浅い器に盛った、透明感のある緑のバリ風海藻サラダ。魚だしが薄く光り、焼きココナッツとつぶした唐辛子の粒が見える
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ルジャック・ブルンの作り方|バリ島の海藻サラダとまぐろのだし(クア・ピンダン)

約13分で読めます世界ごはん紀行編集部
Cooking flow

作り方を先に見る

STEP 11 / 5

魚のだし(ピンダン)を作り、冷まして濾す

手順1: 魚のだし(ピンダン)を作り、冷まして濾す

小鍋に水200mlを沸かします。まぐろの切り身100g、daun salam 2枚、叩いたレモングラス1本を加え、液体が約100mlに減るまで煮ます。魚には中までしっかり火を通してください。煮詰める途中で量を見ておきましょう。煮詰めすぎると、仕上がりの塩気が強くなります。

火を止めて、だしを冷まします。冷めたら目の細かいざるで濾し、小さな器に受けます。まぐろ、葉、レモングラスはざるに残し、サラダには入れません。

STEP 22 / 5

唐辛子、terasi、塩をつぶして、だしと混ぜる

手順2: 唐辛子、terasi、塩をつぶして、だしと混ぜる

石のすり鉢に、唐辛子1本、焼いたterasi 小さじ1/2、塩小さじ1/4を入れ、terasiの粗い塊が残らなくなるまでいっしょにつぶします。冷まして濾しただしを注ぎ、混ぜ合わせます。調味しただしは少しにごり、唐辛子の小さな粒が混じることがありますが、問題ありません。

STEP 33 / 5

海藻を器に盛る

手順3: 海藻を器に盛る

浅い盛り付け用の器に、すぐ使える緑のブルン200gを広げて盛ります。パッケージ入りの海藻で洗い方や戻し方の表示がある場合は、まず表示に従ってください。湯通しや氷水にとる工程は加えません。

STEP 44 / 5

ココナッツとガランガルをのせる

手順4: ココナッツとガランガルをのせる

海藻の上に、焼いてすりおろしたココナッツ大さじ2と、おろしたガランガル1/2節を散らします。

STEP 55 / 5

調味しただしをかけて供する

手順5: 調味しただしをかけて供する

調味しただしを海藻とトッピングの上にスプーンかおたまでかけ、そのまま供します。

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Ingredients

材料を分けて見る

材料表の分量4人分

表内の数値を目安として再計算します。塩、辛味、油は味を見ながら調整してください。

10品目

材料

緑の食用海藻、まぐろ、サラム葉、レモングラス、唐辛子、焼きココナッツ、terasi、ガランガルを1人分並べた材料
1人分の材料。海藻とトッピングに加え、だし用のまぐろ、葉、レモングラス
材料 分量 代替・備考
すぐ使える緑の海藻(bulung / rumput laut hijau) 200g 料理の主役。食用として売られ、すでに食べられる状態に整えてあるものだけを使う
唐辛子(cabe rawit) 1本 辛味。好みで加減する
焼いてすりおろしたココナッツ(kelapa bakar parut) 大さじ2 香ばしい香り。焼いてからおろしたもの
焼いたterasi(terasi bakar) 小さじ1/2 うま味と発酵の深み。甲殻類(えび)を含む
ガランガル(lengkuas)、すりおろし 1/2節 香り。しょうがではなくガランガル
塩(garam) 小さじ1/4 調味
まぐろの切り身(ikan tuna fillet) 100g だしに魚のうま味を出す。魚を含む
インドネシアのローレル(daun salam) 2枚 だしの香り
レモングラス(sereh) 1本 だしの香り。叩いてつぶし、香りを出す
水(air) 200ml 煮詰めて約100mlのだしにする
アレルゲンと海藻の安全

この料理には魚(まぐろ)とえび(terasi)が入っています。海藻は、食品として売られ、食用と表示され、入手元がはっきりしているものだけを使ってください。自分で採った海藻や、出どころの分からない海藻は使わず、未加工の生の海藻も食べないでください。パッケージの海藻に洗い方や戻し方の表示がある場合は、表示に従ってください。

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材料からそろえる、味の決め手

買い出しガイド

バリ島の海藻のルジャック、魚だし仕立て

この一杯で大切にしたいもの

海藻の塩気とぷりっとした歯ごたえ、まぐろの軽いだしのうま味、焼いたterasi(えびの発酵ペースト)の香り、そして焼きココナッツとガランガルの香ばしさです。果物に甘酸っぱいたれをからめる、よく知られたルジャックとは別の料理です。

ルジャック(rujak)と聞くと、果物を甘くてねっとりした唐辛子入りのたれであえたものを思い浮かべる人が多いでしょう。ところがバリ島の海沿い、デンパサールやセラガン島のあたりには、海藻を主役にしたルジャックがあります。バリ語で bulung(ブルン)は海藻のこと。ルジャック・ブルンは、海が身近な食料源であるデンパサールとセラガン島に結びついた料理です。

この記事で取り上げるのは、Cookpad で紹介されたデンパサール在住の家庭料理の投稿者、Wawia Ni Made さんによる「ルジャック・ブルン・クア・ピンダン」です。1人分の一品で、すぐ使える状態の緑の海藻を器に盛り、焼いたココナッツとおろしたガランガルをのせます。そこへ、まぐろをインドネシアのローレル(daun salam)とレモングラスで煮出したまぐろの軽いだしを、つぶした唐辛子、焼いたterasi、塩で調味してかけます。投稿者は、近所の売り手から下処理済みのブルン(bulung matang)を買うと書いています。また、この緑のブルンを、白いブルンや海ぶどうに似た boni とは区別しています。

投稿者は調理時間を約30分としていますが、これは投稿者自身の目安です。編集部では計時も試作もしていません。インドネシアのほかの料理も知りたい方は、インドネシアのページもご覧ください。

ひとつの言葉、ふたつの料理

bulung は単に海藻を意味するので、複数の料理名に出てきます。ギャニャール(Gianyar)のジャジャ・ブルン(Jaja Bulung)は海藻とヤシ砂糖で作る甘いお菓子で、この塩味のサラダとはまったく別の料理です。詳しくは後述します。

選び方と代用

海藻は、下処理済みですぐ食べられる緑のブルンを使います。決まった種類はないので、これでなければという「正解」の海藻を探す必要はありません。バリ島以外では、食用として売られている緑色の枝分かれした海藻を探してください。食品として売られている海ぶどう(Caulerpa)も選択肢のひとつですが、ここに写っている細い枝状の海藻とは違い、粒がつながったような食感です。塩蔵で売られている海ぶどうもあるので、使うときは表示どおりに戻し、味付けの前に塩気を確かめてください。これは代用であり、塩気も食感も変わります。

ココナッツは、焼いてからおろしたものを使います。生のココナッツで代えると、このトッピングの決め手である香ばしさがなくなります。濃い色のぱさぱさの粉になるまで焼く必要はありません。

ガランガルはしょうがとは別の根茎で、daun salam もヨーロッパのローレル(月桂樹)とは別の葉です。どちらも代えると料理の香りが変わるので、できればアジア食材店で本物を探してください。

terasi はインドネシアのえびペーストで、たれの発酵した深みのもとです。ラベルで甲殻類のアレルゲン表示を確認してください。

道具

  • 小鍋
  • 目の細かいざる(だしを濾すため)
  • 濾しただしを受ける小さな器
  • 石のすり鉢とすりこ木(または、つぶすためのほかのすり鉢)
  • 浅い盛り付け用の器
  • 小さなおたままたはスプーン

コツと直し方

気づいたこと 考えられる原因 対処
仕上がりがしょっぱい だしが約100mlよりかなり少なくなるまで煮詰まった。または塩蔵の海藻の戻しが足りなかった 次回はだしが約100mlになった時点で煮るのをやめる。塩蔵の海藻は表示どおりに戻し、味付けの前に味を見る
たれにえびペーストのざらざらした塊が残る terasiが十分につぶれていない だしを加える前に、terasiを唐辛子と塩といっしょにしっかりつぶす
だしがにごっている たれの唐辛子とterasi 普通のことです。だしが完全に澄んでいる必要はありません
香ばしさがなく、ぼんやりした味 焼いたココナッツではなく生のココナッツを使った 焼いてからおろしたココナッツを使う
しょうがのような味が強い ガランガルの代わりにしょうがを使った ガランガルを使う。別の食材です

アレンジと調整

ここからは、投稿者のレシピにない調整です。上の基本のレシピは変わりません。

  • 辛さを控えめにしたいときは、唐辛子を減らします。弱まるのは辛味だけで、ほかは変わりません。
  • 海ぶどうやほかの食用 Caulerpa を使うときは、ラベルで品種と塩蔵かどうかを確認します。塩蔵品は表示どおりに戻してください。ここで使う緑の枝状のブルンとは塩気も食感も違う仕上がりになります。
  • 市販の魚だしを使うと、daun salam とレモングラスでまぐろを煮たものとは味が変わるので、基本のレシピには含めていません。
  • ベジタリアン向けにまぐろとterasiを抜くと、この料理のうま味の軸がなくなります。同じ働きをする簡単な代用はないので、提案しません。

ほかにも、ライムや揚げた大豆を加えたルジャック・ブルンを見かけることがあります。それらは別のレシピのもので、ここでは使いません。

保存について

レシピには保存についての記載がなく、すぐ食べられる海藻と魚のだしを合わせたものの安全な保持時間も確認できていません。作り置きは前提にせず、食べる分だけ作って、残りを取っておく前提にもしないでください。

ブルン、ルジャック・ブルン、ジャジャ・ブルン

食卓に置いた、魚だしをまとった海藻と焼きココナッツ、ガランガルのルジャック・ブルン
仕上がり。海藻、軽く調味しただし、焼きココナッツ、ガランガル

bulung はバリ語で海藻を意味する言葉で、ひとつの料理の名前ではありません。観光情報サイトの Visit Bali は、ルジャック・ブルンをデンパサールとセラガン島に結びついた料理として紹介し、bulung buni や bulung rambut など、海藻の種類によって扱いが違うことにも触れています。ココナッツ、ライム、揚げた大豆、好みで加えるピンダンのソースなどを、提供のしかたとして挙げています。これは地域の概説であり、すべての屋台や家庭にあてはまる決まりと読むべきではありません。

生物多様性を扱う Yayasan KEHATI は、ルジャック・ブルンをバリの海藻のルジャックとして紹介し、よく使われる bulung boni を Caulerpa spp. としたうえで、この料理をセラガン島や地元の海の食料資源と結びつけています。この同定は bulung boni についてのもので、ブルンとして売られているすべての海藻の種を特定したものではありません。このレシピを書いたデンパサールの投稿者は、緑のブルンを boni とは区別して使っています。

一方のジャジャ・ブルンは、ギャニャールの甘いお菓子です。ギャニャール県政府によると、乾燥海藻をヤシ砂糖と煮て、濾し、冷まして切り分け、おろしたココナッツを添えて出すもので、午後にスンゴル(Senggol)市場で売られています。ブルンという言葉とおろしたココナッツは共通していますが、この記事の塩味のサラダとは別の料理です。

よくある質問

bulung boni や Caulerpa でなければいけませんか?

いいえ。このレシピはすぐ使える緑のブルンを使い、投稿者は種類を特定していません。投稿者は、この緑のブルンを白いブルンとも、海ぶどうに似た boni とも区別しています。食品として売られている、すぐ食べられる緑の枝状の海藻であれば、この料理の趣旨に合います。

海ぶどうは使えますか?

食品として売られている食用の海ぶどうは選択肢のひとつですが、細い糸状ではなく粒状の食感です。塩蔵で売られているものもあるので、表示どおりに戻して塩気を確かめてください。投稿者のレシピとは異なる使い方になり、仕上がりも変わります。

ここでいうクア・ピンダンとは何ですか?

このレシピでは、まぐろをインドネシアのローレル、レモングラス、水で約100mlになるまで煮て、冷まして濾し、つぶした唐辛子、terasi、塩で調味した、シンプルな魚のだしのことです。果物のルジャックに使う、甘くて濃いたれではありません。

作り置きはできますか?

レシピには保存条件の記載がなく、安全な保持時間も確認できていません。作り置きや保存はおすすめしません。

どんなアレルゲンを含みますか?

魚(まぐろ)とえび(甲殻類のterasi)です。パッケージの海藻やterasiのラベルで、ほかのアレルゲン表示も確認してください。

しょうがをガランガルの代わりに、月桂樹をdaun salamの代わりに使えますか?

別の食材なので、代えると料理の香りが変わります。ガランガルとdaun salamは、できればアジア食材店で探してください。

主な参考リンク

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