薄い生地にトマトソースとモッツァレラをのせて焼いたニューヨークスタイルピザ
🌍ジャンルアメリカ料理

ニューヨークスタイルピザの作り方|折って食べる薄い一切れを家庭のオーブンで

世界ごはん紀行編集部
Cooking flow

作り方

STEP 11 / 12

生地を混ぜる

手順1: 生地を混ぜる

大きなボウルに強力粉、砂糖、塩、インスタントドライイーストを合わせます。植物油と冷たい水を加え、まとまりのある粗い生地になるまで混ぜたら、手でこねます。この生地がピザ全体の食感を決めるので、配合は変えないでください。

STEP 22 / 12

休ませてから、分割して丸める

手順2: 休ませてから、分割して丸める

ボウルに覆いをして、室温で1時間休ませます。表面が乾かないよう、覆ったままにしてください。

打ち粉をした台に生地を出し、2等分します。1個約300gが目安です。縁を下に折り込みながら、表面が張った球にまとめ、とじ目を下にして薄く油を塗った容器に入れます。

STEP 33 / 12

室温で発酵させる

手順3: 室温で発酵させる

容器を密閉して、室温で8〜10時間置きます。発酵が終わった生地玉は、つぶれずに少しふくらみ、ゆるんだ状態に見えます。

ここで焼いてかまいません。すぐに焼かない場合は、この室温発酵のあとで冷蔵庫に入れ、最大3日まで置けます。冷蔵は発酵の代わりにはなりません。冷蔵した生地は、オーブンの予熱中に出して、最低1時間は室温に戻してください。

STEP 44 / 12

石板かスチール板ごとオーブンを予熱する

手順4: 石板かスチール板ごとオーブンを予熱する

石板かスチール板をオーブンの下段に置き、260°C(500°F)で最低1時間予熱します。オーブンや石板、スチール板の耐熱温度を超えないでください。

STEP 55 / 12

ソースを作る

手順5: ソースを作る

トマト缶をざるにあけて水を切ります。フードプロセッサーで数回パルスし、粗く粒が残る状態にとどめます。塩6gと砂糖4gを混ぜて味を見て、足りなければ足します。

使うのはこのソースのうち260g、1枚あたり約130gです。約325gが余ります。余りは保存用に取り分けておきます。

STEP 66 / 12

生地の中央を押し広げる

手順6: 生地の中央を押し広げる

生地玉を1個ずつ扱います。表面に打ち粉をふり、指先で中央から外へ押し広げて、中心のガスを抜きます。外側の縁はつぶさず、約8インチ(約20cm)まで広げます。

STEP 77 / 12

13インチ(約33cm)まで伸ばす

手順7: 13インチ(約33cm)まで伸ばす

生地をそっと左右に引き、回して、また引くことを繰り返し、約10インチ(約25cm)まで広げます。次に両方の拳にかけ、重力で約12インチ(約30cm)まで伸ばし、最後に約13インチ(約33cm)に整えます。縮んで言うことを聞かなくなったら、5〜10分休ませてから続けてください。縁は残します。

STEP 88 / 12

ピールに移して、滑るか確かめる

手順8: ピールに移して、滑るか確かめる

ピザピールか裏返した天板に、セモリナ粉またはコーンミールをふります。伸ばした生地をのせて軽く揺すり、すべるか確かめます。くっついている部分があれば、その縁を持ち上げて下にセモリナ粉を足してください。この確認は、具をのせる前に行います。

STEP 99 / 12

ソースとチーズをのせる

手順9: ソースとチーズをのせる

縁を約1.3cm(1/2インチ)あけて、ソース約130gを塗ります。モッツァレラ約99gとパルミジャーノ・レッジャーノ約6gを散らします。具をのせたあと、ピールの上に長く置かないでください。

STEP 1010 / 12

石板かスチール板の上で底を焼く

手順10: 石板かスチール板の上で底を焼く

ピザを熱した石板かスチール板の上にすべらせ、5分焼きます。底に斑点状の焼き色がついているか、縁の色はどうかを見て、足りなければさらに1〜2分焼きます。家庭用オーブンは機種によって差があるので、時間よりも見た目で判断してください。

STEP 1111 / 12

上火で仕上げる

手順11: 上火で仕上げる

底に色がついたら、ピザを上段に移し、ブロイラーで2〜3分焼きます。チーズと縁に、濃い焼き色が部分的につくまでが目安です。焼き色がついたと思ったらすぐ焦げるので、オーブンの前を離れないでください。ブロイラーは、お使いのオーブンで使える場合だけ使います。

STEP 1212 / 12

少し休ませて、仕上げて切る

手順12: 少し休ませて、仕上げて切る

網に移して少し休ませます。パルミジャーノ・レッジャーノ、赤唐辛子フレーク、乾燥オレガノを好みで加えてください。6切れに切るか、大きな2切れ(スーパースライス)にします。残りの生地玉も同じように成形し、具をのせて焼きます。

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Ingredients

材料

材料表の分量4人分

表内の数値を目安として再計算します。塩、辛味、油は味を見ながら調整してください。

準備

買い出しの前に

2枚分の強力粉、トマト缶、低水分モッツァレラなどの材料
生地、ソース、トッピングに分けて並べた2枚分の材料

重量が示されているものは、重量で量ってください。ソースは2枚で使い切る量より多くできます。ピザにのせるのはその一部です。

7品目

生地

材料 分量 代替・備考
強力粉(パン用の粉) 360g(3カップ) 生地の強さと噛みごたえを決める
グラニュー糖 12g(大さじ1弱) 生地の配合の一部
食卓塩 12g(小さじ2) 味と生地の締まりに
インスタントドライイースト 小さじ1/4 長時間発酵に合わせた少量
サラダ油などの植物油 12g(大さじ1弱) 生地の伸びと焼き上がりを助ける
冷たい水(約16〜21°C) 206g(3/4カップ+大さじ2と1/2) 生地の水分
打ち粉 適量 分割と成形のとき作業台に使う
3品目

ソース

材料 分量 代替・備考
ホールトマト缶 794g(28オンス缶) 1缶。水切り前の缶の内容量。水を切って粗くつぶす
食卓塩 6g(小さじ1)、味を見て追加 ソースの味つけ
グラニュー糖 4g(小さじ1)、味を見て追加 トマトの味のバランスを整えるため。甘くするためではない
6品目

トッピングと仕上げ

材料 分量 代替・備考
上のソース 260g(1枚あたり約130g) 使うのはこの量だけ。約325gが余る
低水分モッツァレラ(全脂乳推奨) 198g(7オンス、各ピザ約99g) 水分の少ないタイプ
パルミジャーノ・レッジャーノ(すりおろし) 12g(1/4カップ、各ピザ約6g)、仕上げ用は別に ソースの上に散らす
セモリナ粉または黄色いコーンミール 適量 生地がピールにくっつくのを防ぐ
赤唐辛子フレーク 好みで 食卓で辛みを足す
乾燥オレガノ 好みで 食卓で香りを足す
アレルゲン

このピザには小麦(小麦粉、セモリナ粉)と乳(モッツァレラ、パルミジャーノ・レッジャーノ)が含まれます。チーズ、粉、コーンミールの表示を確認してください。

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手に入りにくい材料の買い方

買い出しガイド

アメリカのニューヨークで、大きな丸いピザから幅広の三角形を一切れ切り出し、縦に二つ折りにして、歩きながら食べる。ニューヨーク市立博物館(Museum of the City of New York)は、このスライスを街の日常食として紹介しています。通りでも、公園のベンチでも、家のソファでも食べるものだそうです。それにしても、これほど薄い生地が、折ったあとも先端を水平に保てるのはなぜでしょうか。

このレシピは、King Arthur Bakingの家庭向けレシピに沿っています。同社はニューヨークのスライスを、薄くて折れること、強力粉ならではの噛みごたえがあること、先端が垂れないことと説明しています。作るのは13インチ(約33cm)のピザ2枚。生地は室温で長く発酵させ、1時間予熱した石板かスチール板で焼き、最後に短く上火であぶります。大判で薄く、折れて、底に斑点状の焼き色がつく。これが、この2枚の目指す姿です。

豆知識

ここで作るのは家庭向けの一例で、ニューヨークのすべてのピザ店に共通する公式な基準ではありません。生地の厚み、焼き色、ソースとチーズの配分、トッピングは店ごとに違います。

ニューヨークスタイルピザとは

大きな三角形のスライスを片手で持ち、縦に軽く折ったところ
スライスは縦に折ると、薄い生地でも先端が水平に保たれる

米国国立公園局のエリス島(National Park Service, Ellis Island)は、現代のピザの起源をナポリにたどり、19世紀後半にイタリア系移民が米国へ持ち込んだと説明しています。ニューヨークでの話を語るのは、ニューヨーク市立博物館です。同館によれば、南イタリアのピザ文化は19世紀末から20世紀初頭にかけて移民とともに渡ってきて、街のパン窯や燃料に合わせて姿を変えました。そうして切り分けて売れる大きな丸いピザになったといいます。

同館は、窯が石炭からガスへ移ったことも、ピザの変化と結びつけています。長めに焼くあいだ生地が乾きにくいよう油を加え、トッピングもその焼き方に合わせて変わったという見方です。ただし、これは博物館の解釈であり、歴史を一つの原因で説明するものではありません。

多くの人が思い浮かべる特徴は、薄くて幅の広い円形、スライスで売ること、そして持ち運びやすいように折ることです。ナポリのピッツァは別の地域様式で、その正式な定義はここには当てはまりません。窯、大きさ、食べ方を並べて見ると、同じピザが土地ごとに違う形になったことがよくわかります。


選び方と代用の考え方

  • 強力粉: 強力粉(bread flour)だけを使います。ほかの高たんぱくの強力粉でも代用できますが、製品によってたんぱく質量や吸水が違うため、生地の手ざわりや伸びが変わることがあります。水はまず206gで始め、べたつくときは理由なく水を減らさず、打ち粉を多めに使ってください。
  • 低水分モッツァレラ: 水分の少ないブロックかシュレッドタイプを選びます。全脂乳のものがおすすめです。低脂肪タイプは溶け方もコクも違うので、別の仕上がりになると考えてください。フレッシュモッツァレラは水分がずっと多く、表面が水っぽくなりやすいので、同じ重さで置き換えないでください。
  • トマト缶: ふつうの皮むきホールトマト缶で作れます。794gは水を切る前の缶の内容量です。
  • セモリナ粉: なければ黄色いコーンミールが同じ役目を果たします。生地の下のざらつきは少し変わります。
  • 水: ニューヨークの水道水である必要はありません。街の水がこのピザを決めるという話は、このレシピの条件ではありません。
  • 加えないもの: オリーブオイル、生のバジル、ペパロニはこの配合に入りません。

道具

  • 大きめのボウル
  • 薄く油を塗った、密閉できる容器(生地玉を入れる)
  • ざる(トマトの水切り用)
  • フードプロセッサー(トマトを粗くパルスする)
  • ピザストーン(石板)またはベーキングスチール
  • ピザピール、または裏返した天板
  • 網(焼き上がりを休ませる)
  • オーブンミット
まずオーブンと焼き台を確認する

このレシピは260°C(500°F)で1時間予熱し、そのあとブロイラー(上火)を使います。家庭用オーブンや石板、スチール板がこの条件に耐えられるかは機種によって違います。最高温度と上火の使用についてメーカーの説明書を読み、器具の耐熱温度を超えて設定しないでください。熱くなった石板やスチール板は、オーブンを止めたあともしばらく危険な温度のままです。

うまくいかないときは

困りごと 考えられる原因 対処
伸ばす途中で生地が縮む グルテンが張っている 5〜10分休ませてから続ける。縁は残す
生地がピールにくっつく セモリナ粉が足りない、または確認前に具をのせた 具をのせる前に滑るか確かめる。くっついた縁を持ち上げてセモリナ粉を足す。ピールの上に置いたままにしない
生地がべたつく 粉の銘柄による違い 打ち粉を多めに使う。理由なく水を減らさない
底に焼き色がつかない オーブンや焼き台の違い 最初の焼き時間を1〜2分延ばす。機器の最高温度は超えない
上が焦げる ブロイラーは進みが速い 2〜3分でも急に焦げる。最後までオーブンの前にいる

保存と食べ残し

  • 余ったソース: King Arthur Bakingは、蓋をして冷蔵なら最大5日、長く置くなら冷凍を勧めています。
  • 焼いたピザの残り: FoodSafety.govは、調理済みの食べ残しを2時間以内に冷蔵し、4日以内に使い、74°Cまで再加熱するよう案内しています。レシピ側には、残ったスライスを石板かスチール板で温め直すと底がまたパリッとする、という提案もあります。

アレンジの考え方

  1. 別の強力粉: 強力粉は銘柄によって伸び方が違います。まず原典の水206gで始めてください。水分量を変えるのは別の実験です。
  2. セモリナ粉の代わりにコーンミール: 黄色いコーンミールでも、くっつきを防ぐ役目は同じです。粒の感触が少し変わります。
  3. 全脂乳か低脂肪のモッツァレラ: 原典は全脂乳を勧めています。低脂肪は溶け方が違い、コクも控えめになるので、同じものとは考えないでください。
  4. 石板かスチール板: 原典は両方を選択肢にしています。熱の伝わり方と焼き色が違うため、時間はあくまで目安です。
  5. 6切れかスーパースライス: 切り方を変えると食べ方が変わりますが、配合は変わりません。

ニューヨークのスライスから、家庭のオーブンへ

ニューヨーク市立博物館は、スライスを手早く、持ち運びやすく、折りやすい実用的な食べ物として紹介しています。家でも街でも食べられる一切れです。家庭で作るときは、長い発酵をいつ始めるか、どのモッツァレラを買うか、石板とスチール板のどちらで焼くかの三つが仕上がりを左右します。台所とオーブンの限界に合わせてこの三つを決めれば、あとは折ったときのスライスの形が、どこまで近づけたかを教えてくれます。

よくある質問

ナポリのピッツァとはどう違いますか?

この家庭版は、薄く大きく伸ばした円を切って折って食べることを前提にした生地で、家庭用オーブンで長めに焼く配合になっています。ナポリのピッツァは別の地域様式です。どちらかがもう一方の基準というわけではありません。

強力粉ならどれでも使えますか?

原典は強力粉だけを使います。ほかの高たんぱくの強力粉でも代用できますが、製品によって吸水や伸び方が違うことがあります。

ピザストーンがないときはどうしますか?

原典はベーキングスチールも選択肢にしています。その温度に耐える鋳鉄のフライパンも代わりに使えますが、熱の伝わり方が違うので、同じ時間で焼けるとは限りません。底の焼き色を目安にしてください。

生地は前日に仕込めますか?

できます。生地玉を丸めて室温で8〜10時間発酵させたあと、最大3日まで冷蔵できます。焼く前に、オーブンを予熱している間に出し、最低1時間は室温に置いてください。

余ったソースやピザはどうすればいいですか?

余ったソースは冷蔵で最大5日、または冷凍します。焼いたピザは2時間以内に冷蔵し、4日以内に食べて、74°Cまで再加熱してください。

主な参考リンク

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