巻き貝とキャッサバ、プランテンをココナッツミルクで煮たホンジュラスのソパ・デ・カラコル
🔪下準備30分
🔥調理45分
🌍料理ホンジュラス料理

ソパ・デ・カラコルの作り方|ホンジュラスの巻き貝とココナッツのスープ

約12分で読めます世界ごはん紀行編集部
Cooking flow

作り方を先に見る

STEP 11 / 6

貝をたたいて薄くそぎ切りにする(約10分)

手順1: 貝をたたいて薄くそぎ切りにする(約10分)

つぶ貝のむき身は水気を拭き、まな板にのせて肉たたきかすりこ木の先で10回ほどたたき、身の繊維をほぐします。たたき終えたら厚さ5mmほどのそぎ切りにしましょう。身がひと回り平たく広がり、押すと弾力がやわらいで、繊維がほぐれてしなやかになっていれば十分です。切った貝は冷蔵庫に入れておきます。

STEP 22 / 6

香味野菜をバターで炒める(約5分)

手順2: 香味野菜をバターで炒める(約5分)

厚手の鍋にバター大さじ2を中火で溶かし、にんにくを入れて香りが立つまで1分炒めます。玉ねぎ、ピーマン、セロリを加え、4分ほど炒めましょう。玉ねぎが透き通ってしんなりし、焦げ色がつく前が引き上げどきです。

STEP 33 / 6

キャッサバとにんじんを煮る

手順3: キャッサバとにんじんを煮る

鍋に水800mlと魚介の顆粒だし、塩、こしょうを加えて強火にします。沸いたらキャッサバとにんじんを入れ、中火で15分煮ましょう。キャッサバの角が少し丸くなり、竹串を刺すと半分くらいまで入ればこの段階は完了です。

STEP 44 / 6

ココナッツミルクに粉を溶いて加える(約3分)

手順4: ココナッツミルクに粉を溶いて加える(約3分)

ボウルにココナッツミルク1缶分を取り、薄力粉大さじ1、アナトーパウダー、クミンを入れて泡立て器でよく混ぜます。粉のダマが見えず、なめらかな液になったら、残りのココナッツミルクと一緒に鍋へ注ぎましょう。全体を底から大きく混ぜ、色が均一になれば次へ進みます。

STEP 55 / 6

プランテンを加えて煮る

手順5: プランテンを加えて煮る

青いプランテンは皮に縦に切れ目を入れてむき、2cm厚さの輪切りにして鍋に入れます。ふたをずらして弱めの中火で15分煮ましょう。ココナッツミルクは強く沸かすと分離しやすいので、表面がふつふつと揺れるくらいを保ちます。キャッサバとプランテンに竹串がすっと通り、スープに軽いとろみがつけば野菜は煮上がりです。

STEP 66 / 6

貝とパクチーを入れて5分だけ煮る

手順6: 貝とパクチーを入れて5分だけ煮る

味を見て塩で調え、そぎ切りにした貝とパクチーの半量を加えます。弱めの中火で5分煮たら火を止め、ふたをして3分置きましょう。貝の身が白く不透明になり、縁が少し反り返れば火が通っています。ラ・プレンサのレシピも、貝を5分より長く煮ると硬くなると念を押しています。

青いプランテンの皮はかたく、包丁がすべりやすい食材です。両端を落としてから皮に浅く縦の切れ目を入れ、指で皮を開くようにはがしてください。

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Ingredients

材料を分けて見る

材料表の分量4人分

表内の数値を目安として再計算します。塩、辛味、油は味を見ながら調整してください。

準備

買い出しの前に

ソパ・デ・カラコルの材料のつぶ貝、ココナッツミルク、キャッサバ、青いプランテン、にんじん、パクチー

エル・エラルドとラ・プレンサのレシピを土台に、缶のココナッツミルクと日本で手に入る貝で作れるよう整えた配合です。

8品目

貝と野菜

材料 分量 代替・備考
つぶ貝のむき身 450g 唾液腺を取り除いたもの。冷凍品は冷蔵庫で解凍する
キャッサバ(冷凍) 450g 皮をむいた冷凍品。4cm角程度に切る
青いプランテン 2本 皮が緑色で硬いもの。2cm厚さの輪切り
にんじん 1本 1.5cm角
玉ねぎ 1/2個 みじん切り
ピーマン 1個 みじん切り。現地のチレ・ドゥルセの代わり
セロリ 1本 筋を取ってみじん切り
にんにく 2片 すりおろす
10品目

スープ

材料 分量 代替・備考
ココナッツミルク 2缶(800ml) 缶をよく振ってから使う
水 800ml
魚介の顆粒だし 小さじ2 えびや魚の洋風だし。あれば魚介のだし800mlに替えて水は省く
バター 大さじ2 現地ではマーガリンもよく使う
薄力粉 大さじ1 ココナッツミルクに溶いて軽いとろみをつける
アナトーパウダー 小さじ1/2 白いガリフナ風にするなら省く
クミン(パウダー) 小さじ1/4
塩 小さじ1 だしの塩気を見て加減する
こしょう 小さじ1/4
パクチー 1/2束 粗く刻む。あればノコギリコリアンダーも
2品目

添えもの

材料 分量 代替・備考
ごはん 4人分
ライム 1個 くし形に切る
注意

ツブやつぶ貝として売られる巻き貝の一部は、唾液腺に毒(テトラミン)を持っています。厚生労働省によると、食後30分から1時間で頭痛やめまい、船酔いのような症状が出ることがあります。唾液腺を取り除いたむき身を選ぶか、殻付きを使う場合は身の中にある黄白色の唾液腺を必ず取り除いてから調理してください。

コツ

クイーンコンクは日本ではほとんど流通していません。つぶ貝のほかに、さざえのむき身や冷凍のえびでも作れます。ホンジュラスでもえびで作る家庭があり、ラ・プレンサのレシピにはえびを使うものも載っています。

注意

キャッサバは、皮をむいて中心まで十分に加熱してから食べる食材です。生や加熱不足のまま食べないでください。


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Shop the pantry

材料からそろえる、味の決め手

買い出しガイド

カリブ海に面したホンジュラス北部の町、ラ・セイバ。海沿いの食堂では、大きな鍋からココナッツの甘い湯気が立ち、皿には白く濁ったスープと、キャッサバ、青いプランテン、そして薄く切った巻き貝が盛られます。ライムをきゅっと搾り、白いごはんを添えて食べる。地元紙が「スープの女王」と呼ぶ、ソパ・デ・カラコル(sopa de caracol)です。

カラコルはスペイン語で巻き貝のこと。カリブ海でとれる大きなピンク色の巻き貝、クイーンコンクを使うのが現地の流儀です。日本では手に入らないので、むき身のつぶ貝で作ります。貝の扱い方さえ押さえれば、あとは缶のココナッツミルクと根菜で、カリブの海辺のスープが仕上がります。

ガリフナの人々が北の海岸に伝えたスープ

ホンジュラス北部の海辺の食堂で出されるソパ・デ・カラコル

ホンジュラスの新聞ラ・プレンサによると、ソパ・デ・カラコルはホンジュラス北部の海岸の郷土料理で、主にガリフナの人々が作ってきたものです。ガリフナは、1797年4月にカリブ海のセントビンセント島からホンジュラスの海岸へ移り住んだ人々。巻き貝やほかの魚介をとり、プランテンとキャッサバだけと合わせてスープにしたのが始まりと伝えられています。

豆知識

このスープは歌にもなっています。ホンジュラスのバンド、バンダ・ブランカのヒット曲「ソパ・デ・カラコル」のサビはガリフナ語で、ラ・プレンサの訳によると「スープを飲みたい、もっと楽しみたい、少しはきみに、少しはぼくに」という意味だそうです。

同じ記事によると、伝統的なガリフナのソパ・デ・カラコルは白いスープです。色づけの調味料は使わず、すりおろしたココナッツから搾ったミルクで煮て、野菜もキャッサバとプランテンくらいに抑えます。ホンジュラスの料理人ゼニア・パスは、「自然に作るほどおいしい」と話し、固形スープの素ではなく、貝殻などからとった魚介のだしで味をつけるといいます。

一方、いまのホンジュラスの家庭や食堂では、作り方がずっと自由です。新聞エル・エラルドに載った料理人カルロス・エスピナルのレシピは、ココナッツミルクにアチョーテ(アナトー)とクミンを加えてほんのり色をつけ、にんじんやセロリも入れます。白いスープも、うっすら黄色いスープも、どちらもホンジュラスのソパ・デ・カラコルです。


貝をやわらかく仕上げるコツ

たたいた貝と、たたかない貝の厚みの違い

巻き貝は火を入れすぎると、ゴムのように硬く縮みます。エル・エラルドのカルロス・エスピナルも、まず貝をたたいて繊維を切り、それから細く切るよう勧めています。たたいてから薄く切る、そしてスープには最後に入れる。この2つを守れば、つぶ貝でもやわらかく仕上がります。

コツ

冷凍のむき身を使うときは、前の晩から冷蔵庫に移してゆっくり解凍します。電子レンジや流水で急いで解凍すると、身から水分が抜けて硬くなりやすくなります。

コツ

ココナッツミルクは、ぐらぐら沸かすと油が浮いて分離します。煮ている間は弱めの中火を保ち、スープが白くなめらかなままか、ときどき確かめてください。

白いガリフナ風と、えびで作る版

アナトーを使わない白いソパ・デ・カラコル

伝統的なガリフナ風にしたいなら、アナトーとクミンを省き、にんじんとセロリも入れずに、キャッサバとプランテンだけで作ります。スープは白いまま、ココナッツと貝の味がまっすぐに伝わる仕上がりです。ラ・プレンサの記事は、ガリフナの家庭では青いプランテンをつぶして丸めた「マチュカ」を別に作って添えることも紹介しています。

えびで作る場合は、殻をむいて背わたを取ったえび450gを用意し、手順6で貝の代わりに入れて3分煮ます。えびの殻を少量の水で10分煮出してだしにすれば、顆粒だしを使わなくても魚介の香りがぐっと増します。

食べ方

ごはんとライムを添えたソパ・デ・カラコルの完成写真
残りのパクチーを散らし、ライムとごはんを添えて

深めの器に貝と野菜を盛り、熱いスープを注いで残りのパクチーを散らします。エル・エラルドのレシピは白いごはんとくし形のライムを、ラ・プレンサはごはんのほか、とうもろこしのトルティーヤや揚げたプランテンを添えるよう勧めています。ライムを搾ると、ココナッツの甘さがすっと引き締まります。

ホンジュラスの料理をもう一品作るなら、小麦粉のトルティーヤに豆とクリームを包むバレアダスを。カリブ海沿いのココナッツの料理なら、ジャマイカの魚のココナッツ煮込みランダウンも、同じ海の味がします。

よくある質問

むき身のつぶ貝とココナッツミルクの缶、青いプランテンを並べた写真

つぶ貝の唾液腺はどこにありますか?

殻付きのつぶ貝をむくと、身の頭のほうに黄白色の脂肪のようなかたまりが見えます。これが唾液腺です。身を縦に半分に切ると取り出しやすくなります。自信がない場合は、唾液腺を除いたと表示のあるむき身を買うのが安全です。

青いプランテンが手に入らないときは?

キャッサバを増やすか、じゃがいもで代用してください。青いプランテンのでんぷん質のほくほく感は出ませんが、スープとしては成り立ちます。熟したプランテンを使うと甘いスープになります。

作り置きできますか?

貝は温め直すと硬くなるので、作り置きには向きません。残った場合は貝を取り出して冷蔵し、スープと野菜だけを温め直して、最後に貝を戻して温める程度にしてください。保存日数のはっきりした目安は示せないので、早めに食べきりましょう。

アレルギーで気をつける材料は?

貝(えびで作る場合はえび)、炒めるときのバター(乳)、とろみの薄力粉(小麦)を使います。バターはサラダ油に、薄力粉は省いても作れます。

主な参考リンク

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