きつね色に揚げたバルバドスの塩だらのフィッシュケーキとペッパーソース
🔪下準備30分
🔥調理20分
🌍料理バルバドス料理

バジャン・フィッシュケーキの作り方|バルバドスの塩だらの揚げ団子

約11分で読めます世界ごはん紀行編集部
Cooking flow

作り方を先に見る

STEP 11 / 5

干しだらをゆでこぼし、湯に浸して塩を抜く(4時間以上)

手順1: 干しだらをゆでこぼし、湯に浸して塩を抜く(4時間以上)

干しだらを鍋に入れてかぶるくらいの水を注ぎ、中火で沸騰させたら湯を捨てます。もう一度新しい水を注いで沸騰させ、火を止めてそのまま4時間以上(一晩でもよい)浸しておきましょう。身の端をかじって、しっかり塩味を感じつつ塩辛すぎない程度になれば十分です。

STEP 22 / 5

塩だらと香味野菜をフードプロセッサーで細かくする(約5分)

手順2: 塩だらと香味野菜をフードプロセッサーで細かくする(約5分)

塩抜きした干しだらの水気を切り、骨と皮を除いて指で細かくほぐします。フードプロセッサーに塩だら、玉ねぎ、スコッチボネット、青ねぎ、タイム、マジョラム、パセリを入れ、少量の水を加えながら10秒ずつ数回回しましょう。全体が細かな粒のそろったペースト状になればまとまりの目安です。

STEP 33 / 5

粉と合わせて生地を作り、2時間休ませる

手順3: 粉と合わせて生地を作り、2時間休ませる

大きなボウルに薄力粉とベーキングパウダーを入れて混ぜ、塩だらのペーストを加えてへらで混ぜます。水を大さじ2ずつ足しながら、へらですくうとぼてっと落ちるくらいの、重くて粘りのある生地にしましょう。塩と白こしょうで味を調え、ラップをかけて室温で2時間(または冷蔵庫で一晩)休ませます。生地がひと回りふくらみ、表面に小さな気泡が見えれば準備完了です。

STEP 44 / 5

油を175℃に熱し、生地をスプーンで落として揚げる(約15分)

手順4: 油を175℃に熱し、生地をスプーンで落として揚げる(約15分)

深めの鍋に半分ほどの深さまで油を入れ、中火で175℃に熱します。ティースプーン2本を油にくぐらせ、生地を直径3cmほどに丸めて、そっと油に落としましょう。鍋に詰め込みすぎず、一度に6〜8個ずつ揚げます。ときどき転がしながら3〜4分、全体がこんがりとしたきつね色になり、ぷかりと浮いてくれば揚げ上がりです。

STEP 55 / 5

油を切って中まで火が通ったか確かめる(約2分)

手順5: 油を切って中まで火が通ったか確かめる(約2分)

揚げたフィッシュケーキを網にのせて油を切ります。最初の1個を半分に割り、中がふんわりと乾いた生地になっているか確かめましょう。中心がべたついて生っぽければ、油の温度を少し下げて揚げ時間を1分延ばします。

揚げ油は鍋の半分の深さまでにとどめ、生地はスプーンで油面の近くからそっと落としてください。油が高温になりすぎたら火を止めて温度を下げ、鍋のそばを離れないようにします。

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Ingredients

材料を分けて見る

材料表の分量4人分

表内の数値を目安として再計算します。塩、辛味、油は味を見ながら調整してください。

準備

買い出しの前に

フィッシュケーキの材料の干しだら、玉ねぎ、ハーブ、唐辛子、小麦粉、ベーキングパウダー

ネイション・ニュースに載っているレア・ギルクスのレシピを、日本の計量に置き換えた配合です。

7品目

塩だらと香味

材料 分量 代替・備考
干しだら 150g(ほぐした量で約1カップ) 骨と皮のない切り身が扱いやすい
玉ねぎ 1個 ざく切り
スコッチボネット 1個 ハバネロで代用可。辛さが苦手なら半分か省く
青ねぎ 1/2カップ(約4本) 現地のチャイブの代わり。ざく切り
タイム(乾燥) 小さじ1
マジョラム(乾燥) 小さじ1 なければオレガノ小さじ1/2
パセリ(生) 1/4カップ ざく切り
5品目

生地と揚げ油

材料 分量 代替・備考
薄力粉 250g(約2カップ) 小麦を使わないならキャッサバ粉
ベーキングパウダー 小さじ2
水 150〜200ml 生地の様子を見て加える
塩・白こしょう 各少々 干しだらの塩気を見て加減する
揚げ油 適量(鍋の深さ1/2まで) 大豆油やサラダ油
コツ

干しだらは、輸入食材店や通販で「バカラオ」の名で売られています。生地をなめらかにするため、ネイション・ニュースのレシピでは塩だらと香味野菜をフードプロセッサーで細かくしてから粉に混ぜます。包丁で細かく刻んでもかまいませんが、魚の繊維が大きく残ると揚げたときに生地がまとまりにくくなります。

注意

スコッチボネットはとても辛い唐辛子です。刻むときは使い捨て手袋をして、作業中に目や顔に触れないようにしてください。


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Shop the pantry

材料からそろえる、味の決め手

買い出しガイド

バルバドスの朝、通りの角の屋台では、油の中で小さな団子がぷかぷかと浮かびながら、きつね色に揚がっていきます。売り子は揚げたてを丸いパンに挟み、チーズをのせて、黄色いペッパーソースをひと塗り。仕事に向かう人たちは、それを片手に歩き出します。ラム酒の店ではドミノの合間につまみ、結婚式やパーティーの大皿にも山盛りになる。島のどこにでもある塩だらの揚げ団子、バジャン・フィッシュケーキ(Bajan fish cakes)です。

「バジャン」はバルバドスの人や物を指す言葉です。日本のさつま揚げのような練り物ではなく、ほぐした塩だらを小麦粉の生地に混ぜて揚げる、外はかりっと、中はふんわりした揚げ団子。干しだらの塩抜きと、生地を休ませる時間さえとれば、日本の台所でも同じように作れます。

屋台の朝ごはん「ブレッド・アンド・ツー」

バルバドスの屋台で揚げたてのフィッシュケーキをパンに挟む様子

1887年創業で、カリブ海で最も古くから営業を続けるホテルを名乗るバルバドスのクレイン・リゾートは、自社のブログでフィッシュケーキをこう紹介しています。塩だらで作る島の名物で、人が集まる場所ならどこにでもある。道端で、パンとチーズ、マスタードベースのペッパーソースと一緒に朝の軽食として売られ、これを「ブレッド・アンド・ツー」と呼ぶ。ラム酒の店では、ドミノに興じながらつまむ定番でもあるそうです。

「ツー」は、パンに挟む2つの具を指します。バルバドスの新聞ネイション・ニュースの料理動画シリーズ「バジャンのように料理しよう」の第1回もフィッシュケーキで、料理長のレア・ギルクスは、塩味のパンにフィッシュケーキとチーズを挟み、ホットソースとケチャップを少し塗る食べ方を「典型的なブレッド・アンド・ツー」として紹介しています。

豆知識

旅行メディア「アイランズ」が紹介したレシピは、バルバドスの年間最優秀シェフに2度選ばれたクレイグ・グリーンリッジのものです。生地にディル、タイム、マジョラム、チャイブ、クミン、カレー粉まで加え、マヨネーズとマスタード、ライム果汁で作るディップを添えています。同じフィッシュケーキでも、料理人ごとに香りの組み立てがずいぶん違います。

塩だらは、カリブ海の島々に長く運ばれてきた保存食です。冷蔵庫のない時代にも日持ちし、少しの量でしっかり味が出るので、小麦粉の生地に混ぜて量を増やすフィッシュケーキは、暮らしの知恵が詰まった料理でもあります。ネイション・ニュースのレシピも、小麦粉2カップに対して塩だらは1カップ。主役は魚の塩気とハーブの香りで、生地はそれを受け止める役です。


ふんわり揚げるためのコツ

外はかりっと中はふんわりのフィッシュケーキの断面

ネイション・ニュースのレシピで目を引くのは、生地を揚げる前に2時間休ませるという一手間です。休ませるあいだに粉が水分を吸ってなじみ、ベーキングパウダーの働きで生地がふくらみやすくなります。急いで揚げると、表面ばかり色づいて中が重いフィッシュケーキになりがちです。

コツ

生地がゆるすぎると、油の中で平たく広がってしまいます。スプーンですくったときにすぐ流れ落ちるようなら、薄力粉を大さじ1ずつ足してください。逆に硬すぎると、揚げたときにふくらみません。

コツ

油の温度が低いと生地が油を吸ってべたつき、高すぎると中まで火が通る前に焦げます。温度計がなければ、生地を少し落としてみて、一度沈んですぐに細かい泡をまといながら浮いてくる状態が目安です。

キャッサバ粉で作る版

キャッサバ粉で作ったフィッシュケーキ

ネイション・ニュースのレア・ギルクスは、小麦を使わない版として、薄力粉の代わりに粗挽きのキャッサバ粉2カップを使う作り方も紹介しています。キャッサバ粉で作ると、表面がよりかりっとして、中はもちっとした食感になります。水の量は小麦粉のときより少なめから始め、同じようにぼてっと落ちる硬さに調えてください。

クレイン・リゾートのレシピのように、溶き卵を1個加える作り方もあります。卵を入れると生地がまとまりやすく、揚げたときにふっくら仕上がります。ハーブはタイム、マジョラム、パセリが基本ですが、アイランズのレシピにならってディルやクミンを少し足すと、ぐっと香りが華やぎます。

食べ方

パンにフィッシュケーキとチーズを挟んだブレッド・アンド・ツー
丸いパンにフィッシュケーキとチーズを挟み、ペッパーソースを添えて

揚げたてをそのまま、ペッパーソースをつけて食べるのがいちばん手軽です。朝ごはんにするなら、丸いパンを横半分に切り、フィッシュケーキ2〜3個とスライスチーズを挟んで「ブレッド・アンド・ツー」に。日本では、ホットソースに粒マスタードを少し混ぜると、現地のマスタード入りペッパーソースに近い味になります。

バルバドスの料理をもう一品作るなら、とうもろこし粉とオクラで作るクークーに、トビウオを添える国民食クークー・アンド・フライングフィッシュを。塩だらを使うカリブの料理なら、ジャマイカのアキー・アンド・ソルトフィッシュもあわせてどうぞ。

よくある質問

干しだらとキャッサバ粉、乾燥タイムとマジョラムを並べた写真

日本の塩だら(甘塩)でも作れますか?

作れます。甘塩だらは塩抜きをせず、皮と骨を除いて10分ゆで、細かくほぐしてから使ってください。干しだらより塩気が穏やかなので、生地に塩をひとつまみ足します。

作り置きできますか?

揚げたものは冷めるとしんなりするので、食べる直前に揚げるのがおすすめです。生地は冷蔵庫で一晩休ませられるので、前の晩に生地まで作っておき、朝に揚げると手早く出せます。揚げたものが残ったら冷蔵し、オーブントースターで中まで温め直してください。保存日数のはっきりした目安は示せないので、早めに食べきりましょう。

辛さを抑えるには?

スコッチボネットを半分にするか、省いてください。辛さは添えるペッパーソースで各自が調整できます。

アレルギーで気をつける材料は?

たら(魚)と小麦を使います。小麦はキャッサバ粉に替えられます。卵を加える作り方では卵も使います。

主な参考リンク

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