28 x 18 cmの金属の天板に1枚で焼き上げたヨークシャープディング
🍽️分量4人分
🌍料理英国料理

ヨークシャープディングの作り方|熱い脂で焼く英国ロースト料理の付け合わせ

約11分で読めます世界ごはん紀行編集部
Cooking flow

作り方を先に見る

STEP 11 / 4

オーブンを予熱し、粉と卵を合わせる

手順1: オーブンを予熱し、粉と卵を合わせる

オーブンを220°Cに予熱します。ボウルに薄力粉80gをふるい入れ、中央にくぼみを作って卵を割り入れます。木べらで卵を粉に混ぜ込み始めます。この段階は固いペースト状で、粉気が残っていて大丈夫です。液体はこのあと加えます。

STEP 22 / 4

牛乳・水・塩・こしょうを加えて混ぜる

手順2: 牛乳・水・塩・こしょうを加えて混ぜる

牛乳80ml、水60ml、塩ひとつまみ、こしょうひとつまみを加え、泡立て器でなめらかな生地にします。小さなダマが残るときは、ボウルの内側をこそげてもう一度混ぜます。生地は薄くて注げる状態で、まとまりがあるのが目安です。

STEP 33 / 4

天板の脂を煙が出るほど熱する

手順3: 天板の脂を煙が出るほど熱する

大きさが28 x 18 cmの天板に植物油(またはビーフドリッピング)大さじ2を入れ、熱したオーブンで約10分、脂から薄く煙が立つほどまで熱します。

天板は乾いたオーブンミトンで扱い、安定した耐熱の台に置いてください。熱い脂から顔と手を離します。

STEP 44 / 4

生地を全量注いで焼く

手順4: 生地を全量注いで焼く

ミトンで天板を取り出して耐熱の台に置き、生地を全量注ぎます。脂に触れた縁がジュッと音を立てるはずです。すぐ天板をオーブンに戻します。

約30〜40分焼き、縁が高く立ち上がってカリッと焼き色が付いたら焼き上がりです。扉を何度も開けると温度が下がるおそれがあるので、できるだけ窓越しに確認します。これは一般的な焼き菓子の助言で、元のレシピの指示ではありません。焼き上がったらすぐ出します。

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Ingredients

材料を分けて見る

材料表の分量4人分

表内の数値を目安として再計算します。塩、辛味、油は味を見ながら調整してください。

7品目

材料

小麦粉、卵、牛乳、水、植物油、塩、こしょうを別々に並べた生地の材料
生地に入るのはこの7つだけ

分量は元のレシピのままです。レシピは4人分としていますが、個数は書かれていません。1枚焼いて、食卓で切り分けます。

材料 分量 代替・備考
薄力粉(英国のplain flourに相当) 80g 生地の骨格になります。ボウルにふるい入れます。日本では薄力粉が手に入りやすい代用ですが、同じ仕上がりになるとは言い切れません
卵 1個 膨らみと固まりを助けます。元のレシピにサイズの指定はなく、Mサイズは編集部の提案です
牛乳 80ml 液体の一部。元のレシピに脂肪分の指定はありません
水 60ml 液体の残り。全量を生地に入れます
植物油またはビーフドリッピング 大さじ2(大さじ1を15mlとして30ml) 天板で煙が出るほど熱します。この記事の作り方は植物油を使います
塩 1つまみ 生地の味つけ
こしょう 1つまみ 生地の味つけ
アレルギーと生の生地

このレシピには小麦、卵、乳が入っています。どれかを置き換えると配合が変わるので、アレルギー対応の版は別のレシピとして考えてください。生の卵と小麦粉が入っているため、生地の味見はしないでください。

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ヨークシャープディング、熱い脂の上でふくらむ一枚の生地

守りたいところ

決め手は材料の多さではなく、熱です。脂を薄く煙が出始めるまで熱した天板に、シンプルな生地をそのまま注ぎます。ここさえ守れば、あとは簡単です。

英国のサンデーローストの食卓で、ヨークシャープディングはオーブンから出してすぐ運ばれる付け合わせです。この記事が手本にしている、シェフのリサ・グッドウィン=アレン(Lisa Goodwin-Allen)さんのレシピ(Great British Chefs掲載)は、最後を「すぐに出す」という一言で締めています。縁は高く立ち上がってカリッと焼け、中央は薄くてやわらかいままです。

生地は薄力粉に相当する小麦粉、卵1個、牛乳、水、塩、こしょうだけ。植物油かビーフドリッピング(牛の脂)を天板で煙が出るほど熱し、そこへ注いで220°Cで焼きます。この記事のレシピは28 x 18 cmのロースト用天板で1枚に焼いて4人分にするもので、マフィン型で小さく焼くタイプではありません。分量と時間はこの1枚焼きの方法だけに当てはまります。

英国のほかの料理は英国のページもご覧ください。

ヨークシャープディングとは

名前に「プディング」とあっても、甘いデザートではありません。 卵・小麦粉・牛乳の生地を熱した脂の天板で焼く塩味の料理で、レシピもGreat British Chefsの特集も、サンデーローストの定番として位置づけています。

混乱のもとは「pudding」という言葉です。ヨーク大学のヨークシャー歴史辞典(Yorkshire Historical Dictionary)は、puddingの意味が時代とともに変わり、かつては塩味の料理も含んでいたことを示し、1632年と1642年のヨークシャーの記録を例に挙げています。ただしこの項目は言葉全般についてのもので、ヨークシャープディングそのものの記述ではありません。この料理がいつ、どこで生まれたかは、ここからは分かりません。

起源についてGreat British Chefsは、正確な起源は不明だと述べています。同サイトの説明では、1737年に「ドリッピングプディング(dripping pudding)」という前身にあたるレシピが出版され、「ヨークシャー」の名はその後に付いたとされています。また、焼いている肉の下に落ちる脂で生地を焼いていた、とも説明しています。これらは同サイトの編集上の説明で、確定した歴史ではありません。地名が付いているからといって、発祥地が一つに決まるわけでもありません。


道具

  • ロースト用天板 28 x 18 cm(金属製、オーブンの高温に耐えるもの)
  • ふるい
  • ボウル
  • 木べら
  • 泡立て器
  • 乾いたオーブンミトン
  • 熱い天板を置く、安定した耐熱の台または鍋敷き

選び方と代用

ビーフドリッピングか植物油か。 元のレシピは両方を挙げています。ビーフドリッピングは伝統的な選択で、牛の香りが付きます。植物油も元のレシピが認める選択肢で、下の作り方はこちらを使います。油にすると、風味は軽く、コクは控えめになります。ドリッピングを使う場合は、重さに換算せず大さじ2のままにしてください。

小麦粉。 元のレシピは英国のplain flourです。日本では薄力粉が現実的な代用になりますが、まったく同じ挙動とは言えません。

天板。 元のレシピは28 x 18 cmのロースト用天板と指定していますが、深さと材質は書いていません。近いサイズの浅い金属製オーブン皿が無難です。ただ、深さや材質が違うと焼け方も変わる可能性があり、同じ仕上がりは約束できません。高温のオーブンに使えるか、ミトンで安全につかめる縁があるかを確認してください。耐熱ガラスの皿が同じように焼けるとは考えていません。


膨らまないときは

切り分けた断面。外側は香ばしく焼け、中はやわらかく空気を含む
外は薄くカリッと、中はやわらかく軽い

以下の対処は、ここでこのレシピを試作して確かめたものではありません。確認する候補として見てください。保証ではありません。

状況 考えられる原因 試すこと
あまり膨らまない 生地を入れたとき、天板と脂が十分熱くなかった 脂は決められた時間いっぱい、煙が出るまで熱し、生地はすぐに注ぐ
膨らんだあとにしぼんだ、平たいまま 焼いている間に何度も扉を開け、温度が下がった可能性がある 扉は閉めたままにして、窓越しに確認する
写真とだいぶ違う 天板のサイズ、深さ、材質が違う 28 x 18 cmに近い天板を使う。ほかの天板では時間に頼らず焼き具合を見る
縁が白っぽくやわらかい 焼き時間が足りない 30〜40分の長めの側まで焼き、縁がカリッとするまで待つ
生地にダマが残る 液体を一度に入れた ボウルの内側をこそげ、焼く前になめらかになるまで混ぜる

食べ方:オーブンから、サンデーローストの食卓へ

1枚焼きを幅広く切り分け、皿に2切れ、残りを天板に置いた様子
1枚を4人分に切り分ける

元のレシピは焼き上がりをすぐに出すよう求めていて、Great British Chefsの2つのページはどちらもサンデーローストと結びつけています。食卓で、天板1枚を幅広い4つに切り分けます。ローストした肉やグレイビーはよく添えられますが、それは食事の一部で、レシピには含まれません。

残った場合は、厚生労働省の家庭向けの一般的な食中毒予防の助言に従ってください。浅い容器に小分けして速やかに冷まして冷蔵し、再加熱は中までしっかり熱くなるよう、75°C以上を目安にします。保存できる日数や、温め直してもカリッと戻るかどうかは、ここでは保証できません。

アレンジ

案 元のレシピとの関係
ビーフドリッピングで、ローストビーフに添える 元のレシピが挙げる脂で、より牛の香りが立つ
植物油で、ローストした野菜に添える 元のレシピが認める油で、肉なしのローストに合わせる
グレイビーを別添えにする 甘くない塩味のグレイビーは別に添え、縁のカリッと感を保つ
小さな個別の型で焼く 別の方法です。BBC Radio Scotlandが公開している別のレシピはマフィン型を使い、配合も違い、生地を休ませます。この記事の分量と時間を小さな型にそのまま移せるかは確認していません
食卓で具を詰めて軽い食事にする 定番の付け合わせとは別の、派生の案

よくある質問

プディングなのに、なぜ甘くないのですか?

ヨークシャープディングは塩味の生地の料理です。ヨークシャー歴史辞典は、「pudding」がかつて塩味の料理も指し、意味が時代とともに変わったことを示しています。これは言葉全般の説明で、この料理の起源の説明ではありません。

ビーフドリッピングがなくても作れますか?

作れます。元のレシピは代わりに植物油を挙げていて、この記事の作り方も植物油を使います。ドリッピングよりも風味が軽く、コクは控えめになります。

生地は休ませますか?

ここで使っているレシピには、休ませる指示がありません。休ませる工程があるレシピもありますが、それはそれぞれの配合のものです。

何個できますか?

元のレシピは4人分としていますが、個数は書いていません。この記事は28 x 18 cmの天板1枚に焼いて切り分ける方法で、マフィン型で焼く4個とは別です。

膨らまなかったのはなぜですか?

まず、天板と脂が約10分で煙が出るほど十分熱くなっていたか、焼いている間に扉を閉めたままにしたかを確認してください。オーブンの違いや天板の変更も結果に影響するので、確かな原因というより、確認する点として考えてください。

主な参考リンク

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