じゃがいも、たけのこ、黒目豆が入った黄色いスープ状のネパールのアル・タマと白いご飯
🔪下準備15分
🔥調理55分
🌍料理ネパール料理

アル・タマの作り方|ネパールのたけのこと黒目豆の酸っぱいスープカレー

約12分で読めます世界ごはん紀行編集部
Cooking flow

作り方を先に見る

STEP 11 / 7

野菜を切る

手順1: 野菜を切る

玉ねぎは縦半分に切ってから3mm厚さの薄切りに、しょうがはすりおろすかみじん切りに、にんにくは包丁の腹で押して、形がつぶれる程度にします。じゃがいもは皮をむき、3cm角ほどの大きさに切ります。新じゃがなら皮付きのまま半分に切ってもかまいません。たけのこは5mm厚さの薄切りにします。3分ほどで切り終えたら、じゃがいもは水にさらしておきます。

STEP 22 / 7

じゃがいもを下ゆでする

手順2: じゃがいもを下ゆでする

鍋にじゃがいもとかぶるくらいの水、塩少々を入れて中火にかけ、沸騰してから約15分ゆでます。竹串を刺すと、外側はすっと通り、中心にわずかに抵抗が残る程度が目安です。ここで完全に柔らかくすると、あとで煮込むときに崩れてしまいます。ゆで上がったらざるに上げて湯をよく落とします。

STEP 33 / 7

玉ねぎを色よく炒める

手順3: 玉ねぎを色よく炒める

別の大きめの鍋にサラダ油大さじ2を入れて中火よりやや強めに熱し、薄切りの玉ねぎを入れます。ときどき混ぜながら約15分、玉ねぎのかさが半分ほどに減ってしんなりまとまり、全体が濃いきつね色になるまで炒めます。しっかり色づくまで炒めると、スープに甘みとこくが出ます。鍋底が焦げつきそうなら、火を少し弱めて水を大さじ1足します。

STEP 44 / 7

しょうがとにんにくを加える

手順4: しょうがとにんにくを加える

玉ねぎが色づいたら、しょうがとにんにくを加えます。火を弱めて2〜3分、ゆっくり炒めます。にんにくの香りが立ち、しょうがの水分が飛んで鍋の中がしっとりまとまってくれば十分です。にんにくが焦げると苦みが出るので、強火にしないようにします。

STEP 55 / 7

スパイスを炒め、レモン汁を加える

手順5: スパイスを炒め、レモン汁を加える

クミン、コリアンダー、ターメリック、花椒、一味唐辛子、塩小さじ1を一度に加え、弱火のまま絶えず混ぜながら約1分炒めます。スパイスが油になじんで玉ねぎ全体が黄色く色づき、香りが立ったら、レモン汁を搾り入れて混ぜます。スパイスは焦げやすいので、1分を過ぎたらすぐ次へ進みます。

STEP 66 / 7

具材を入れて20〜30分煮込む

手順6: 具材を入れて20〜30分煮込む

缶汁をこぼして洗ったブラックアイドピー、下ゆでしたじゃがいも、たけのこ、トマト缶を加えます。空になったトマト缶に少量の水を入れてすすぎ、その水も鍋に加え、さらに水250mlを足します。中火で沸騰させたら弱火にし、ときどき混ぜながら20〜30分煮込みます。じゃがいもに竹串がすっと通り、スープがわずかにとろみを帯びたら煮上がりです。汁気はたっぷり残すのがこの料理らしい仕上がりなので、煮詰めすぎないようにしてください。

STEP 77 / 7

味を調えて仕上げる

手順7: 味を調えて仕上げる

火を止める前に味を見て、塩とレモン汁で調えます。酸っぱさが物足りなければレモン汁を少しずつ足し、たけのこの酸味が引き立つくらいにします。弱火のまま1分ほど味をなじませ、スープに軽いとろみがあり、じゃがいもが柔らかく形を保っている状態で火を止め、器に盛ってざく切りのパクチーを散らします。

煮込んでいる間に水分が減って具が顔を出したら、水を50mlずつ足して、スープ状を保ちます。アル・タマは汁物として食べる料理なので、カレーのように重たくしないのがポイントです。

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Ingredients

材料を分けて見る

材料表の分量4人分

表内の数値を目安として再計算します。塩、辛味、油は味を見ながら調整してください。

準備

買い出しの前に

アル・タマの材料のじゃがいも、水煮たけのこ、ブラックアイドピー、トマト缶、玉ねぎ、スパイス

8品目

具材

材料 分量 代替・備考
じゃがいも 500g メークインなど煮崩れしにくいもの
ブラックアイドピー(缶詰) 400g 缶汁をこぼして洗う。乾燥豆なら一晩水に浸けてゆでる
たけのこ(水煮) 225g 薄切り。酸っぱい漬けたけのこがあればそれを使う
トマト缶(カット) 400g —
玉ねぎ 中2個 薄切り
しょうが 5cm すりおろすかみじん切り
にんにく 3片 つぶす
水 250ml トマト缶をすすいだ水とは別に
9品目

スパイスと調味料

材料 分量 代替・備考
サラダ油 大さじ2 ひまわり油でも可
クミンパウダー 小さじ2 —
コリアンダーパウダー 小さじ2 —
ターメリック 小さじ1 —
花椒(パウダー) 小さじ1/4 ネパールのティムールの代わり。省いてもよい
一味唐辛子またはチリパウダー 小さじ1/4 辛さはお好みで
塩 小さじ1 じゃがいもの下ゆで用とは別
レモン汁 1/2個分 最後に味を見て足す
パクチー ひとつかみ ざく切り。仕上げ用
コツ

クミン、コリアンダー、ターメリックはどれも、日本のスーパーのスパイス売り場で手に入ります。スパイスは炒める前に計量して小皿にまとめておくと、焦がさずに一度に加えられます。

注意

花椒やティムールは、少量でも舌がしびれる強い香りがあります。小さな子どもが食べる場合は省いてください。


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Shop the pantry

材料からそろえる、味の決め手

買い出しガイド

カトマンズ盆地の祝いの宴では、並んで座った客の前に、いくつもの料理が少しずつ盛られていきます。その横に注がれるのが、たっぷりの黄色いスープです。ひと口すすると、きゅっと酸っぱく、スパイスの香りのあとからたけのこの歯ざわりが追いかけてきます。じゃがいも、たけのこ、黒目豆を煮込んだネパールのアル・タマ(आलु तामा / Aloo tama)です。

酸っぱいたけのこのスープ

ネパールの家庭の台所で、アル・タマの鍋をかき混ぜる様子

名前の「アル」はじゃがいも、「タマ」はたけのこのことです。黒目豆(ブラックアイドピー)を入れたものは、豆を意味する「ボディ」を加えて「アル・ボディ・タマ」とも呼ばれます。英語圏の料理解説では、ネパールの丘陵地帯で食べられてきた料理として紹介され、汁気の多いスープとしても、ご飯にかけるカレーとしても食べられます。酸っぱくて少しつんとくる味が、この料理のいちばんの魅力です。

酸味のもとになるたけのこについては、説明が分かれます。多くの解説では、タマは強い酸味をもつ発酵たけのこだとされています。一方、オーストラリアに暮らすネパール出身の書き手によるブログでは、タマは発酵させていないたけのこの加工品だと説明し、レモン汁で酸味を足す作り方を紹介しています。地域や家によって使うたけのこが違うと考えるのが自然でしょう。

豆知識

カトマンズ盆地に古くから暮らすネワール族の宴「ボジ(bhoj)」では、アル・タマは必ず並ぶ料理だといわれます。ネパールでは、ほとんどの家庭で作られる身近な料理で、体が温まる家庭の味として親しまれています。

ネパールの台所でよく使われるのが、ティムールと呼ばれる山椒の仲間のスパイスです。舌がしびれるような柑橘の香りがあり、四川の花椒に近い風味をもっています。アル・タマに入れると、たけのこの酸味にさわやかな香りが重なります。日本では花椒で代わりにするのがいちばん手軽です。


日本の台所で作るときに知っておきたいこと

日本のスーパーで買える水煮たけのこ、ブラックアイドピーの缶詰、メークイン、トマト缶

発酵たけのこは日本ではほとんど手に入りません。そこで今回は、日本のスーパーで買える水煮たけのこを使い、レモン汁で酸味をつけて仕上げます。英語圏のレシピでも、缶詰のたけのことレモン汁を組み合わせる作り方が紹介されています。アジア食材店などで酸っぱい漬けたけのこが見つかった場合は、レモン汁を入れる前に味見をして、酸味が足りないときだけ加えてください。

ブラックアイドピーは、白い豆にへその黒い点がある豆で、インド食材店や輸入食品店、通販で缶詰や乾燥豆が手に入ります。缶詰を使えば、豆を一晩水に浸ける手間が省けます。じゃがいもは、煮崩れしにくいメークインや新じゃがが向いています。

コツ

水煮たけのこは、穂先と根元で歯ざわりが違います。根元を中心に使うと、煮込んでもシャキッとした食感が残ります。穂先は柔らかいので、薄切りにして最後に加えると形が崩れません。

唐辛子は、英国の食材店が紹介するレシピではとても辛いブート・ジョロキアを使っています。日本の家庭で作るなら、一味唐辛子やチリパウダー小さじ1/4にしておくと、辛さは控えめになります。辛いのが好きな人は、食卓で一味唐辛子を足してください。


盛り付けとネパールの食べ方

アル・タマを白いご飯と一緒に盛り付けた食卓
深めの器にスープごと盛り、ご飯を添える

深めの器にスープごとたっぷり盛り、白いご飯や薄焼きパンのロティを添えて食べます。スープだけで食べても満足感があります。ネパールの家庭の食卓を思い浮かべるなら、豆のスープとご飯、おかずを一皿に並べるダルバートと組み合わせるのもおすすめです。

ネワールの宴を思わせる一皿にしたいなら、ヨマリのような祝いの日の料理と並べてみてください。酸っぱい汁物を挟みながら食べると、こってりした料理や甘いものの合間に口の中がすっきりします。

アレンジの楽しみ方

鶏肉を加えたアル・タマと野菜だけのアル・タマを並べた様子

アル・タマは肉を使わずに作れる料理なので、そのままで野菜と豆だけの一皿になります。肉を加えたい場合は、鶏もも肉をひと口大に切り、手順5のあとで炒めてから具材を加えると、こくのあるスープになります。その場合は、鶏肉の中心まで火が通ったことを確かめてください。

豆は、ブラックアイドピーの代わりにひよこ豆や大豆の水煮でも作れます。豆の種類が変わると食感が違ってくるので、家で作りやすい豆で試してみるのも楽しみ方のひとつです。たけのこを増やしてじゃがいもを減らすと、より酸味と歯ざわりが前に出た味わいになります。

よくある質問

アル・タマを保存容器に移して冷ます様子

発酵たけのこがない場合はどうしますか?

水煮たけのこにレモン汁で酸味をつけて作れます。この記事の材料表はその作り方です。アジア食材店などで酸っぱい漬けたけのこが見つかったら、レモン汁を加える前に味見をして、酸味を調整してください。

乾燥のブラックアイドピーを使う場合は?

一晩水に浸けてから、柔らかくなるまでゆでて使います。浸け忘れたときは、熱いお湯に数時間浸けておく方法もあります。

辛さを抑えるには?

一味唐辛子と花椒を省けば、スパイスの香りだけの穏やかな味になります。子どもと一緒に食べる場合は省いて作り、大人は食卓で一味唐辛子を足してください。

作り置きはできますか?

粗熱を取ったら早めに冷蔵庫に入れ、温め直すときは鍋で全体がしっかり沸騰するまで加熱してください。じゃがいもは時間がたつとスープを吸うので、温め直すときに水を少し足すと、スープ状に戻ります。

主な参考リンク

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