串に巻いた薄いタピオカ生地と卵のチルンに唐辛子粉を振った皿
🌍料理インドネシア料理

チルン(Cilung)の作り方|卵とタピオカ生地を串に巻くインドネシアの軽食

約13分で読めます世界ごはん紀行編集部
Cooking flow

作り方を先に見る

STEP 11 / 9

卵を入れずに生地を混ぜる

手順1: 卵を入れずに生地を混ぜる

ボウルにタピオカ粉100 g、水250 ml、適量の塩を入れ、なめらかになるまで混ぜます。薄く乳白色で、流れる状態が目安です。任意の調味粉末は入れず、卵も加えません。

STEP 22 / 9

卵を別の器で溶く

手順2: 卵を別の器で溶く

2つ目のボウルで、卵1個を少量の塩と一緒に溶きます。卵に水は加えず、生地とは別にしておきます。1と2はどちらを先にしてもかまいません。守るのは、卵と生地を別々にしておくことだけです。

STEP 33 / 9

ノンスティックパンを熱し、油を塗る

手順3: ノンスティックパンを熱し、油を塗る

ノンスティックパンを熱し、表面に油をごく薄く塗ります。油の種類や量、火力、鍋の大きさは、投稿に指定がありません。

STEP 44 / 9

溶き卵1 sdmを鍋に流す

手順4: 溶き卵1 sdmを鍋に流す

油を塗った鍋に、溶き卵を1 sdm(大さじ1)流します。これは鍋1回分の卵の量で、卵1個まるごとではありません。

STEP 55 / 9

生地をおたま1杯入れる

手順5: 生地をおたま1杯入れる

卵のすぐ後に、タピオカ生地をおたま1杯、その上に流し入れます。おたまの容量は投稿に書かれていません。

STEP 66 / 9

鍋を傾けて生地を広げる

手順6: 鍋を傾けて生地を広げる

鍋を傾けて、生地を卵の上に薄く広げます。

STEP 77 / 9

固まって縁が乾くまで焼く

手順7: 固まって縁が乾くまで焼く

生地が固まり、縁が乾くまで鍋に置いておきます。投稿が示す目安は、固まったことと縁が乾いたことの2つの見た目だけで、時間も温度も書かれていません。固まりと乾いた縁、両方を確かめてから次へ進みます。

STEP 88 / 9

串に巻いて持ち上げる

手順8: 串に巻いて持ち上げる

固まった生地の片端にサテ用の竹串を当て、串のまわりに生地を巻いて、鍋から持ち上げます。

STEP 99 / 9

唐辛子粉だけで仕上げる

手順9: 唐辛子粉だけで仕上げる

巻き上げたチルンに、好みの量の唐辛子粉を振って出します。混ぜた衣は付けません。唐辛子粉の分量は投稿に書かれていません。

卵を生地に混ぜ込むのではなく、卵が先、生地が後の順を守ります。層が分かれているから、巻き上げたときに淡い生地の中に黄色い筋が見えます。

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Ingredients

材料を分けて見る

材料表の分量4人分

表内の数値を目安として再計算します。塩、辛味、油は味を見ながら調整してください。

準備

買い出しの前に

別々に並べたタピオカ粉、水、卵、塩、仕上げの唐辛子粉
生地の材料、卵、仕上げの唐辛子粉は、それぞれ別に用意する

生地は粉と水と塩で混ぜ、卵は少量の塩と一緒に別の器で溶きます。水250 mlはすべて生地に使い、卵には入れません。

3品目

生地

材料 分量 代替・備考
タピオカ粉(tepung tapioka) 100 g 薄い生地のでんぷん。原文はkanji、sagu、tapiokaの粉から選ぶ表記で、この版ではタピオカ粉を使う
水(air) 250 ml 全量を生地に使う
塩(garam) 適量(secukupnya) 生地の味付け。分量の記載なし
2品目

卵

材料 分量 代替・備考
卵(telur) 1個 別の器で溶き、生地より先に鍋に入れる。生地には混ぜない
塩(garam) 少量(sedikit) 卵に加える。分量の記載なし
2品目

鍋と仕上げ

材料 分量 代替・備考
油(minyak) 記載なし ノンスティックパンに塗るためだけに使う。種類も量も記載なし
唐辛子粉(bubuk cabe) 適量(secukupnya) 巻き上げたチルンに振って仕上げる。分量の記載なし
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チルン(Cilung)|卵ひとさじ、生地ひとおたま、そして串

鍋の中で守ること

卵とタピオカ生地は、鍋の中で出会うまで別々にしておきます。溶き卵をひとさじ先に入れ、その上に乳白色の薄い生地をおたま1杯分傾けて流し、生地が固まって縁が乾いたら、竹串で巻き取ります。

油を塗ったノンスティックパンに、溶き卵が少しだけ広がります。その上に淡い色のタピオカ生地を流し、鍋を傾けると、生地が卵の上へ薄く伸びていきます。生地が固まって縁が乾いて見えたら、竹のサテ串を片端に当てて、くるりと巻き取り、鍋から持ち上げます。でんぷんの生地と卵でできたこの軽食が、チルン(Cilung)です。

西ジャワの市場菓子の語彙を調べた研究は、チルンを短い言葉で説明しています。でんぷんを調理して小さな竹串に巻いたもの、という説明で、チロル(Cilor)、チロック(Cilok)、チレン(Cireng)といった近い名前も別の項目として並んでいます。この記事は、チルンのあらゆる作り方を網羅しようとはしません。Cookpad Indonesiaに載っているWawa Wiatiさんの「Cilung (aci digulung)」という家庭のレシピ1つをたどり、その投稿に書かれていることだけで組み立てます。

チルンは、でんぷん生地と卵を巻いたもの

投稿のタイトル Cilung (aci digulung) が、すでに料理の姿を言い表しています。digulung は「巻かれた」という意味で、aci は生地のもとになるでんぷんです。Wawa Wiatiさんの版では、生地は粉と水に塩を加えただけのものです。卵は生地に混ぜません。卵は別に溶いておき、鍋にまず卵を入れます。だから巻き上がったチルンは、淡いタピオカの層に黄色い卵の細い筋が通った姿になります。

この層の重なりが、クレープやオムレツとの違いです。生地は小麦粉の生地ではなく、卵だけを厚く焼いたものでもありません。少量の卵の上にのったでんぷんの薄い生地を、油を塗った鍋で焼き(揚げるのではありません)、まだしなやかなうちに巻くのが、このレシピの特徴です。

ひとつの家庭レシピ|Wawa Wiatiさんの版

Wawa WiatiさんのCookpadプロフィールには、Garut, Jawa Barat(西ジャワ州ガルット)と書かれています。投稿の中で、以前食べた軽食を思い出し、子どものおやつとして作ったと説明しています。つまり、名前のある家庭料理人の投稿であって、プロの料理人のレシピでも、考案者の主張でも、公式の標準でもありません。ほかの人は違う配合でチルンを作りますし、これはそのなかのひとつの家庭版です。

投稿は、はっきり決めている分量と、決めていない分量があります。粉、水、卵1個は計量されています。塩は、生地では「適量」、卵では「少量」です。油は鍋に塗るためだけで、仕上げの唐辛子粉も計量されていません。鍋の大きさ、火力、加熱時間、おたまの容量、巻いた本数、何人分かも、投稿には書かれていません。この記事も、それらを補いません。

このレシピについて

作り方はWawa Wiatiさんの投稿のとおりで、この記事のための試作は行っていません。投稿に分量・時間・火力の記載がない箇所は、この記事でも示しません。


道具

  • ノンスティックのフライパン(投稿では teflon pan)
  • 竹のサテ串(tusuk sate)。本数は書かれていません
  • おたま(sendok sayur)。容量は書かれていません
  • 溶き卵を量る大さじ(sdm)
  • 生地用と卵用の器2つ
  • 生地を混ぜるスプーンと、卵を溶くための道具

選び方と代用

でんぷんの粉。 元の材料欄は tepung kanji/sagu/tapioka で、3種類のでんぷんを100 gの候補として並べています。この版ではタピオカ粉を使います。日本では「タピオカ粉」や「タピオカでんぷん」という名前で売られているものです。ほかの粉がどう違うかは投稿に説明がなく、ポテトスターチ、コーンスターチ、小麦粉にも触れていないので、この記事も入れ替えについては何も言えません。

この版で省くもの。 投稿には、このレシピに含めない任意の追加が載っています。

  • 生地に加える調味粉末(penyedap rasa)。「お好みで」とあり、この版では省きます。
  • 乾煎りしたパン粉、揚げエシャロット、Bon Cabe、atom の調味料を混ぜた衣。この版では付けません。
  • バラド味やチーズ味などの風味粉、添えるソースやマヨネーズ。どれも使いません。

投稿には、混ぜた衣を付けず、唐辛子粉を振るだけで出す方法も書かれています。以下の作り方は、その仕上げにしています。

鍋の中で見るところ

投稿に失敗対策の項目はありません。書かれているのは、決まった単位と見た目の目安だけで、迷ったときの頼りになるのはそこです。

迷いやすい点 レシピに書かれていること
巻くタイミング 生地が焼けて固まり、縁が乾いてから。時間の記載はないので、2つの目安を見る
鍋1回に入れる卵の量 溶き卵1 sdm。卵1個ではない
鍋1回に入れる生地の量 おたま1杯。おたまの容量は書かれていない
卵を生地に混ぜるか 混ぜない。卵は別に溶いて、先に鍋に入れる
卵に水を入れるか 入れない。水250 mlは全量を生地に使う
塩、油、唐辛子粉の量 計量されていない。塩は「適量」と「少量」、油は鍋に塗るだけ

変えられる点と、ほかのレシピとの違い

投稿には、任意の枝分かれがいくつか載っています。この版はそれらを使わず、味や食感がどう変わるかも投稿には書かれていません。

投稿にある枝分かれ この版では
生地に調味粉末を加える(お好みで) 省く。分量の記載なし
乾煎りパン粉、揚げエシャロット、Bon Cabe、atom の調味料を混ぜた衣 使わない。分量の記載なし
バラド味やチーズ味などの風味粉 使わない。分量の記載なし
ソースやマヨネーズ 使わない
混ぜた衣を付けず、唐辛子粉だけ この版で採用

ほかのレシピでは、作り方が違います。ResepKokiの Papeda Gulung (Cilung) は、タピオカ粉100 gに水200 ml、卵2個を水で溶いたもの、青ねぎ、計量した塩、だしの素、こしょうを使い、仕上がりは串12本としています。卵に水を加える点も、Wawa Wiatiさんの版と違います。2つは別のレシピなので、分量を混ぜないでください。12本という数字はResepKokiのレシピのもので、この版で何本巻けるかとは関係がありません。

西ジャワの軽食の言葉の中のチルン

チルンは、西ジャワの市場菓子(jajanan pasar)を扱った2022年のエトノセマンティクス(民族意味論)研究に登場します。著者は話し言葉と書き言葉の資料を使い、現地語の話者に意味の確認を求めながら、菓子の名前を記述し分類しています。この研究のチルンの短い説明は、熱い油で調理したでんぷんを小さな竹串に巻いたもの、という内容で、チロル、チロック、チレンはそれぞれ別の項目です。ただし研究の対象は語彙であってレシピではなく、短い説明の書き方は、Wawa Wiatiさんの投稿にある油を塗った鍋で卵を先に入れる作り方とは違っています。この研究が示すのは、チルンが西ジャワの軽食名のなかに位置づけられているということまでで、標準のレシピも、いつどこで生まれたかも定めてはいません。

名前が重なる別の料理もあります。ResepKokiのレシピはチルンを Papeda Gulung と呼んでいますが、パペダ(papeda)は東インドネシアで魚のスープと食べるサゴ粥で、別の料理です。同じ言葉が入っていても、同じ食べ物にはなりません。インドネシアのほかの料理は、インドネシア料理もご覧ください。

よくある質問

卵は生地に混ぜますか?

混ぜません。Wawa Wiatiさんの版では、卵は少量の塩と一緒に別に溶き、鍋にはそのうち1 sdmを先に入れて、その上に生地をおたま1杯流します。

1本ごとに卵を1個使いますか?

使いません。鍋1回に使うのは溶き卵1 sdmと生地おたま1杯で、卵1個は全体の分です。何本巻けるのか、1本あたり卵がどれくらいになるのかは、投稿に書かれていません。

塩、油、唐辛子粉はどれくらい使いますか?

投稿には書かれていません。塩は生地が「適量」、卵が「少量」で、油は鍋に塗るだけ、唐辛子粉は好みの量です。

何本、何人分できますか?

投稿には本数も串の数も人数も書かれていません。ResepKokiのレシピにある12本は別の配合のもので、ここには当てはまりません。

別のでんぷんを使えますか?

投稿は kanji、sagu、tapioka の粉を100 gの候補として挙げていて、この版ではタピオカ粉を使っています。それぞれの違いや、ほかのでんぷんについては投稿に書かれていません。

チルンとパペダは同じですか?

違います。チルンを Papeda Gulung と題したレシピはありますが、東インドネシアの魚のスープと食べるサゴ粥のパペダは、別の料理です。

主な参考リンク

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