すりおろしたさつまいもとココナッツミルクで焼いたハイチのペン・パタットを四角く切り分けた様子
🔪下準備30分
🔥調理1時間20分
🌍料理ハイチ料理

ペン・パタットの作り方|ハイチのさつまいもとココナッツの焼きプディング

約11分で読めます世界ごはん紀行編集部
Cooking flow

作り方を先に見る

STEP 11 / 6

さつまいもをすりおろす(約15分)

手順1: さつまいもをすりおろす(約15分)

さつまいもは皮を厚めにむき、水にさらさずにそのまま目の細かいおろし金ですりおろします。おろしたものがしっとりとしたペースト状になり、粗い繊維の粒が残っていなければ十分です。手を切らないよう、残りが小さくなったら無理におろさず、包丁で細かく刻んで加えてください。

STEP 22 / 6

すべての材料を混ぜ合わせる(約5分)

手順2: すべての材料を混ぜ合わせる(約5分)

大きなボウルでバナナをフォークでつぶし、すりおろしたさつまいも、ココナッツミルク、牛乳、きび砂糖、バター、塩、しょうが、ライムの皮、シナモン、ナツメグ、クローブ、バニラを加えます。泡立て器で2分ほど混ぜ、スパイスの色が全体に均一に行き渡れば準備完了です。この時点では、ポタージュのようなゆるい生地で問題ありません。

STEP 33 / 6

鍋で絶えず混ぜながら練る(約25分)

手順3: 鍋で絶えず混ぜながら練る(約25分)

生地を厚手の鍋に移し、中火にかけます。底が焦げないよう、木べらで鍋底をこするように絶えず混ぜ続けましょう。15分ほどで生地がもったりと重くなり、20〜25分たつと汁気が飛んで色が少し濃くなり、生地がひとまとまりになって鍋肌からはがれるようになります。木べらで鍋底に線を引くと、すぐには閉じないくらいの硬さが目安です。

STEP 44 / 6

レーズンを加えてオーブンを温める(約5分)

手順4: レーズンを加えてオーブンを温める(約5分)

オーブンを180℃に予熱し、耐熱皿の内側にバターを薄く塗っておきます。鍋にレーズンを加えて弱火にし、さらに5分練りましょう。レーズンが生地全体に散らばってなじみ、ふっくらしてくれば十分です。

STEP 55 / 6

耐熱皿に流してオーブンで焼く(45〜60分)

手順5: 耐熱皿に流してオーブンで焼く(45〜60分)

熱いうちに生地を耐熱皿に移し、ゴムべらで表面を平らにならします。180℃のオーブンで45〜60分焼きましょう。表面がこんがりとした茶色になり、中央に竹串を刺して生の生地がついてこなければ焼き上がりです。

STEP 66 / 6

冷まして切り分ける(約1時間)

手順6: 冷まして切り分ける(約1時間)

焼き上がったら耐熱皿ごと網にのせ、1時間ほど冷まします。熱いうちは中がやわらかく崩れやすいので、粗熱が取れて指で押すと弾力を感じるくらいまで待ってください。切り口が崩れない硬さになったら、5cm角ほどの四角に切り分けて完成です。

鍋で練っている生地はとても熱く、ぽこっと泡がはじけて飛ぶことがあります。柄の長い木べらを使い、混ぜる手を鍋の真上に置きすぎないようにしてください。

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Ingredients

材料を分けて見る

材料表の分量4人分

表内の数値を目安として再計算します。塩、辛味、油は味を見ながら調整してください。

準備

買い出しの前に

ペン・パタットの材料のさつまいも、完熟バナナ、ココナッツミルク、シナモン、ナツメグ、レーズン

テイスト・ジ・アイランズとエメリルのレシピを土台に、日本の耐熱皿1枚で焼ける量に整えた配合です。

7品目

生地

材料 分量 代替・備考
さつまいも 600g(皮をむいた正味) 紅あずまなど、ほくほく系が固まりやすい
完熟バナナ 1本 皮に黒い斑点が出たもの
ココナッツミルク 1缶(400ml) 缶をよく振ってから使う
牛乳 200ml エバミルクでもよい
きび砂糖 80g 黒糖を少し混ぜるとこくが出る
バター 50g 室温に戻す。型に塗る分は別に少々
塩 小さじ1/4
7品目

香りと具

材料 分量 代替・備考
しょうが 小さじ1 すりおろす
ライムの皮 小さじ1 すりおろす。レモンの皮でもよい
シナモン(パウダー) 小さじ1
ナツメグ(パウダー) 小さじ1/2
クローブ(パウダー) 小さじ1/8 なくてもよい
バニラエッセンス 小さじ1
レーズン 50g 好みで。省いてもよい
コツ

さつまいもは、ねっとり系よりもほくほく系の品種を選ぶと、焼いたあとにしっかり固まります。安納芋のような水分の多い品種で作るなら、牛乳を150mlに減らしてください。


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Shop the pantry

材料からそろえる、味の決め手

買い出しガイド

厚手の鍋の前で、木べらを持つ手がずっと動いています。鍋の中は、すりおろしたさつまいもにココナッツミルクとつぶしたバナナを合わせた、ねっとり重い生地。シナモンとナツメグの甘い香りが台所いっぱいに広がり、生地が鍋肌からはがれるようになったら、天板に流してオーブンへ。焼き上がりは表面がこんがり茶色く、中はむっちりとした食感です。ハイチの家庭で長く愛されてきたさつまいもの焼きプディング、ペン・パタット(pen patat)です。

材料は、日本のスーパーでほとんど手に入ります。むしろ、日本のさつまいもはこのお菓子にとても向いています。ハイチで使う皮の赤い白っぽい芋に、性質がよく似ているからです。

名前の数だけ、家の味がある

ハイチの家庭の台所で鍋の生地を練るペン・パタット作り

ハイチの料理ブログ「チャカイティ(Tchakayiti)」によると、この菓子はフランス語でパン・パタート(pain patate)、ハイチ・クレオール語でペン・パタット(pen patat)と呼ばれます。親しみをこめて「プティ・パン・パ」と呼ぶこともあるそうです。名前に「パン」とつきますが、パンではなく、さつまいもの生地を鍋で練ってから焼く、ずっしりとしたプディングです。

チャカイティの書き手は、いちばんおいしいと思う叔母のペン・パタットを再現しようと、何度も作り方を尋ねました。ところが叔母は、目分量や手のひらで材料を量るので、レシピを書き出せません。「覚えたいなら台所に来なさい」が答えだったといいます。結局、書き手は叔母の横で、叔母が手に取る前に材料を一つずつ量って記録しました。ハイチの多くの家庭料理と同じく、ペン・パタットも味を見ながら作る料理なのです。

豆知識

カリブ海の料理番組「テイスト・ジ・アイランズ」のサイトは、ペン・パタットを、皮が紫色で中が白いカリブのさつまいも「ボニアート」で作る菓子と紹介しています。アメリカの料理人エメリル・ラガッセのレシピも、白いさつまいもが伝統だと書いています。日本のさつまいもは皮が赤紫で中が淡い黄色なので、オレンジ色のアメリカの芋よりずっと現地に近い材料です。

レシピの細かい部分は家ごとに違います。テイスト・ジ・アイランズのレシピは加糖練乳とココナッツミルク、チャカイティはエバミルクとココナッツミルク、エメリルのレシピはすりおろした生のココナッツと牛乳、生クリームを使います。共通しているのは、すりおろしたさつまいも、つぶした完熟バナナ、ココナッツ、そしてシナモン、ナツメグ、しょうがの香りです。


固まらない、焦げるを防ぐコツ

鍋肌からはがれるまで練った生地と、練りが足りない生地の比較

ペン・パタットがうまく固まらないとき、原因のほとんどは鍋で練る時間が足りないことです。チャカイティのレシピも、生地が鍋の側面からはがれ始めるまで練ってから火を止めるよう書いています。焼き時間を延ばしても、水分の多い生地は中心がゆるいまま残りがちです。

コツ

鍋で練る段階で生地が重くなりすぎて木べらが動かないときは、牛乳を大さじ1ずつ足してください。逆に、25分練っても生地がゆるいままなら、さらに5分練ってから型に移します。

コツ

オーブンで焼いている途中、表面だけが先に濃い茶色になってきたら、アルミホイルをふんわりかぶせて焼き続けます。中まで火が通る前に表面が焦げるのを防げます。

練乳で甘く、ココナッツファインで香り高く

加糖練乳で甘く焼いたペン・パタットにバニラアイスを添えた皿

テイスト・ジ・アイランズのレシピのように、牛乳と砂糖の代わりに加糖練乳を使うと、しっとりと甘い仕上がりになります。その場合は、きび砂糖を30gに減らして甘さを調整してください。焼き上がりを温かいうちにバニラアイスと一緒に出すのも、同じレシピがすすめる食べ方です。

エメリルのレシピは、すりおろした生のココナッツを加えています。日本ではココナッツファイン(乾燥ココナッツ)を大さじ4ほど生地に混ぜると、ココナッツの香りとしゃりっとした食感が加わります。

食べ方

四角く切り分けたペン・パタットとコーヒーの完成写真
5cm角に切り分け、温かいうちでも冷やしても

テイスト・ジ・アイランズによると、ペン・パタットは温かくても冷たくてもおいしく、朝食にも昼食にも夕食にも合うお菓子です。四角に切り分けて、そのまま手でつまんで食べます。エメリルのレシピのように、温かいうちにホイップクリームを添えれば、ちょっとしたデザートになります。

カリブ海のさつまいもやココナッツの料理をもっと知りたいなら、同じハイチの祝いのスープスープ・ジュムーや、豚肉をかんきつでマリネして揚げるグリオもどうぞ。ハイチの食卓の甘いものと塩気のあるもの、両方がそろいます。

よくある質問

さつまいもと完熟バナナ、ココナッツミルクの缶を並べた写真

オレンジ色のさつまいもでも作れますか?

作れます。エメリルのレシピも、白いさつまいもがなければオレンジ色の芋で代用してよいとしています。ただし、色が濃くなり、甘みも水分も多めになるので、牛乳を少し減らしてください。

保存はどうすればいいですか?

チャカイティは、このお菓子は傷みやすいので、1〜2日で食べきれないときは冷蔵庫に入れるよう勧めています。粗熱が取れたらラップで包んで冷蔵し、早めに食べきってください。

バナナは省けますか?

省いても焼けますが、バナナの甘い香りとねっとりした食感はペン・パタットらしさの一部です。どうしても入れない場合は、きび砂糖を10g増やしてください。

アレルギーで気をつける材料は?

牛乳とバター(乳)を使います。牛乳はココナッツミルクやオーツミルクに、バターはココナッツオイルに替えると、乳を使わずに作れます。卵と小麦は使いません。

主な参考リンク

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