温かいユカに豚のチチャロンと酢キャベツサラダを重ねたニカラグアのビゴロン
🌍料理ニカラグア料理

ビゴロンの作り方|ユカと豚のチチャロン、酢キャベツサラダのニカラグア料理

約14分で読めます世界ごはん紀行編集部
Cooking flow

作り方を先に見る

STEP 11 / 7

ユカの皮をむいて切る

手順1: ユカの皮をむいて切る

ユカを洗い、数個の塊に切り分けてから、丈夫なピーラーか小さな包丁で厚い外皮をすべてむきます。中心に硬くて木質の芯が通っていれば、切り取ります。白い身は、均一に火が通るよう同じくらいの大きさに切ります。皮は別にして捨てます。

冷凍ユカを使う場合は、袋の表示どおりに準備してください。

STEP 22 / 7

にんにくと塩でユカを柔らかくなるまでゆでる

手順2: にんにくと塩でユカを柔らかくなるまでゆでる

ユカがかぶる量の湯を鍋で沸かします。ユカ、にんにく、塩を適量入れ、中まで柔らかくなるまでゆでます。いちばん太い塊に串を刺し、すっと通って中心に硬い白い芯が残っていなければゆで上がりです。外側は柔らかくても中が硬いときは、そのまま火を通し続けます。

柔らかくなったら、鍋の中でかき回さずに引き上げます。かき回すと崩れます。湯を切り、ゆで汁は捨てて、ユカは温かく保っておきます。

STEP 33 / 7

サラダの野菜を切る

手順3: サラダの野菜を切る

キャベツは細かく刻みます。トマトは薄切りか角切り、玉ねぎはみじん切りにします。きゅうりは薄切りにして別に取っておきます。サラダには入れず、皿の脇に添えます。

STEP 44 / 7

酢、塩、唐辛子でサラダを和える

手順4: 酢、塩、唐辛子でサラダを和える

食べる直前に、キャベツ、トマト、玉ねぎをボウルで合わせます。酢と塩を少しずつ加え、混ぜながら味を見ます。唐辛子は好みで加えるか、各自で足せるよう別に出します。

STEP 55 / 7

チチャロンを用意する

手順5: チチャロンを用意する

そのまま食べられるチチャロンなら、一口大に割ります。市販品を温めたいときは、袋の表示に従ってください。

STEP 66 / 7

温かいユカの上にチチャロンをのせる

手順6: 温かいユカの上にチチャロンをのせる

バナナの葉を使うなら、皿に敷きます。皿に温かいユカを並べ、その上にチチャロンをのせます。サラダは次の工程までボウルに入れたままにしておきます。

STEP 77 / 7

サラダをのせてすぐ出す

手順7: サラダをのせてすぐ出す

和えたサラダをチチャロンの上にのせます。ボウルの底にたまった水分は入れません。きゅうりの薄切りは皿の脇に添えます。ユカが温かく、サラダが冷たく、チチャロンがカリッとしているうちにすぐ出し、層をいっしょに口に入れて食べてください。

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Ingredients

材料を分けて見る

材料表の分量4人分

表内の数値を目安として再計算します。塩、辛味、油は味を見ながら調整してください。

12品目

材料

ユカ、にんにく、キャベツ、トマト、玉ねぎ、きゅうり、豚のチチャロン、酢、塩、唐辛子など、ビゴロンの材料
ユカとチチャロン、サラダの野菜。盛り付け用のバナナの葉は脇に置く
材料 分量 代替・備考
ユカ(キャッサバ) 中4本 温かくでんぷん質の土台。皮を完全にむいて中まで加熱し、生では食べない
にんにく(ajo) 1/2頭 ゆで湯の香りづけ
水(agua) 適量 ユカがかぶる量。ゆでたあとは捨てる
塩(sal) 適量 ゆで湯用
豚のチチャロン(chicharrón) 1/2 libra ユカにのせる、塩気のあるカリッとした豚
キャベツ(repollo) 中1玉 細かく刻む。サラダの主役
トマト(tomate) 4個 薄切りまたは角切り
玉ねぎ(cebolla) 中1/4個 みじん切り
きゅうり(pepino) 1/2本 薄切りにして皿の脇に添える
酢(vinagre) 適量 サラダの酸味。好みで加減する
塩(sal) 適量 サラダ用
唐辛子(chile) 好みで(省略可) 辛味。苦手なら入れない

バナナの葉は皿に敷くための任意の材料です。使うなら食用として売られている葉に限り、観賞用植物の葉は使わないでください。この料理には豚肉が含まれます。チチャロンは味つけや製造ラインが製品によって違うので、買うときはラベルを確認してください。

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材料からそろえる、味の決め手

買い出しガイド

ビゴロン — 温かいユカ、カリッとした豚、冷たく酸っぱいキャベツを一皿に

この皿で守りたいこと

三つの層を混ぜずに保つことです。中まで柔らかく煮たユカ、塩気のあるカリッとした豚のチチャロン、酢のきいた冷たいキャベツサラダ。それぞれを別々に用意し、最後にだけ重ねます。

皿の底には、ほくほくと柔らかい温かいゆでユカ。その上に塩気のあるカリッとした豚のチチャロン(chicharrón)をのせ、さらに細かく刻んだキャベツ、トマト、玉ねぎを、酢で冷たく酸っぱく和えて山盛りにします。ニカラグアのビゴロンは、温度と食感の対比そのものを味わう料理で、とくにグラナダの街と結びつけて語られます。

この記事のレシピは、Maxi Palí Nicaraguaが公開している6人分の材料表に沿っています。ユカをにんにくと塩を入れた湯でゆで、キャベツ・トマト・玉ねぎを酢、塩、好みで唐辛子と和え、ユカ、チチャロン、サラダの順に盛り付けます。元の表には重さやサイズの記載がないため、分量は表記どおりの単位と個数のままにして、グラム換算はしていません。このレシピ全体は世界ごはん紀行編集部で試作していないので、作り方では所要時間を約束せず、各段階で見るべき状態を示します。

仕上がりを左右するのは二点です。ユカを安全に下ごしらえすること(皮を完全にむき、中まで加熱し、ゆで汁は捨てる)と、サラダが自分の水分に浸らずパリッとした状態で皿に届くよう、和えるタイミングを合わせることです。

表記

この料理はVigorónとも、アクセントなしのVigoronとも書かれます。違いはアクセント記号だけで、別の料理だとする根拠は見つかりませんでした。

グラナダの名物、葉の上で食べる一皿

ビゴロンはグラナダの料理として紹介されています。 ニカラグアの観光地図は、グラナダ市の案内に「Vigorón de Granada」を挙げています。ASDENICとInterteamが2022年にまとめたレシピ集も、この料理をグラナダの料理として説明しています。地域についていえるのはここまでで、グラナダとの結びつきは確認できても、国じゅうが同じ作り方をしているとまでは言えません。

同じレシピ集には家庭のレシピも載っています。ユカを柔らかくゆで、キャベツとトマトに酸味のあるものを合わせ、chagüite(バナナの葉)の上にユカ、charrasca、サラダの順で盛るというものです。この寄稿者の版では、Maxi Palí版のチチャロン、きゅうり、酢、好みの唐辛子の代わりに、charrascaとライム(limón)を使っています。家庭ごとに作り方が違うことがわかります。レシピ集には、ビゴロンを朝食、昼食、夕食のどれでも食べること、家族や友人と分け合うことにも触れた記述があります。

ASDENICのレシピ集は、María Luisa Lacayo(通称「Loquita」)が1914年にこの料理を考案したと記しています。ただし、それより前の記録は示されていません。確定した歴史というより、このレシピ集が伝えている話として読むのが妥当です。

別のレシピとして、バルセロナのラテン食材店Buena Onda Mini Marketのものがあります。ユカ、豚のチチャロン、キャベツ、トマト、酢、唐辛子、バナナの葉という同じ構成で、熱いユカと冷たいサラダの対比や、手で混ぜながら食べることが語られています。ただし、その分量はこの記事では使っていません。

分量について

Maxi Palíのページには、食い違う二つの一覧があります。買い物リストはにんにく1頭、玉ねぎ中1個と読めますが、材料欄ではにんにく1/2頭、玉ねぎ中1/4個です。このレシピでは材料欄に従います。完成写真には飾りとして人参とビーツも写っていますが、材料欄にはないため、ここでは使いません。チチャロンは1/2 libraと書かれているだけで、部位や製品の詳細は説明されていないので、重さへの換算はしません。

ユカに気をつかう理由

国連食糧農業機関(FAO)は、キャッサバ(ユカ)にはシアン配糖体が含まれ、その量は品種などによって大きく異なり、皮に集中しやすいと説明しています。このレシピに取扱いの決まりがあるのはそのためです。食用として売られているユカを買い、皮を完全にむき、十分に加熱し、ゆで汁は捨ててください。苦くないことは、安全の目安になりません。


道具

  • ユカの厚い皮をむくための丈夫なピーラーか小さな包丁
  • 大きめの鍋
  • ざる
  • キャベツを細かく刻むよく切れる包丁
  • まな板
  • ボウル
  • ユカの火通りを確かめる竹串か木の串
  • 皿(あればバナナの葉を敷く)

選び方と代用

ユカ。 生のユカや皮をむいた冷凍ユカは、ラテンアメリカ食材店、ブラジル食材店、輸入食品や冷凍食品を扱う店で見つかることがありますが、在庫は店によって違います。冷凍ユカは同じ食材ではなく実用上の代用品なので、袋の表示どおりに調理してください。じゃがいもや里芋では土台の食感と風味が変わるため、代用ではなく別の料理として考えましょう。

チチャロン。 チチャロンとして売られているものには、皮だけの豚皮スナックから、肉がついた揚げものまで幅があります。皮だけのものは軽くてよりカリッとし、肉つきは食べごたえがあって現地で食べられているものに近いかもしれません。ただしラベルを読み、どの製品もニカラグアのものと同じとは思わないでください。ベーコン、豚ばら肉の炒めもの、揚げ玉は味も食感も異なるため、おすすめしません。

酢。 決まった種類はありません。ふつうの白酢や穀物酢はまっすぐで澄んだ酸味になり、りんご酢は果実の香りが加わります。甘みのついた酢は、このサラダにはない砂糖を足すことになります。

バナナの葉。 見栄えと少しの香りを添えます。なければ皿に盛ってください。味も作り方も変わりません。

皿の上のトラブルを直す

症状 考えられる原因 対処
ユカの中心が硬い 塊の大きさがふぞろい、または加熱が足りない いちばん太い塊に串が通るまで火を通し続ける。外は柔らかくて中が硬いユカは出さない
ユカが崩れる 煮すぎ、または鍋の中でかき回した 串が通ったらすぐ引き上げ、ゆでている間は混ぜない
サラダが水っぽい 塩と酢で早く和えすぎた 出す直前に和え、ボウルにたまった水分は皿に入れない
チチャロンが湿る サラダを長くのせたままにした 盛り付けるまでは別にしておき、サラダをのせたらすぐ出す
土台の味がユカと違う じゃがいもなど別の根菜を使った 食感も風味も変わるので、別のアレンジとして楽しむ

味わいが変わるアレンジ

酢を変える。 りんご酢なら果実の香りが加わり、ふつうの白酢や穀物酢はより鋭くまっすぐな酸味になります。酢の量を調整し、塩を足す前に味を見てください。

唐辛子は別添えにする。 唐辛子は辛さに幅があるので、サラダにすべて混ぜず、各自が足せるように出します。

チチャロンは肉つきの度合いで選ぶ。 皮が多いものは軽くカリッとした皿に、肉がついたものは食べごたえのある皿になります。どちらも買える別々の製品で、現地のものとそっくり同じではありません。

バナナの葉なしで盛る。 皿に直接盛り付けます。香りと見栄えは少し減りますが、層も味も変わりません。

冷凍ユカを使う。 袋の表示どおりに調理し、同じように串で火通りを確かめます。加熱前に、皮や硬い木質の芯が残っていないかも確認してください。

残りものと安全

ユカ、チチャロン、サラダは別々に保存し、すぐに冷蔵します。チチャロンは保存中にカリッとした食感が失われます。温め直すときは、保存したものの状態とチチャロンの袋の表示を目安にし、酢のサラダは温めないでください。どの工程でもそうですが、ユカは皮を取り除き、ゆで汁を捨てて、十分に加熱したものを食べてください。

よくある質問

まずはユカから

疑問の多くは土台に行き着きます。ユカが中心まで柔らかく、サラダを最後の最後にのせれば、あとは調整しやすい料理です。

ビゴロン(Vigorón)とVigoronは別の料理ですか?

別の料理だとする根拠は見つかりませんでした。二つの表記の違いはアクセント記号だけです。

なぜ分量をグラムで書かないのですか?

Maxi Palíのレシピは、材料を個数で数えており(ユカ中4本、にんにく1/2頭、キャベツ中1玉)、チチャロンは1/2 libraとあるだけで、重さもサイズも書かれていません。そのため換算せず、表記どおりにしています。このページの買い物リストにはにんにく1頭と玉ねぎ中1個とも書かれていますが、このレシピでは材料欄のにんにく1/2頭、玉ねぎ中1/4個に従っています。

ユカの代わりにじゃがいもを使えますか?

家庭のアレンジとしては作れますが、土台のでんぷん質と風味が変わるため、同じ料理ではなくなります。

バナナの葉は必要ですか?

必要ありません。ASDENICの家庭レシピは伝統的な方法としてchagüite(バナナの葉)に盛り付けていますが、皿でも問題なく作れます。

辛くないといけませんか?

いいえ。Maxi Palíは唐辛子を任意としています。

ユカは何分ゆでればいいですか?

確かな固定時間はありません。ユカの大きさや鮮度、生か冷凍か、鍋によって変わります。いちばん太い塊に串がすっと通り、中心に硬い芯が残らなくなるまでゆでてください。

ビゴロンは本当に1914年に生まれたのですか?

ASDENICとInterteamのレシピ集は、María Luisa Lacayo(通称「Loquita」)が1914年に考案したと記していますが、それより前の記録は示しておらず、独立した裏づけも見つかりませんでした。

主な参考リンク

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