ルロとパイナップルが入った、冷たいコロンビアのチャンプス
🍽️分量6〜8人分
🌍料理コロンビア料理

チャンプス(Champús)の作り方|ルロ香るコロンビアの冷たい飲み物

約15分で読めます世界ごはん紀行編集部
Cooking flow

作り方を先に見る

STEP 11 / 6

パネラのメラオを煮る

手順1: パネラのメラオを煮る

鍋に水1L、パネラ150g、クローブ2個、シナモン1本、ミント3枚を入れます。約30分煮て、少し濃くなり、うっすらシロップ状になるまで煮ます。この段階では、とうもろこし粉も果物も入れません。

STEP 22 / 6

もう1Lの水で粉を溶く

手順2: もう1Lの水で粉を溶く

メラオを煮ている間に、ボウルに白いとうもろこし粉150gを入れ、別の冷たい水1Lを少しずつ加えながら泡立て器で混ぜます。だまがなくなって、なめらかになるまで混ぜ続けてください。熱い鍋にいきなり粉を入れず、先に溶いておくと、だまを防げます。

STEP 33 / 6

香りのものを取り出し、粉の液を注ぐ

手順3: 香りのものを取り出し、粉の液を注ぐ

30分たったら、ミント、クローブ、シナモンをメラオから取り出します。元のレシピは取り出すかどうかを書いていませんが、この版では取り出す方を選んでいます。粉の液は沈みやすいので、もう一度泡立て器で混ぜてから、混ぜながらゆっくりメラオに注ぎ、底に溜まらないようにします。

STEP 44 / 6

約1時間、鍋底をさらいながら煮る

手順4: 約1時間、鍋底をさらいながら煮る

元のレシピのとおり約1時間煮ます。火加減の指定がないため、ぐらぐら沸かさず、小さな泡がゆっくり上がる程度の弱めから中火に保ってください。焦げつきと吹きこぼれを防げます。粉は沈みやすいので、木べらで鍋底をこまめにさらいます。少しずつとろみがつき、黄金色になっていくのが目安です。

STEP 55 / 6

火から下ろして少し冷まし、果物を加える

手順5: 火から下ろして少し冷まし、果物を加える

火を止め、鍋を数分冷まします。その間に、洗った生のルロ5個を割って果肉をすくい出し、パイナップル3切れの皮をむいて細かく刻みます。少し冷めたベースにルロの果肉とパイナップルを加えて、全体に行き渡るまで混ぜます。この方法では、果物は長く煮込まず、加熱を終えたあとに入れます。

STEP 66 / 6

氷を入れて冷たく出す

手順6: 氷を入れて冷たく出す

グラスに飲用の氷を入れ、チャンプスを注ぎます。冷たくして飲みます。鍋を室温に長く置かないでください。すぐ飲まない分は、このあとの「残ったときの扱い」のとおり小分けしてください。

粉は先に別の水で溶いてから入れるのが、だまを防ぐ一番の近道です。粉を溶くときは、水を少しずつ加えて混ぜるようにしてください。

鍋底に粉が固まりやすいので、木べらは鍋底をさらうように動かします。厚手の鍋を使うと焦げつきを抑えられます。

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Ingredients

材料を分けて見る

材料表の分量6人分

表内の数値を目安として再計算します。塩、辛味、油は味を見ながら調整してください。

10品目

材料

白いとうもろこし粉、パネラ、ルロ、パイナップル、スパイスとミント3枚、1Lずつ分けた2つの水、提供用の氷
水は2回に分けて1Lずつ。1Lはメラオ用、もう1Lはとうもろこし粉を溶く用

元のレシピに書かれた収量は6〜8人分です。分量は掲載どおりで、果物の重さは元のレシピにないため書き足していません。

材料 分量 代替・備考
白いとうもろこし粉(harina de maíz blanco) 150 g とろみと穀物の土台
水(メラオ用) 1 L パネラとスパイスと一緒に煮る
水(粉を溶く用) 1 L 粉を鍋に入れる前に溶く
パネラ 150 g 糖蜜のような甘み。ブロックなら削る
ルロ(ナランヒージャ) 生のもの5個から取り出した果肉 酸味とフルーティーな香り
パイナップル 3切れ、皮をむいて細かく刻む 果実の風味と食感
ミント 3枚 メラオの香りづけ。ビターオレンジの葉の代わり
クローブ 2個 甘いスパイスの香り
シナモン 1本 メラオの香り
氷 提供時に適量 グラスごとに冷やす。鍋には入れない
アレルギーと衛生

この飲み物はとうもろこしを使います。市販の粉、パネラ、果肉は、ラベルでアレルゲンや交差接触(コンタミネーション)の表示を確認してください。この記事は、それ以外のアレルギーの安全性について何も保証しません。手と器具を清潔にして、果物は洗ってから切ってください。

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材料からそろえる、味の決め手

買い出しガイド

コロンビア西部の街カリで、チャンプスの伝統を守る人として知られるエヴェルヒスタ・ゴメス・バランタ(Evergista Gómez Balanta)さん。コロンビアのメディアNOTI5のインタビューを、Tropicana Colombiaが紹介しています。それによると、子どもの頃、祖母と母が聖週間(Semana Mayor)にチャンプスを家で作り、家族みんなで分け合ったそうです。これは一家庭の思い出で、地域のすべての家が聖週間にこうしていたという話ではありません。それでも、大きな鍋でたっぷり作り、みんなに注いで回すという、この飲み物らしい食卓の姿が見えてきます。

Tropicana Colombiaは、チャンプスを、カリの人たちが暑い日に冷やして楽しむ飲み物として紹介しています。とうもろこしの存在感がはっきりありながら、きちんと飲める濃さで、パネラ(panela)の甘さをルロの酸味が引き締めます。この記事では、白いとうもろこし粉を使うチャンプス・バジェーノ(champús valluno)のレシピを1つ選び、配合をそのままご紹介します。

未試作のレシピです

以下の分量と手順は、公開されている元のレシピに従っています。当編集部の台所で試作したものではないため、実際の仕上がり量、グラスの大きさ、正確な加熱時間は確認できていません。

このグラスで守りたい味

白いとうもろこし粉のやわらかな厚み、パネラの糖蜜のような甘み、ルロの鋭くフルーティーな酸味、そしてやわらかいパイナップル。氷を入れて、冷たくして飲みます。


チャンプスはどんな飲み物?

ここで参考にしたのは、My Colombian Cocinaのチャンプス・バジェーノです。カウカ地方で人気の飲み物と紹介されています。作りは単純で、水とパネラとスパイスを煮て、軽くとろみのある甘い香味液(メラオ、melao)をつくります。別に用意した水で白いとうもろこし粉を溶き、メラオに加えて煮ます。そして火を止めて少し冷ましてから、ルロと細かく刻んだパイナップルを加えます。氷は飲むときに入れます。

材料それぞれの役割は次のとおりです。

材料 担う役割
白いとうもろこし粉 とろみと穀物の土台
パネラ 糖蜜のようなコクのある甘み
ルロ(ナランヒージャ) 酸味とフルーティーな香り。この飲み物の味の軸
パイナップル 果実の風味と、噛めるやわらかい果肉
クローブ、シナモン、葉 メラオにつく、甘くあたたかいスパイスの香り

このレシピでは、チャンプスを発酵飲料としては扱っていません。置いて酸っぱくさせる工程もありません。

粉で作る版と、粒で作る版

チャンプスは、どれも同じとうもろこしから作るわけではありません。この記事の版は、白いとうもろこし粉を水に溶いて使います。一方、Boquisabrosoのレシピは、乾燥とうもろこし2カップを一晩水に浸し、シナモンと一緒に約1時間、粒がやわらかくなるまで煮ます。それをパネラ、ビターオレンジの葉、クローブ、水でつくったメラオと合わせ、ルロとパイナップルを加えて、氷とともに出します。さらにTropicana Colombiaは、バジェ・デル・カウカ県庁(Gobernación del Valle del Cauca)が公開した別のレシピも伝えています。とうもろこしの粒1リブラ(libra)、ルロ10個、パネラ150g、水3L、香草、パイナップル、好みでビターオレンジの果汁という配合です。

粉版と粒版では、準備の手間も口あたりも違います。どちらかが唯一の正解というわけではありません。この記事は粉版の1本に絞り、ほかのレシピの材料や手順は混ぜません。

日本でそろえるときの材料選び

ルロ(ナランヒージャ)。 元のレシピは、ルロとナランヒージャ(naranjilla)を同じ材料の呼び名として並べています。この記事では、生のルロ5個から取り出した果肉を使います。元のレシピは果肉でもよいとしていますが、それが生か冷凍か、重さがどれくらいかは書いていません。冷凍の果肉しか手に入らない場合でも、1パック全部が5個分にあたると思い込まないでください。解凍後に出る果汁の量で、仕上がりの濃さが変わります。酸味や香りも、産地や冷凍品によって違います。

パネラ。 元のスペイン語のレシピは、パネラ150gです。マスコバド糖(muscovado sugar)も選択肢として挙がっていますが、この版ではパネラを使います。マスコバド糖は、甘さや風味がパネラと同じとは考えないでください。パネラが固形のブロックなら、削るか、すりおろします。

白いとうもろこし粉。 元のレシピは、粉の加工方法や粒の細かさを指定していません。食品用の白いとうもろこし粉を使い、袋の加熱の説明を確かめてください。コーンスターチや、マサハリナ(masa harina)のようなアルカリ処理した粉、加熱済みのとうもろこし粉が、同じように仕上がる保証はありません。使う場合は、試していない代用品として扱ってください。

葉。 元のレシピは、ビターオレンジの葉(hojas de naranjo agrio)3枚で、代わりにミントも挙げています。この版ではミント3枚を使います。ほかの柑橘の葉については確認しておらず、同じものとはみなしません。

水と氷。 加熱にも、氷にも、飲用できる水を使います。


道具

  • 水2Lと果物が入っても余裕のある厚手の鍋(この版では4L前後が目安です。元のレシピの指定ではありません)
  • 1Lを量れる計量カップ
  • 粉を溶くボウルと泡立て器
  • 鍋底をさらう木べら
  • ルロの果肉をすくうスプーンかナイフ
  • 任意:ルロの果肉を自分で取り出し、なめらかにしたい場合の細かい目のざる

仕上がりの見極めと、うまくいかないとき

元のレシピはとろみを数値で示していません。目と、スプーンで確かめてください。スプーンにまとわりつく濃さがありながら、お玉で注げる状態が目安です。

困りごと 考えられる原因 対処
だまができる 粉が十分に溶けていない、または一度に入れすぎた 次回は、粉を1Lの水に少しずつ加えて混ぜ、混ぜながらゆっくり鍋に注ぐ
焦げつく、底が固まる 火が強い、混ぜ足りない 厚手の鍋を使い、弱めから中火に保って、鍋底をこまめにさらう(実用的な目安で、元のレシピに火加減の指定はありません)
濃すぎる、重い 思ったより煮詰まった 火を止めて状態を確かめる。薄めるなら水を少しずつ。元のレシピに加える量の指定はなく、レシピの一部ではなく調整です
甘すぎる パネラの甘さには個体差がある 元の分量を守り、氷はグラスに入れて飲む人が好みで薄められるようにする。最初からパネラを減らすなど、配合は書き換えない
ルロが手に入らない 生のルロが見つけにくい 元のレシピで認められているのは果肉。ほかの柑橘を使うのは試していないアレンジで、このレシピとは別扱い

氷で薄まるのが気になるなら、氷は別添えにして、各自が入れるようにします。

アレンジの案

以下は編集部の選択で、伝統的な基準ではありません。

  1. 生のルロの代わりに果肉を使う。 元のレシピは果肉を認めていますが、重さの指定がありません。パックを全量入れず、少しずつ加えて味を見てください。
  2. ミントの代わりにビターオレンジの葉を使う。 元のレシピが最初に挙げているのは、ビターオレンジの葉3枚です。この版のミントでは、香りが違う方向に向かいます。
  3. パネラの代わりにマスコバド糖を使う。 元のレシピが選択肢として挙げています。パネラとは甘さも糖蜜の風味も違うと考えてください。
  4. パイナップルを大きめに切る。 食感を出したいなら、元のレシピの「細かく刻む」より少し大きく切ります。調整であって、現地の標準ではありません。
  5. 氷を別添えにする。 グラスに氷を入れるのではなく別に出して、飲む人が濃さを決められるようにします。

残ったときの扱い

この飲み物の保存期間は確認できていないため、書きません。家庭の食品衛生の一般的な心得に従ってください。手と器具を清潔にし、加熱後に室温で長く置かないようにします。残りは清潔で浅い容器に小分けして早く冷まし、速やかに冷蔵庫に入れてください。


カリの食卓で

カリの家庭の食卓を思わせる、ピッチャーとグラスに入った冷たいチャンプス
ピッチャーとグラスに入った冷たいチャンプスと、別添えの氷

Tropicana Colombiaは、チャンプスを、暑い日に冷やして楽しむカリの飲み物として紹介しています。エヴェルヒスタ・ゴメス・バランタさんの思い出は、NOTI5のインタビューから引用されたもので、家の女性たちが聖週間のために作り、家で分け合ったという家族の姿を教えてくれます。これは一家庭の話であり、カリやバジェ・デル・カウカのすべての家庭にあてはめることはしません。

チャンプスの隣に何が並ぶかも、家によって違うようです。Boquisabrosoのレシピは、エンパナーダ(empanadas)、アトリャード(atollado)、アロス・コン・ポジョ(arroz con pollo)との組み合わせを提案しています。レシピによって、とうもろこしの粉か粒か、ビターオレンジの葉かミントか、ルロや水の量も変わります。チャンプスが1通りではない飲み物だということが分かります。この飲み物の起源や名前の由来は、今回使った資料では確定できなかったので書いていません。

よくある質問

ルロとナランヒージャは別の果物ですか?

元のレシピは、同じ材料の呼び名として並べています。植物学的な詳しい同定は、この記事の範囲外です。

チャンプスは、とうもろこしの粒で作るのですか?

粒を使うレシピもあります。乾燥とうもろこしを一晩浸してやわらかく煮るものや、Tropicana Colombiaが伝える県庁のレシピは粒を使います。この記事は白いとうもろこし粉版だけを紹介しており、2つを混ぜることはしません。

ビターオレンジの葉は必須ですか?

必須ではありません。元のレシピはミントを代わりに挙げていて、この版ではミント3枚を使います。

チャンプスは何日もちますか?

信頼できる食品安全の資料で確認できていないため、日数は書きません。残りは清潔で浅い容器で早く冷まし、速やかに冷蔵庫に入れてください。

何度で、どれくらい煮ればよいですか?

元のレシピに温度の指定はありません。メラオを約30分煮て、粉を加えてから約1時間煮る、とあります。鍋の正確な温度と全体の所要時間は確認できていません。

コロンビアの料理をもっと

チャンプスは、アレパ(arepa)など、コロンビアにあるとうもろこしの食べ物の1つです。この国の地域の料理をもっと知りたいときは、コロンビアのレシピもご覧ください。

主な参考リンク

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