ココナッツウォーターと甘い香味で煮てから揚げたアヤムゴレン・カラサンを皿に盛った様子
🌍料理インドネシア料理

アヤムゴレン・カラサンの作り方|ココナッツウォーターで煮てから揚げる、ジョグジャカルタの鶏料理

約16分で読めます世界ごはん紀行編集部
Cooking flow

作り方を先に見る

STEP 11 / 7

ライムで鶏の下ごしらえをする

手順1: ライムで鶏の下ごしらえをする

鶏1kgを切り分けます。元のレシピに切る数の記載はなく、8〜10切れは扱いやすさのための編集部の提案です。ボウルに入れ、ライムを搾りかけて、果汁が全体につくように返します。15分置いてから洗います。

生の鶏肉に使ったまな板、包丁、ボウルは、生で出す野菜や仕上がった料理とは別にしてください。

STEP 22 / 7

香味ペーストをすりつぶす

手順2: 香味ペーストをすりつぶす

シャロット7個、にんにく5片、粒の黒こしょう1 tsp、ガランガル1 cm、しょうが1 cmをいっしょにすりつぶしてペーストにします。粗いペーストで十分です。香味を煮汁にまんべんなく行き渡らせるのが目的です。

STEP 33 / 7

煮汁を作る

手順3: 煮汁を作る

鍋にココナッツウォーター600 ml、香味ペースト、パームシュガー50 g、kecap manis 1 tbsp、daun salam 2枚、叩いたレモングラス1本、粉末だし1/2 tsp、塩2 tspを入れます。砂糖が煮汁に溶けるまで混ぜます。塩を入れるのはこの工程だけです。

STEP 44 / 7

鶏を煮る(ungkep)

手順4: 鶏を煮る(ungkep)

鶏を煮汁に入れ、柔らかくなって味がしみるまで煮ます。インドネシアでは、揚げる前のこの煮込みを *ungkep* と呼びます。鶏が柔らかくなる前に煮汁が減ってきたら、水を少し足して煮続けます。元のレシピに決まった時間も足す水の量もないので、時計ではなく鍋の中を見てください。

STEP 55 / 7

中心温度を確かめる

手順5: 中心温度を確かめる

煮汁がなくなる前に、いちばん厚い切れのいちばん厚い部分へ、骨に当たらないように食品用温度計を差し込みます。鶏は 74°C(165°F) に達している必要があります。達していなければ、煮続け、必要なら水を少し足して、もう一度測ります。キャラメル色に色づいた表面は、中まで火が通ったかどうかの目安になりません。

STEP 66 / 7

表面が褐色になるまで揚げる

手順6: 表面が褐色になるまで揚げる

鶏を煮汁から引き上げ、余分な汁を落とします。熱した油で、表面が褐色になるまで揚げます。表面にパームシュガーとkecap manisがついているため色が早く濃くなります。色をよく見て、深い琥珀色から焦げに傾く前に取り出してください。鶏は工程5で中まで火が通っているので、この工程は色と香りのためだけです。

STEP 77 / 7

油を切って盛りつける

手順7: 油を切って盛りつける

揚げた鶏を網にのせて油を切ります。元のレシピの提案どおり、温かいごはん、sambal、lalapanを添えて出します。kremesとsambal petisは、カラサンの地元の説明にあるとおり、任意の添え物で、このレシピには含まれません。

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Ingredients

材料を分けて見る

材料表の分量4人分

表内の数値を目安として再計算します。塩、辛味、油は味を見ながら調整してください。

15品目

材料

若鶏、ココナッツウォーター、パームシュガー、甘いしょうゆ、にんにく、シャロットなどアヤムゴレン・カラサンの材料
材料はすべて、この記事が手本にした1つのレシピのもの。ココナッツミルクもターメリックも使いません

若鶏1kgを使う場合の分量で、元のレシピに従っています。元のレシピには何人分かの記載がありません。

材料 分量 代替・備考
若い地鶏(ayam kampung muda)、切り分ける 1 kg 主役の材料。切り分ける数は元のレシピに記載なし
小さめのライム(jeruk nipis) 1個 煮る前の生の鶏の下ごしらえ用
ココナッツウォーター(air kelapa) 600 ml 煮汁。ココナッツミルクではない
パームシュガー(gula merah) 50 g 煮汁の甘みと色
kecap manis(甘いしょうゆ) 1 tbsp(1 sdm) 煮汁の甘み、色、香り
インドネシアのサラムリーフ(daun salam) 2枚 煮汁の香り
レモングラス(serai) 1本、叩いてつぶす 煮汁の香り
粉末だし(kaldu bubuk) 1/2 tsp(1/2 sdt) うま味の調味。製品によって原材料と塩分が違う
塩(garam) 2 tsp(2 sdt) 味つけ。入れる場所は下の注意を参照
シャロット(bawang merah) 7個 すりつぶしてペーストにする
にんにく(bawang putih) 5片 すりつぶしてペーストにする
粒の黒こしょう(merica butir) 1 tsp(1 sdt) すりつぶしてペーストにする
ガランガル(lengkuas) 1 cm すりつぶしてペーストにする
しょうが(jahe) 1 cm すりつぶしてペーストにする
揚げ油(minyak goreng) 適量(secukupnya) 揚げ用
塩は合計2 tspを1回だけ

元のレシピは塩を2 tspと書きつつ、工程の複数の箇所で塩に触れていて、どこにどれだけ入れるかは書いていません。二重に塩を入れないために、この記事では2 tspの全量を工程3の煮汁に入れ、他の場所には塩を入れません。これは元のレシピの配分ではなく、編集部の判断です。粉末だしにも塩が入っているので、鶏を入れる前に煮汁の味を見てください。

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材料からそろえる、味の決め手

買い出しガイド

甘く煮て、艶が出るまで揚げる鶏|アヤムゴレン・カラサン

この鶏で守りたいこと

味が入るのは揚げる前の煮込みの間です。ココナッツウォーター、パームシュガー、kecap manis(甘いインドネシアのしょうゆ)が煮ている間に鶏へしみ込み、油は表面を色づけるだけです。火が通ったかどうかは、色ではなく温度計で確かめます。

深く甘い艶をまとった鶏肉、湯気の立つごはん、脇に添えた小皿のsambal、かじると音のする生野菜。この記事が手本にしたインドネシアのレシピは、アヤムゴレン・カラサンを温かいごはん、sambal、lalapan(インドネシアの食卓でよく添えられる生野菜)と一緒に出すことを勧めています。

ayam は鶏、goreng は揚げるという意味ですが、これは単なる「フライドチキン」ではありません。日常のアヤムゴレンには、黄色いスパイスペースト(bumbu kuning)で先に煮てから揚げるものが多くあります。カラサン風は道筋が違います。鶏を ココナッツウォーター(air kelapa) で煮ます。そこへパームシュガー(gula merah)、kecap manis、インドネシアのサラムリーフ(daun salam)、レモングラスを加え、シャロット、にんにく、こしょう、ガランガル、しょうがをすりつぶしたペーストも入れます。肉が柔らかくなり、中まで味がしみてから、はじめて油に入れます。

カラサンはジャワ島のジョグジャカルタ特別州、スレマン県にある地域です。この料理をインドネシアの他の料理と並べて見たい方は、インドネシアのページからどうぞ。

このレシピについて

分量はインドネシアで公開されている家庭向けレシピ(Fimela)の1つに従っています。この配合は編集部では試作していません。元のレシピには何人分かという記載も、煮る時間や揚げる時間もないため、この記事でも数字を作りません。代わりに各工程で見るべき状態を示し、安全の判断は温度計で行います。

カラサンの食堂から広がった鶏|この料理の背景

カラサンの地元行政(スレマン県カラサン地区庁、Kapanewon Kalasan)は、この料理について独自の説明を公開しています。それによると、アヤムゴレン・カラサンはCandisari Bendanと、Mbok Berek(Ibu Ronodikromo)として記憶されている料理人に結びついています。ページは彼女の商いの始まりを1952年とし、スカルノ大統領の来訪にも触れています。1960年代には元従業員が近くで独立して店を構え、料理が周辺に広がり、Bendanは販売の中心として語られています。

これは地元の役所が記録した地域の語りであり、歴史研究ではありません。カラサンが自分たちの鶏をどう語っているか、という読み方がふさわしく、料理の唯一の起源が確かめられたものとは言えません。

同じページには、地元での売り方と食べ方も書かれています。鶏は1羽単位で持ち帰りができ、kremes(サクサクとレース状に揚げたかけら)、きゅうり、kemangi(レモンバジルの仲間)、キャベツなどの生野菜、sambal petis と一緒に包まれます。そこに紹介されている地元の作り手は、主に塩とにんにくで鶏を長い工程で煮込み、4〜5時間かかると書かれています。kremesはkanji(タピオカでんぷん)と卵で作ります。これは地元の店の業務規模の作り方で、下のレシピとは別のものです。その時間は家庭の鍋にはそのまま使えません。

家庭のレシピも一様ではありません。インドネシアで公開されている別のレシピ(Lestariweb)もココナッツウォーター、ガランガル、daun salamを使いますが、分量は異なり、kremesの工程も独自です。アヤムゴレン・カラサンは決まった1つの配合ではないので、この記事は1つのレシピに絞り、他のレシピの分量は混ぜていません。

白いごはん、別皿のsambal、きゅうりとキャベツを添えたアヤムゴレン・カラサン
家庭では、温かいごはんと別添えのsambal、生野菜があれば食卓が整います

道具

  • 乳鉢とすりこぎ(または香味ペーストをすりつぶせるもの)
  • 生の鶏の下ごしらえ用のボウル
  • 鶏を煮られる幅のある鍋
  • 食品用の温度計(瞬時に測れるタイプ)
  • 揚げ用のフライパンか鍋
  • 網じゃくしまたは穴あきお玉(あると便利。必須ではない)
  • 油を切るバットと網
  • 生の鶏肉用に分けたまな板と器具

選び方と代用|探すもの、変わること

ココナッツウォーターであって、ココナッツミルクではありません。 煮汁には、ココナッツの中にある透明な液体、air kelapaを600 ml使います。ココナッツミルク(santan)はクリーミーな別の材料で、使うと違う料理になってしまいます。無糖のココナッツウォーターを探してください。見つからない場合は水に替えることもできますが、これは編集部の代用案です。甘みが減り、ココナッツの香りも失われるので、本来の味を再現したことにはなりません。

kecap manisとパームシュガー。 この2つがカラサン風を特徴づける甘みを担い、油の中で鶏が早く色づく理由でもあります。kecap manisはとろりとした甘いインドネシアのしょうゆで、ふつうのしょうゆとは別物です。替えると風味が変わります。同じように、パームシュガーの代わりに色の濃い未精製の砂糖も使えますが、これも編集部の選択で、味は違ってきます。

香味野菜。 ガランガルとしょうがはどちらもペーストに入るもので、互いの代わりにはなりません。シャロットは小さな赤玉ねぎと同じものではありません。daun salamはインドネシアのサラムリーフで、ヨーロッパのローリエと同じものとして扱わないでください。手に入らなければ、入れずに作るのが正直な選択で、煮汁の香りが少し弱くなるだけです。

鶏肉。 元のレシピは ayam kampung muda、つまり若い地鶏を指定しています。スーパーの一般的な鶏肉を使うのは、材料を変えることであって、元の再現ではありません。どんな鶏肉でも、火が通ったかどうかは重さや時間でなく、いちばん厚い部分の中心温度で判断します。

粉末だし。 元のレシピは kaldu bubuk を指定しています。製品によって含まれるものも塩気も違うので、別の製品を使う場合は表示を確認してください。

アレルギーと表示

kecap manisには大豆と小麦が含まれていることがあります。使う粉末だしの表示も確認してください。調味料を替えた場合は、何を替えたかを控えておきましょう。

うまくいかないときの見分け方|色と火通りは別の確認

状況 考えられる原因 対処
外側は黒っぽいが中の火通りが不安 パームシュガーとkecap manisは早く焦げ色がつく 火通りの判断に色は使わない。最も厚い部分を測り、74°C(165°F)に達していること
煮汁がほとんどなくなったのに鶏が柔らかくならない 鶏が火の通るよりも先に煮汁が減った 水を少し足して煮続け、もう一度温度を確かめる
鶏が74°Cに達していない 煮込みが足りない、または切れが厚い 煮続ける。鍋が乾きそうなら水を少し足し、もう一度測る
油の中で表面が焦げる 表面についた煮汁の糖分 よく見て、色がつきすぎる前に引き上げる。肉はすでに火が通っているので、長く入れておく必要はない
煮汁がしょっぱすぎる 塩を二重に入れた、または粉末だしの塩気が強い 塩2 tspは煮汁に1回だけ入れる。粉末だしの表示も確認する
甘みや香りが足りない ココナッツウォーターの代わりに水を使った、daun salamを入れなかった これらの代用の想定される結果。本来の味にするには次回ココナッツウォーターとdaun salamを使う

残ったとき

調理後は速やかに冷蔵してください。温め直すときは、中心まで十分に熱します。この記事で使った資料には保存期間の記載がないので、ここでも日数は示しません。

試してみたいアレンジ

  • ココナッツウォーターの代わりに水。 無糖のココナッツウォーターが手に入らないときの編集部の代用案です。甘みも香りも弱くなります。
  • 地鶏の代わりに一般的な鶏肉。 入手のしやすさを優先した変更で、元の再現ではありません。大きさにかかわらず、いちばん厚い部分の温度を確かめてください。
  • kremesを作らず、カラサン風に盛る。 kremesは別の作り方で作る地元の添え物です。きゅうり、キャベツ、手に入ればkemangiを添えるだけで、kremesなしで仕上げられます。
  • sambalは別皿で。 sambalは別の皿に入れて、辛さを各自で調整できるようにします。このレシピにsambalの配合はありません。
  • daun salamなしで。 他の葉で代用せず、入れずに作り、香りが穏やかになるのを受け入れます。

よくある質問

ココナッツウォーターとココナッツミルクは同じですか?

違います。このレシピで使うのはココナッツウォーター(air kelapa)で、ココナッツの中にある透明な液体です。ココナッツミルク(santan)はクリーミーで、できあがる料理が変わります。

普通のアヤムゴレンとどう違いますか?

日常的なアヤムゴレンの多くは、黄色いスパイスペーストで鶏を煮てから揚げます。カラサン風はココナッツウォーターにパームシュガーとkecap manisを加えて煮るので、より甘く色が濃くなり、ジョグジャカルタ近くのスレマン県カラサンという特定の土地と結びついています。

鶏肉に火が通ったかどうかはどう見分けますか?

食品用温度計を、いちばん厚い切れの最も厚い部分に、骨に当たらないよう差し込みます。74°C(165°F)に達している必要があります。砂糖を含む表面は、中の状態がわかるずっと前に色づきます。

kremesは必要ですか?

いいえ。kremesはカラサンでこの料理が売られたり食べられたりするときによく添えられますが、別の作り方の添え物で、このレシピには含まれません。温かいごはん、sambal、生野菜があれば十分です。

kecap manisの代わりに普通のしょうゆを使えますか?

使えますが、編集部の代用案で、風味は変わります。kecap manisはとろみのある甘いしょうゆだからです。どちらを使う場合も、しょうゆには大豆と小麦が含まれることがあるので、表示を確認してください。

主な参考リンク

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