黄金色の薄い皮のジャマイカンビーフパティを割り、スパイスの効いた牛肉の餡を見せたところ
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ジャマイカンパティの作り方|ターメリック香る黄色い皮とスパイシーな牛肉餡

約14分で読めます世界ごはん紀行編集部
Cooking flow

作り方を先に見る

STEP 11 / 9

バターを小麦粉にすり込む

手順1: バターを小麦粉にすり込む

大きなボウルに小麦粉300g、ターメリック、カレー粉小さじ2、細かい塩を入れて混ぜます。冷たい角切りバターを加え、指先ですり込んで、粗いパン粉のような状態にします。

氷水の約半量を加えて混ぜ、残りは必要な分だけ少しずつ足します。生地がまとまった時点ですぐ止めてください。こねません。

STEP 22 / 9

生地を休ませる

手順2: 生地を休ませる

生地をラップで包み、冷蔵庫で30分休ませます。扱いやすくなり、バターも冷たいまま保てます。

STEP 33 / 9

香味野菜とスパイスを炒める

手順3: 香味野菜とスパイスを炒める

フライパンにオリーブオイルを中火で熱し、玉ねぎを6〜8分、やわらかくなるまで炒めます。にんにくを加えて30秒炒めます。

手袋をしてスコッチボネットを刻みます。刻んだあとは手と道具をよく洗い、目に触れないようにしてください。唐辛子を、カレー粉大さじ1、オールスパイス、タイムの葉、塩、黒こしょうと一緒にフライパンへ加えます。スパイスを焦がさないように、香りが立つまで2〜3分炒めます。

STEP 44 / 9

牛肉を炒め、ストックで煮詰める

手順4: 牛肉を炒め、ストックで煮詰める

牛ひき肉を加え、ほぐしながら炒めます。色が変わり、赤い生肉が残らなくなるまで十分に火を通してください。

パン粉(または小麦粉)とビーフストックを加えます。沸いたら火を弱め、ストックが減って餡が濃くなるまで、静かに20〜30分煮ます。スプーンにのせて流れないけれど、乾いてはいない状態が目安です。

STEP 55 / 9

細ねぎを混ぜて冷ます

手順5: 細ねぎを混ぜて冷ます

小口切りにした細ねぎを混ぜ、火を止めます。餡は完全に冷ましてください。温かいままだと生地のバターがやわらかくなってしまいます。

STEP 66 / 9

生地を伸ばして抜く

手順6: 生地を伸ばして抜く

オーブンを200°C(ファンオーブンは180°C)に予熱し、天板にクッキングシートを敷きます。作業台に打ち粉を薄く振り、生地を3〜5mmの厚さに伸ばして、直径14〜15cmの円に抜きます。

STEP 77 / 9

餡を詰めて閉じる

手順7: 餡を詰めて閉じる

卵1個を溶きほぐします。足りなければ2個目を溶きます。冷ました餡を円の片側に等分してのせ、縁はきれいに空けておきます。詰めすぎないでください。

縁に溶き卵を塗り、生地を半月形に折って端を押さえて閉じます。仕上げにフォークで押さえて模様をつけます。

STEP 88 / 9

卵を塗る

手順8: 卵を塗る

クッキングシートを敷いた天板に並べ、表面に溶き卵を薄く塗ります。

STEP 99 / 9

黄金色にカリッと焼く

手順9: 黄金色にカリッと焼く

200°C(ファンオーブンは180°C)で20〜25分、表面が黄金色になり、皮がカリッとするまで焼きます。オーブンによって差があるので、時間だけでなく色とカリッとした焼き上がりも見て判断してください。

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Ingredients

材料を分けて見る

材料表の分量4人分

表内の数値を目安として再計算します。塩、辛味、油は味を見ながら調整してください。

準備

買い出しの前に

パティの生地と餡に使う小麦粉、バター、ターメリック、カレー粉、牛ひき肉、玉ねぎ、タイムなどの材料
片側に生地の材料、もう片側に餡の材料
8品目

生地

材料 分量 代替・備考
小麦粉 300g 生地の骨格になります
無塩バター(角切り・冷やしておく) 150g コクと風味。冷たいまま粉にすり込みます
ターメリック(粉) 小さじ2 黄色い色と土っぽい香り
カリブ風カレー粉 小さじ2 生地に香りをつけます
細かい塩 小さじ1 生地の味つけ
氷水 75ml(状態を見て調整) 生地をまとめるために、少しずつ加えます
溶き卵 1〜2個 縁を閉じるのと表面に塗るのに使います。餡には入れません
打ち粉用の小麦粉 少々 作業台に薄く振ります
13品目

牛肉の餡

材料 分量 代替・備考
オリーブオイル 大さじ2 玉ねぎを炒めます
玉ねぎ(大・みじん切り) 1個 甘みと水分
にんにく(みじん切り) 4かけ 香ばしい香り
カリブ風カレー粉 大さじ1 餡の香りの中心
オールスパイス(粉) 小さじ1 温かく甘いスパイス
スコッチボネット(種を除いて細かく刻む) 1/4〜1個 辛さと香り。迷うなら1/4個から
タイム(葉) 3枝分 ハーブの香り
塩 小さじ1 味つけ
黒こしょう 小さじ1 こしょうの辛み
牛ひき肉 500g 餡の主役
生パン粉または小麦粉 大さじ2 肉汁をまとめます。どちらか一方だけを使います
ビーフストック 300ml 牛肉を煮て、煮詰めて濃い餡にします
細ねぎ(スプリングオニオン・小口切り) 2本 仕上げの香り
アレルゲン

このパティには卵・小麦・乳(バター)が含まれます。アレルギーのある方に出す場合は、ビーフストックのアレルゲン表示を確認し、パン粉やカレー粉の表示もあわせて確かめてください。

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Shop the pantry

材料からそろえる、味の決め手

買い出しガイド

黄色い皮を割ると、香辛料の効いた牛肉餡

このパティで守りたいこと

バターは冷たいまま扱うと、生地が扱いやすくなります。餡はとろりと濃く、でも乾かないところまで煮詰め、包む前に完全に冷ましてください。

紙袋に入ったまま、熱々で手渡されるパティを思い浮かべてください。二つに割ると、薄い黄色の皮の中から牛ひき肉が現れ、カレーとタイムとオールスパイスの香り、そしてスコッチボネットのフルーティーな辛さが立ちのぼります。黄色の正体は、生地そのものに練り込んだターメリックとカレー粉です。

パティはひとつの型に決まった料理ではありません。Ainsley Harriott も Heritage Toronto も、牛肉以外にも野菜や別の肉を詰めたものがあり、辛さや皮の作りも店や作り手によって違うと伝えています。この記事で作るのは牛肉の1種類で、Ainsley Harriott の「Jamaican Beef Patties」(中サイズ約10個分)の配合です。ひとりの料理人のレシピであって唯一の基準ではなく、ここでは他の配合と混ぜていません。

以下の分量・時間・できあがりの個数は、そのレシピに掲載されている数値です。この記事のために台所で試作したものではないので、時計だけに頼らず、各工程に書いた見た目の目安も合わせて判断してください。島のほかの料理はジャマイカのページでも紹介しています。


道具

  • キッチンスケール
  • 大きめのボウル
  • 生地を冷やすときに包むラップ
  • フライパン
  • 木べら
  • 餡を冷ます浅いボウルまたはバット
  • 麺棒
  • 直径14〜15cmの丸い抜き型
  • 天板とクッキングシート
  • 刷毛
  • フォーク
  • 唐辛子を扱うときの手袋

選び方と代用

買い物のほとんどは身近な品です。小麦粉、バター、卵、牛ひき肉、玉ねぎ、にんにく、タイム、こしょうは普段の食材で足ります。パティらしさを左右する材料は3つあるので、探す価値があります。

  • カリブ風(ジャマイカ風)のカレー粉: ふつうのカレー粉でも代用できますが、配合が違うので香りは同じになりません。
  • スコッチボネット: 見つからなければ、ほかの辛い唐辛子でも辛さは出せます。ただし辛さも香りも別物になるので、同じパティではなく別の味になると考えてください。
  • オールスパイス(粉): 五香粉やシナモンは別のスパイスで、代わりにはなりません。
  • タイム: 乾燥タイムは香りが変わるので、生の3枝と同量で置き換えないでください。
  • パン粉または小麦粉: 基本は生パン粉です。小麦粉でも作れ、その場合も量は同じ大さじ2です。

うまくいかないときの対処

状況 考えられる原因 対処
生地が割れる 水が足りない、または休ませたあとで冷たく硬くなっている 水は一度に入れず少しずつ足す。冷えすぎて硬いだけなら、少し置いてから伸ばす
生地がべたつく バターが溶けているかもしれない 冷蔵庫に戻し、作業台には打ち粉を薄く振る
餡が漏れる 餡が温かい、詰めすぎ、縁が汚れている 先に餡を冷まし、縁をきれいに保って、端をしっかり押さえて閉じる
底が湿る 餡の水気が残っていた、または温かかった ストックは20〜30分かけて煮詰め、包む前に冷ます
辛すぎる スコッチボネットが多すぎた 次回は1/4個から始める

基本のレシピとは別の変化案

  • 辛さの調整: スコッチボネットは1/4〜1個の範囲で。量によって辛さも香りも変わり、どの量でもマイルドに仕上がるとは言えません。
  • スパイスの配分: 牛肉の餡のまま、スパイスは好みに合わせて調整できます。量を変えた場合は自分流のアレンジで、ここで紹介した版とは味が変わります。
  • クミン入りの生地: 手順1で小麦粉と一緒に、軽く炒って砕いたクミンシード小さじ2を加えます。伝統的ではない、任意の追加です。
  • 細ねぎを入れるタイミング: 手順5のように最後に加えると、さわやかな香りが残ります。

ココブレッドを添えても、添えなくても

焼きたてのジャマイカンパティと、任意で添えたココブレッドの食卓
ココブレッドは、パティの隣に添える任意の組み合わせ

パティは軽食にも食事にもなります。ココブレッドは組み合わせの一例ですが、なくても料理は完成します。生地にも餡にも入れるものではないので、別に添えてください。

コーニッシュ・パスティとのつながりから、ジャマイカの味へ

パティはよく、コーニッシュ・パスティ(Cornish pasty)と結びつけて語られます。Jamaican Museum & Cultural Center はこの関係を、多くの歴史家が挙げる起源として紹介していて、Heritage Toronto も同じ系譜でパティをたどっています。単純な発明物語ではなく、由来のひとつの筋として受け止めるのがよさそうです。これらの資料は、パティをジャマイカの植民地の歴史や、強制移住・契約労働・移民といった人の移動と結びつけ、その過程で食材や技術が行き交ったと説明しています。

博物館の記事は、移民が持ち込んだスパイスや、スコッチボネットのような食材が土地の味に取り込まれていったと述べています。Heritage Toronto は、スコッチボネットを伝統的な辛みの源のひとつとして挙げています。博物館の記事は文化についての解説であって一次資料ではないため、それぞれのスパイスがいつ伝わったかまでは確定できません。

パティは海も渡りました。Heritage Toronto によると、1960年代から70年代にかけてジャマイカからの移民がカナダにパティを広め、トロントのリトル・ジャマイカにあるパティ店が、コミュニティと土地の記憶を支えてきました。博物館の記事も、北米を含む海外のジャマイカ系コミュニティで、パティが故郷とのつながりをもつ食べ物だと述べています。トロントの話は海外コミュニティのひとつの例であり、ジャマイカ全体の食習慣を表すものではありません。

ほかの作り方もあります。Jamaicans.com に載っている Winsome Murphy の版は、牛肉、escallion、タイム、唐辛子、パプリカを使い、約3ダース分で、パンを肉のつなぎに使います。別の配合なので、その分量はここには混ぜていません。

よくある質問

なぜ皮が黄色いのですか?

Ainsley Harriott のレシピでは、生地にターメリックとカリブ風カレー粉が入っています。抜くと、色も風味も弱くなります。

スコッチボネットが手に入らないときは?

ほかの辛い唐辛子で代用できますが、同じ辛さや香りにはなりません。これは編集部の提案であって Harriott のレシピにはない方法なので、慎重に加え、違う仕上がりになると考えてください。

パティはココブレッドと一緒に食べなければいけませんか?

いいえ。Jamaicans.com はココブレッドを組み合わせの例として挙げていますが、任意です。

生地にクミンを入れるのは伝統的ですか?

Ainsley Harriott は、軽く炒って砕いたクミンシードを任意の追加として挙げ、伝統的ではないとはっきり書いています。そのためここでは基本の材料に入れていません。

何個できますか?

レシピでは中サイズ約10個です。これは掲載されている数値で実測した結果ではなく、1個あたりの餡の量や完成時の重さも示されていません。

牛肉は中心が何度になれば安全ですか?

レシピに温度の記載がなく、ここでも足していません。赤い生肉が残らなくなるまで十分に加熱し、具体的な温度を知りたい場合は、お住まいの地域の公的な食品安全の情報を確認してください。

保存はどのくらいできますか? 温め直し方は?

レシピに保存や再加熱の説明がないため、この記事でも時間や温度は案内しません。加熱した牛ひき肉の扱いは、お住まいの地域の公的な食品安全の情報に従ってください。

主な参考リンク

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