ライムとココナッツの衣をまとったきつね色の白身魚に、くし切りのライムを添えた盛り付け
🌍料理ナウル料理

ココナッツフィッシュの作り方|DBEがナウル料理として紹介する揚げ魚

約15分で読めます世界ごはん紀行編集部
Cooking flow

作り方を先に見る

STEP 11 / 5

ライム、塩、こしょうで魚に短く下味をつける

手順1: ライム、塩、こしょうで魚に短く下味をつける

浅い器にライム果汁 1/4 cup(60 ml)、海塩 1 tsp、黒こしょう 1 tsp を混ぜます。魚を入れて全体にからめ、5〜10分置きます。レシピには時間の記載はありますが、置き場所の指定はありません。生の魚なので、下味をつけている間は冷蔵庫に入れてください。

ライムの酸で魚に火が通るわけではありません。この下味は風味づけだけで、手順4でしっかり加熱する必要があります。

STEP 22 / 5

衣用の皿を3枚並べる

手順2: 衣用の皿を3枚並べる

魚を漬けている間に、浅い皿を3枚用意します。1枚目は小麦粉 1 cup(240 ml)、2枚目は2個分をまとめて溶いた卵、3枚目はココナッツフレーク 2 cups(480 ml)です。この順に並べて、いちばん端をコンロの横にします。揚げた魚を置く皿は、生の魚や卵から離れた反対側に置いてください。

STEP 33 / 5

一切れずつ、小麦粉、卵、ココナッツの順にまとわせる

手順3: 一切れずつ、小麦粉、卵、ココナッツの順にまとわせる

魚を一切れ、下味から取り出して余分な汁を落とします。小麦粉の皿に置き、全面に薄く均一にまぶします。

次に、粉をつけた魚を溶き卵にくぐらせ、余分な卵液をボウルに戻します。

最後にココナッツの上に置き、フレークを軽く押さえて全体につけます。残りの魚も、必ず同じ順番、小麦粉、卵、ココナッツで進めます。

粉をつける前に、魚から余分な漬け汁をしっかり落としておきます。汁気が多いと粉がだまになり、あとで衣がはがれる原因になります。

STEP 44 / 5

中火で、両面がきつね色になるまで揚げる

手順4: 中火で、両面がきつね色になるまで揚げる

フライパンにキャノーラ油を中火で熱し、衣をつけた魚を並べます。レシピには油の深さ、温度、揚げ時間の記載がなく、目安は「両面がきつね色になるまで」だけです。衣が色づき始めるフライパン側の縁をよく見てください。

片面がきつね色になったら、薄いフライ返しで返し、もう片面も同じように揚げます。魚に火が通る前にココナッツが濃く色づくようなら、火を弱めてください。

衣がきつね色でも、中心まで火が通っているとは限りません。アメリカ食品医薬品局(FDA)の一般的な目安は、魚の中心温度 145°F(63°C)です。温度計がなければ、身が不透明になり、フォークで簡単にほぐれるかを見ます。いちばん厚い一切れで確かめてください。

衣の色で火通りは分かりません。魚の中心が 145°F(63°C)、または不透明でフォークでほぐれる状態になるまで加熱してください。

STEP 55 / 5

油を切り、塩をふって温かいうちに出す

手順5: 油を切り、塩をふって温かいうちに出す

揚げた魚をペーパータオルに取って余分な油を切ります。生の魚や卵に触れたものではなく、清潔なトングや皿を使ってください。

衣の上にフレーク状の海塩をふり、くし切りのライムを添えて、温かいうちに出します。残った下味の汁や溶き卵は、仕上がった魚にかけずに捨ててください。

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Ingredients

材料を分けて見る

材料表の分量4人分

表内の数値を目安として再計算します。塩、辛味、油は味を見ながら調整してください。

準備

買い出しの前に

白身魚、ライム、塩、こしょう、卵、小麦粉、ココナッツフレーク、揚げ油を並べた材料
揚げ版に必要なもの一式。下味用の塩と仕上げ用のフレーク塩は別の器に分けておきます

分量は公開されているレシピのとおりです。魚は 2 lb と 900 g の併記で、ほかの材料はカップ、小さじ、個数で示されています。括弧内のミリリットルは、1 cup = 240 ml、1 tsp = 5 ml とする編集上の目安で、重さではありません。出典はカップなどの容量を定義していません。また、公開レシピには何人分かの記載がありません。

ココナッツは、小さめの生ココナッツ1個をすりおろすか、ココナッツフレーク2カップのどちらかです。この記事では、細かい乾燥の無糖フレークを使います。どちらか一方だけを使い、両方は入れません。

4品目

魚と下味

材料 分量 代替・備考
白身魚の切り身(タラまたはティラピア。ここでは骨なしのタラ) 900 g(2 lb) 主役。下味をつけ、衣をつけて揚げる
ライム果汁 1/4 cup(60 ml) 塩・黒こしょうと混ぜて下味にする
海塩 1 tsp(5 ml) 下味用
黒こしょう 1 tsp(5 ml) 下味用
3品目

衣

材料 分量 代替・備考
小麦粉(オールパーパス) 1 cup(240 ml) 1層目。下味のあとすぐにまぶす
卵(全卵) 2個 2層目。まとめて溶く。大きさの指定はなし
細かい乾燥の無糖ココナッツフレーク 2 cups(480 ml) 最後の層で衣になる(レシピの別案は小さめの生ココナッツ1個をすりおろす)
3品目

揚げ油と仕上げ

材料 分量 代替・備考
キャノーラ油 適量 フライパンで揚げ焼きにする
フレーク状の海塩 適量 仕上げ用。下味の塩とは別
くし切りのライム 適量 食卓で搾る。下味に使う果汁とは別
アレルゲン

この料理には魚、卵、小麦が含まれます。ココナッツは、国や表示制度によってアレルゲンの扱いが異なります。お住まいの地域の表示と、ご自身の既往を確認してください。ほかの食材に使った油や器具で揚げる場合は、交差接触にも注意しましょう。

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ココナッツフィッシュ:ライムの香りと三層の衣、さくっと香ばしいきつね色

この皿で守りたいこと

淡白な白身魚、ライムの酸味、揚げたココナッツの香ばしい歯ざわり。ライムの下味は短く、衣は決まった順にまとわせ、魚は衣の色ではなく中心の火通りで仕上がりを判断します。

白身魚の切り身を、海塩と黒こしょうを溶かしたライム果汁にしばらく浸します。そのあと浅い皿を3枚、小麦粉、溶き卵、ココナッツの順にくぐらせ、中火にかけた油のフライパンへ。両面がきつね色になったらペーパータオルで油を切り、フレーク状の塩をふって、くし切りのライムとともに食卓に出します。

これは、アメリカの Daughters of the British Empire in the USA(DBE)が、ナウルの料理として紹介しているココナッツフィッシュのレシピです。DBEのページには「Recipe courtesy of Slofoodgroup」と添えられていて、同じ文章と分量が Slofoodgroup 自身のブログにも載っています。つまり、ナウルからの独立した2つの記録ではなく、1つのレシピが2か所で公開されているということです。

「ココナッツフィッシュ」という名前の料理は、作り方がひとつとは限りません。料理ブログの One World Whisk は、生のマグロに新鮮なココナッツミルクまたはココナッツウォーターとライムを合わせるナウルのココナッツフィッシュを紹介しています。筆者は、ネットでよく見かけるココナッツをまぶして焼き揚げにする版は、自分が見つけたナウルの作り方とは合わなかったと書いています。この記事では、DBE掲載の揚げ版を順を追って紹介します。ナウルの公式な国民料理だとも、唯一の伝統的な形だとも言いません。

生魚の版をお探しの方へ

ライムとココナッツミルクで生の魚を和える料理は、材料も食品衛生上の注意点も別物です。太平洋の別の地域の、生魚とココナッツミルクの料理を知りたい方は、フィジーのココダをご覧ください。以下の作り方は、火を通すココナッツ衣の版だけを対象にしています。


道具

  • 下味用の浅い器
  • 小麦粉・溶き卵・ココナッツ用の浅い皿またはボウル 3つ
  • フライパン
  • 魚を返す薄いフライ返し
  • 油切り用のペーパータオル
  • 揚げた魚を置く、清潔な別の皿
  • 中心温度を測る瞬間温度計(なくても作れますが、あると便利です)

特別な道具はいりません。薄い魚用のフライ返しは、衣をはがさずに下へ差し込みやすいのですが、ふつうの金属のフライ返しでも作れます。

魚、ココナッツ、小麦粉、ライムの選び方と代用

魚。 レシピに挙がっているのはタラかティラピアです。手に入らなければ、淡白で骨がなく、厚すぎない白身魚の切り身が代わりになりますが、食感は同じとは限りません。皮と骨を取ってから下味をつけると、衣もつけやすく、食べやすくなります。

ココナッツ。 Slofoodgroup は、本来の想定は新鮮なすりおろしココナッツで、市販のフレークは手軽な選択肢だと説明しています。生のすりおろしと乾燥フレークは、水分、香り、フライパンでの色づき方が違い、乾燥フレークのほうが早く色づくことがあります。ここで無糖を選ぶのは、衣に甘みを入れたくないための編集上の判断で、レシピ自体は「coconut flakes」としか書いていません。

小麦粉。 オールパーパスの小麦粉のままにしてください。片栗粉やコーンスターチに替えると、魚と卵の間での付き方が変わります。薄力粉はグルテンが少なく、衣のつき方が変わります。

ライムと塩。 新鮮なライムがいちばん香りが立ちます。市販の果汁でも作れますが、香りは弱くなることがあります。塩は粒の大きさで塩味が変わるので、小さじを山盛りにしないでください。味を見るときは、しっかり火を通した魚だけで確かめ、生の魚や、生の魚に触れた漬け汁は味見しないでください。

うまくいかないときの見直し:衣、色、火通り

症状 考えられる原因 対処
衣がはがれる 下味の汁が多く残っている、または層を飛ばした 粉の前に漬け汁をよく落とし、小麦粉、卵、ココナッツの順を守る
魚が焼けないうちにココナッツが焦げる 火が強い。乾燥フレークは早く色づくことがある 火を弱め、温度計かフォークで中心を確かめる
衣はきつね色なのに中心が半透明 厚い切り身、または色だけで判断した 中心が 145°F(63°C)、または不透明でフォークでほぐれるまで加熱を続ける
ココナッツがまだらにつく フレークを押さえていない 卵のあと、ココナッツを軽く押さえて全体につける
衣がしんなりする 揚げたあと放置した ペーパータオルで軽く油を切り、すぐ出す

食品衛生:生の魚、生の卵、残り

  • 冷やしておく。 魚は買ったらすぐ冷蔵し、下味の間も冷蔵庫に入れます。
  • ライムは加熱の代わりにならない。 短いライムの下味は風味づけで、火を通す工程の代用にはなりません。
  • 生と加熱後を分ける。 生の魚や卵に使った皿や道具と、揚げた魚に使うものは分けます。生の魚に触れたあとは手を洗います。
  • 仕込みの残りは捨てる。 下味の汁や卵液を、仕上がった料理に再利用しません。
  • 出しっぱなしにしない。 FDAは、魚介類は2時間以内(気温が 90°F(32°C)を超えるときは1時間以内)に冷蔵するよう案内しています。これは待ってよい時間ではなく上限です。すぐに食べ、食べきれない分は冷蔵してください。衣は揚げたてがいちばんで、保存するとしんなりします。

レシピの範囲内でできるバリエーション

  • フレークの代わりに生ココナッツ。 公開レシピは、フレーク2カップの別案として小さめのすりおろしココナッツ1個を挙げ、Slofoodgroup は生ココナッツが本来の想定だと説明しています。衣はしっとりして香りも変わるので、色づき方を見ながら揚げてください。
  • タラまたはティラピア。 どちらもレシピに挙がっています。厚い切り身は火が通るまで時間がかかるので、時間ではなく中心で判断します。
  • 食卓でのライムの量。 くし切りのライムは食べる直前に添えると衣がさくっとしたままです。搾る量は各自で調整してください。
  • 市販のライム果汁。 生のライムが手に入りにくいときの実用的な代用です。香りはやや平板になります。伝統的な材料ではなく、あくまで便宜上のものです。

なお、One World Whisk が紹介している生のマグロとココナッツミルクまたはココナッツウォーターの料理は、このレシピのバリエーションではなく別の料理です。この手順に混ぜないでください。

ナウルのココナッツ、ライム、魚

FAO(国連食糧農業機関)の太平洋島嶼サブ地域事務所によるナウルの農業評価は、ナウル語でイニ(Ini)と呼ばれるココナッツを挙げ、ココナッツクリームがさまざまな料理に使われると記しています。ライムはデレム(Derem)と呼ばれ、現地では飲み物や生魚のマリネに使われると書かれています。魚、ココナッツ、ライムがナウルの食の風景に属することは確かです。ただし、同じ資料には、小麦粉・卵・ココナッツで衣をつけて揚げる魚の記録はありません。現地の食材が使われていることだけでは、この揚げ方がどのくらい古く、どのくらい現地のものなのかは分かりません。

海も食卓に影響しています。南太平洋大学(USP)の事例研究は、ナウルの人びとがミルクフィッシュの稚魚を採り、汽水や海水の池で育てていると述べ、海流や天候の変化による影響も報告しています。環境や気候の圧力のもとで、食料の確保や地元の食べ物へのアクセスが変わりつつあることが分かります。これは島の食の背景であって、ココナッツフィッシュの歴史ではありません。

料理そのものについては、DBEも Slofoodgroup もナウルの国民料理として紹介しています。しかし、今回確認した資料にそれを裏づける公式な指定はなく、2つのページは同じレシピです。One World Whisk は生の版を紹介しています。こうした違いが記録されているため、この記事ではココナッツフィッシュを「公開されている揚げ版」として紹介し、唯一の正統な形があるのかという問いは開いたままにしておきます。

よくある質問

このココナッツフィッシュにココナッツミルクは使いますか?

使いません。この版はすりおろしココナッツかフレークを衣にします。One World Whisk が紹介している生魚の料理は、新鮮なココナッツミルクまたはココナッツウォーターとライムを使う別の料理です。

魚は何に替えられますか?

レシピに挙がっているのはタラかティラピアです。淡白で骨がなく、厚すぎない白身魚の切り身なら代わりになりますが、食感は変わることがあります。

加糖のココナッツフレークでもよいですか?

レシピには「coconut flakes」としか書かれていません。衣が甘くならないよう無糖を使うのは編集上の判断で、出典の指定ではありません。

中まで火が通ったかどうかは、どう見分けますか?

FDAの一般的な目安に従い、中心温度 145°F(63°C)、または身が不透明でフォークで簡単にほぐれる状態を目安にしてください。衣の色だけで判断しないでください。

何人分ですか?

DBEのレシピには記載がありません。同じレシピに対する Slofoodgroup のレシピカードには4人分とありますが、その数字はそのカードだけのものです。

ナウルの伝統的な国民料理ですか?

DBEと Slofoodgroup はそう紹介していますが、確認できる記録にはココナッツフィッシュの形が複数あり、公式な指定も唯一の伝統的な形も確認できませんでした。この記事では、公開されている揚げ版として紹介しています。

主な参考リンク

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