断面にクルミの渦巻きが見えるスロベニアのポティツァ
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ポティツァの作り方|スロベニアのクルミ入り祝祭菓子(オレホヴァ・ポティツァ)

約13分で読めます世界ごはん紀行編集部
Cooking flow

作り方を先に見る

STEP 11 / 8

イーストを起こす

手順1: イーストを起こす

小さなボウルに、ぬるい牛乳大さじ3、砂糖小さじ1、生イースト20 gを混ぜます。イーストが活動して泡立ちはじめるまで、暖かい場所に置いておきます。この牛乳は、生地用の500 mlから取り分けないでください。

STEP 22 / 8

生地を混ぜて発酵させる

手順2: 生地を混ぜて発酵させる

大きなボウルに、温めた牛乳500 ml、溶かした無塩バター100 g、砂糖大さじ2〜3、塩小さじ1、温めた粉750 gを入れます。そこへ起こしたイースト、卵黄2個、ラム酒少々、レモンの皮、バニラシュガーを加えます。

スプーンで20〜30分、力強く混ぜ続けます。表面に打ち粉をふってボウルに覆いをかけ、生地を発酵させます。発酵は時計ではなく、生地がどれだけ膨らんだかで判断してください。

STEP 33 / 8

クルミを挽き、熱い牛乳を注ぐ

手順3: クルミを挽き、熱い牛乳を注ぐ

殻を除いたクルミ1000 gを細かく挽きます。散らす用に2〜3つかみを別皿に取り分けておきます。残りの挽いたクルミに熱い牛乳250 mlを注ぎ、冷まします。

STEP 44 / 8

フィリングを仕上げ、卵白を折り込む

手順4: フィリングを仕上げ、卵白を折り込む

クルミが冷めたら、レモンの皮、砂糖大さじ2、バニラシュガー2袋、サワークリーム250 g、溶かしたバター150 g、卵黄2個、ラム酒50 mlを混ぜ込みます。

別のボウルで、卵2個分の卵白を、角が立つまで泡立てます。最後の材料として、クルミの生地にやさしく折り込みます。

STEP 55 / 8

生地を伸ばし、フィリングを広げる

手順5: 生地を伸ばし、フィリングを広げる

発酵した生地を、打ち粉をした台に取り出します。指の太さほどの厚さに伸ばして、長方形に整えます。フィリングを全体に均一に広げ、取り分けておいた挽きクルミを上から散らします。

STEP 66 / 8

きつく巻いて型に入れ、もう一度発酵させる

手順6: きつく巻いて型に入れ、もう一度発酵させる

フィリングを外に押し出さないようにしながら、生地をきつく巻きます。バターを塗った丸いポティツァ型に巻いた生地を収め、両端をつなぎます。

巻いた生地が長すぎる場合は、余った部分を切り分け、小さな角型の焼き皿で焼きます。この部分の焼き時間は確認できていないので、様子を見ながら焼いてください。

型に覆いをかけ、暖かい場所で、もう一度発酵させます。この発酵も、生地の膨らみで判断します。

STEP 77 / 8

塗り卵をして、二段階で焼く

手順7: 塗り卵をして、二段階で焼く

全卵1個を溶きほぐし、発酵したポティツァの外側に薄く塗ります。オーブンを180°Cで約45分焼いたあと、150°Cに下げて約25分焼きます。型もオーブンも一定ではないので、焼き色だけで焼き上がりを判断しないでください。

STEP 88 / 8

型から外し、冷まして切る

手順8: 型から外し、冷まして切る

型をひっくり返して外し、冷まします。お好みで粉糖をふり、くさび形に切り分けます。

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Ingredients

材料を分けて見る

材料表の分量4人分

表内の数値を目安として再計算します。塩、辛味、油は味を見ながら調整してください。

26品目

材料

ポティツァの生地とクルミのフィリングに使う材料一式
始める前に、材料を使う段階ごとに分けておく
材料 分量 代替・備考
ぬるい牛乳 大さじ3 イースト起こし用
砂糖 小さじ1 イースト起こし用
生イースト 20 g イースト起こし用
温めた牛乳 500 ml 生地用
無塩バター(溶かす) 100 g 生地用
砂糖 大さじ2〜3 生地用
塩 小さじ1 生地用
ラム酒 少々 生地用
レモンの皮 適量 生地用
バニラシュガー 適量 生地用
中力粉(温めておく) 750 g 生地用
卵黄 2個 生地用
中力粉 適量 生地と作業台の打ち粉用
殻を除いたクルミ 1000 g フィリング用。うち2〜3つかみは、散らす用に取り分ける
熱い牛乳 250 ml フィリング用。挽いたクルミに注ぐ
無塩バター(溶かす) 150 g フィリング用
レモンの皮 適量 フィリング用
サワークリーム 250 g フィリング用
バニラシュガー 2袋 フィリング用
砂糖 大さじ2 フィリング用
卵黄 2個 フィリング用
卵白 卵2個分 フィリング用。泡立てて最後に混ぜる。生地用の卵黄を取った卵とは別の卵を使う
ラム酒 50 ml フィリング用
バター 適量 型に塗る用
全卵(溶きほぐす) 1個 塗り卵用。焼く前に外側へ薄く塗る
粉糖 適量 任意の仕上げ
アレルギー

このポティツァには、小麦、卵、乳、クルミ(木の実)、ラム酒が含まれます。ナッツのコンタミネーションにも注意してください。アレルギー対応の置き換えをすると、ここで紹介するものとは別の菓子になります。

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ポティツァ — クルミと発酵生地の渦巻きを祝祭の食卓へ

このポティツァで守ること

牛乳・バター・砂糖・卵は、それぞれ入れる段階が違うので、グループを分けたまま扱ってください。フィリングを均一に広げた生地をきつく巻くと、リング状に切ったときにクルミの渦巻きが現れます。

スロベニアのクリスマスやイースターには、家族が焼いて祝祭の食卓に並べる菓子のひとつにポティツァがあります。生地とフィリングの渦巻きは、リングからくさび形に切り分けたときにはじめて姿を見せます。

ポティツァ(クルミ入りはオレホヴァ・ポティツァ、orehova potica)は、発酵生地でフィリングを巻いた菓子です。リュブリャナの観光組織Visit Ljubljanaは、これを祝祭の時期にとくに親しまれる、スロベニアを代表するデザートと紹介し、レシピは家庭ごとに違うとも書いています。唯一の正解という配合はないため、この記事ではVisit Ljubljanaが公開しているクルミ入りの定番レシピ1つに絞りました。ほかのレシピの分量は混ぜていません。

このレシピについて
  • 台所での試作はしていません: 世界ごはん紀行では、このレシピを台所で試作していません。分量・時間・温度は、公開されているVisit Ljubljana版のとおりです。
  • 編集部が補った点が1つあります: Visit Ljubljanaの作り方には、焼く前に溶き卵を塗る工程がありますが、材料欄にはそのための卵がありません。そこで塗り卵用に全卵1個を記載しています。この分量は編集部による補いで、Visit Ljubljanaの記載ではありません。Slovenian Farm Holidays Associationのクルミ入りポティツァも、卵を塗って焼きます。
  • 粉糖: Visit Ljubljanaの最後の工程に量なしで出てくるため、任意の仕上げとして扱います。
  • 記載のないもの: 公開されているレシピには発酵時間も型の直径も書かれておらず、ここでも補っていません。

道具

  • バターを塗って使う、丸いポティツァ型(potičnik)
  • 生地を混ぜる大きなボウルとスプーン
  • イースト起こし用の小さなボウル
  • クルミのフィリング用の広いボウルと、卵白を泡立てる別のボウル
  • クルミを挽く道具
  • 折り込み用のゴムべら
  • 麺棒
  • 刷毛
  • 巻いた生地が型に対して長すぎた場合に備えた、小さな角型の焼き皿
  • オーブン

選び方と代用

  • 生イースト: 手に入らずドライイーストを使う場合は、お使いの製品の表示に従い、生地の膨らみ方で判断してください。ここでは確認済みの換算量は示しません。
  • サワークリーム: フィリングに酸味と乳脂肪を加えます。無糖ヨーグルトでは食感も酸味も変わるので、同等の代用にはなりません。
  • バニラシュガー: 製品によって香りも糖分も違い、1袋の重さも異なります。お手元の製品のラベルを確認してください。
  • 粉: 中力粉(オールパーパスフラワー)を使います。強力粉に替えられるかは、この生地では確認していません。
  • 型: 丸いポティツァ型以外の型が同じように焼けるかは、確認していません。

うまくいかないときは

以下は作り方から導いた編集部の注意で、仕上がりを保証するものではありません。

困りごと 考えられる原因 対処
生地がまだ膨らまない 発酵の速さは一定ではなく、決まった時間はない 暖かい場所で覆いをかけたまま、膨らみ具合を見て待つ
泡立てた卵白の泡がつぶれる クルミの生地がまだ熱いのかもしれない クルミを先に冷まし、卵白は最後に折り込む
巻くときにフィリングが出てくる フィリングが不均一、または強く押しすぎている フィリングを均一に広げ、端に押し寄せずにきつく巻く
生地が破れる 厚さが不均一 フィリングを広げる前に、生地を指の太さほどの均一な厚さに伸ばす
巻いた生地が型に対して長すぎる 巻いた生地が、型の円周より長い 余った部分を切り分け、小さな角型の焼き皿で焼く
表面が早く焼けたように見える 色では中の状態がわからない 色だけで取り出さない。型もオーブンも違うので、焼いている間じゅう意識しておく

アレンジ

  • ほかのフィリング: ヘーゼルナッツ、タラゴン、ケシの実、チーズのポティツァは、それぞれ別のレシピで、分量も別です。それらのフィリングを、上のクルミの分量に入れないでください。
  • 蜂蜜とクルミ: 配合の比率が違う別のスタイルで、このレシピを少し変えたものではありません。
  • ラム酒なし: 抜くこともできますが、香りが弱くなります。水やほかの液体で置き換えないでください。

スロベニアのポティツァ — 祝祭、家庭のレシピ、保護された名前

Slovenian Tourist Boardは、ポティツァを、クリスマスやイースターなどの祝祭と家庭での焼き菓子づくりに結びついた、発酵生地を巻いた菓子として紹介しています。レシピは家庭ごとに受け継がれていて、記事は「祝祭料理のおいしい女王」と呼んでいます。Visit Ljubljanaも、レシピは家庭によって異なると書いています。だからこの記事の版は、これが本物の味というものではなく、クルミ入りの定番の一案として紹介しています。

幅はとても広く、Tourist Boardは、80種以上のフィリングが知られているとしています。代表的なものとして、クルミ、ヘーゼルナッツ、タラゴン、ケシの実、チーズが挙がっています。

クルミ入りの中でも、レシピは分かれます。Slovenian Farm Holidays Associationのクルミ入りポティツァは、粉1 kg、クルミ600〜700 g、蜂蜜とシナモンを使います。Tourist Board自身のレシピも、粉1 kgの蜂蜜入りクルミ版です。どちらも、ここで使ったVisit Ljubljanaのレシピとは違います。

Tourist Boardは、スロベニアのポティツァが、伝統的特産品保証(guaranteed traditional speciality)として保護された地位にあることにも触れています。ただしこれは、すべての家庭のレシピが同じだということではありません。制度の詳細にもここでは立ち入りません。この国の食文化をもっと知りたい方は、スロベニアのページもご覧ください。

よくある質問

ポティツァはどんな菓子ですか?

発酵生地でフィリングを巻いて作る、スロベニアの祝祭菓子です。このレシピはクルミ入りで、Visit Ljubljanaのレシピに沿って、丸型で焼きます。

このレシピに、Visit Ljubljanaの材料欄にない卵が載っているのはなぜですか?

Visit Ljubljanaの作り方には、焼く前に溶き卵を塗る工程がありますが、材料欄には卵がありません。その工程を省くのではなく、全卵1個を補いました。Slovenian Farm Holidays Associationも卵を塗っており、技法には裏づけがありますが、分量は編集部が決めたものです。

生地はどれくらい発酵させればいいですか?

Visit Ljubljanaには、2回の発酵のどちらにも時間の指定がないので、ここでも時間は示しません。生地の膨らみ具合を見て判断してください。同ページには合計2時間と表示されていますが、発酵時間の内訳がないため、この数字は保証しません。

専用の型は必要ですか?

Visit Ljubljanaは丸いポティツァ型を指定していますが、直径は書いていません。ほかの型が同じように使えるかは確認していないので、サイズや代わりの型は提案しません。

何人分ですか?

Visit Ljubljanaのページには、4人分と表示されています。これはページ上の表示で、実際に測った出来上がりの量ではありません。切り分けられる枚数や完成時の重さも確認していません。

焼き上がりはどうやって見分けますか?

Visit Ljubljanaには、180°Cで約45分、続けて150°Cで約25分とあります。中心温度の指定はなく、ここでも足していません。型やオーブンによって違いがあること、色だけでは判断できないことを覚えておいてください。

ポティツァはどれくらい日持ちしますか?冷凍できますか?

ここで使った資料には、ポティツァの保存、冷凍、温め直しについての記載がありません。そのため、期間も方法も示しません。

主な参考リンク

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