ハムとマッシュルーム入りのクリームソースをからめたウルグアイのカペレティス・ア・ラ・カルーソ
🔪下準備15分
🔥調理25分
🌍料理ウルグアイ料理

カペレティス・ア・ラ・カルーソの作り方|ウルグアイ生まれのクリームソースのパスタ

約11分で読めます世界ごはん紀行編集部
Cooking flow

作り方を先に見る

STEP 11 / 5

玉ねぎとマッシュルームをバターで炒める(約7分)

手順1: 玉ねぎとマッシュルームをバターで炒める(約7分)

大きめのフライパンにバター30gを中火で溶かし、みじん切りの玉ねぎを3分ほど炒めます。玉ねぎが透き通ってしんなりしたら、薄切りのマッシュルームを加えてさらに4分炒めましょう。マッシュルームから出た水分がほぼ飛び、縁にうっすら焼き色がつけば十分です。

STEP 22 / 5

白ワインを煮詰めてハムを加える(約4分)

手順2: 白ワインを煮詰めてハムを加える(約4分)

白ワイン100mlを注ぎ、中火のまま2〜3分煮詰めます。アルコールのつんとした香りが消え、水分が半分ほどに減ったら、1cm角に切ったロースハムを加えて1分炒め合わせましょう。ハムの縁が少し反り返れば次へ進みます。

STEP 33 / 5

パスタをゆでる(約10分)

手順3: パスタをゆでる(約10分)

大きな鍋に湯3Lを沸かして塩大さじ1を入れ、カペレッティを入れます。再び沸騰したら中火にし、袋の表示どおりの時間(多くは8〜12分)でゆでましょう。中の肉まで温まり、パスタの縁がつるりとやわらかくなれば、ゆで上がりです。ゆで汁はお玉1杯分(約100ml)を取り分けておきます。

STEP 44 / 5

生クリームとビーフエキスで煮詰める(約5分)

手順4: 生クリームとビーフエキスで煮詰める(約5分)

フライパンを弱めの中火にし、生クリーム400mlとビーフエキス小さじ1を加えて混ぜます。ふつふつと小さな泡が立つ火加減を保ち、4〜5分煮詰めましょう。ソースがひと回り減り、スプーンの背に薄く膜が残るとろみがつけば十分です。ナツメグ、黒こしょうを加えます。

STEP 55 / 5

パスタとチーズを合わせて仕上げる(約2分)

手順5: パスタとチーズを合わせて仕上げる(約2分)

ゆで上がったカペレッティの湯をきってフライパンに移し、すりおろしたパルミジャーノを加えて、弱火で1分ほど全体をからめます。ソースが重く感じたら、取り分けたゆで汁を大さじ1ずつ足してのばしてください。ソースがパスタ全体になめらかにまとわりつけば完成です。器に盛り、残りのパルミジャーノとパセリを散らします。

生クリームを強火でぐらぐら沸かすと、脂肪が分離してソースがざらつきます。生クリームを入れたあとは、小さな泡が立つ程度の火加減を守ってください。

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Ingredients

材料を分けて見る

材料表の分量4人分

表内の数値を目安として再計算します。塩、辛味、油は味を見ながら調整してください。

準備

買い出しの前に

カペレティス・ア・ラ・カルーソの材料の肉入りパスタ、生クリーム、ハム、マッシュルーム、パルミジャーノ

モンティの元のソースの組み立て(生クリーム、ハム、マッシュルーム、ビーフエキス)を軸に、南米ワインガイドのレシピにある玉ねぎ、白ワイン、パルミジャーノ、ナツメグを加えた家庭向けの配合です。

2品目

パスタ

材料 分量 代替・備考
肉入りのカペレッティ 500g 市販の肉入りトルテッリーニでよい。乾燥・冷凍どちらでも
塩 大さじ1 ゆで湯3Lに対して
11品目

カルーソソース

材料 分量 代替・備考
バター 30g
玉ねぎ 1/2個 みじん切り
マッシュルーム 150g 薄切り。ブラウンでもホワイトでもよい
ロースハム 80g 1cm角
白ワイン(辛口) 100ml 省く場合は同量の水
生クリーム(乳脂肪35%以上) 400ml 脂肪分の低いものは分離しやすい
ビーフエキス 小さじ1 顆粒のビーフコンソメ小さじ2でもよい
パルミジャーノ・レッジャーノ 50g すりおろす。仕上げ用に少し取り分ける
ナツメグ ひとつまみ
黒こしょう 少々
パセリ(生) 大さじ1 みじん切り
コツ

モンティのソースに使われたリービッヒのビーフエキスの代わりに、日本では業務用のビーフエキスか、顆粒のビーフコンソメで代用できます。塩気が強いので、最初は少なめに入れ、仕上げに味を見て調えてください。

コツ

カペレッティはイタリア語で「小さな帽子」の意味で、トルテッリーニとよく似た形のパスタです。日本ではカペレッティよりも肉入りのトルテッリーニのほうが手に入りやすく、輸入食材店や通販で乾燥品や冷凍品が見つかります。


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Shop the pantry

材料からそろえる、味の決め手

買い出しガイド

大鍋からパスタをゆでる湯気が立ち、フライパンではバターでマッシュルームが音を立てています。イタリア系の移民が多く暮らしてきたウルグアイの首都モンテビデオで、レストランのメニューにも家庭の食卓にも登場するのが、肉を包んだ小さなパスタ、カペレッティに、ハムとマッシュルームのクリームソースをたっぷりからめた一皿。イタリアではなくウルグアイで生まれたパスタ料理、カペレティス・ア・ラ・カルーソ(capeletis a la Caruso)です。

ソースの名前は、20世紀初めに世界的な人気を誇ったイタリアのテノール歌手、エンリコ・カルーソにちなみます。とはいえ、カルーソ本人はこの料理を一度も食べていません。市販の肉入りトルテッリーニかカペレッティを使えば、ソースは20分ほどで仕上がります。

テノール歌手の名をもらったモンテビデオのソース

モンテビデオの老舗レストランで出されるカペレティス・ア・ラ・カルーソ

スペイン語版ウィキペディアによると、ナポリ出身のテノール歌手エンリコ・カルーソがモンテビデオを訪れたのは1915年のことです。街は大歓迎で迎え、新聞は熱のこもった賛辞を並べました。イタリア人で美食家だったカルーソは、滞在中にパスタを中心にさまざまな料理を味わったといいます。

ソースが生まれたのは、それからおよそ40年後の1954年です。モンテビデオのコンスティトゥジェンテ通りとタクアレンボ通りの角にあったレストラン「マリオ・イ・アルベルト」で、ピエモンテ出身の料理長ライモンド・モンティが、生クリーム、刻んだハム、バターで炒めたマッシュルーム、そして大さじ1杯のビーフエキスでソースを作り、カルーソに敬意を表して名前をつけました。こうしてカペレッティにこのソースをかけた料理が生まれた、と同じ記事は伝えています。

豆知識

アメリカの料理メディア、テイスティング・テーブルによると、モンティのソースで特に新しかったのは、リービッヒ社のビーフエキスを使ったことでした。肉の濃縮エキスで、モンテビデオの近くで製造され、20世紀を通じてウルグアイの主要な産業のひとつだったといいます。ウルグアイの牧畜とイタリアの料理が、ひとつのソースの中で出会ったわけです。

その後、料理講習会などを通じてカルーソソースは近隣の国々にも広まり、アルゼンチンやブラジルでも食べられるようになりました。テイスティング・テーブルは、このソースがウルグアイのガストロノミー協会によって文化遺産に登録されていると書いています。イタリア料理を土台にしながら、ウルグアイにしかない一皿として受け継がれているのです。

レストランや家庭によって、作り方には幅があります。英語版ウィキペディアは、ナッツや玉ねぎを加える版や、ベシャメルソースにスパイス、くるみ、ハムを加えた簡単な版もあると紹介しています。テイスティング・テーブルは、白ワインを加える作り方や、ビーフエキスを入れない作り方にも触れています。


ソースを分離させないコツ

なめらかなカルーソソースと、分離したソースの比較

カルーソソースは、材料が少ない分、火加減がそのまま仕上がりに出ます。生クリームを入れてからは弱めの中火で静かに煮詰めること、そしてチーズはパスタと合わせる最後に入れることが、なめらかに仕上げる2つの決まりです。

コツ

パルミジャーノは、ソースが煮立っているところに入れると固まってだまになります。パスタを入れて火を弱めてから加え、余熱で溶かすつもりでからめてください。

コツ

ソースが分離してしまったら、火を止めてゆで汁を大さじ2加え、木べらで手早く混ぜます。水分と脂肪がもう一度なじみ、つやが戻ることがあります。

くるみ入りや、ベシャメル仕立ての版

くるみを加えたカルーソソースのカペレッティ

英語版ウィキペディアが紹介するように、くるみを加える版もあります。からいりして粗く刻んだくるみ30gを、仕上げにソースへ混ぜると、こくと香ばしさが加わります。ハムとくるみの組み合わせは、クリームの重さに歯ざわりを足すよいアクセントです。

テイスティング・テーブルによると、バターと小麦粉で作るルーに牛乳とチーズを合わせた、ベシャメル寄りの作り方もあります。生クリームを牛乳に替えたいときは、バター20gと薄力粉大さじ2を炒めてから牛乳400mlでのばし、とろみがついたら同じようにハムとマッシュルームを合わせてください。軽い仕上がりになります。

食べ方

パルミジャーノとパセリを散らしたカペレティス・ア・ラ・カルーソの完成写真
温めた深皿に盛り、パルミジャーノとパセリを散らして

温めた深皿に盛り、すりおろしたパルミジャーノとパセリを散らして、熱いうちに食べます。南米ワインガイドは、雨の日の慰めになる料理として紹介しています。クリームソースが冷めると重くなるので、取り分けたらすぐに食べましょう。

ウルグアイの料理をもう一品作るなら、牛ステーキにハムや卵を重ねて挟む国民的なサンドイッチチヴィトーを。南米のイタリア移民の食文化が気になったら、隣国アルゼンチンのミラネサもどうぞ。

よくある質問

肉入りトルテッリーニと生クリーム、パルミジャーノを並べた写真

ビーフエキスがないときは?

顆粒のビーフコンソメ小さじ2で代用できます。テイスティング・テーブルによると、ビーフエキスを入れない作り方もあります。その場合は、仕上げに塩で味を調えてください。

白ワインを使わずに作れますか?

作れます。スペイン語版ウィキペディアが伝えるモンティの元のソースは、生クリーム、ハム、マッシュルーム、ビーフエキスで作られていて、白ワインは入っていません。同量の水に替えるか、省いてください。

作り置きできますか?

クリームソースは温め直すと分離しやすく、パスタも水分を吸ってやわらかくなるので、作りたてを食べるのがいちばんです。ソースだけなら冷蔵しておき、牛乳を少し足して弱火で温め直せます。保存日数のはっきりした目安は示せないので、早めに食べきりましょう。

アレルギーで気をつける材料は?

パスタに小麦と卵、ソースに乳(バター・生クリーム・チーズ)を使います。肉入りのパスタには、商品によって大豆などが含まれることもあるので、表示を確かめてください。

主な参考リンク

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