香味ペーストを巻き込んで焼き、皮をパリッと仕上げたバリ風豚バラロール
🌍料理インドネシア(バリ)料理

バビ・グリンの作り方|家庭のオーブンで焼くバリ風豚バラロール

約15分で読めます世界ごはん紀行編集部
Cooking flow

作り方を先に見る

STEP 11 / 8

ペーストを作って炒める

手順1: ペーストを作って炒める

レモングラスを細かく刻みます。エシャロット、にんにく、生のターメリック、生姜、ガランガル、赤唐辛子、レモングラス、キャンドルナッツ、黒粒こしょう、コリアンダーシードに塩小さじ1/2を加え、粗いペーストになるまでつぶします。このペーストを大さじ2の油で5分炒めます。焦がさないよう気をつけてください。

STEP 22 / 8

肉に切れ目を入れてペーストを押し込む

手順2: 肉に切れ目を入れてペーストを押し込む

豚バラ肉を皮を下にして置き、肉側だけに深く切れ目を入れます。こぶみかんの葉を細切りにし、ペーストと一緒に切れ目へ押し込みます。皮にペーストを付けないでください。

包丁とまな板は洗ってから熱湯をかけ、そのあとで次の作業に使います。生の豚肉に触れたら、手を洗います。生肉の汁を、調理済みの食品や生で食べるものに触れさせないでください。

STEP 33 / 8

巻いて縛る

手順3: 巻いて縛る

皮を外側にし、ペーストを内側に包み込むように巻きます。たこ糸でしっかり縛ります。

STEP 44 / 8

皮に塩をして一晩乾かす

手順4: 皮に塩をして一晩乾かす

残りの塩小さじ2と1/2を皮に擦り込みます。トレーの上に網を置いてロールを載せ、出た汁がほかの食品にかからないようにします。10°C以下の冷蔵庫で、覆わずに一晩置きます。室温には置かないでください。

STEP 55 / 8

皮を拭いて刷毛で塗る

手順5: 皮を拭いて刷毛で塗る

キッチンペーパーで、皮の水気と残った塩の粒を拭き取ります。塩はもう足しません。ロールを網に載せ、ターメリックパウダー小さじ1とココナッツウォーター50mlを混ぜて、皮に刷毛で塗ります。

STEP 66 / 8

160°Cで焼く

手順6: 160°Cで焼く

ロールを網に載せたまま、160°Cで2.5時間焼きます。

STEP 77 / 8

230°Cで皮を仕上げ、中心を確かめる

手順7: 230°Cで皮を仕上げ、中心を確かめる

オーブンを230°Cに上げ、20〜30分焼きます。目安は、皮が膨らんで、ガラスのようにパリッとなるまでです。オーブンやロールの厚みで時間は変わるので、時間だけで焼き上がりを判断しないでください。

中心温度計を、いちばん厚い部分の真ん中に差します。皮のすぐ下、空洞、ペーストの層に先端が当たらないようにしてください。中心が75°Cに達して、そのまま1分以上保たれていれば合格です。足りなければロールをオーブンに戻し、もう一度測ります。

STEP 88 / 8

休ませて切る

手順8: 休ませて切る

ロールを15分休ませます。たこ糸を外し、厚めに切り分けます。

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Ingredients

材料を分けて見る

材料表の分量4人分

表内の数値を目安として再計算します。塩、辛味、油は味を見ながら調整してください。

16品目

材料

皮付き豚バラ肉を囲む、ターメリック、生姜、ガランガル、レモングラスなどの香味材料
豚バラ肉のまわりに、ペースト用の香味材料と皮用の調味料を並べた
材料 分量 代替・備考
皮付き豚バラ肉 1.5kg 巻きの本体で、パリッとした皮のもと
エシャロット(shallots) 8個 スパイスペースト用
にんにく 6かけ ペーストの香り
生のターメリック 5cm ペーストに土のような香りと色をつける
生姜 4cm ペーストの香り
ガランガル 4cm ペーストに柑橘と松のような香りをつける
赤唐辛子 5〜6本 辛さ
レモングラス 3本 ペーストの香り。細かく刻む
キャンドルナッツ(kemiri) 4個 ペーストにコクを出す
黒粒こしょう 小さじ1 ペーストのこしょうの香り
コリアンダーシード 小さじ1 ペーストの柑橘のような香り
こぶみかんの葉(makrut lime leaves) 6枚 肉側にのせる柑橘の香り。細切りにする
塩 大さじ1(ペースト用 小さじ1/2、皮用 小さじ2と1/2) ペーストの味つけと、皮に擦り込む分
サラダ油などの癖のない油 大さじ2 ペーストを炒める
ターメリックパウダー 小さじ1 皮に塗るココナッツウォーターに混ぜる
ココナッツウォーター 50ml 皮に刷毛で塗る
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材料からそろえる、味の決め手

買い出しガイド

バビ・グリン:全頭の回し焼きから、家庭のオーブンのロールへ

このロールで守りたいこと

香味ペーストは肉側の内側に入れること。皮は覆わずに冷蔵庫で一晩乾かすこと。火が通ったかどうかは、時間ではなく温度計で判断すること。

バリ島の祝いの食卓を思い浮かべてみてください。香辛料を詰めた豚を丸ごと一頭、回しながら焼き上げ、集まった人たちのために切り分けます。皿には皮と、香辛料の香りをまとった肉が、ご飯と並んで盛られます。これがバビ・グリン(babi guling)、be guling とも書かれる料理で、名前は豚を回しながら焼くことに結びついています。

この規模は、家庭の台所には収まりません。火の上で豚を一頭回す作業はみんなで取り組む仕事ですが、家庭用のオーブンに入るのは、せいぜいコンパクトなロースト1本です。そのため、このレシピは全頭の縮小版ではありません。部位も焼き方も変えた家庭向けの応用で、皮付きの豚バラ肉にペーストを包んで巻き、オーブンで焼きます。豚の脂と皮、ターメリック、生姜、ガランガル、レモングラスの香り、唐辛子の辛さは、そのまま残しています。

このレシピについて:数字はどこから来たか

材料、分量、時間、オーブンの温度は、Gurmestan が公開している家庭向けの豚バラ巻きレシピ1本に基づいています。掲載されている収量は6人分です。このレシピは編集部で試作していません。収量と時間は公開されている数値で、編集部の実測ではありません。

Gurmestan のレシピには、2か所に欠けがありました。

  • 油: 作り方ではペーストを大さじ2の油で炒めますが、材料の一覧に油がありません。作り方に出ている量を、この記事の材料表に写しました。
  • 塩: Gurmestan が示すのは、ペーストと皮の両方に使う合計の大さじ1だけで、内訳はありません。編集部でペースト用を小さじ1/2、皮用を小さじ2と1/2に分けました。この配分は試していません。

塩の配分は、ほかの2つの豚バラのレシピが塩をどう分けているかを参考にしました。Gourmet Traveller の Tony Tan のレシピは、2.5kgのロールに対して、ペーストに小さじ1、擦り込みに大さじ1½を使います。SunPork は2kgに対してペーストに小さじ1/2、皮には「たっぷり」と書くだけで量は示していません。1.5kgに換算すると、ペーストの塩は小さじ約0.6と約0.4になるので、小さじ1/2に決めました。借りたのは塩の分け方の考え方だけで、香味材料や時間、焼き方は取り入れていません。

Gurmestan は皮に塩を擦り込むことを、巻く工程と皮の注記の2か所に書いています。これは同じ作業として扱い、皮用の塩は全量を巻いたあとに擦り込み、焼く直前には足しません。Tony Tan は肉にも塩を擦り込みますが、ここでは Gurmestan に合わせて皮だけに塩をします。

また Gurmestan は、バリの基本の香味ペースト base genep の一般的な説明に出てくる香味素材 kencur について、見つからなければ省いてよいと注記しています。この記事の材料表には kencur がないので、加えていません。後の「選び方と代用」にある代用は、Gurmestan のものではなく、編集部の案です。


道具

  • すり鉢とすりこぎ
  • 小さめのフライパン
  • よく切れる包丁とまな板
  • たこ糸
  • 網とトレー
  • キッチンペーパー
  • 刷毛
  • ロールの中心を測る中心温度計
  • 160°Cと230°Cに合わせて庫内を確かめるオーブン温度計

選び方と代用

いちばん大切なのは豚肉です。皮のない豚バラ肉では、この料理の決め手であるパリッとした皮は再現できません。以下はいずれも編集部の提案で、どれも味が変わります。

  • エシャロット: 小さめの赤玉ねぎで代わりにできますが、香りと水分が変わります。
  • ガランガル: 生姜で代わりにできますが、量を増やしても同じ味にはなりません。見つかるなら、ガランガルを探す価値があります。
  • 生のターメリック: ターメリックパウダーへの換算は示しません。材料表のターメリックパウダー小さじ1は、皮に塗るための別の材料です。
  • キャンドルナッツとこぶみかんの葉: どちらも、代わりになるものは決まっていません。
  • ココナッツウォーター: ココナッツミルクと取り違えないでください。
アレルゲンと食品の安全

この料理は豚肉が主材料です。キャンドルナッツを使うので、商品表示の分類を確認してください。ココナッツウォーターと唐辛子も使います。ペーストの材料を扱うときは、アレルゲンが移らないよう注意してください。焼き時間だけでは豚肉の安全は確かめられないので、必ず温度計で中心を確認します。

食べ方:ご飯、ラワール、サンバル・マタを添えて

厚切りのバリ風豚バラロールを、白いご飯と別皿のラワール、サンバル・マタとともに盛る
ご飯、ラワール、サンバル・マタは添えても添えなくてもよく、別の器に盛る

ロールだけでも完成した一品です。もう少し食卓を整えたいときは、白いご飯と、ラワール(lawar)、サンバル・マタ(sambal matah)を別々の器で添えます。これらはあくまで任意の添え物で、どれも豚肉の中には入れません。

皮がしんなりするとき、ペーストが焦げるとき

症状 考えられる理由 対処
皮がしんなりしたまま 皮に水分が残っている 一晩、覆わずに冷蔵庫で乾かし、焼く前にキッチンペーパーで皮を拭く
ペーストが触れたところの皮が膨らまない 皮にペーストが付いた ペーストは肉側だけにする。皮が膨らむのを邪魔する
中心に火が通っていない 時間だけで焼き上がりを判断した ロールをオーブンに戻し、中心が75°Cで1分以上になるまで測り直す。肉が柔らかくても、安全の目安にはならない
皮の一部が早く焦げる オーブンによって火の当たり方が違う ロールの位置を変えるか、必要なら少し回す。試作していないので、決まった温度や時間は示さない

仕上がりが変わるアレンジ

  • 辛さを控えめにする: 赤唐辛子を5〜6本より減らします。編集部の調整で、ペーストの辛さも味の力強さも弱まります。
  • kencur なしで作る: このレシピはもともと kencur を入れていないので、変えるところはありません。
  • 香りを優先する: ほかの材料を代えることになっても、ガランガルは残します。生姜では出せない香りがあるためです。
  • こぶみかんの葉: 代わりのものは、まだ勧められません。何で代えても、柑橘の香りは変わります。
  • 食卓を広げる: ご飯と、市販または別に作ったラワールとサンバル・マタを添えます。ロールの材料には混ぜません。

残りものと温め直し

残りは浅い容器に小分けして早く冷まし、10°C以下の冷蔵庫で保存します。時間がたちすぎたものは捨ててください。公的な資料で確認できなかったため、具体的な日数は示しません。温め直すときは、75°C以上を目安に、中までしっかり加熱します。

儀礼からワルンまで:バリでのこの料理

インドネシア観光省は、バビ・グリンを、香辛料を詰めた豚を丸ごと回しながら焼く料理として紹介しています。Gurmestan は、バリの儀礼や祝宴の場面での料理として説明するとともに、ワルン(warung)と呼ばれる小さな食堂で、一皿の料理として食べられていることも書いています。Gurmestan が挙げるワルンの一皿の例は、ご飯、皮、ラワール、そして血とスパイスのソーセージであるウルタン(urutan)が添えられたものです。これは一例で、どの皿にも同じ副菜が付くわけではありません。観光省は、ラワールをバリ料理のひとつとして別に紹介しています。

この料理の起源がいつなのかは、参考にした資料からは確かめられないので、年代は示しません。名前、材料、作り方は地域や料理する人によっても違うので、このレシピは唯一の正統な配合ではなく、家庭向けの一例です。

バリのカリカリの豚肉が、すべてバビ・グリンというわけでもありません。インドネシア・シェフ協会(Indonesian Chef Association)は、babi panggang garing を別の料理として紹介しています。材料が違い、下ゆでの工程があり、甘い醤油で仕上げます。このレシピには、その内容は混ぜていません。ほかの料理も見てみたい方は、インドネシアの料理一覧もどうぞ。

よくある質問

豚を丸ごと一頭、または子豚が必要ですか?

必要ありません。伝統的なイメージは香辛料を詰めた豚の丸ごとの回し焼きですが、このレシピでは1.5kgの皮付き豚バラを巻いて、オーブンで焼きます。同じ方法ではなく、家庭向けの応用です。

ガランガルの代わりに生姜を使えますか?

使えますが、同じ味にはなりません。ガランガルには生姜にはない柑橘と松のような香りがあります。これは編集部の提案で、Gurmestan が示す代用ではありません。

皮をパリッとさせるには?

一晩、覆わずに冷蔵庫で乾かし、焼く前にキッチンペーパーで皮を拭き、仕上げは230°Cで皮が膨らんでガラスのようになるまで焼きます。ペーストを皮に付けないことも大切です。これらの手順でパリッと仕上がる可能性は高まりますが、結果はオーブンで変わります。このレシピは試作していません。

中心は何度まで加熱しますか?

日本の厚生労働省の家庭向けの目安に従い、中心が75°Cで1分以上になることを確かめてください。米国の FoodSafety.gov は、豚のロースト、ステーキ、チョップについて、63°Cで3分休ませる基準を挙げていますが、ここでは使いません。バラ肉に切れ目を入れて巻くと、もとは表面だった部分がローストの内側に入るからです。

ラワールとサンバル・マタは必須ですか?

必須ではありません。Gurmestan は添え物としてご飯、ラワール、サンバル・マタを提案していますが、どれもロールに欠かせない材料ではありません。

主な参考リンク

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