吸わない はさむ前に切り口を鍋で温め、そのあと煮汁をかける

アレンジ

  1. ピリピリを食卓で足す。 鍋全体は穏やかなままで、各自が辛さを選べます。バッチ全体を辛くしたいときは、手順4でマリネ液とビールと一緒に鍋に加えます。そうすると全員のサンドが辛くなり、パンにかける煮汁も辛くなります。
  2. イエローマスタードを添える。 元のレシピにある、仕上げの任意の一品です。マリネには入れません。
  3. パンの温め加減を変える。 切り口を少し長めに、または短めに温めると、煮汁の吸い方が変わります。
  4. 脂のバランスを変える。 ラードの一部をオリーブ油に替えると、豚の脂のコクが減って軽くなります。
  5. ポルト風は別のレシピ。 極薄の肉、たっぷりの辛いソース、長めの調理が必要です。このレシピにソースを足しても近づかないので、別のレシピとして設計し直してください。

保存と残り物

ビファナは、組み立ててすぐに食べるのがいちばんです。このレシピの保存期間は確認されていません。加熱済みの豚肉と煮汁が残ったら、清潔な浅い容器に分けて速やかに冷まし、冷蔵庫に入れます。再加熱は、中心が75°C以上になるまで十分に熱くしてください。パンは食べる直前まで別にしておきます。これは一般的な家庭の食品衛生の目安で、この料理で試した結果ではありません。

同じ国のほかの料理は、ポルトガルのレシピ一覧からどうぞ。

よくある質問

ビファナの発祥はどこですか?

ヴェンダス・ノヴァスやアレンテージョと結びつけて語られることが多いものの、これは言い伝えです。確かな年代も、元祖の店も、正確な生まれた場所もわかっていないので、一つの起源の話は慎重に受け止めてください。

ロースの代わりに肩肉などほかの部位を使えますか?

できる可能性はありますが、元のレシピは豚ロースを使っています。ほかの部位では脂、厚み、食感が変わるので、同じ結果にならない代用だと考えてください。

ビールは必要ですか?

この家庭版の規定量に含まれていて、煮込みのときに加えます。抜いたり、ノンアルコールの麦芽飲料にしたりすると風味が変わります。同じレシピではなく、別の選択肢です。

ビファナは作り置きできますか?

組み立てたてを食べるのがいちばんで、このレシピの保存期間は確認されていません。残り物を取っておくなら、上の冷まし方と再加熱の目安に従い、パンは別にしてください。

マリネ液はなぜ加熱が必要ですか?

生の豚肉に触れているからです。このレシピでは手順4で肉と一緒に煮ます。生のマリネ液をパンや加熱後の豚肉にかけることは、絶対にしないでください。

主な参考リンク

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