トマトとココナッツミルクで煮た塩魚にコリアンダーと青ねぎを散らした煮込み
🌍料理セントクリストファー・ネービス料理

塩魚の煮込み(Stewed Saltfish)の作り方|セントクリストファー・ネービスのトマトとココナッツミルク煮

約14分で読めます世界ごはん紀行編集部
Cooking flow

作り方を先に見る

STEP 11 / 5

塩魚を水から15分ゆでて、水を切る

手順1: 塩魚を水から15分ゆでて、水を切る

小鍋に塩魚500 gを入れ、かぶるまで冷水を注ぎます。沸騰したら弱めて、15分ゆでます。

ざるにあげて水を切り、脇に置いておきます。魚についてのレシピの下準備は、この15分のゆで時間だけです。どの商品でも一定量の塩が抜けるという保証ではないので、塩をどうするかは最後に決めます。

STEP 22 / 5

玉ねぎ、にんにく、甘唐辛子を油で柔らかくする

手順2: 玉ねぎ、にんにく、甘唐辛子を油で柔らかくする

玉ねぎは皮をむいて粗いさいの目に、にんにくは皮をむいてつぶします。甘唐辛子は種を除いて角切りにし、Scotch bonnetも角切りにします。

フライパンに菜種油大さじ2を熱し、玉ねぎ、にんにく、甘唐辛子、Scotch bonnetを入れて炒めます。柔らかくなり始めるところまでで十分です。焼き色をつける工程ではないので、野菜が色づく前に止めます。

Scotch bonnetはとても辛い唐辛子です。切ったあとは手、包丁、まな板をよく洗い、手で目や顔に触れないようにしてください。

STEP 33 / 5

トマト、黒こしょう、塩魚を加える

手順3: トマト、黒こしょう、塩魚を加える

トマト、黒こしょう小さじ2、水を切った塩魚をフライパンに加えて、全体を合わせます。魚がほぐれて細かくならないよう、大きな身のままやさしく返してください。

STEP 44 / 5

ココナッツミルクを混ぜ、ふたをして5分煮る

手順4: ココナッツミルクを混ぜ、ふたをして5分煮る

ココナッツミルク300 mlを注ぎ、魚の形を保ったままやさしく混ぜ込みます。ソースが軽く泡立ってきたら弱火にし、ふたをして5分煮ます。

STEP 55 / 5

味見をして、コリアンダーと青ねぎで仕上げる

手順5: 味見をして、コリアンダーと青ねぎで仕上げる

魚に全体まで火が通ったら、煮上がりを味見します。記載の煮込み時間だけで、どんな商品でも十分に火が通ったとは判断しないでください。塩魚は商品によって違うので、塩は必要なときだけ足します。刻んだコリアンダー大さじ2と青ねぎの小口切りを散らして、すぐに出します。

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Ingredients

材料を分けて見る

材料表の分量4人分

表内の数値を目安として再計算します。塩、辛味、油は味を見ながら調整してください。

12品目

材料

塩魚、玉ねぎ、にんにく、甘唐辛子、Scotch bonnet、トマト、ココナッツミルク、仕上げの香草
4人分の煮込みの材料。仕上げ用にコリアンダーと青ねぎも用意する

4人分です。まず魚を下ゆでし、別のフライパンで煮込みを組み立てます。

材料 分量 代替・備考
塩魚(saltfish)、皮・骨なし 500 g 主役の材料。先にゆで、大きな身のままソースに合わせる
冷水 魚がかぶる量 塩魚を最初の15分ゆでるための水
菜種油 大さじ2 香味野菜と唐辛子を柔らかくするための油
玉ねぎ 1個 皮をむき、粗いさいの目に切る。ソースの甘みとコクになる
にんにく 2〜3片 皮をむいてつぶす。香りづけ
甘唐辛子(sweet bell pepper) 3個 種を除いて角切り。彩りとやさしい甘みの辛くない風味
Scotch bonnet 1個 角切り。辛味とフルーティーな香りを出す、とても辛い唐辛子
トマト 2個 粗く角切り。ソースの酸味と色になる
黒こしょう 小さじ2 味つけ
ココナッツミルク 300 ml 魚を包むクリーミーなソースになる
コリアンダー(香菜の葉) 大さじ2 粗く刻む。仕上げのフレッシュな香り
青ねぎ 2本 根元を落として細かく小口切り。仕上げに使う

レシピに塩の分量はありません。塩魚の塩気は商品ごとに違うので、煮上がりを味見して、必要なときだけ塩を足してください。

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材料からそろえる、味の決め手

買い出しガイド

大きくほぐれた塩魚が、淡いオレンジ色のココナッツソースに浮かぶ

この鍋で守りたいこと

塩魚はペーストにせず、大きな身のまま残します。玉ねぎ、甘唐辛子、トマトの姿が見える、クリーミーなココナッツミルクのソースに仕上げるのが目標です。塩を足すかどうかは、煮上がったものを味見してから決めます。

骨なしの塩魚が、ココナッツミルクとトマトの淡いオレンジ色のソースに沈んでいます。そこに甘唐辛子(sweet bell pepper)の角切り、玉ねぎ、ほんの少しのScotch bonnetが混ざり、食べる直前に刻んだコリアンダーと青ねぎが散らされます。東カリブ海の二島からなる連邦国家、セントクリストファー・ネービスの塩魚の煮込み(stewed saltfish、saltfish stew とも)です。

この記事は、料理人でありフードライターでもあるKeshia Sakarahが公開したレシピに沿っています。彼女はココナッツダンプリングとローストしたパンノキを添えて出します。作り方は短く、塩魚を水で15分ゆでて水気を切り、香味野菜と唐辛子を油で柔らかくし、トマト、黒こしょう、魚を加えて、最後にココナッツミルクを混ぜてふたをして5分煮ます。レシピには塩の分量が書かれていません。塩魚は商品ごとに塩気が違うので、味を見てから味つけするところまでが作り方の一部です。

このレシピは公開されている配合をもとにしたもので、この記事のために台所で試作したものではありません。塩魚の商品に調理の説明がある場合は、食い違う部分は商品の説明に従ってください。ここに書いた時間は、すべての商品に通用する保証ではありません。カリブ海の別の料理には、トリニダードのカラルーもあります。

塩魚とダンプリング — 国民食と、その食卓

セントクリストファー・ネービス政府の在外国民向けページは、塩魚とダンプリング(saltfish and dumplings)を国民食であり、料理の定番だと紹介しています。ガーディアン紙のレシピページも、塩魚の煮込みにココナッツダンプリングとローストしたパンノキを添えたものを国民食と説明しています。ただし、どちらの資料も唯一の公式レシピを示してはおらず、家庭や料理人によって作り方は違います。ココナッツミルクを使うこの配合は、ひとりの料理人が公開した一例であり、唯一の正解ではありません。

豆知識

Keshia Sakarahがレシピに添えた解説によると、塩魚は早くも15世紀に北大西洋から輸入され、大西洋奴隷貿易のなかで砂糖と引き換えにこの地域へ入り、食文化の一部になったといいます。これはレシピ作者による説明で、この料理の歴史のすべてを語るものではありません。

煮込みを囲む食卓も一通りではありません。2021年、セントクリストファー・ネービス情報サービス(SKNIS)は、ドバイ万博(Expo 2020 Dubai)のナショナルデーのメニューを報じました。国民食を調理する地元の料理人が選ばれ、メニューには塩魚とココナッツダンプリング、炒めたパンノキ、辛味をきかせた揚げプランテン、ゴートウォーター(goat water)が並んだそうです。これはひとつの催しのメニューで、これらがいつも煮込みに付くという決まりではありません。


道具

使う道具は多くありませんが、ふた付きの大きめのフライパンと、ゆでた魚の水を切るざるは用意しておきましょう。

  • 塩魚をゆでる小鍋
  • 魚の水を切るざる
  • ふた付きの大きめのフライパン
  • 木べらまたはへら
  • 包丁とまな板

選び方と代用

注意

塩魚(saltfish)は、塩漬けして干した魚です。レシピが指定しているのは皮も骨もない塩魚です。ふつうのスーパーで売っている生のタラや甘塩の切り身は別の食材で、塩気も水分も違うため、このレシピの直接の代わりとして扱わないでください。

  • 塩魚: saltfishや塩蔵タラ(salted cod)の名で、カリブ海食材店や輸入食材店で扱われていることが多い食材です。レシピに合わせて、できれば皮・骨なしを選びます。塩気は商品ごとに違うため、味つけの前に必ず味見をします。
  • Scotch bonnet: とても辛い唐辛子です。別の唐辛子を使うと辛さが変わります。辛さが心配なら、テーブルにホットペッパーソースを出す方法もあります。
  • 種の扱い: 甘唐辛子の種は除きます。Scotch bonnetの種を除くと、辛さを調整できます。
  • 菜種油: レシピがこの油を名指ししています。
  • コリアンダー: 葉のことで、英語圏の一部ではcilantroとも呼ばれます。このレシピで使うハーブはこれだけです。
  • 青ねぎ: 英語ではspring onion、scallion、green onionなどと呼ばれます。

食べ方 — ダンプリングとパンノキ、横にペッパーソース

ココナッツダンプリングとローストしたパンノキを添えた塩魚の煮込み
Keshia Sakarahは、ココナッツダンプリングとローストしたパンノキを添えて出す

Keshia Sakarahは、この煮込みにココナッツダンプリングとローストしたパンノキを添え、好みでホットペッパーソースを出します。これらの添え物は別のレシピなので、この記事では扱いません。

場面 合わせるもの 出典
レシピ作者の出し方 ココナッツダンプリング、ローストしたパンノキ、好みでホットペッパーソース ガーディアン紙、Keshia Sakarah
政府が示す国民食の呼び方 塩魚とダンプリング 政府の在外国民向けページ
ある催しのメニュー ココナッツダンプリング、炒めたパンノキ、辛味をきかせた揚げプランテン、ゴートウォーター SKNIS、ドバイ万博ナショナルデー

うまくいかないとき

症状 考えられる原因 対処
魚がバラバラに崩れた 魚やココナッツミルクを入れたあとに強く混ぜすぎた 工程3以降は、あおるように返し、やさしく混ぜる。次回は水を切った魚を大きな身のまま加え、混ぜる回数を減らす
野菜が焦げた・色づいた 炒めすぎ、または火が強すぎた 工程2で、野菜が柔らかくなり始めたらすぐ止める。ソースは焦げの風味ではなく、甘唐辛子とトマトの味になるのが目標
塩辛すぎる 塩魚の塩気は商品ごとに違い、15分のゆで時間では決まった量の塩抜きにならない 塩は足さない。このレシピには、これ以上の塩抜きの工程はない。ほかの公開レシピには魚の下ごしらえが違うものもあるが、その方法はこのレシピには含まれない
味がぼんやりする 魚が思ったほど塩辛くなかった 味見をしながら、塩を少しずつ足す
辛すぎる Scotch bonnetの辛さが強い レシピはScotch bonnetの種を除くようには指示していない。種を除くのは次回に向けた編集部の調整案。鍋にさらに辛味を足さず、ペッパーソースは別添えにする

他のレシピに見られる違い

  • 添え物: ココナッツダンプリングと、ローストまたは炒めたパンノキ、辛味をきかせた揚げプランテン、ゴートウォーターは、資料では煮込みに添えて出すものとして出てきます。煮込みの材料ではありません。
  • 下ごしらえの違い: 米国のDaughters of the British Empire in the USAのレシピ資料は、塩魚を一晩浸けてからゆで、ほぐします。魚はグリーンペッパー、トマト、にんにく、油、バターまたはマーガリン、青ねぎ、パセリと合わせます。これは別のレシピで、分量や手順はこの記事の作り方と混ぜていません。
  • 辛さ: 食卓にペッパーソースを出せば、鍋はレシピどおりのまま、辛さは食べる人が選べます。

よくある質問

生タラや甘塩の切り身で代用できますか?

同じ食材ではありません。塩魚は塩漬けして干した魚で、生のタラや甘塩の切り身とは塩気も水分も違います。このレシピは皮・骨なしの塩魚を前提にしています。ほかの魚を使えば別の料理になり、資料には調整後の作り方も載っていません。

Scotch bonnetが手に入らないときはどうしますか?

レシピには代用品も代用量もありません。別の唐辛子を使うと辛さが強くも弱くもなるので、あなた自身のアレンジとして扱ってください。鍋の辛さはそのままにして、テーブルにホットペッパーソースを出す方法もあり、レシピ作者もこれは好みで添えるものとしています。

なぜココナッツミルクを使うのですか?

ココナッツミルクはこの料理人の配合の一部です。魚や野菜をまとうクリーミーなソースになります。塩魚の煮込みには入れずに作るものもあるため、すべての家庭に共通する条件ではありません。

塩はどのくらい入れますか?

レシピに塩の分量は書かれていません。塩魚は商品によって違うので、工程5で煮上がりを味見し、必要なときだけ塩を足してください。

煮込みにはどれくらい時間がかかりますか?

レシピにあるのは、塩魚の最初の下ゆでが15分、ココナッツミルクの中でふたをして煮るのが5分です。野菜は柔らかくなり始めるまで炒めるだけです。レシピのページに載っている調理時間は、ダンプリングとパンノキを含む食事全体の時間なので、煮込みだけの時間ではありません。

主な参考リンク

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