切り口の層が見えるよう横から写した、溶けたチーズと赤褐色のソースに覆われたフランセジーニャ
🌍料理ポルトガル料理

フランセジーニャの作り方|トマトとビールとポートのソースをかけた、ポルトの熱い肉サンド

約16分で読めます世界ごはん紀行編集部
Cooking flow

作り方を先に見る

STEP 11 / 9

香味野菜を炒める

手順1: 香味野菜を炒める

鍋を中火か、それより少し弱い火で温めます。ラード大さじ1、オリーブ油小さじ1、にんにく、ローリエを入れて1分炒め、玉ねぎを加えて、透き通るまで約8分炒めます。焦がさないように注意してください。

STEP 22 / 9

トマトと牛だしを煮る

手順2: トマトと牛だしを煮る

ホールトマト缶1缶と牛だし400mlを加えます。沸騰させたら火を弱め、10分煮ます。

STEP 33 / 9

ビール、ポート、辛みを加える

手順3: ビール、ポート、辛みを加える

ルビーポート125ml、淡色ビール500ml、種を除いたピリピリ、ウスターソース大さじ2を加え、さらに10分煮ます。火加減は鍋に合わせて調整してください。アルコールが完全に飛んだとは考えないでください。

STEP 44 / 9

なめらかにして煮詰める

手順4: なめらかにして煮詰める

ハンドブレンダーでソースをなめらかにし、さらに30分煮ます。鍋底に焦げつかないよう、ときどき混ぜてください。それでもゆるいときは、コーンスターチ小さじ1を少量の冷水で溶いて混ぜ入れます。味を見ながら塩と黒こしょうで調えます。

STEP 55 / 9

ソーセージ、牛肉、fiambreを焼く

手順5: ソーセージ、牛肉、fiambreを焼く

広めのフライパンを中強火にかけ、2種のソーセージを脂が出るまで焼きます。その脂で牛肉を焼きます。厚みによって火の通りは違うので、肉の状態を見ながら焼いてください。火を弱めて、fiambreを軽く温めます。

STEP 66 / 9

パンを軽く焼く

手順6: パンを軽く焼く

パン2枚の表面を軽く焼きます。中がやわらかいまま、乾く前にやめてください。

STEP 77 / 9

サンドイッチを組む

手順7: サンドイッチを組む

ソーセージがパンより長ければ、半分に切って縦に切り開きます。皿に、パン1枚、チーズ1枚、fiambre、牛肉、辛いソーセージ、辛くないソーセージの順に重ね、もう1枚のパンで閉じます。

STEP 88 / 9

残りのチーズをのせる

手順8: 残りのチーズをのせる

残りのチーズ4枚をサンドイッチの上にかぶせます。オーブンは要りません。次の工程で、熱いソースがチーズを溶かします。

STEP 99 / 9

熱いソースをかける

手順9: 熱いソースをかける

ソースを再び沸騰するまで温め、サンドイッチにかけます。チーズが溶け、全体が温まります。皿にソースの池ができるようにして、一度に全部ではなく、食べやすい量をかけてください。フライドポテトを添えて出します。

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Ingredients

材料を分けて見る

材料表の分量4人分

表内の数値を目安として再計算します。塩、辛味、油は味を見ながら調整してください。

準備

買い出しの前に

ソース用とサンドイッチ用に分けて並べたフランセジーニャの材料
片側にソースの材料、もう片側にサンドイッチの材料

1皿ではソースを使い切らないこともあるので、好みの量だけかけてください。

15品目

ソース(molho)

材料 分量 代替・備考
オリーブ油(azeite) 小さじ1 ラードと一緒に香味野菜を炒める
ラード(banha de porco) 大さじ1 ソースのベースになる豚の脂
小さめの玉ねぎ(cebola pequena) 1個 薄切り。甘みとコク
にんにく(alho) 2かけ 粗く刻む。香り
ローリエ(folha de louro) 1枚 香り
ホールトマト缶(tomates pelados) 1缶 コクと酸味
牛だし(caldo de carne) 400ml うまみの深み
ルビーポート(vinho do Porto Ruby) 125ml(1/2カップ) 甘みと深み
淡色ビール(cerveja clara) 500ml ほどよい苦み
ピリピリ(piri-piri)唐辛子 1本 種を除く。後を引く辛さ
ウスターソース(Worcestershire sauce / molho Inglês) 大さじ2 うまみと酸味
コーンスターチ(amido de milho) 小さじ1 ソースがゆるいときだけ使う。とろみづけ
冷水 少々 コーンスターチを溶く
塩(sal) 適量 仕上げの味つけ
黒こしょう(pimenta-do-reino) 適量 仕上げの味つけ
7品目

サンドイッチ

材料 分量 代替・備考
食パンなどのやわらかいパン(pão de forma / pão macio) 2枚 具を支え、ソースを吸う
薄切りの牛ステーキ(bife de vaca) 1枚 主役の肉の層
辛いソーセージ(linguiça apimentada) 1本 辛みと脂のうまみ
辛くないソーセージ(linguiça tradicional) 1本 塩気と肉らしさ
fiambre(加熱したハム) 2枚 塩気のあるやわらかい層
とろけるチーズ(queijo que derreta) 5枚 内側に1枚、上に4枚
フライドポテト(batatas fritas) 適量 添え物。ソースをからめる用で、なくてもよい
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Shop the pantry

材料からそろえる、味の決め手

買い出しガイド

フランセジーニャ:ナイフとフォークで食べるサンドイッチ

この皿が守りたいもの

やわらかいパン、塩気のある肉、とろけるチーズ、そしてビールとポートのほろ苦い深みをもつ濃いトマトソース。仕上げにピリピリ(piri-piri)のほのかな辛さを添えます。

ポルトのカフェの一皿を思い浮かべてください。トマトとビールで作った熱いソースが、溶けたチーズの上を流れ、肉をぎっしり挟んだサンドイッチのまわりにたまっていきます。脇にはフライドポテトが控えていて、ソースにくぐらせて食べます。フランセジーニャ(francesinha)はポルトと深く結びついた料理で、観光サイトのHey Portoは、寒い日に食べたいこの街を代表する一皿として紹介しています。

この記事では、ポルト風フランセジーニャを1人分作ります。もとにしたのは We Travel Portugal のポルトガル語のレシピで、ほかのバージョンの分量は混ぜていません。このレシピは旅行・食の情報サイトが編集したもので、店の秘伝でも唯一の正解でもありません。世界ごはん紀行ではまだ台所で試作していません。いちばん時間がかかるのはソースで、10分、10分、30分と段階を踏んで煮ます。まずソースから始め、サンドイッチは仕上がる直前に組み立てましょう。難しいのはむしろ買い物かもしれません。ポルトガルのソーセージやルビーポートは、どのスーパーにもあるわけではないからです。

フランセジーニャとは

フランセジーニャは、パン、薄切りの牛肉、2種類のソーセージ、fiambre(加熱したハム)、チーズを重ね、濃いソースをたっぷりかけた料理です。細かいところは作り手によって違います。卵を加えるレシピもあれば加えないものもあり、この記事のレシピに卵は入りません。

ソースの量が多いので、手でつかんで食べるものではなく、皿に盛ってナイフとフォークで食べる一皿です。We Travel Portugal、Turismo de Portugal、Continenteのいずれも、フライドポテトを添える例を挙げています。皿に残ったソースをポテトで無駄なくぬぐって食べられます。

起源の話と、名前に残るフランスの影

よく語られるのは、フランスとベルギーから戻ったと伝わるDaniel da Silvaの話です。1950年代にポルトのA Regaleiraで、クロックムッシュをポルト風に作り替えたとされています。We Travel Portugalがこの説を紹介しており、Hey Portoも、クロックムッシュに着想を得た料理がポルトの店でソースを得た、と説明しています。

ただし、これは史実として定まった話ではなく、広く知られた説として読むのがよいでしょう。We Travel Portugalは、起源には異論があり、古い呼び名にまつわる説もあると書いています。名前は「小さなフランス娘」「小さなフランスのもの」のように説明されますが、これも出回っている説明のひとつで、確定した語源ではありません。ポルトとの結びつきは強い一方、発明者がひとりだったことも正確な年も、まだ確かめられていません。


道具

  • 深めの鍋:ソースが飛び散るのを防ぎます
  • ハンドブレンダー
  • 広めのフライパン

選び方と代用

味の軸は、塩気と燻製香のある肉、やわらかいパン、とろけるチーズ、ほろ苦く濃いソース、そして最後にくる少しの辛さです。まったく同じ材料が手に入らないときは、この軸を思い出してください。以下は編集部の提案で、どれも完全に同じ味になる代用ではありません。

材料 選ぶときの目安 代用したときの違い
ソーセージ ポルトガル食材店や通販で「Portuguese linguiça」を探す 辛いほうは辛口のチョリソー、辛くないほうは普通のソーセージで代用できます。食感や香辛料は変わるので、2種類のソーセージという構成は保ってください
fiambre 普通の、加熱したサンドイッチ用ハム 生ハムは別の食品なので使いません
チーズ よく溶けるスライスチーズ チーズによって風味が変わります。この料理にはチェダーやflamengoも使われます
ルビーポート 「Ruby Port wine」で探す ポートは甘い酒精強化ワインで、ソースの味を形づくります。同じ味になる確認済みの代用品はありません
ウスターソース ラベルにWorcestershireと書かれているか確認する 日本のウスターソースなど、似た名前で売られているソースを同じものと思い込まないでください
ラード 無添加の豚のラード この味にしたいなら、バターなどの脂には替えません
コーンスターチ 普通のコーンスターチ 片栗粉などほかのでんぷんは、ここでは同じものとして扱いません

失敗したときの直し方

困りごと 考えられる原因 直し方
ソースが水っぽい 煮詰め方が足りない 蓋をせず、静かに煮詰めます。それでも必要なときだけ、コーンスターチを冷水で溶いたものを使います
ソースが塩辛い だしとウスターソースは塩分が一定でない 塩は最後に、味を見てから加えます
パンが崩れる パンを焼いていない、またはソースを早くかけすぎた パンを軽く焼き、ソースは食べるときにかけます
辛すぎる 唐辛子の辛さは1本ごとに違う 種を除き、先に唐辛子の辛さを確かめます。基本は1本で、減らすのは各自の調整です
アレルゲンとアルコール

この料理には小麦(パン)、乳(チーズ)、肉が含まれます。ソーセージやソースには、大豆、小麦などのアレルゲンが入っていることもあるので、買った商品の表示を確認してください。ソースにはビールとポートが入っていて、煮たあとにアルコールがどれだけ残るかは分かりません。アルコールを使わない代用品は未確認で、同じ味になるとは期待できません。

残ったとき

組み立てたサンドイッチは、できたらすぐに食べてください。保存や温め直しは確認していないので、作り置きはおすすめしません。残ったソースは早く冷まし、清潔な容器に入れて冷蔵庫で保管し、早めに使いきってください。保存期間は確認できていないので示しません。


バージョンによる違い

具材やソースはレシピごとに変わります。以下は上のレシピへの追加ではなく、ほかのバージョンの紹介です。ほかの料理はポルトガルのページでも探せます。

バージョン 具材 ソースと仕上げ
We Travel Portugal(この記事で使用) 牛肉、辛いlinguiçaと辛くないlinguiça、fiambre、チーズ。卵なし トマト、牛だし、淡色ビール、ルビーポート、ピリピリ、ウスターソース。熱いソースでチーズを溶かし、フライドポテトを添える
Turismo de Portugal 子牛肉、生ソーセージ、生のlinguiça、mortadela、fiambre、卵 肉の切れ端、牛だし、ビール、白ワイン、ブランデー、ポート、トマト、香辛料。フライドポテトを添える
Continente 生ソーセージ、linguiça、牛肉、fiambre、チェダーとflamengo、目玉焼き トマト、ビール、白ワイン、ポート、ウスターソース風のソース、乾燥唐辛子。チーズは220°Cで溶かし、フライドポテトを添える

アレンジの例を挙げます。

  • 辛さを控えめに:このレシピの唐辛子1本より少なくします。レシピの一部ではなく、レシピの変更です。
  • 卵をのせる:上に目玉焼きをのせるのは、Continenteなど他の公開レシピにある形です。盛りつけの違いで、上のレシピには含まれません。
  • 肉を増やす:mortadelaを足すとTurismo de Portugal風に近づきますが、そちらには別の分量とソースがあります。
  • フランセジーニャ・ポヴェイラ(francesinha poveira):ポーヴォア地方のこのスタイルは別の種類の料理として扱い、ここでのポルト風レシピとは混ぜません。
  • ベジタリアン向け:肉とだしを置き換えるには別の調査が必要なので、レシピは示しません。
素朴なカフェ風のテーブルに置かれた、溶けたチーズとソースのフランセジーニャとポテト
ポルト風フランセジーニャ1皿。ポテトは別に添える

よくある質問

卵は必須ですか?

いいえ。レシピや店によって違います。この記事がもとにしたWe Travel Portugalのレシピに卵はなく、Turismo de PortugalとContinenteのバージョンには入っています。

チョリソーで代用できますか?

辛いlinguiçaの代わりにはなりますが、風味は変わります。辛くないソーセージを別に合わせて、2種類のソーセージという構成を保ってください。

ソースは何でできていますか?

このバージョンでは、トマト、牛だし、淡色ビール、ルビーポート、ウスターソースが中心で、ラード、オリーブ油、玉ねぎ、にんにく、ローリエがベースになり、辛さはピリピリで加えます。ほかのレシピでは、白ワインやブランデーを加えるなど配合が変わります。

フライドポテトは必須ですか?

いいえ。定番の添え物で、上で比べた3つのレシピすべてに出てきますが、サンドイッチとソースが料理そのものです。

トマト缶は何グラムのものを使えばよいですか?

We Travel Portugalは缶の大きさを示さず、パン、肉、チーズの重さも書いていません。編集部はこれらを推測していないので、味を見ながら調整し、とろみも味見しながら整えてください。

fiambreは何枚入れますか?

材料表には2枚とありますが、参照している重ねる順序ではfiambreの層が1つで、2枚目の置き場所は書かれていません。編集部の解釈として、その層に2枚とも入れることをおすすめします。

オーブンは必要ですか?

このバージョンには要りません。沸騰したソースがチーズを溶かします。Continenteのレシピは220°Cで溶かしますが、その温度はそのレシピのものです。

何分かかりますか?

合計時間は示しません。We Travel Portugalのページにある時間の表記が、互いに一致していないためです。目安として、香味野菜に約9分、ソースの煮込みは10分、10分、30分です。準備、焼く作業、組み立てには、さらに時間がかかります。

起源は確定していますか?

いいえ。ポルトとの結びつきは強いものの、Daniel da Silva、A Regaleira、1950年代という話は、異説のある説のひとつです。

主な参考リンク

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